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魔法少女になったら変身前の姿が男の子になりました 番外編(バレンタインデー回)
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オレ、梅橋ハヅキは
魔法少女ムーンに変身できる
へんしーん!変身音
でも実はこれがホントの姿
短編版
魔法少女とバレンタインデーの回
風の吹く音
コツコツ
魔法少女ライト(テルミ):「そこまでよ!」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「逃げても無駄よ!」
魔物:「くっ挟み打ちか・・・だがあんたたちの使い魔は
アタシの手元にあるんだよぉw」
がさっ
使い魔:「うわああん助けてぇ」
魔物:「武器に変身できるこの子らが居なきゃ
アタシに攻撃することも出来ないだろうがww!」
魔法少女ライト(テルミ):「ふっバカね・・・
ヒソヒソッ・・・ムーンちゃん行くわよ」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「うんっライトちゃん」
魔法少女二人:「我らの武器よ主の姿へと化けよ!シャドール!(影人形)」
ポンッ!
使い魔2体:「えいっ!」
ゲシっ!!
魔物:「うぎっ⁉」
ドタっ・・・ン
魔物:「うぅ奪う能力を授かった私が
まさか奪い返されるとは・・・負けた・・・わ」
しゅるりゅる・・・
魔法少女ライト(テルミ):「消滅したみたいね・・・」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「はぁ・・・よかったw倒すことが出来て」
ホーホーっ
魔法少女ムーン(ハヅキ):「今日はありがとね
ライトちゃんが影人形の魔法教えてくれなきゃ
使い魔たちを取り戻せなかったよww」
魔法少女ライト(テルミ):使える魔法は使い魔からすべて聞き出すのが基本よ」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「うっ・・・でっでもライトちゃんくらい頭良くて
しかも美少女だったら今年のバレンタインも逆チョコとか貰うんだろうねー!
あーあ羨ましいな!」
魔法少女ライト(テルミ):「は?・・・馬鹿じゃないの貴方
私達は人間の女の子に戻れないから普段は男の子として生活して
魔法少女に変身してもとに戻るために戦ってるんでしょ・・・」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「あぁ・・・そっそうだったねww」
魔法少女ライト(テルミ):「馬鹿なこと言わないでよね・・・」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「うっうん・・・でももし呪いが無かったら
今年のバレンタインデーに私はチョコ渡したかったなー」
魔法少女ライト(テルミ):「へぇー好きな子いるの・・・どんな子?」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「うんっ私の好きな人はね同い年で
優しくて大人で・・・デリカシーがあって背が高くて顔もきれいなの♡」
魔法少女ライト(テルミ):「なんか絵に描いたよーなパッとしない感じね」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「べっべつに良いでしょ!それが私のタイプなの!」
魔法少女ライト(テルミ):「・・・まぁそうよね」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「ライトちゃんにも好きな男子とかいるの?」
魔法少女ライト(テルミ):私の好きな人は・・・背が小さくて
元気があって活発で子供っぽくて
笑顔が可愛い子かな・・・」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「ふーんでもそんな男子うちの学校になら
ウザったいほどわんさかいるけどねー」
魔法少女ライト(テルミ):「アナタの場合そういう風にしか見えないのかもね」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「はぁーとにかく・・・呪いが解けて
私達二人共本当の女の子に戻れると良いね・・・」
コツコツ
魔法少女ライト(テルミ):「じゃあまた魔物が現れたら
共闘しましょう」
ビュンっ
魔法少女ムーン(ハヅキ):「・・・私も帰ろう」
ビュンっ
私も魔法少女ライトも
変身時にしか会ったことがないから
互いの正体は知らない
だけど同じ境遇である以上ライトちゃんは
私にとって支えになっている
魔法少女ムーン(ハヅキ):「変身解除!」
変身解除の音
しゅううん音
コツコツ・・・
がちゃっ
ハヅキ:「ただいまー」
ママ:「こらっハヅキ!」
ハヅキ:「うぉっ⁉️母ちゃん・・・」
ママ:「一体何時だと思ってるの!
子どもが夜遊びなんかしちゃ駄目よ!」
パパ:「あははっもしかして女の子とデートでもしてたんじゃないのかww?」
ハヅキ:「ちっ違げぇよwwちょっと男友達の家に借りてた漫画返しに行ってたら
遅くなっちゃっただけだよww!」
ママ:「あーだったら良いけど
・・・遅くなるならちゃんと
これからはメールなり電話なりで連絡しなさいよね」
ハヅキ:「はーい」
コツコツ
パパ:「あやしぃな~wハヅキお前ホントは女子と会ってたんじゃないのかw?」
ハヅキ:「何ってんだよ父ちゃん
大体低身長のチビのオレが女子なんかにモテるわけねえだろ!
