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男の子嫌いの小学5年生女子の私に男の子の日が訪れた
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私は男の子がキライ
いつもキツイ一言で
友達を傷つけるし
自分も悪ふざけで不愉快な思いをさせられた
私は米塚ミホ
今年で小学5年生になった
教室の一角
クラスメイトのハジメたち男子が
根も葉もないことを言い出す
「おーい皆聞けよぉw?
眼鏡橋ケンは
同じクラスメイトの米塚ミホを
好きなんだぜぇwww」
「えーっwマジで?
マセてるとかきっしょいなぁww」
「また始まったよ‥男子たちの
無理やり両思いごっこ‥」
サチエちゃんが言うと
同じくクラスメイトのユカさんが
立ち上がった
「ウザいし
もちろんやめさせるって‥!」
ユカさんはハジメたちの前に立つ
「ちょっと!やめなさいよ!
何もしてないのに
変なことに巻き込まれて
眼鏡橋君もミホさんも可哀想でしょ!」
おおっ!ユカさん
ナイス‥!
しかしハジメたちには
注意は効かず‥
「あーっ!わかったぞw
もしかしてwお前
眼鏡橋のこと好きなんだろw⁉」
「はぁ?なに‥言って!」
だがその瞬間
黙っていられなくなった
眼鏡橋君が席を立ち上がった
そしてこう言った
「お前なんか好きなわけねーだろ!
考えただけで吐き気が出るってぇの!」
‥え?
眼鏡橋君から出た一言に
皆は固まる
だがすぐに
ハジメは眼鏡橋君の肩を持つ
「そうだそうだw!
ユカなんてタイプじゃねぇのに
言い寄られたくねぇもんなww!」
「うう‥何で私まで巻き込まれて
悪口言われるのよぉ‥うわああああん!」
ユカさんは泣き出してしまった
酷い‥
私は睨みつけ
ユカさんの代わりに前へと出る
「ユカさんを泣かさないでよ!
バカ男子たち!」
しかし眼鏡橋君は
私に近づき再びこう叫んだ
「オメェのことも好きじゃねぇよ
バーカ!」
いつもは大人しかった
眼鏡橋君
そんな彼が
馬鹿な男子たちと同じように
振る舞っている‥
一体何で?
悪いのはハジメたち男子側じゃないのよ!
いや、そんなことより
無性に腹が立ってきた‥!
「はぁ⁉人が庇ってやってんのに!
その態度は何よ!」
そうして私はキレた
昔はこんな関係じゃなかったのに
最近になって一層
印象が悪い存在に思えてきた
男の子なんて‥
「男の子なんてだいっっキライっっ‥‼」
教室での鬱憤を一人女子トイレで愚痴ると
それを個室トイレから出てきた
布木さんが驚いたように見つめた
「あっ布木さん‥!
ごっごめんww
いきなり大声出して‥」
「えっああ、うんw
確かに
びっびっくり‥しちゃったw」
布木さんが開いたドアの向こうに
ふと、生理用品用の小さいゴミ箱が目につく
「ところで‥
大丈夫だった‥?」
「うんっ!ごめんねw
体育の授業の途中で具合が悪くなったの
一緒に保健室からトイレにまで着いてきてくれてw」
「いいのいいのw
私もトイレに行きたかったしw
でもさ‥その”せいり”って
どれくらい‥辛いの?」
「体が熱くて
でもお腹は冷えて
寒いのか暑いのか分からなくてさ
体温調節が出来なくなるのよ
それで
なる前は意味もなく
ムシャクシャするし‥
二日目は
下半身がベトっとして気分悪いし‥
今日みたいな初日は
すごいお腹が圧迫される感じがして痛くて
結構辛いよ」
「ふーん‥
この間保健体育で習ったけど‥
生理になるって赤ちゃんを作れる体になるって
ことなんだよね‥
私、男子なんか大嫌いだから
辛い生理なんか来てほしくないな‥」
不貞腐れた表情で呟くと
布木さんは小さく微笑んだ
「何も赤ちゃんのためだけじゃないよw♪
私は生理になって良かったって思ってるよ?」
「えっ‥イヤじゃないの?」
「だって子供の女の子から
大人の女の人に成長していく大事な経験でしょ♪
辛くても
自分だけ来ないと不安かなw♪」
「‥私にはまだわかんない」
「ん?」
「ううん何でも無いw
でもさわからないって言えば
さっきの教室での眼鏡橋君!
