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興味のない遺産相続で相続人に選ばれ亡き義理の母そっくりの姿に女体化されてしまった男の話

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今年
重体だった義理の母が
享年44歳で亡くなった

葬式の後

親戚中が義理の父に
お悔やみの言葉も掛けていたが
実際は
そんな思い出に浸っている人間は
誰一人居なかった…



なぜなら
義理の母は金持ちの家の出であり
義理の母の両親
つまり祖父母が亡くなった後
財産が引き継がれ
後継者の義理の母も亡くなったため

なら今度は誰が引き継ぐのか
決められず
みんなギスギスしていたんだ

オレは祖父母さんと会ったことはないが
妻曰く、若い頃の祖母は
お母さんにそっくりだったらしい

しかし本人が
まだ寝込んでた頃から
決めようとしてたなんて
ホント見損う


まぁ結局は
実子である妻たちの問題
血縁のない
オレには関係ないことだ…

でも妻と義理兄と義理弟、そして義理の父の
口論は絶えない


そんな中
義理の母の遺言が見つかった

「きっと相続人が誰なのか
書かれているかもしれない」

「これで誰であっても
文句はなしだぞ…」

「わかってるわよそんなこと」

四人は食いつくように
集中して手紙を読んだ

しかし手紙の内容には…

「財産の相続人は…長女井上マキの
…夫、井上ケイスケさんに全てもらっていただきます

…なっ…!なんだって⁉」


その言葉に
オレは驚く

「へ?…何でオレに」


振り返ると
妻を除く三人が
こちらを睨んでいた

するとお兄さんが
突然オレの胸ぐらをつかんだ

「まさかお前!
仕込んだんじゃねぇだろうな⁉」

「は?」


冗談じゃない!
そんな事するわけ無いだろ…
こんなくだらない争いに
オレまで絡まれてたまるかよ!


「いやいや…!オレは
何も知りませんって…」


「ああ…この手紙の
筆跡は母さんのもので
間違いはない」

お父さんが確認すると
お兄さんの怒りも一旦は静まる

「ということは遺産は
つまり私のものでもあるということねw
フフw良かった♪」

妻はほっと胸をなでおろし
オレの腕を組んだ


「ほらw見なさい
お母さんはねぇ…兄弟と片親で争うのが
目に見えてたから私の夫に遺産を継がせたのよw!」


さっきの慌てようとは偉い違いだな…

呆れながら
ふと、外に目をやると

家の前に大きな高級車が止まっているのが見えた

「なぁ…あれ」

オレが指を指し
みんなにも教えると
妻も黙る

「きっとあれは…母さんの
実家のご両親が愛用していた外車だ」


お父さんはそう言った


そして車から使用人らしき女が降り
オレらの居る部屋の目の前の庭に
やってきた

オレの顔を見るなり
こう告げた

「…井上ケイスケ様

本日より貴方様を
我が屋敷の主として
連れ戻しに来ました」

「は?連れ戻す…?」


「ええ…わたしの名前は
伊達と申します

これから末永くよろしくおねがいします
四代目ご主人さま」

訳のわからない状況の中
オレらを置いて
使用人はオレを車へと
先導する

もちろん
そんな光景を見てか
妻は止めに入った


「ちょっと!」

「…何でございましょう?」


「ケイスケがお母さんの
実家の屋敷の主になるってことは
もちろん妻である私を含め
娘や息子も
住めるんでしょ?」


「…フフ

何をふざけたことを言ってるんですか?」


「はぁ?どっどこがふざけてるっていうの!」


「後継者となった今この方は既に
あなたの夫ではありません


あなたの…お母様になるのです」


その言葉に
その場に居た誰もが
固まる


おいおい…変なこと言い出したぞ
この使用人

重たかった空気の中オレを含め五人とも
腹を抱えて笑った

「はははww何いってんだ!
ケイスケくんが
あたらしい母さんだって?

そんなの無理だよw
第一彼は男じゃないかw」



「フフwwさぁ…どうでしょうか?」

使用人が不気味に微笑むと
突然体が熱くなった


「うっ!」

その場にしゃがみ込むオレ

なっ何だ…?///
体が溶けるみたいに…アツい…ぞ///
股間もとろけるように熱い♡

実際、体は縮んでいき
服が肩から
ずり落ちたかと思うと
ズボンもゆるくなった

オチンチンも縮んでいき
体の中へと収まるのを感じた



無くなちゃった…♡

朦朧とする意識の中
切なくなったアソコを看取ると
熱は治まり
オレは我に返る


…止まった?


しかし
起き上がろうとした瞬間
今度は胸に激痛が走った


「いっ⁉」

胸を押さえこみ
体を丸めると
ミシミシとズボンが音を立て始めた

見てみると
お尻にたっぷりの脂肪がつきはじめ
布を引き裂こうとしている

「やあ♡やぶけちゃうぅ♡」


予感したとおり
ズボンは横に引き裂かれ
大きなおしりが前へと突き出た


「んんっ!…///」


ズボン…きついい♡

立ち上がり
尻の重さにバランスを取ろうとするが
一段落させることもなく
胸も
大きく前へと突き出た


たっぷりの脂肪を蓄えた
大人の乳房が肌を露わにして
たゆんたゆんと揺れた


「ふぅふへぇ…w♡」


一体何が起きたんだぁ…?///


大きな乳房と巨尻にのバランスに耐えられず
またしてもオレはよろけそうになる

すると瞬時に
使用人がオレを支えてくれた

「大丈夫ですか?ユリア様♪」


ユリア…それは
お母さんの名前だ

お父さんは
オレを見て息を呑む

「なんてことだ…
本当に
母さんそっくりだ」

妻は
目の前の光景にうろたえ
屈み込んだ

「なっ何で…ケイスケが
突然女に」

「この御方は
貴方様のお母様…つまり
ユリアさまの後継者ですから

ユリア様の全てを受け継ぐのです

それが我々菊野家代々の掟なのです」


「それじゃ…
もしかして
お母さんと若い頃の
おばあちゃんが瓜二つだったのも
この掟のせいなの?」


「そうでございます♪」


そんなぁ…
まさか遺産相続に巻き込まれるだけじゃなく
義理のお母さんと瓜二つになるなんて!


こうして人間関係が歪みだし
オレは本日からユリアとしての生活を送る羽目になった
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