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恋人同士
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年末。東京の街並みはきりっと冷え込んで、クリスマスソングが流れている。
至る所にライトやキャンドル、電飾が飾られ、すっかりお祝いムードだ。だが。
年末ーーどんな職種でもそうなのかもしれないが、経理も当然、忙しい時期だった。
(はぁぁぁ、今日もフル残業だった……クリスマスイブだというのに)
よろろ、とさやかは乗れる事をありがたく思いながら、エレベーターに乗り込んだ。
秋の連休のあと、さやかは以前ほど、狭い場所が怖くなくなった。
圭介と決着をつけたのもあるが、一番はーー
(小鳥遊さん、がいるし)
お付き合いを始めてから、一ヶ月。まだそこまで深い仲ではなく、手探りで付き合いはじめた一ヶ月め、という仲ではあるのだが。
(絶対的な味方の人がいてくれるって、心強いんだな)
仕事がうまくいかない日も、体調が悪くて心細い日も、小鳥遊はさやかの恋人でいてくれる。
友人でも、同僚でもない。もっと近くて、けれどさやかにとっては初めての関係。
(私ーー前とは変わった気がする)
エレベーターの鏡を見て、さやかはすこしはにかんだ。帰ってきてすぐに、小鳥遊はさやかをサロンに連れ出して、髪を切ってくれた。
前髪が軽くなって、視界も広くなった気がする。もっと変わってみたい。さやかは勇気を出して、お給料日にデパートの一階に行って、今まで遠ざけていた豪華な化粧品のコーナーへいってみた。
「まぁ、リップもシャドーもしたことがない! もったいない。今からやっていきましょうね! 大丈夫、とても簡単ですから」
プロらしく笑顔で、それでいて的確に、お姉さんはメイクの仕方を指導してくれた。
化粧品そのものより、カウンターのお姉さんの化粧指導のおかげで、さやかはメイクが好きになった。
(ちょっとメイクが落ちちゃってる。とりあえず、リップだけーー)
エレベーターの鏡を見ながら、さっとリップを塗り直したその時、3階でエレベーターが止まった。
「あ、橋本くん」
冬だが、相変わらずシャツの袖をまくっている橋本が乗り込んできた。
「おつかれ、イブに残業?」
「そっちもね?」
橋本は時計を見て、少しソワソワしながら言った。
「亀ちゃん、このあと予定あったりする? 飲みどう?」
いつもの誘い。だけどさやかはーーすこしためらってからうなずいた。
「うん、ちょっとね」
すると橋本は、はぁぁとため息をついて肩を落とした。
「やーっぱり。とうとう亀ちゃんもか」
橋本は笑顔でさやかを見た。
「でもよかった。なんか雰囲気変わったし、前と」
「そ、そうかな」
彼にまでそんな風に言われるとは。
「うん。垢抜けた。まるで受付にいる女の子みたいじゃん」
小鳥遊にもだがーーこうやって褒められるのは、やっぱり慣れない。
「ほんと? ありがとう」
ちょっと照れ臭くて、橋本から目を逸らして、無意味に前髪をいじったりしてしまう。でも嬉しいのは本当で、にこにこしてしまう。
そんなさやかを見て、橋本は少し目を細めて優しく聞いた。
「彼氏ーーいいやつなんだな、きっと」
橋本には、言ってもいいかな。さやかはそう思ってうなずいた。
「そうだね。彼……のおかげかも」
エレベーターのベルが鳴り、ドアが開く。2人はフロアに降りた。
「じゃあね、また!」
さやかは笑顔で手を振る。
「良いクリスマスを」
橋本はそのまま、そわそわと去っていく彼女の背中を見送った。
去年はやぼったいダッフルコートを着ていたが、今年は軽くて暖かそうなチェスターコートを羽織っている。髪型も変わって、メイクもするようになった。
そして何よりーー笑顔が増えた。前のように高い壁を張り巡らせている雰囲気がなくなり、人当たりが柔らかくなった。
橋本にだけでなく、いろんな人に、笑顔を見せるようになったのだ。
(俺だけだったんだけどなぁ。亀ちゃんが本当は可愛いってーー知ってるのは)
一見そっけなく見えるが、本当はいつも周りの人間を気にしていることも、はにかんだ笑顔が可愛いのも。分厚い前髪の下の顔が、驚くほど整っていることも。
誰も気がついてなかった。蓮田も、周りの男も。
ただ唯一ーー小鳥遊をのぞいては。
「おっ、はしもっちゃん、おつかれー! おい、なにぼんやりしてんの?」
通りかかった蓮田に声をかけられ、橋本ははっとした。
「ああ、ごめん」
「どしたん? 残業しすぎでおかしくなった?」
彼だけは前と変わらない。橋本はがしっ、と彼の肩をつかんだ。
「飲み、いくぞ。今日はハシゴしたい気分だ!」
「おっ、はしもっちゃんが乗り気なんて珍しい! 行くぞ行くぞ~!」
ノリの良い彼と、寒い街中を歩きながら、橋本はしみじみ後悔した。
(鳴くまで待とう、より、鳴かせてみよう、ってできるヤツのほうが、そりゃ強いよなぁ……)
亀は鳴かないかもしれないが、それでもあの鉄壁の甲羅を、突破した男がいたのだ。
(くそ、ああ、勝ち目がない、あの営業の王子様なんて!)