ユカさんが折角
ガツンと言ってくれたのに
酷いよね!」
「うんwまぁ放っとけばいいんじゃない?
きっと他の男子たちに
省けにされたくないから
同じように振る舞って
自分のみを自分で守ったんでしょw
私達だって
正義感を貫くより
孤独にならないほうが大事って
時あるでしょ‥?」
「ああ!確かに言われてみれば
そうかもね!
でもさ~だからってアソコまで言う事ないよね
‥ユカさんも可愛そうだったし‥
私ぜ~ったい男子になんかに優しくしてやんない!」
こうして布木さんと授業を受けに
校庭へと戻った
「いちに‥さんし」
授業の後半
校庭を十周を目標に
皆走りきり次々と抜けて
自由時間に移っていく
「ミホちゃーん
あと、もうちょっとよぉ~」
友達が縄跳びを持って
遊ぶのを待っていてくれている
よしっあと二周で皆と自由時間だ!
呼吸のリズムを崩さないよう
私は走った
でも‥突然下腹部がズキズキと
痛みだす‥
う‥いっ痛い‥!
腹痛に気を取られ
途中でその場にしゃがみ込む
ソレを見ていた
友達たちが心配し駆け寄ってきてくれた
先生や他の皆も
その場に集まる
「どうしたの!米塚さん‥!」
背中を撫で落ち着かせる先生に
私は息を荒くして顔を見せる
「せんせ‥お腹‥何か変‥
痛くて‥寒いのに暑いよ‥///」
真っ赤に顔を染め少量ほどの
変な汗をかいている私に
額に手を添え先生は慌てた
「大変だわ‥熱があるみたい‥
皆さん
先生は米塚さんを保健室まで
連れて行くので
授業が終わる10分前には
倉庫に運動用具などは閉まって
各自部屋で着替えて
教室に戻ってください」
「はーい」
「大丈夫よ米塚さん
保健室まで行ったら
横になって安静にしてましょ‥」
先生におんぶされ
私は保健室まで運ばれていった
そして保険の先生に
体温計を渡される
ピピッ‥
体温が表示されると
保険の先生は
私の体を横に戻し布団を掛けた
「やっぱり熱があるみたいね‥
今、担任の篠田先生が
ご両親と連絡を取って
もうすぐお母さんが迎えに来てくれるから
安心してね‥
ところで今朝から
風邪っぽかったりしたの?」
「‥いえ、咳も鼻も出なかったです
でも‥お腹が
お腹の下が痛くて‥///」
「米塚さん‥ちょっと先生と
トイレに行こうか?」
「は‥はい‥///」
保険の先生に支えられ
トイレへと歩く間
私は考える
トイレ‥お腹がズキズキ痛い
そして熱が出た‥
体温調節もできない‥
もしかして‥これって
”生理”?
だとしたら‥血が付いてるはず
外で保険の先生が待っててくれる中
ナプキンを渡された私は
個室トイレに入り
パンツを脱いで確認した
「‥
あれ?」
でも何も血のようなシミは
見当たらなかった
私は保険の先生の元へと戻る
「血は出てなかった‥です///」
「でもナプキンは予めしておいたほうが
良いわよ‥気にしないでw
もしもの時のために
用意してあるんだから♪」
「へへw‥
あっありがとうございます‥///」
そして帰りの身支度を受け取り
お母さんが運転する車に揺られながら
家へと向かった
「はぁ‥はぁ‥///」
部屋へと運び込まれると
パジャマに着替え
氷枕を頭の下に敷き
腹巻きをさせられた
「大丈夫よ‥段々と大人になっていけば
今よりは辛くなくなるから‥
お母さんも貴方と同じ年に
初めてなって熱が出たものよ‥
それじゃ
温かいお茶をここに置いておくから
水分もちゃんと取るようにね」
そのままお母さんは部屋を出ていった
「うう‥///」
何かさっきより
酷くなってきたぁ‥
朦朧とする意識の中
やがて眠りについた私は夢にうなされた
ソレは夢というよりも
今日あった出来事が
すべて走馬灯のように頭の中を駆け巡る内容だった
生理‥結婚
大人のおんな‥のひと
あか‥ちゃん
男子‥
何度も
寝返りを打っていると
アソコから何か
少しずつ突き出すような
感覚に襲われた
もしかして生理の血が出てきた?
