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ゾンビから戻る方法(微グロ描写注意)
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ある日僕は人肉も食べれるゾンビになった
僕の名前はナオタ
血の匂いを嗅ぐと堪らなくなり
無理やり自分の腕を噛みつけて食欲を抑え込む
だが自分の肉は皮膚から漂うほど匂いもキツく
不味くとても食えたものじゃない
よく聞くゾンビとは珍しく
意識は持っていた
・・・全く
あの日友達と立入禁止の森なんかに
探検しに行かなければ
ゾンビ化で暴力的になった興奮状態のヘビに
遭遇することは無かったんだ
そしてゾンビヘビに噛まれた僕は
今研究所に隔離されている
研究所のたっている場所はヘビに遭遇した森の手前だ
息子さんを責任を持って
治すと
僕の両親と約束し
預かったらしい
歯型の付いた血まみれの腕を抑え
部屋の隅で壁にもたれかかり座り込む
「もう・・・帰りたい」
独り言をつぶやいていると
部屋の外の廊下から研究員3人がやってきた
「辛いようですね、ナオタくん」
真ん中に立つ一番偉いであろう
おじいさん先生の研究員が血まみれの僕の腕を見下ろす
「せっ先生・・・」
「一ヶ月以上の隔離よく耐えましたね」
「えっ・・・?耐えたって一体・・・」
「あなたの治療へのドナーが数十名集まったんですよ」
僕の治療のドナー?
考え込んでいると
両側の助手の研究員二人が
一緒に持ってきた食器ワゴンを僕の目の前に置いた
食器ワゴンにかかった布を剥がされると
ワゴンの台には保存されていた臓器や髪の毛
脳みそ、爪、指、耳などその他
体のパーツすべてが乗っていた
「・・・そっそれって」
「多くのドナー希望者から提供していただいたものだ
それぞれ一つ一つが一人ひとりの提供で血液型以外
共通点はなく不揃いだが
これを全て君に全身移植すれば君は通常の人間へと戻れる」
「どうやって全身を移植するんです・・・か?」
「どうやってって・・・
”食べるんだよ”これ全部・・・」
僕は耳を疑った
普通
臓器移植って
手術ではめ込んで縫い付けたりつなぎ
合わせるものじゃないのか?
「意識のないゾンビだと全身移植しても
言語障害など植物人間化などの後遺症が残ってしまう
だが意識を持っている状態でなら・・・ゾンビ化した人間は
通常状態の臓器を食べれば汚染された元々の臓器を体の外へと排出し
同時にゾンビ菌も排出され
提供臓器を体の一部へと移植し
ゾンビ化から元の人間へと身体全体を蘇らせることができる」
僕の部屋の中へと提供された全身のパーツが運ばれた
「どうだね・・・?
たまらないだろ?これは君のものだ
食べて良いんだよ♪」
・・・ゴクリッ
勧められると目の前に広がる
ごちそうにしか目が入らなくなり
・・・気づけば
僕はそれらを貪っていた
「美味い・・・美味しぃ・・・!」
普通食べちゃダメなはずなのに
人間のカラダの肉や臓器・・・目玉が美味しいなんて・・・!
