(ブラウザでクリックで動く挿絵も稀にあり)イラスト解説版 小説とあらすじを短編小説にしたもの 

くまざわ

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魔法戦士セイジくんvs変形能力使いの怪人

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ある土曜日の昼間

謎の怪人が出現し街を破壊し始めた


「キェーヘッへへww!
私の攻撃を食らうが良い!
究極変形!」

見た目カマキリの怪人が
そう言い放つと
謎の緑の光線が放たれ
手前にあった車が人型へと変形する


「ブォオォォーーン!!!」

口からガソリンを漏らし
次々に人集りへと飛び込み
壁や他の車に
体当たりで身体を犠牲に自爆した

「きゃあああ!」


「にげろおお!」


逃げ惑う人々の中

俺はソレを見ていた

まずい…このままじゃ
街が崩壊する…!

俺の名前はセイジ
小学五年生だ

でもソレは普段の仮の姿!

本当は…
怪人たちから皆を守る
魔法戦士だ!


俺は変身ベルトを装着した

「へんし~ん!」

するとたちまち俺の格好は
顔を隠した魔法戦士へと変わった

ソレを見た
人々は指をさす

「おおっ!魔法戦士君だ!」

「やった!やっぱり
    来てくれたのね!」

「お願いだ!そいつを倒してくれ!」


あったりまえだろ!

俺は応えるように
カマキリ怪人に殴りかかった


そのままカマキリ怪人との
死闘が始まる


「…誰だ?お前は…」

「俺は怪人を倒す
    魔法戦士だ!」
    
余裕しゃくしゃくで
俺の攻撃をかわしていく怪人


「ふふっw
結構手応えあんじゃねぇかw!」


だが突然、後ろへと飛び
カマキリ怪人は俺と距離を取った

「何だよw疲れたのかw?

なら、こっちもそろそろ
ケリを付けて終わらせるぜ!」

そう言って俺は
ベルトから剣を召喚する

「いっけええ!」

そのまま飛びかかった
だが…

「お前と遊んでいる暇は無い」

カマキリ怪人は
再びあの光線を放った

「究極変形!」

俺は直にソレを浴び目をくらませる

「うわああああ!」

クソっ…目が!

しかし、
それだけじゃなかった

何だかベルトがおかしい…

なっ何だ…!


音をたてベルトは
俺から抜け落ち
ベルト以外の何かへと変形していく

「くくっwwそのベルト
魔法のステッキにでも変形してやるw!」

するとベルトはカマキリ怪人が
言ったとおり本当に魔法のステッキへと
変形した



「俺のベルトが…!」

しかもよく見ると女の子モノ…///

「くっ!この野郎~!///」

顔を赤くして
腹をたてていると
カマキリ怪人はニヤリと笑う

「お前がベルトで変身して魔法戦士になるのなら
今は、魔法少女に変身するのがふさわしいはずだ…w!」

その言葉に続くように
俺の格好も変わっていく

「うっ…!」

突然の火照りと息苦しさが
俺を襲った…

何だ身体が熱い…///

股間の感覚が消え
熱とともに溶けていく

あれ…チンチン無くなってく?


「うそ…
やっヤダ…!やだやだ!待って!///」



完全に無くなったアソコを
涙ぐみながら看取っていると
熱は上半身へとせり上がり
胸板に小ぶり乳房を膨れさせた

「んふっ…!♡///」

一気に膨れた乳房に
変な声を出してしまう

そして最後に
熱は頭へと上り
俺から長い髪をなびかせた

「んうぅっ…♡///」

我に返った頃には
髪型はツインテ
服装はタイツで腰に
スカートをひらつかせている
スパッツは履いているみたいだが
元の姿と同じ箇所は
顔をシールドで隠しているところぐらいだった…