でもナプキンをもらったから
漏れる心配はない‥よね///
ナプキンの厚みを挟んでいるため
あまりハッキリとはわからないが
異物感のようなものが股の間にあるのは
感じ取れた
にしても暑い
引くことのない汗でパジャマも
湿ってシワを作っている
どことなく動きづらい
何かぁ‥パジャマ‥キツイ///
お母さんに腹巻き貸してもらったけど
暑くて我慢出来ないよ‥///
汗の気持ち悪さに
パジャマのボタンを寝ながら外した
これでちょっとは‥涼しい///
長い髪にも関わらず
不思議と
首筋にも涼しく感じた
なんだろ‥頭が軽くなった気がする///
一時の心地よさに救われ
私は眠りについた
それから
どのくらい経っただろうか
辺りはすっかり夕暮れで
涼しい風が
窓を通して部屋へと突き抜けた
「あれ‥?」
目が覚め起き上がる
今は‥もう、暑くなく
お腹の痛みも消えていた
治った‥?
でも生理って
5日ぐらい続くものなんじゃぁ‥?
「もしかして‥カンチガイ?」
でもアソコの異物感は
まだ残っている
服のキツさも解消されていない
それになんか
やけに首筋が風に当たりやすいような‥
「‥」
私は恐る恐る
ナプキンの中を確認した
引っ張ったと同時に
ナプキンとアソコの間に
挟まっていたソレが
ぼろん‥と落ちた‥
というより
その異物は私の股に生えている
「‥へ?」
小さな割れ目だったはずなのに
その姿は跡形もなく
ソレへと変わっていた
「えっ?えっ!?」
パンツも服も脱ぎ捨て
体を見下ろし
姿見に目を向けた
そこには褐色の肌を晒さした男子が
立っていた
「コレ‥が
わた‥し?」
アソコについているのは
男子のおちん‥///
「いや‥いやああ!///」
悲鳴を上げると
聞きつけたお母さんが私の元へと駆けつける
「一体どうしたの!み‥
ほ?‥」
お母さんは
目が合った私を上から下へと見下ろす
「あなた‥ミホなの?」
「おっおかあ‥さあああん!///」
そして次の日
学校では
空いたままのわたしの机を横目に
皆が心配していた
「一体どうしたんだろ‥ミホちゃん」
「ねぇ!心配だし放課後
皆でお見舞いに行こ!」
「さんせーい!」
「ふんwどーせ
布木の体調不良に便乗での
仮病欠席だってw!」
そこにハジメが水をさすが
皆は無視をした
その頃
私は病院に来ていた
診察室
医者の先生が
深刻そうに私達を見る
「娘さんは稀に見る
男性化月経症候群です」
「何ですか‥それって」
「つまり、月に一度
一般的に言われる女性の月経が来るのではなく
月経に似て
月に一度男性へと性別が変わる症状が
彼女には出るんです」
「ということは‥日がすぎれば
症状は治まり性別は戻るんですね?」
「ですが女性としての
月経は来ないでしょう‥」
「そんな‥!
