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間違いだったの?
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すると気まずげに、圭介は俯いた。
「ずっと監視されてたんだ。携帯も、放課後も」
そう言われて、さやかはどこでもベタベタいちゃついていた圭介と香織の昔の恋人っぷりを思い出した。
「ずいぶん仲が良かったよね、あの先輩と」
「俺は好きでもなんでもなかったーーでも、そうだ。それはフェアじゃないな。正直に言うよ。香織が俺を好きだったことを利用して、秦野に取り入った。さやかを攻撃させた。でも香織はどこかで俺の本心に気が付いてて、俺を束縛した。もし、俺がかくれて、さやかに本心を打ち明けていたらーー」
圭介は諦めたように笑った。
「すぐに嗅ぎつけて、君に復讐するだろう。だから俺は、あの時君になにも言わないと決めた。君の安全のために、って」
今となっては裏目に出てるけど、と言って、彼は再び俯いた。
「さやかーー君は気が付いてなかったけど、10代のあのとき、君はこの村で一番綺麗だった。だから秦野に目をつけられたし、香織も君を無視できなかった」
ーーは?
なんだそれは。さやかは信じられなかった。
「もちろん、小さい時から隣にいた俺は、そのことに一番最初に気がついてたけど」
じっと圭介はさやかを見た。さやかは思わずたじろいで、一歩下がった。
「さやかーー無理は承知だ。でも、言わせてくれ。戻ってきてくれないか。秦野はもう、父親にも勘当されているから、戻って来れない。社長に一番信頼されている俺が、次は会社を継ぐ。だからもう、誰も君に危害を加えない。さやかも、実家に戻れるよ。もう俺たちを邪魔する人間は、ここにいない」
戻るなんて、できるわけないじゃないか……。しかしさやかは声に出せなかった。
彼の言っていることが、受け止めきれない。頭の中がいっぱいいっぱいだ。目の前の男が、うっすら怖くなる。
「そんなの……できないよ」
「悪かった……! 君にしたこと、心底後悔している。君のことを思い出さない日はないよ。だから、どうか…‥僕とやり直してくれないか」
恥も外聞もなく、圭介は石畳に膝をついたまま、さやかに乞うた。
そこでさやかは、一呼吸ついた。
まだ、頭の中はぐちゃぐちゃしている。けど。
「ごめん。できない」
まっすぐに圭介の目を見て言うと、その目が絶望に暗くなった。
「圭介の理由はわかったけどーーだからと言って、私が戻ってあなたとやり直す事は、ない」
さやかは後ろを振り向いた。すると小鳥遊は静かに後ろに立って、さりげなくさやかの手を握ってくれた。
ーー励ますように。
「私は、東京で築いた新しい生活があるから」
さやかはそう言いきったが、胸の中は、嵐が吹き荒れたままだ。
(圭介は、私のこと、嫌いだったわけじゃなかったんだ)
にわかには信じ難いがーーむしろ、さやかのために、秦野に従ってきたのか。
そこでさやかは、はっとした。
すると、今までずっと自分が、東京で踏ん張ってきたのもーー故郷を捨てたのも、母に会えなかった数年間も。
(全部私の被害妄想で、一人相撲だったってこと……?)
そうおもったら、なんだか一気に、がくり力が抜けた。怒りを超えた無力感が、さやかを襲う。
(一番悪いのは……悪いのは、秦野家のクズ息子だけど……)
そいつはもう塀の中。
(私の今までの悲しみも、怒りも、ここを抜け出す頑張りも、ぜんぶ……無意味だったってこと?)
自己肯定感が底をつき、仕事で役に立つことで必死にそれを補填してきた日々。すべての男性に嫌われていると思って怯えて過ごしてきたこの数年間は、なんだったんだろう。
(許せない……! でも、どうすればいいの。どこにこの怒りをぶつければいいの)
気がついたら、短い呼吸繰り返していた。その瞬間、さっと小鳥遊がさやかの肩を支える。
「大丈夫? もう戻ろうかーー?」
さやかは負けん気を振り絞って首を振った。
ここで、最後まで自分の気持ちを言わないと、また心残りになる。うじうじぐだぐだ、頭の中で響く声に脅かされることになる。
「圭介の」
顔を上げる。圭介の目とさやかの目が合った。
「辛い立場はわかった。守ってくれたことには感謝する。でもーーだからといって、いますぐすべて水には流せない」
まだ、小鳥遊が肩を支えてくれている。そのことに勇気づけられ、さやかは続けた。
「こんなことになったのは、あのクズと、この狭い村のせいーー。そう思うことにするから、私は、出ていくよ」
きっぱりとさやかは言い切った。圭介はなおも言った。
「待ってーーそれでもいつか、帰ってくるでしょ? だってお母さんが……!」
さやかは彼に背中を向けた。
「帰省はするかもしれない。でも、もう圭介には会わない。さよなら」
これでお別れだ。いまさら彼の気持ちがわかったところで、もう喜びも悲しみもない。あるのは、やりきれない虚無感だけだった。