大人でもねえのに女子とデートなんて気持ちワリィよぉー!
手洗いうがいしてるねぇー」
たたたたっ
パパ:「あいつ意外と卑屈だなーオレ譲りなら絶対伸びるのに」
ママ:「ふふっ男の子は
まだまだ子どもなのよ」
がらがらっ
ぬぎぬぎっ
ばさっ
ざざーっ(噴射音)
ちゃぽんっ
ハヅキ:「呪いで体が男の子じゃなかったら・・・明日のバレンタインデ
御堂くんにチョコ渡したかったな・・・」
私だって気になってる男の子はいる
キンコンカーン
ざわざわ
男子6:「はやく帰ろうぜ~」
男子2:「ねぇねぇ家にランドセル置いたあ
河川敷行かない」
女子1:「アタシんちで今日遊ぼー」
ガタゴト
ギィ
どさばさ!
ユリエ:「みなさーん!今日はバレンタインデーだから
私が同じクラスのあなた達男子に義理チョコを差し上げるわよぉ~w」
男子:5「えっ!マジ」
たたたっ
男子4:「くれくれ!」
がさごそっ
男子2:「一人いくつまで?」
ユリエ:「好きなだけ持っていきなさいオホホw」
わやわや
アヤノ:「ねぇハヅキ ユリエさんったら
チョコ持ってきてるわよ」
ユリエ:「んふふふっバカね高岡さん
放課後だし校門前だから良いのよ!」
アヤノ:「ふーんっ」
ユリエ:「ところでハヅキくん
アナタも義理チョコいかがw?」
ハヅキ:「・・・いらねーよ」
ユリエ:「ふんっ相変わらず生意気ね!
本命のために作って失敗したチョコを
せっかく義理チョコとして
あなたにも配ろうと思ったのに勿体ないわ~」
コツコツ
ユリエ:「あらっテルミ~♡」
御堂君:「ん?なに?ユリエ?」
ユリエ:「テルミには本命のチョコあげるわ!
はいっ!」
御堂君:「えっ・・・ああうん
ありがと・・・」
ユリエ:「安心して!他のチョコは義理でも
私の本命は御堂テルミだけだから♡」
ハヅキ:「・・・みどうくん
・・・」
コツコツ
アヤノ:「!・・・ハヅキちょっとまって!」
コツコツ
アヤノ:「御堂君ユリエさんにチョコ貰ってたね・・・」
ハヅキ:「・・・別に気にしてないよ
御堂くんなら他の女子にも貰うことあるだろうし」
アヤノ:「そうだよ気にすること無いよw!
本命のチョコ貰ったって
ユリエさんのこと御堂くんが好きとも限らないじゃんw
そんなことよりも
早くハヅキがもとに戻る方法見つけ出そう!」
ハヅキ:「おぉw!そうだよな」
コツコツ
ガチャ
ハヅキ:「ただいまー」
使い魔:「おかえりハヅキちゃん」
ハヅキ:「なぁ使い魔・・・」
使い魔:「なあに?ハヅキちゃん」
ハヅキ:「オレの姿に分身できることは初めて知ったけど
他に使える魔法とか教えろよ」
使い魔:「例えば?」
ハヅキ:「たとえば~オレも変身できる魔法があるかとか・・・」
使い魔:「できるよ
君の場合魚類や水辺の生き物、マーメイドにも変身できる」
ハヅキ:「にもってことは・・・標準で人間の女の子とかに変身も・・・できるの?」
使い魔:「できるけど・・・梅橋ハヅキという人間が男の子だという立場は変わらないから
変身しても素性はバラせないよ」
ハヅキ:「そーだよね
ハヅキとして女の子の人生に戻るわけじゃないよね
・・・でも!人間の女の子には化けれるんだよね!」
たたたっ
ガララっ
ハヅキ:「ねぇ!母ちゃん
手作りチョコの作り方教えて!」
ママ:「あら?どうしたの急にw」
ハヅキ:「いやー実は去年ホワイトデーに逆チョコくれた女子に
急遽お返ししなきゃいけなくなってww」
ママ:「そうなのwだったら早く取り掛かりましょwさぁっエプロンと三角巾に
着替えてきなさい」
ハヅキ:「うん!」
カチカチ
ハヅキ:「よーし!完成したぞ
あとは仮の姿で女の子に変身して明日御堂くんにチョコを渡そう!」
コツコツ・・・ずいっ
ハヅキ:「へんしーん!」
変身の音
キンコンカンコーン
男子1:「おーい御堂
校庭行こうぜー」
御堂君:「うんっ」
ギイガタッ
バサッ
コツコツ
仮の姿の女子(ハヅキ):「御堂君!」
御堂君:「ん?・・・君は」
仮の姿の女子(ハヅキ):「はいっこれ!」
御堂君:「え?」
仮の姿の女子(ハヅキ):「一日遅れだけど
バレンタインデーのチョコです
うっ受け取ってください!」
かさごさっ
御堂君:「・・・ありがと」
仮の姿の女子(ハヅキ):「!そっそれじゃあさよなら///」
御堂君:「・・・いいな
気軽にチョコを渡せて」ボソッ
たたたっ
仮の姿の女子(ハヅキ):「変身解除!」
変身解除の音
ハヅキ:「やったぞ!これでオレも御堂くんにチョコ渡せたんだ!