治せないんですか⁉」
お母さんは
詰め寄り
医者の先生は
困っている
その後の会話はよく覚えていない
そんなの聞いている余裕なんてない
布木さん‥あんなこと
言うんじゃなかって後悔してるよ私‥
揉める二人をよそに
私はうつむいた
「これから‥一体どう生きればいいの?」
いつもキツイ一言で
友達を傷つけるし
自分も悪ふざけで不愉快な思いをさせられた
私は米塚ミホ
今年で小学5年生になった
教室の一角
クラスメイトのハジメたち男子が
根も葉もないことを言い出す
「おーい皆聞けよぉw?
眼鏡橋ケンは
同じクラスメイトの米塚ミホを
好きなんだぜぇwww」
「えーっwマジで?
マセてるとかきっしょいなぁww」
「また始まったよ‥男子たちの
無理やり両思いごっこ‥」
サチエちゃんが言うと
同じくクラスメイトのユカさんが
立ち上がった
「ウザいし
もちろんやめさせるって‥!」
ユカさんはハジメたちの前に立つ
「ちょっと!やめなさいよ!
何もしてないのに
変なことに巻き込まれて
眼鏡橋君もミホさんも可哀想でしょ!」
おおっ!ユカさん
ナイス‥!
しかしハジメたちには
注意は効かず‥
「あーっ!わかったぞw
もしかしてwお前
眼鏡橋のこと好きなんだろw⁉」
「はぁ?なに‥言って!」
だがその瞬間
黙っていられなくなった
眼鏡橋君が席を立ち上がった
そしてこう言った
「お前なんか好きなわけねーだろ!
考えただけで吐き気が出るってぇの!」
‥え?
眼鏡橋君から出た一言に
皆は固まる
だがすぐに
ハジメは眼鏡橋君の肩を持つ
「そうだそうだw!
ユカなんてタイプじゃねぇのに
言い寄られたくねぇもんなww!」
「うう‥何で私まで巻き込まれて
悪口言われるのよぉ‥うわああああん!」
ユカさんは泣き出してしまった
酷い‥
私は睨みつけ
ユカさんの代わりに前へと出る
「ユカさんを泣かさないでよ!
バカ男子たち!」
しかし眼鏡橋君は
私に近づき再びこう叫んだ
「オメェのことも好きじゃねぇよ
バーカ!」
いつもは大人しかった
眼鏡橋君
そんな彼が
馬鹿な男子たちと同じように
振る舞っている‥
一体何で?
悪いのはハジメたち男子側じゃないのよ!
いや、そんなことより
無性に腹が立ってきた‥!
「はぁ⁉人が庇ってやってんのに!
その態度は何よ!」
そうして私はキレた
昔はこんな関係じゃなかったのに
最近になって一層
印象が悪い存在に思えてきた
男の子なんて‥
「男の子なんてだいっっキライっっ‥‼」
教室での鬱憤を一人女子トイレで愚痴ると
それを個室トイレから出てきた
布木さんが驚いたように見つめた
「あっ布木さん‥!
ごっごめんww
いきなり大声出して‥」
「えっああ、うんw
確かに
びっびっくり‥しちゃったw」
布木さんが開いたドアの向こうに
ふと、生理用品用の小さいゴミ箱が目につく
「ところで‥
大丈夫だった‥?」
「うんっ!ごめんねw
体育の授業の途中で具合が悪くなったの
一緒に保健室からトイレにまで着いてきてくれてw」
「いいのいいのw
私もトイレに行きたかったしw
でもさ‥その”せいり”って
どれくらい‥辛いの?」
「体が熱くて
でもお腹は冷えて
寒いのか暑いのか分からなくてさ
体温調節が出来なくなるのよ
それで
なる前は意味もなく
ムシャクシャするし‥
二日目は
下半身がベトっとして気分悪いし‥
今日みたいな初日は
すごいお腹が圧迫される感じがして痛くて
結構辛いよ」
「ふーん‥
この間保健体育で習ったけど‥
生理になるって赤ちゃんを作れる体になるって
ことなんだよね‥
私、男子なんか大嫌いだから
辛い生理なんか来てほしくないな‥」
不貞腐れた表情で呟くと
布木さんは小さく微笑んだ
「何も赤ちゃんのためだけじゃないよw♪
私は生理になって良かったって思ってるよ?」
「えっ‥イヤじゃないの?」
「だって子供の女の子から
大人の女の人に成長していく大事な経験でしょ♪
辛くても
自分だけ来ないと不安かなw♪」
「‥私にはまだわかんない」
「ん?」
「ううん何でも無いw
でもさわからないって言えば
さっきの教室での眼鏡橋君!