逃してしまった可愛い亀のことは、今年の最後に、この愉快な同僚と笑い飛ばして、忘れてしまおうーー。橋本はそう思いながら、赤提灯の暖簾をくぐった。
「ごめん、お待たせしました!」
通用門のそばで待っている小鳥遊のもとに、さやかが慌てて駆け寄ってくる。
少し柔らかな表情。揺れる黒髪に、飜るオフホワイトのコート。
その姿を見ただけで、気持ちが浮上する。小鳥遊は満面の笑みで彼女を迎えた。
ここ数日お互い仕事が忙しくて会えなかった。けど、今日はクリスマス。
「ぜんぜん待ってないよ。ところで、橋本君に誘われてた?」
もちろん、2人でエレベーターホールから出てきたのを見逃す小鳥遊ではない。
思うにーー最近、さやかは社内でも注目を浴び始めているようだ。男性社員たちからの目つきが変わってきているのを、小鳥遊は敏感に察知していた。
「えっ、橋本君? ああ、うん。たぶんいつもの同期飲み……」
しかし彼女は、そんなことつゆ知らず、呑気だ。
(仕事は一人前なのに、恋愛面となるとぜんぜん、子供みたいに鈍感で……可愛いな)
男からの視線に気がつきもしない、無邪気なさやかをずっと愛でていたい。だけど同時に、ちょっと警戒してほしいという気もして、小鳥遊は苦笑した。
(まっ、俺がガッチリガードするからいいか)
「そうかな~? まぁ、断ってくれたから、よかったけど」
至る所にライトやキャンドル、電飾が飾られ、すっかりお祝いムードだ。だが。
年末ーーどんな職種でもそうなのかもしれないが、経理も当然、忙しい時期だった。
(はぁぁぁ、今日もフル残業だった……クリスマスイブだというのに)
よろろ、とさやかは乗れる事をありがたく思いながら、エレベーターに乗り込んだ。
秋の連休のあと、さやかは以前ほど、狭い場所が怖くなくなった。
圭介と決着をつけたのもあるが、一番はーー
(小鳥遊さん、がいるし)
お付き合いを始めてから、一ヶ月。まだそこまで深い仲ではなく、手探りで付き合いはじめた一ヶ月め、という仲ではあるのだが。
(絶対的な味方の人がいてくれるって、心強いんだな)
仕事がうまくいかない日も、体調が悪くて心細い日も、小鳥遊はさやかの恋人でいてくれる。
友人でも、同僚でもない。もっと近くて、けれどさやかにとっては初めての関係。
(私ーー前とは変わった気がする)
エレベーターの鏡を見て、さやかはすこしはにかんだ。帰ってきてすぐに、小鳥遊はさやかをサロンに連れ出して、髪を切ってくれた。
前髪が軽くなって、視界も広くなった気がする。もっと変わってみたい。さやかは勇気を出して、お給料日にデパートの一階に行って、今まで遠ざけていた豪華な化粧品のコーナーへいってみた。
「まぁ、リップもシャドーもしたことがない! もったいない。今からやっていきましょうね! 大丈夫、とても簡単ですから」
プロらしく笑顔で、それでいて的確に、お姉さんはメイクの仕方を指導してくれた。
化粧品そのものより、カウンターのお姉さんの化粧指導のおかげで、さやかはメイクが好きになった。
(ちょっとメイクが落ちちゃってる。とりあえず、リップだけーー)
エレベーターの鏡を見ながら、さっとリップを塗り直したその時、3階でエレベーターが止まった。
「あ、橋本くん」
冬だが、相変わらずシャツの袖をまくっている橋本が乗り込んできた。
「おつかれ、イブに残業?」
「そっちもね?」
橋本は時計を見て、少しソワソワしながら言った。
「亀ちゃん、このあと予定あったりする? 飲みどう?」
いつもの誘い。だけどさやかはーーすこしためらってからうなずいた。
「うん、ちょっとね」
すると橋本は、はぁぁとため息をついて肩を落とした。
「やーっぱり。とうとう亀ちゃんもか」
橋本は笑顔でさやかを見た。