ふふっ嬉しい・・・」
コツコツッ
ハヅキ:「おーい御堂君w」
御堂君:「あっ!ハヅキくん・・・///」
がさっ
ハヅキ:「あれ?何隠したんだよw?
もしかして・・・チョコとかww?」
御堂君:「べっ別に違うよww・・・今から校庭でみんなで遊ぶけど
君も一緒に遊ぼうよ」
ハヅキ:「おぅ!」
わいわいっ
サッカーボールキック音
ピピーッ!
コツコツ
カチカチっ
御堂君:「ん・・・もうこんな時間か
みんなごめん僕もう先に帰るね!じゃあね」
男子2:「今日は午前で学校終わりなのに
御堂のやつ塾にでも行くのかな?」
ハヅキ:「別にいいじゃんw御堂くんも忙しいんだろwwあはは」
ギィいいっ
コツコツ
ユリエ:「はぁーあ掃除当番だなんて
テルミといっしょに帰れないじゃないのよぉ」
アヤノ:「”ユリエさんも”ホント御堂くんのこと好きなのね~」
ユリエ:「んあ?もって?何よ?まさか他に誰か私のテルミを好きな女がいるのぉ?」
アヤノ:「うわっ近いな・・・もぉ」
コツコツ
アヤノ:「あれ?ハヅキ・・・御堂君は居ないの?」
ハヅキ:「うんっ先に用事があって帰ったぜw」
ユリエ:「うそぉー!出遅れた!やっぱり掃除当番のせいだわ・・・もぉ!」
アヤノ:「ユリエさん、手遅れならいつまで考えても仕方ないでしょ
さっきからうるさいよ」
ユリエ:「ふんっ!子どもなあなた達に私の恋心なんてわからないでしょうね」
ハヅキ:「誰が子どもだよ!」
ユリエ:「自分のことだってわかんないの?ハヅキくん」
ハヅキ:「なんだとぉ!」
コツコツ・・・
謎の少女:「あのぉ・・・この中に5年2組の梅橋ハヅキくんは居ますか?」
ハヅキ:「ん?・・・ハヅキはオレだけど
・・・君は?」
謎の少女:「アナタがハヅキくんね・・・!」
ぎゅっ
ハヅキ:「えっ!?なっ何?///」
謎の少女:「今から私に付き合ってくれないかなw」
ハヅキ:「あっいや・・・暇だから良いけど・・・」
謎の少女:「ありがと///じゃあ早く行きましょ!」
ずいっ
ハヅキ:「おっおい・・・」
コツコツコツ
ユリエ:「だーれ?あの子」
男子3:「なんか美少女だったなww」
男子2:「うへへ可愛いww」
男子1「うらやましいーっ///」
アヤノ:「・・・ハヅキ
んっ!」
ユリエ:「あらっどこ行くの高岡さん?」
アヤノ:「偵察してくる!」
たたたっ
こつこつ
がやがや
チリリンッ
店員:「いらっしゃいませー」
コトン
店員:「お水です
ご注文がお決まり次第
このベルで及びくださいね」
パサっ
メニュー表を置く音
コツコツ
謎の少女:「このスイーツ店パフェとかケーキもあるのよ
ハヅキくんも好きなの選んでね
私がごちそうするわ」
ハヅキ:「いやっ!悪いって・・・」
謎の少女:「昨日はバレンタインデーだったでしょ?