そして全てを平らげた僕のカラダは
古くなった肉体の一部一部とともに菌を排出した。
こうして僕はゾンビから
元の人間には戻れた
でも
「ナオタ・・・本当に良かったの?」
来年中学へ上がるのと同時に
学生服屋で制服を
自分の合うサイズにオーダーメイドしてもらった
僕を試着室を挟んで心配そうに母さんは言う
着替え終わった僕は試着室のカーテンを開け
セーラー服姿を見せた
「もうっ
いつまでも気にしないでw
それに僕は
もうナオタじゃなくて
ナオコだよ♪」
そう・・・全身移植したあの日
移植すべきパーツは
実は男性器のみが揃っておらず
僕は代わりに女性器を提供して貰っていたのだ
何でも母さんが
どちらでも良いから
僕を人間に戻してあげてほしいとお願いしてたらしい
性別がどうであれ
人間に戻してくれた母さんに僕は感謝してるよ
もちろん提供者の人たちにも
僕の名前はナオタ
血の匂いを嗅ぐと堪らなくなり
無理やり自分の腕を噛みつけて食欲を抑え込む
だが自分の肉は皮膚から漂うほど匂いもキツく
不味くとても食えたものじゃない
よく聞くゾンビとは珍しく
意識は持っていた
・・・全く
あの日友達と立入禁止の森なんかに
探検しに行かなければ
ゾンビ化で暴力的になった興奮状態のヘビに
遭遇することは無かったんだ
そしてゾンビヘビに噛まれた僕は
今研究所に隔離されている
研究所のたっている場所はヘビに遭遇した森の手前だ
息子さんを責任を持って
治すと
僕の両親と約束し
預かったらしい
歯型の付いた血まみれの腕を抑え
部屋の隅で壁にもたれかかり座り込む
「もう・・・帰りたい」
独り言をつぶやいていると
部屋の外の廊下から研究員3人がやってきた
「辛いようですね、ナオタくん」
真ん中に立つ一番偉いであろう
おじいさん先生の研究員が血まみれの僕の腕を見下ろす
「せっ先生・・・」
「一ヶ月以上の隔離よく耐えましたね」
「えっ・・・?耐えたって一体・・・」
「あなたの治療へのドナーが数十名集まったんですよ」
僕の治療のドナー?
考え込んでいると
両側の助手の研究員二人が
一緒に持ってきた食器ワゴンを僕の目の前に置いた
食器ワゴンにかかった布を剥がされると
ワゴンの台には保存されていた臓器や髪の毛
脳みそ、爪、指、耳などその他
体のパーツすべてが乗っていた
「・・・そっそれって」
「多くのドナー希望者から提供していただいたものだ
それぞれ一つ一つが一人ひとりの提供で血液型以外
共通点はなく不揃いだが
これを全て君に全身移植すれば君は通常の人間へと戻れる」
「どうやって全身を移植するんです・・・か?」
「どうやってって・・・
”食べるんだよ”これ全部・・・」
僕は耳を疑った
普通
臓器移植って
手術ではめ込んで縫い付けたりつなぎ
合わせるものじゃないのか?
「意識のないゾンビだと全身移植しても
言語障害など植物人間化などの後遺症が残ってしまう
だが意識を持っている状態でなら・・・ゾンビ化した人間は
通常状態の臓器を食べれば汚染された元々の臓器を体の外へと排出し
同時にゾンビ菌も排出され
提供臓器を体の一部へと移植し
ゾンビ化から元の人間へと身体全体を蘇らせることができる」
僕の部屋の中へと提供された全身のパーツが運ばれた
「どうだね・・・?
たまらないだろ?これは君のものだ
食べて良いんだよ♪」
・・・ゴクリッ
勧められると目の前に広がる
ごちそうにしか目が入らなくなり
・・・気づけば
僕はそれらを貪っていた
「美味い・・・美味しぃ・・・!」
普通食べちゃダメなはずなのに
人間のカラダの肉や臓器・・・目玉が美味しいなんて・・・!
そして全てを平らげた僕のカラダは
古くなった肉体の一部一部とともに菌を排出した。
こうして僕はゾンビから
元の人間には戻れた
でも
「ナオタ・・・本当に良かったの?」
来年中学へ上がるのと同時に
学生服屋で制服を
自分の合うサイズにオーダーメイドしてもらった
僕を試着室を挟んで心配そうに母さんは言う
着替え終わった僕は試着室のカーテンを開け
セーラー服姿を見せた
「もうっ
いつまでも気にしないでw
それに僕は
もうナオタじゃなくて
ナオコだよ♪」
そう・・・全身移植したあの日
移植すべきパーツは
実は男性器のみが揃っておらず
僕は代わりに女性器を提供して貰っていたのだ
何でも母さんが
どちらでも良いから
僕を人間に戻してあげてほしいとお願いしてたらしい
性別がどうであれ
人間に戻してくれた母さんに僕は感謝してるよ
もちろん提供者の人たちにも
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