ユカさんが折角
ガツンと言ってくれたのに
酷いよね!」
「うんwまぁ放っとけばいいんじゃない?
きっと他の男子たちに
省けにされたくないから
同じように振る舞って
自分のみを自分で守ったんでしょw
私達だって
正義感を貫くより
孤独にならないほうが大事って
時あるでしょ‥?」
「ああ!確かに言われてみれば
そうかもね!
でもさ~だからってアソコまで言う事ないよね
‥ユカさんも可愛そうだったし‥
私ぜ~ったい男子になんかに優しくしてやんない!」
こうして布木さんと授業を受けに
校庭へと戻った
「いちに‥さんし」
授業の後半
校庭を十周を目標に
皆走りきり次々と抜けて
自由時間に移っていく
「ミホちゃーん
あと、もうちょっとよぉ~」
友達が縄跳びを持って
遊ぶのを待っていてくれている
よしっあと二周で皆と自由時間だ!
呼吸のリズムを崩さないよう
私は走った
でも‥突然下腹部がズキズキと
痛みだす‥
う‥いっ痛い‥!
腹痛に気を取られ
途中でその場にしゃがみ込む
ソレを見ていた
友達たちが心配し駆け寄ってきてくれた
先生や他の皆も
その場に集まる
「どうしたの!米塚さん‥!」
背中を撫で落ち着かせる先生に
私は息を荒くして顔を見せる
「せんせ‥お腹‥何か変‥
痛くて‥寒いのに暑いよ‥///」
真っ赤に顔を染め少量ほどの
変な汗をかいている私に
額に手を添え先生は慌てた
「大変だわ‥熱があるみたい‥
皆さん
先生は米塚さんを保健室まで
連れて行くので
授業が終わる10分前には
倉庫に運動用具などは閉まって
各自部屋で着替えて
教室に戻ってください」
「はーい」
「大丈夫よ米塚さん
保健室まで行ったら
横になって安静にしてましょ‥」
先生におんぶされ
私は保健室まで運ばれていった
そして保険の先生に
体温計を渡される
ピピッ‥
体温が表示されると
保険の先生は
私の体を横に戻し布団を掛けた
「やっぱり熱があるみたいね‥
今、担任の篠田先生が
ご両親と連絡を取って
もうすぐお母さんが迎えに来てくれるから
安心してね‥
ところで今朝から
風邪っぽかったりしたの?」
「‥いえ、咳も鼻も出なかったです
でも‥お腹が
お腹の下が痛くて‥///」
「米塚さん‥ちょっと先生と
トイレに行こうか?」
「は‥はい‥///」
保険の先生に支えられ
トイレへと歩く間
私は考える
トイレ‥お腹がズキズキ痛い
そして熱が出た‥
体温調節もできない‥
もしかして‥これって
”生理”?
だとしたら‥血が付いてるはず
外で保険の先生が待っててくれる中
ナプキンを渡された私は
個室トイレに入り
パンツを脱いで確認した
「‥
あれ?」
でも何も血のようなシミは
見当たらなかった
私は保険の先生の元へと戻る
「血は出てなかった‥です///」
「でもナプキンは予めしておいたほうが
良いわよ‥気にしないでw
もしもの時のために
用意してあるんだから♪」
「へへw‥
あっありがとうございます‥///」
そして帰りの身支度を受け取り
お母さんが運転する車に揺られながら
家へと向かった
「はぁ‥はぁ‥///」
部屋へと運び込まれると
パジャマに着替え
氷枕を頭の下に敷き
腹巻きをさせられた
「大丈夫よ‥段々と大人になっていけば
今よりは辛くなくなるから‥
お母さんも貴方と同じ年に
初めてなって熱が出たものよ‥
それじゃ
温かいお茶をここに置いておくから
水分もちゃんと取るようにね」
そのままお母さんは部屋を出ていった
「うう‥///」
何かさっきより
酷くなってきたぁ‥
朦朧とする意識の中
やがて眠りについた私は夢にうなされた
ソレは夢というよりも
今日あった出来事が
すべて走馬灯のように頭の中を駆け巡る内容だった
生理‥結婚
大人のおんな‥のひと
あか‥ちゃん
男子‥
何度も
寝返りを打っていると
アソコから何か
少しずつ突き出すような
感覚に襲われた
もしかして生理の血が出てきた?