実は私昨日ハヅキくんのこと誘おうと思ってたんだけど
都合合わなかったから・・・今日誘うことにしたの」
ハヅキ:「えっどういうこと?」
謎の少女:「だからこのお店でごちそうするのが私からの
・・・ハヅキくんへのバレンタインなの///」
ハヅキ:「・・・そう、なんだ」
謎の少女:「いや・・・かな?///」
ハヅキ:「いやじゃないよっwオレモテたことないから
動揺しただけwwすっげぇー嬉しいよ!・・・」
謎の少女:「ホント?・・・良かったぁ///」
ハヅキ:「あはは・・・」
コツコツ
ひょこんっ
アヤノ:「ハヅキ・・・大丈夫かな」
男子1:「やっぱ見れば見るほど美少女だな~あの子」
ユリエ:「そうねぇ・・・まぁ私ほどでは無いけど?」
アヤノ:「二人共!静かにしなさいよ
中の会話が聞こえないじゃない」
ユリエ:「ハヅキくんが一人の女子にモテるなんて
前代未聞だから野次馬感覚で見に来たけど
高岡さんが何をそんな必死になってるのか私には
さっぱりわからないわ~」
アヤノ:(心配して当然よ・・・ハヅキはホントは女の子なのよ
もし私が同じ立場で女の子とデートする羽目にあったら困るし辛いもん・・・)
コツコツ
カチャッ
ことんっ
店員:「チョコレートパフェと・・・」
ハヅキ:「わぁあw」
コトンッ
店員:「コーヒーですね
角砂糖とスプーンはどうぞテーブルの上のものをご自由にお使いください」
コツコツ
ハヅキ:「いただきまーす!
もぐもぐ・・・おっ美味しい!
あぁパフェなんて久しぶり♪」
カチャっカチャっ
謎の少女「ふふっ・・・」
ハヅキ:「はぁー美味しかったよ
ごちそうさま!ありがとなw」
ピッピッ
店員:「ありがとうございましたーまたのお越しをお待ちしておりまーす」
がやがや
コツ・・・
謎の少女:「今日は私に付き合ってくれてありがとうね・・・♪」
ハヅキ:「うっうん・・・ところでさ最後に一つ聞いて良い?
ホントに君・・・誰なの?」
カツっン・・・
謎の少女:「ふふっ・・・秘密よ♪じゃあねハヅキくん」
ハヅキ:「うんバイバイ・・・」
ユリエ:「ちょっと押さないでよ・・・!」
男子1:「ここからじゃ、よく見えねぇんだよ~」
アヤノ:「ふたりともうるさい・・・きゃあっ!」
ドサッ
ハヅキ:「んっ?あれ?なっ何だよお前ら・・・こんな場所で」
コツコツ
ハヅキ:「なーんだ要するにみんなで跡を付けてきてたんだね
アヤノちゃん」
アヤノ:「・・・ハヅキ大丈夫だった?」
ハヅキ:「大丈夫って?」
アヤノ:「誰だか知らない女の子にデートに誘われたんでしょ?
怖くなかった?変なことされてないわよね・・・?」
ハヅキ:「あぁwオレは別に大丈夫だよw・・・」
アヤノ:「そっかトラウマになってないなら良かった・・・w」
ハヅキ:「それになんかあの子
そんな感じの印象じゃなくて
なんか・・・どこかであったことがあるような感じで安心できたような
気がするんだ・・・あの子に会うのは初めてだと思うけど」
アヤノ:「じゃあハヅキが安心したのは
もしかしたらその子に似た安心できる優しい人が他に居て
その人に面影を重ねたのかもねw」
ハヅキ:「多分そう・・・だよなwwでもホントあのパフェ美味しかったんだよw」
アヤノ:「ホントw?じゃあアタシも今度ママとパパに連れてってもらおw」
夕方
謎の少女(テルミ):「変身解除!」
ガチャッ・・・
使い魔(雷雲):「テルミおかえり」
テルミ:「帰ってくる早々
今日は僕のフリを頼んだりしてごめんね」
使い魔(雷雲):「いいよだって僕は君の使い魔だから」
テルミ:「でもおかげで
ハヅキ君と自分のほんとうの姿で一緒に過ごせて良かったよ・・・」
魔法少女ムーンに変身できる
へんしーん!変身音
でも実はこれがホントの姿
短編版
魔法少女とバレンタインデーの回
風の吹く音
コツコツ
魔法少女ライト(テルミ):「そこまでよ!」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「逃げても無駄よ!」
魔物:「くっ挟み打ちか・・・だがあんたたちの使い魔は
アタシの手元にあるんだよぉw」
がさっ
使い魔:「うわああん助けてぇ」
魔物:「武器に変身できるこの子らが居なきゃ
アタシに攻撃することも出来ないだろうがww!」
魔法少女ライト(テルミ):「ふっバカね・・・
ヒソヒソッ・・・ムーンちゃん行くわよ」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「うんっライトちゃん」
魔法少女二人:「我らの武器よ主の姿へと化けよ!シャドール!(影人形)」
ポンッ!