俺はステッキ片手に地面に身体を崩れ落とした

怪人の前で…皆の前で
こんな姿に変身したりして…恥ずかし…い///


「キェーヘッへッへwww!
カワユイではないかwww~♡///
私の変形能力も良いもんだろw?
魔法戦士…いや魔法少女ちゃんよぉ~ww?」


こんなやつに
負けたままでたまるか…

隙きを見せて笑い転げている怪人に
俺はステッキを振りかざし
ステッキ特有の攻撃魔法ハート光線を
繰り出した

「喰らえええ!ハート光線!」


「うひゃあああああ~!」


そのまま
一撃でカマキリ怪人は爆発し
塵となった


俺は人々から歓声を浴び
事は一件落着した

だが…

変身ベルトには後遺症が残ったらしく
使える魔法の項目に
「ラブリー変形フラッシュ」
という唱えると
変身ステッキを持った魔法少女になれる
魔法が追加されてしまっていた…

それから数日後
魔法戦士の活躍の噂を聞きつけた
玩具会社が
ある商品を世に出した

「ねぇ聞いたw?

魔法戦士変身ベルトが魔法少女変身ステッキに
変形できるようになったんですって♪」

話題の通り女児の購入者も集めようと
玩具会社は魔法戦士変身ベルトが
魔法少女変身ステッキに変形できる玩具を
売り出したのだった

皆でその話題を話していると
金持ちのタクヤが
輪に入ってきた

「それなら僕は
もう、持ってるよw

そうだ君たち
今日見せてあげようか?」


「えーホントw良いのぉ!」

女子に群がれるタクヤが
気に食わないのか
友達のテツオも俺を皆の前に突き出した



「確か、セイジも持ってんだよなw!
cmが流れる前からw!」

「おっおい…」

「えーっすっごい~!
セイジくんも持ってるんだぁ」

「でっでもcmが流れる前
つまり売り出される前から
持ってるなら…変形はできないだろww?」

タクヤは突っかかる

「いや…その…」

俺が口ごもっていると
テツオは勝手に話を進めた

「だったらw二人共
見せ合うってのはどうだ?」



「わかったよ…よし、それなら
セイジのうちに集合しよう」

こうして放課後
俺のうちに女子数人と
テツオとタクヤがやって来た


タクヤは変身ベルトから変身ステッキに
変わるさまを皆に披露した

女子たちが拍手する中
面白くなさそうな表情で
テツオが注文をつけた

「お前、変身決め台詞を言ってねぇじゃんか
言えよぉww「ラブリー変形フラッシュ♡」ってww!」


「うっ…らっらぶりー…変形フラッシュ…///」

「ひゃひゃww馬鹿じゃねぇのww
やっぱり本物の魔法少女ちゃんには叶わねぇよなw」


テツオが大笑いし女子が苦笑する中
タクヤは怒りつつも俺に声をかけた

「おい、セイジ
今度は君のベルトを見せろよ…!」

「ああ…わかったよ」

はぁ…やっぱり見せなきゃいけないのか…
テツオに前見られたときは
魔法戦士だってことは
バレなかったけど…あんまり見せたくないんだよな…

俺がベルトを持ってくると
テツオは俺にも
すぐに催促した

「ほーらっ決め台詞w♪」

「いっ言わねぇって…///」



「ならっ俺が言ってやるよw
ラブリ~変形フラッシュww!」


シュルルウゥン…



えっ…


皆は大笑いした

「もぉ~wテツオくんってばw」

「男子が言うとやっぱ
  おっかしい~w」


「ひゃひゃひゃwでも
セイジが言ってれば
もっと受けたかも知んねぇのになww

よぉっセイジ!」

テツオは俺の胸を軽く叩いた

その瞬間小さく胸が揺れた

「ひゃっ!///



ああ…うっうんそうだね///」

しかしテツオにも気づかれること無く
時間は経ち夕方、皆は玄関に出る


「んじゃっまた明日な~w」

「うんばいばーい!」

そして一人俺は部屋へと戻った


…っていうか


「ラブリー変形フラッシュって…
変身ベルトを持った状態で
他人に叫ばれると…変身前の状態でも
女体化するってこと…?」


そんなことより…どうやって戻ろう…


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