でもナプキンをもらったから
漏れる心配はない‥よね///
ナプキンの厚みを挟んでいるため
あまりハッキリとはわからないが
異物感のようなものが股の間にあるのは
感じ取れた
にしても暑い
引くことのない汗でパジャマも
湿ってシワを作っている
どことなく動きづらい
何かぁ‥パジャマ‥キツイ///
お母さんに腹巻き貸してもらったけど
暑くて我慢出来ないよ‥///
汗の気持ち悪さに
パジャマのボタンを寝ながら外した
これでちょっとは‥涼しい///
長い髪にも関わらず
不思議と
首筋にも涼しく感じた
なんだろ‥頭が軽くなった気がする///
一時の心地よさに救われ
私は眠りについた
それから
どのくらい経っただろうか
辺りはすっかり夕暮れで
涼しい風が
窓を通して部屋へと突き抜けた
「あれ‥?」
目が覚め起き上がる
今は‥もう、暑くなく
お腹の痛みも消えていた
治った‥?
でも生理って
5日ぐらい続くものなんじゃぁ‥?
「もしかして‥カンチガイ?」
でもアソコの異物感は
まだ残っている
服のキツさも解消されていない
それになんか
やけに首筋が風に当たりやすいような‥
「‥」
私は恐る恐る
ナプキンの中を確認した
引っ張ったと同時に
ナプキンとアソコの間に
挟まっていたソレが
ぼろん‥と落ちた‥
というより
その異物は私の股に生えている
「‥へ?」
小さな割れ目だったはずなのに
その姿は跡形もなく
ソレへと変わっていた
「えっ?えっ!?」
パンツも服も脱ぎ捨て
体を見下ろし
姿見に目を向けた
そこには褐色の肌を晒さした男子が
立っていた
「コレ‥が
わた‥し?」
アソコについているのは
男子のおちん‥///
「いや‥いやああ!///」
悲鳴を上げると
聞きつけたお母さんが私の元へと駆けつける
「一体どうしたの!み‥
ほ?‥」
お母さんは
目が合った私を上から下へと見下ろす
「あなた‥ミホなの?」
「おっおかあ‥さあああん!///」
そして次の日
学校では
空いたままのわたしの机を横目に
皆が心配していた
「一体どうしたんだろ‥ミホちゃん」
「ねぇ!心配だし放課後
皆でお見舞いに行こ!」
「さんせーい!」
「ふんwどーせ
布木の体調不良に便乗での
仮病欠席だってw!」
そこにハジメが水をさすが
皆は無視をした
その頃
私は病院に来ていた
診察室
医者の先生が
深刻そうに私達を見る
「娘さんは稀に見る
男性化月経症候群です」
「何ですか‥それって」
「つまり、月に一度
一般的に言われる女性の月経が来るのではなく
月経に似て
月に一度男性へと性別が変わる症状が
彼女には出るんです」
「ということは‥日がすぎれば
症状は治まり性別は戻るんですね?」
「ですが女性としての
月経は来ないでしょう‥」
「そんな‥!
治せないんですか⁉」
お母さんは
詰め寄り
医者の先生は
困っている
その後の会話はよく覚えていない
そんなの聞いている余裕なんてない
布木さん‥あんなこと
言うんじゃなかって後悔してるよ私‥
揉める二人をよそに
私はうつむいた
「これから‥一体どう生きればいいの?」
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