使い魔2体:「えいっ!」
ゲシっ!!
魔物:「うぎっ⁉」
ドタっ・・・ン
魔物:「うぅ奪う能力を授かった私が
まさか奪い返されるとは・・・負けた・・・わ」
しゅるりゅる・・・
魔法少女ライト(テルミ):「消滅したみたいね・・・」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「はぁ・・・よかったw倒すことが出来て」
ホーホーっ
魔法少女ムーン(ハヅキ):「今日はありがとね
ライトちゃんが影人形の魔法教えてくれなきゃ
使い魔たちを取り戻せなかったよww」
魔法少女ライト(テルミ):使える魔法は使い魔からすべて聞き出すのが基本よ」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「うっ・・・でっでもライトちゃんくらい頭良くて
しかも美少女だったら今年のバレンタインも逆チョコとか貰うんだろうねー!
あーあ羨ましいな!」
魔法少女ライト(テルミ):「は?・・・馬鹿じゃないの貴方
私達は人間の女の子に戻れないから普段は男の子として生活して
魔法少女に変身してもとに戻るために戦ってるんでしょ・・・」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「あぁ・・・そっそうだったねww」
魔法少女ライト(テルミ):「馬鹿なこと言わないでよね・・・」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「うっうん・・・でももし呪いが無かったら
今年のバレンタインデーに私はチョコ渡したかったなー」
魔法少女ライト(テルミ):「へぇー好きな子いるの・・・どんな子?」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「うんっ私の好きな人はね同い年で
優しくて大人で・・・デリカシーがあって背が高くて顔もきれいなの♡」
魔法少女ライト(テルミ):「なんか絵に描いたよーなパッとしない感じね」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「べっべつに良いでしょ!それが私のタイプなの!」
魔法少女ライト(テルミ):「・・・まぁそうよね」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「ライトちゃんにも好きな男子とかいるの?」
魔法少女ライト(テルミ):私の好きな人は・・・背が小さくて
元気があって活発で子供っぽくて
笑顔が可愛い子かな・・・」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「ふーんでもそんな男子うちの学校になら
ウザったいほどわんさかいるけどねー」
魔法少女ライト(テルミ):「アナタの場合そういう風にしか見えないのかもね」
魔法少女ムーン(ハヅキ):「はぁーとにかく・・・呪いが解けて
私達二人共本当の女の子に戻れると良いね・・・」
コツコツ
魔法少女ライト(テルミ):「じゃあまた魔物が現れたら
共闘しましょう」
ビュンっ
魔法少女ムーン(ハヅキ):「・・・私も帰ろう」
ビュンっ
私も魔法少女ライトも
変身時にしか会ったことがないから
互いの正体は知らない
だけど同じ境遇である以上ライトちゃんは
私にとって支えになっている
魔法少女ムーン(ハヅキ):「変身解除!」
変身解除の音
しゅううん音
コツコツ・・・
がちゃっ
ハヅキ:「ただいまー」
ママ:「こらっハヅキ!」
ハヅキ:「うぉっ⁉️母ちゃん・・・」
ママ:「一体何時だと思ってるの!
子どもが夜遊びなんかしちゃ駄目よ!」
パパ:「あははっもしかして女の子とデートでもしてたんじゃないのかww?」
ハヅキ:「ちっ違げぇよwwちょっと男友達の家に借りてた漫画返しに行ってたら
遅くなっちゃっただけだよww!」
ママ:「あーだったら良いけど
・・・遅くなるならちゃんと
これからはメールなり電話なりで連絡しなさいよね」
ハヅキ:「はーい」
コツコツ
パパ:「あやしぃな~wハヅキお前ホントは女子と会ってたんじゃないのかw?」
ハヅキ:「何ってんだよ父ちゃん
大体低身長のチビのオレが女子なんかにモテるわけねえだろ!