「でもよかった。なんか雰囲気変わったし、前と」
「そ、そうかな」
彼にまでそんな風に言われるとは。
「うん。垢抜けた。まるで受付にいる女の子みたいじゃん」
小鳥遊にもだがーーこうやって褒められるのは、やっぱり慣れない。
「ほんと? ありがとう」
ちょっと照れ臭くて、橋本から目を逸らして、無意味に前髪をいじったりしてしまう。でも嬉しいのは本当で、にこにこしてしまう。
そんなさやかを見て、橋本は少し目を細めて優しく聞いた。
「彼氏ーーいいやつなんだな、きっと」
橋本には、言ってもいいかな。さやかはそう思ってうなずいた。
「そうだね。彼……のおかげかも」
エレベーターのベルが鳴り、ドアが開く。2人はフロアに降りた。
「じゃあね、また!」
さやかは笑顔で手を振る。
「良いクリスマスを」
橋本はそのまま、そわそわと去っていく彼女の背中を見送った。
去年はやぼったいダッフルコートを着ていたが、今年は軽くて暖かそうなチェスターコートを羽織っている。髪型も変わって、メイクもするようになった。
そして何よりーー笑顔が増えた。前のように高い壁を張り巡らせている雰囲気がなくなり、人当たりが柔らかくなった。
橋本にだけでなく、いろんな人に、笑顔を見せるようになったのだ。
(俺だけだったんだけどなぁ。亀ちゃんが本当は可愛いってーー知ってるのは)
一見そっけなく見えるが、本当はいつも周りの人間を気にしていることも、はにかんだ笑顔が可愛いのも。分厚い前髪の下の顔が、驚くほど整っていることも。
誰も気がついてなかった。蓮田も、周りの男も。
ただ唯一ーー小鳥遊をのぞいては。
「おっ、はしもっちゃん、おつかれー! おい、なにぼんやりしてんの?」
通りかかった蓮田に声をかけられ、橋本ははっとした。
「ああ、ごめん」
「どしたん? 残業しすぎでおかしくなった?」
彼だけは前と変わらない。橋本はがしっ、と彼の肩をつかんだ。
「飲み、いくぞ。今日はハシゴしたい気分だ!」
「おっ、はしもっちゃんが乗り気なんて珍しい! 行くぞ行くぞ~!」
ノリの良い彼と、寒い街中を歩きながら、橋本はしみじみ後悔した。
(鳴くまで待とう、より、鳴かせてみよう、ってできるヤツのほうが、そりゃ強いよなぁ……)
亀は鳴かないかもしれないが、それでもあの鉄壁の甲羅を、突破した男がいたのだ。
(くそ、ああ、勝ち目がない、あの営業の王子様なんて!)
逃してしまった可愛い亀のことは、今年の最後に、この愉快な同僚と笑い飛ばして、忘れてしまおうーー。橋本はそう思いながら、赤提灯の暖簾をくぐった。
「ごめん、お待たせしました!」
通用門のそばで待っている小鳥遊のもとに、さやかが慌てて駆け寄ってくる。
少し柔らかな表情。揺れる黒髪に、飜るオフホワイトのコート。
その姿を見ただけで、気持ちが浮上する。小鳥遊は満面の笑みで彼女を迎えた。
ここ数日お互い仕事が忙しくて会えなかった。けど、今日はクリスマス。
「ぜんぜん待ってないよ。ところで、橋本君に誘われてた?」
もちろん、2人でエレベーターホールから出てきたのを見逃す小鳥遊ではない。
思うにーー最近、さやかは社内でも注目を浴び始めているようだ。男性社員たちからの目つきが変わってきているのを、小鳥遊は敏感に察知していた。
「えっ、橋本君? ああ、うん。たぶんいつもの同期飲み……」
しかし彼女は、そんなことつゆ知らず、呑気だ。
(仕事は一人前なのに、恋愛面となるとぜんぜん、子供みたいに鈍感で……可愛いな)
男からの視線に気がつきもしない、無邪気なさやかをずっと愛でていたい。だけど同時に、ちょっと警戒してほしいという気もして、小鳥遊は苦笑した。
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