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オレとオレのセルフ家政婦の契約ラブレター

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両親が共働きの家庭の中

昔から
料理や洗濯、掃除
家事を手伝っていたオレは

今、家政夫として働いている

オレの名前は
千鶴
成人男性の24歳

就職して
約三年経つが
未だにバイトも掛け持ちして
忙しい…

家に帰ったら帰ったで
家のこともしなきゃいけない

手が回らなさすぎて
もう一人暮らしなんてやめたい…

「仕方ない片付けるか…」

衣替えなどで
夏の電化製品をしまって
暖房器具を箱から出したりしていると

押し入れの中から
アルバムなんかが入った箱を見つけた


めくると
小中高と写真に写る自分の姿が見えた


うわぁ…懐かしいな
ヒロミちゃんやユウキも写ってる

見れば
ヒロミちゃんの横に
写るオレは表情が固く顔を赤らめていた

そういえばオレ
あの頃ヒロミちゃんが好きだったんだよな…


でももう、他の男と結婚したんだっけ


孤独は寂しいし
オレも誰かと身を固めてぇ…

浮かない顔で
アルバムを閉じ
箱に戻そうとしたその時
ページの間から
一通の便箋が足元に落ちた

「何だ?」

拾い上げ
差出人の名前を見てみると
千鶴と表記されている

オレが誰かに当てて
書いたんだろうか?



そこでオレの記憶は蘇った

もしかして…

中身を取り出し
手紙を読み上げてみる


「何々?…〈この個人契約にサインされたかたは
もれなく僕の専属家政婦に雇ってあげます〉…って

された方とかじゃなくて
これはラブレターでヒロミちゃんに書いたんだろ…

急に思い出して今、黒歴史だと再確認したぞ
恥ずかし…」

宛先人は書いていないものの

個人規約と書かれた手紙
ソレはヒロミちゃんにプロポーズするために
高校を卒業して間もない頃の時の
オレが書いたラブレターだった

全く…告白もしてないのに
何でプロポーズの手紙を先に書いたんだか…

「今のオレで良かったら
家事代行してやるよ…タダで雇われてやる」

部屋の掃除に気合を入れようと

ふざけ半分で
過去のオレが書いた個人契約の手紙に
サインをした


はぁーあ…マジで
誰か専属家政夫にでも雇って〈結婚して養って〉
くんねえかなぁ…

「んなん、無理だよなww

もういいや契約にサインをもしてやったんだし
自分のことは自分一人でやろうやろう!」

そしてオレは

アルバムとともに
過去のラブレターを箱へとしまい込んだ…



その日の夜のこと
オレは変な夢にうなされていた


〈サインしてくれたのか…うれしいなぁ♡〉

何処かで聞いたことあるような
男の声が聞こえ

夢の中さまよいながらオレは
周りを気にする

「だれ…だぁ?」

寝言とシンクロしながら
訪ねると

身体が突然熱くなる

寝苦しさを訴えるが
夢からは覚めず
悪夢が始まる


「いっ…息ぐるしい…!///」

呼吸を荒く頬を赤く染め
もがき苦しむ

すると熱を帯びた
全身が溶けていく感覚を覚えた


縮むとパジャマさえも
引きずる形になる

同時に
股間に熱が集中し
ソレもまた溶かしていく


「んん♡熱いぃ…とけちゃ…うぅ♡」


股間を看取ると
胸と尻に脂肪が付き始め
パジャマが上下きしみを上げた


「ひゃああああああ♡///」


だらしなく肥大化した胸は縦に
たぷんたぷん
と揺れその場に足を崩すと
柔らかい尻肉がふくらはぎの上に
乗っかった

「んっ!ふぅっふんぅ…♡///」


起き上がろうと
足を立たせるがすぐによろけ
バランスを崩す


尻餅をつき
乳房と巨尻が大きく揺れ
身体を叩く

「ああんっ♡///」

何度も立とうとしては
尻餅をつき
艶めかしい自分の喘ぎ声と
肉のぶつかる音が鼓膜を犯した


しかしそんな夢も
朝の始まりとともに終わりを告げる

カーテンから射さる
キツい日差しに目を開ける


「んん…♡///」

そうか…あれは
夢だったんだ

ふぅ…助かった

でもぉ…何だか身体…重…ぃ♡

違和感にオレは
ふと、姿見を見る


身体を見下ろすと
そこには
乳房と巨尻が
たっぷりの脂肪で肥大化して
オレの変わり果てた姿が映っていた



「やぁ…♡なぁに?これぇ♡///」

身体だけじゃない
服装も髪型も顔さえも女性になっている

部屋は変わりなくオレの部屋だし
住んでいる家だった…


状況に怯えていると
突然、部屋のドアが開けられた

「おはよーっ家政婦さん♡」


ドアの向こうに立っていたのは

…何と
オレ…だった

「おっおまえ…誰?」

オレが訪ねると
男は笑って答えた


「五年前のおまえだよ♪
寝ぼけてるの?

か せ い ふ さ ん♡」
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