大人でもねえのに女子とデートなんて気持ちワリィよぉー!
手洗いうがいしてるねぇー」
たたたたっ
パパ:「あいつ意外と卑屈だなーオレ譲りなら絶対伸びるのに」
ママ:「ふふっ男の子は
まだまだ子どもなのよ」
がらがらっ
ぬぎぬぎっ
ばさっ
ざざーっ(噴射音)
ちゃぽんっ
ハヅキ:「呪いで体が男の子じゃなかったら・・・明日のバレンタインデ
御堂くんにチョコ渡したかったな・・・」
私だって気になってる男の子はいる
キンコンカーン
ざわざわ
男子6:「はやく帰ろうぜ~」
男子2:「ねぇねぇ家にランドセル置いたあ
河川敷行かない」
女子1:「アタシんちで今日遊ぼー」
ガタゴト
ギィ
どさばさ!
ユリエ:「みなさーん!今日はバレンタインデーだから
私が同じクラスのあなた達男子に義理チョコを差し上げるわよぉ~w」
男子:5「えっ!マジ」
たたたっ
男子4:「くれくれ!」
がさごそっ
男子2:「一人いくつまで?」
ユリエ:「好きなだけ持っていきなさいオホホw」
わやわや
アヤノ:「ねぇハヅキ ユリエさんったら
チョコ持ってきてるわよ」
ユリエ:「んふふふっバカね高岡さん
放課後だし校門前だから良いのよ!」
アヤノ:「ふーんっ」
ユリエ:「ところでハヅキくん
アナタも義理チョコいかがw?」
ハヅキ:「・・・いらねーよ」
ユリエ:「ふんっ相変わらず生意気ね!
本命のために作って失敗したチョコを
せっかく義理チョコとして
あなたにも配ろうと思ったのに勿体ないわ~」
コツコツ
ユリエ:「あらっテルミ~♡」
御堂君:「ん?なに?ユリエ?」
ユリエ:「テルミには本命のチョコあげるわ!
はいっ!」
御堂君:「えっ・・・ああうん
ありがと・・・」
ユリエ:「安心して!他のチョコは義理でも
私の本命は御堂テルミだけだから♡」
ハヅキ:「・・・みどうくん
・・・」
コツコツ
アヤノ:「!・・・ハヅキちょっとまって!」
コツコツ
アヤノ:「御堂君ユリエさんにチョコ貰ってたね・・・」
ハヅキ:「・・・別に気にしてないよ
御堂くんなら他の女子にも貰うことあるだろうし」
アヤノ:「そうだよ気にすること無いよw!
本命のチョコ貰ったって
ユリエさんのこと御堂くんが好きとも限らないじゃんw
そんなことよりも
早くハヅキがもとに戻る方法見つけ出そう!」
ハヅキ:「おぉw!そうだよな」
コツコツ
ガチャ
ハヅキ:「ただいまー」
使い魔:「おかえりハヅキちゃん」
ハヅキ:「なぁ使い魔・・・」
使い魔:「なあに?ハヅキちゃん」
ハヅキ:「オレの姿に分身できることは初めて知ったけど
他に使える魔法とか教えろよ」
使い魔:「例えば?」
ハヅキ:「たとえば~オレも変身できる魔法があるかとか・・・」
使い魔:「できるよ
君の場合魚類や水辺の生き物、マーメイドにも変身できる」
ハヅキ:「にもってことは・・・標準で人間の女の子とかに変身も・・・できるの?」
使い魔:「できるけど・・・梅橋ハヅキという人間が男の子だという立場は変わらないから
変身しても素性はバラせないよ」
ハヅキ:「そーだよね
ハヅキとして女の子の人生に戻るわけじゃないよね
・・・でも!人間の女の子には化けれるんだよね!」
たたたっ
ガララっ
ハヅキ:「ねぇ!母ちゃん
手作りチョコの作り方教えて!」
ママ:「あら?どうしたの急にw」
ハヅキ:「いやー実は去年ホワイトデーに逆チョコくれた女子に
急遽お返ししなきゃいけなくなってww」
ママ:「そうなのwだったら早く取り掛かりましょwさぁっエプロンと三角巾に
着替えてきなさい」
ハヅキ:「うん!」
カチカチ
ハヅキ:「よーし!完成したぞ
あとは仮の姿で女の子に変身して明日御堂くんにチョコを渡そう!」
コツコツ・・・ずいっ
ハヅキ:「へんしーん!」
変身の音
キンコンカンコーン
男子1:「おーい御堂
校庭行こうぜー」
御堂君:「うんっ」
ギイガタッ
バサッ
コツコツ
仮の姿の女子(ハヅキ):「御堂君!」
御堂君:「ん?・・・君は」
仮の姿の女子(ハヅキ):「はいっこれ!」
御堂君:「え?」
仮の姿の女子(ハヅキ):「一日遅れだけど
バレンタインデーのチョコです
うっ受け取ってください!」
かさごさっ
御堂君:「・・・ありがと」
仮の姿の女子(ハヅキ):「!そっそれじゃあさよなら///」
御堂君:「・・・いいな
気軽にチョコを渡せて」ボソッ
たたたっ
仮の姿の女子(ハヅキ):「変身解除!」
変身解除の音
ハヅキ:「やったぞ!これでオレも御堂くんにチョコ渡せたんだ!
