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一人二役じーこうい(表紙付き)

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「ああ‥彼女欲しいいいい!」

その日俺は一人
部屋で欲求不満に陥っていた

俺はコウジ(16)

まだ高校2年生で
18禁の壁も打ち破れない俺は
大好きな漫画のヒロインの
セクシーカットで
抜いていた

「んん!出るぅ♡///


はぁ‥ああ‥」

果てると我に返り
深い溜め息をついた

本物の女の身体がみてーよ‥

実際
クラスの女子など
気になる子は居るには居る


でもその子で
ヤッてしまうと
勝手に付き合ってるなど妄言を
言うような痛い人になりそうな自分が怖くて
まだシたことはない




リアルで実践したものといえば

声が良い女声優のアニメを
おかずにするくらいだ‥

結局半分は
二次元で
親にもバレず誤魔化しきっているし

健全な息子という
現状維持はできてんだけどな‥


だけどうちの学校って
不純異性交友が校則で禁止なんだよな


「やっぱり自慰行為で留めたほうが良いよなぁ‥」

俺はベッドに寝そべった


「あーあ‥女の子と出来て
尚且つ自慰行為で済まされる
世界になればいいのに」


‥あほ臭さ



馬鹿な考えはやめ

そのまま
暖かい部屋の中で

俺は一時の眠りに着いた




それから

どれくらい眠っていたのだろうか

日は沈み
外の夜景だけが
薄暗い部屋に差し込んでいた

その中で俺はふと、目を覚ます


「んん‥今、なんじ?」

身体を起こし
ベッドの上で立ち上がってみせる

何か‥胸苦しいな
腰も重いぞ‥///



床に降りようと
一歩踏み出したその時
ベッドの上の何か大きな物体に足を躓かせた

「わあっ⁉」


バランスを保つ


と同時に
胸元が大きく揺れる
感覚に襲われた




何今の‥?


あれ‥?ってか
何か今の俺の悲鳴
高かくなかった‥?


首筋に手をかけ
喉仏を探る

だが喉には
いつもあったであろう
突き出ているソレが無い‥


さっきの悲鳴

まるで小学生か‥女の




「もっ‥もしかして」

暗がりの中
俺は胸に手を当てる


「ん‥♡///」


そこには服の
布一枚を挟んだだけの
生の乳房の柔らかい感触があった


‥これって
女の子の乳房‥?

でもどうして俺に‥

手は腰へと伸び
巨尻も
揉み掴む

「うわぁ‥///」


尻と胸が出ているということは
やっぱりさっきから感じていた
アソコの違和感も‥


想像が膨らみ
俺は頬を染めた


「だけど
どうして俺は女の子になったんだろ‥?」


騒いでいると
突然
ベッドのシーツが
擦れる音が背後から聞こえてきた

なっ何‥⁉


振り向くと
横たわっていた物体が
体を起こしていた

「何だ‥うるせぇな」


何だ‥⁉言葉を発したぞ⁉人なのか⁉


一体誰なんだ‥
此処俺の部屋なのに‥!

そして必死に
目を凝らし
暗がりに慣れてくると
その物体が
徐々に姿をハッキリと現した


見たことの有る私服に

聞き覚えのある声

その物体‥いや男は

俺と瓜二つだった



「‥俺??」



明かりを点け
再度改めて確認した

向こうは普段の俺そっくりだが
俺は身体は女体で
服は向こうと同じメンズのものを身にまとっていた


「オマエは誰なんだよ‥!」

一見
男でも無くなった
俺のほうが偽物感はあるが
俺は俺だと信じてるから問題ない


すると偽物は
頭を掻きながらこう言った

「何いってんだか‥

あのなぁ
俺はコウジで

‥オマエは俺から
分裂した女役の俺だろ?」


「は?

‥なっ何だよ!女役って」


「‥自慰行為で自分を分裂させて
女役と男役を一人二役で行って

セルフセックスをやることだけど‥



‥コイツ
俺から分離した俺のくせに
俺の記憶は受け継いで無いのか‥?」

独り言を後から呟く分裂体に
息を呑む‥


「自慰行為を‥自分の身体を女役男役に
分裂させて‥するのか⁉」

「要は‥そうだよ///」

俺は固まった

‥もしかして
昼寝する前に言っていた願いが
叶ったのか‥?


いや‥だからって
女役になるかよ‥ふつう‥‼///
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