ふふっ嬉しい・・・」
コツコツッ
ハヅキ:「おーい御堂君w」
御堂君:「あっ!ハヅキくん・・・///」
がさっ
ハヅキ:「あれ?何隠したんだよw?
もしかして・・・チョコとかww?」
御堂君:「べっ別に違うよww・・・今から校庭でみんなで遊ぶけど
君も一緒に遊ぼうよ」
ハヅキ:「おぅ!」
わいわいっ
サッカーボールキック音
ピピーッ!
コツコツ
カチカチっ
御堂君:「ん・・・もうこんな時間か
みんなごめん僕もう先に帰るね!じゃあね」
男子2:「今日は午前で学校終わりなのに
御堂のやつ塾にでも行くのかな?」
ハヅキ:「別にいいじゃんw御堂くんも忙しいんだろwwあはは」
ギィいいっ
コツコツ
ユリエ:「はぁーあ掃除当番だなんて
テルミといっしょに帰れないじゃないのよぉ」
アヤノ:「”ユリエさんも”ホント御堂くんのこと好きなのね~」
ユリエ:「んあ?もって?何よ?まさか他に誰か私のテルミを好きな女がいるのぉ?」
アヤノ:「うわっ近いな・・・もぉ」
コツコツ
アヤノ:「あれ?ハヅキ・・・御堂君は居ないの?」
ハヅキ:「うんっ先に用事があって帰ったぜw」
ユリエ:「うそぉー!出遅れた!やっぱり掃除当番のせいだわ・・・もぉ!」
アヤノ:「ユリエさん、手遅れならいつまで考えても仕方ないでしょ
さっきからうるさいよ」
ユリエ:「ふんっ!子どもなあなた達に私の恋心なんてわからないでしょうね」
ハヅキ:「誰が子どもだよ!」
ユリエ:「自分のことだってわかんないの?ハヅキくん」
ハヅキ:「なんだとぉ!」
コツコツ・・・
謎の少女:「あのぉ・・・この中に5年2組の梅橋ハヅキくんは居ますか?」
ハヅキ:「ん?・・・ハヅキはオレだけど
・・・君は?」
謎の少女:「アナタがハヅキくんね・・・!」
ぎゅっ
ハヅキ:「えっ!?なっ何?///」
謎の少女:「今から私に付き合ってくれないかなw」
ハヅキ:「あっいや・・・暇だから良いけど・・・」
謎の少女:「ありがと///じゃあ早く行きましょ!」
ずいっ
ハヅキ:「おっおい・・・」
コツコツコツ
ユリエ:「だーれ?あの子」
男子3:「なんか美少女だったなww」
男子2:「うへへ可愛いww」
男子1「うらやましいーっ///」
アヤノ:「・・・ハヅキ
んっ!」
ユリエ:「あらっどこ行くの高岡さん?」
アヤノ:「偵察してくる!」
たたたっ
こつこつ
がやがや
チリリンッ
店員:「いらっしゃいませー」
コトン
店員:「お水です
ご注文がお決まり次第
このベルで及びくださいね」
パサっ
メニュー表を置く音
コツコツ
謎の少女:「このスイーツ店パフェとかケーキもあるのよ
ハヅキくんも好きなの選んでね
私がごちそうするわ」
ハヅキ:「いやっ!悪いって・・・」
謎の少女:「昨日はバレンタインデーだったでしょ?
実は私昨日ハヅキくんのこと誘おうと思ってたんだけど
都合合わなかったから・・・今日誘うことにしたの」
ハヅキ:「えっどういうこと?」
謎の少女:「だからこのお店でごちそうするのが私からの
・・・ハヅキくんへのバレンタインなの///」
ハヅキ:「・・・そう、なんだ」
謎の少女:「いや・・・かな?///」
ハヅキ:「いやじゃないよっwオレモテたことないから
動揺しただけwwすっげぇー嬉しいよ!・・・」
謎の少女:「ホント?・・・良かったぁ///」
ハヅキ:「あはは・・・」
コツコツ
ひょこんっ
アヤノ:「ハヅキ・・・大丈夫かな」
男子1:「やっぱ見れば見るほど美少女だな~あの子」
ユリエ:「そうねぇ・・・まぁ私ほどでは無いけど?」
アヤノ:「二人共!静かにしなさいよ
中の会話が聞こえないじゃない」
ユリエ:「ハヅキくんが一人の女子にモテるなんて
前代未聞だから野次馬感覚で見に来たけど
高岡さんが何をそんな必死になってるのか私には
さっぱりわからないわ~」
アヤノ:(心配して当然よ・・・ハヅキはホントは女の子なのよ
もし私が同じ立場で女の子とデートする羽目にあったら困るし辛いもん・・・)
コツコツ
カチャッ
ことんっ
店員:「チョコレートパフェと・・・」
ハヅキ:「わぁあw」
コトンッ
店員:「コーヒーですね
角砂糖とスプーンはどうぞテーブルの上のものをご自由にお使いください」
コツコツ
ハヅキ:「いただきまーす!
もぐもぐ・・・おっ美味しい!
あぁパフェなんて久しぶり♪」
カチャっカチャっ
謎の少女「ふふっ・・・」
ハヅキ:「はぁー美味しかったよ
ごちそうさま!ありがとなw」
ピッピッ
店員:「ありがとうございましたーまたのお越しをお待ちしておりまーす」
がやがや
コツ・・・
謎の少女:「今日は私に付き合ってくれてありがとうね・・・♪」
ハヅキ:「うっうん・・・ところでさ最後に一つ聞いて良い?
ホントに君・・・誰なの?」
カツっン・・・
謎の少女:「ふふっ・・・秘密よ♪じゃあねハヅキくん」
ハヅキ:「うんバイバイ・・・」
ユリエ:「ちょっと押さないでよ・・・!」
男子1:「ここからじゃ、よく見えねぇんだよ~」
アヤノ:「ふたりともうるさい・・・きゃあっ!」
ドサッ
ハヅキ:「んっ?あれ?なっ何だよお前ら・・・こんな場所で」
コツコツ
ハヅキ:「なーんだ要するにみんなで跡を付けてきてたんだね
アヤノちゃん」
アヤノ:「・・・ハヅキ大丈夫だった?」
ハヅキ:「大丈夫って?」
アヤノ:「誰だか知らない女の子にデートに誘われたんでしょ?
怖くなかった?変なことされてないわよね・・・?」
ハヅキ:「あぁwオレは別に大丈夫だよw・・・」
アヤノ:「そっかトラウマになってないなら良かった・・・w」
ハヅキ:「それになんかあの子
そんな感じの印象じゃなくて
なんか・・・どこかであったことがあるような感じで安心できたような
気がするんだ・・・あの子に会うのは初めてだと思うけど」
アヤノ:「じゃあハヅキが安心したのは
もしかしたらその子に似た安心できる優しい人が他に居て
その人に面影を重ねたのかもねw」
ハヅキ:「多分そう・・・だよなwwでもホントあのパフェ美味しかったんだよw」
アヤノ:「ホントw?じゃあアタシも今度ママとパパに連れてってもらおw」
夕方
謎の少女(テルミ):「変身解除!」
ガチャッ・・・
使い魔(雷雲):「テルミおかえり」
テルミ:「帰ってくる早々
今日は僕のフリを頼んだりしてごめんね」
使い魔(雷雲):「いいよだって僕は君の使い魔だから」
テルミ:「でもおかげで
ハヅキ君と自分のほんとうの姿で一緒に過ごせて良かったよ・・・」
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