時速300キロで通り過ぎているというのに、窓の外はずっと変わり映えのしない田んぼ、畑、それに森。
(何だったんだーー私の苦しみって)
その光景を、さやかは帰りの新幹線の窓から、ただぼんやりと眺めていた。
「さやかさーん、大丈夫? 魂がぬけてない?」
車内の自販機でお茶を買ってきた小鳥遊が、さやかの向かいに腰を下ろした。
「うん……大丈夫……」
「大丈夫じゃないね。だっていつもなら、バカなこと言わないでくださいとか、ツっこんでくるはずなのに」
虚脱状態のさやかは、薄く笑った。
「私、そんなに言葉きついですかね」
肩を落として言うさやかに、さすがの小鳥遊もいたましい顔をした。
さやかの口から、ぽつん、と本音がこぼれ落ちる。
「なんだろう……私の辛かったことが、全部私のための茶番だったなんてね……はは」
乾いた笑いが口から漏れる。
「圭介を嫌いになったのも、ムキになって東京に出てきたのも……全部まちがってたんだ」
笑ったその口から、嗚咽が漏れる。
さやかが意地を張って帰らなかったことで、圭介はひとり苦しんだろう。母は寂しかったことだろう。
「もっと早く戻ってればよかった。返してーー返してほしい、あの暴力クズ野郎。私の今までの数年間……っ」
すると小鳥遊は、まっすぐさやかを見ていった。
「本当にひどいやつだね、そいつは。塀の中にいなかったら、俺が刺してたかもしれない」
「小鳥遊、さん」
さやかは顔を上げた。泣く寸前の情けない顔だったが、もう構っていられなかった。
「でも、君が東京に来てくれたおかげで、俺は君に出会えた」
またそんなことを言って……という言葉を、さやかは飲み込んだ。
小鳥遊のまなざしが、存外に真剣だったからだ。
「だから、君が間違っていると思っても、君の選択はーー俺にとっては、間違いなんかじゃないんだよ」
さやかは勇気を出して、恐る恐る聞いてみた。
「どうして、そんなに私に良くしてくれるんですか。何もない私なんかにーー」
すると小鳥遊は、目を細めた。
「何もないわけないじゃん。俺の好きな人を、悪く言わないでよ」
その言葉の言わんとするところを理解してーーさやかは面白いほどに、うろたえた。
「な、なんで……? そんなの嘘、じゃないんですか」
小鳥遊はイタズラっぽく笑う。
「飯田さんの好きは信じるのに、俺の好きは信じてくれないの?」
「っーーそれは、」
「彼は君のために、悪者をやっつけた。俺も、君が好きだからーー心配で、こうしてついてきた。俺の知らないところで君が傷ついたりするのは嫌だったし、できる限り守りたいと思ったから」
小鳥遊はふっと微笑んだ。
「どう? 程度は違えど、動機は同じでしょ、彼と」
それでもわけがわからず、さやかはおろおろ言い訳した。
「で、でも、私は田舎者だし、見た目も良くないし、性格だってーー可愛く、ないのに」
すると小鳥遊は噛んで含めるように言った。
「出身地なんて、人を好きになるのに関係ないよ。それにーー君は正直、俺が今まで見た中で一番綺麗な女の子だよ。こう言うのは癪だけど、飯田さんもそう言ってたでしょ。クズ野郎のせいで、君は自分が醜いって、思い込まされてただけなんだよ」
「それはーーでも、ええと」
口籠るさやかの目を、小鳥遊はじっと射るように見た。
ーー本気の目。
「でも、俺が君を好きになった理由はそれじゃない。最初話した時から、俺は素直な君が好きだった。ずっと、君の彼氏になりたいって思ってた」
自分が素直とは思えない。やっぱり嘘だ……それとも、本当に? さやかは目の前の男の目を、おずおず見つめ返してみた。
(信じて……いいのかな? この人を)
誰を求めることも、求められることもなく、一生を過ごすと思っていた。
けれどーーそれ以外の扉が、今日この時、さやかの前に開いたのだ。
彼の言葉を信じたい。ずっと奪われていた、誰かと一緒に生きる喜びを、自分も味わってみたい。
「だから、俺を君の恋人にしてよ」
新幹線が、トンネルに入る。ごうごうという音が車内に満ち、それ以外何も聞こえなくなった。
なのでーーさやかはただ、彼に向かってうなずいていた。
「ずっと監視されてたんだ。携帯も、放課後も」
そう言われて、さやかはどこでもベタベタいちゃついていた圭介と香織の昔の恋人っぷりを思い出した。
「ずいぶん仲が良かったよね、あの先輩と」
「俺は好きでもなんでもなかったーーでも、そうだ。それはフェアじゃないな。正直に言うよ。香織が俺を好きだったことを利用して、秦野に取り入った。さやかを攻撃させた。でも香織はどこかで俺の本心に気が付いてて、俺を束縛した。もし、俺がかくれて、さやかに本心を打ち明けていたらーー」
圭介は諦めたように笑った。
「すぐに嗅ぎつけて、君に復讐するだろう。だから俺は、あの時君になにも言わないと決めた。君の安全のために、って」
今となっては裏目に出てるけど、と言って、彼は再び俯いた。
「さやかーー君は気が付いてなかったけど、10代のあのとき、君はこの村で一番綺麗だった。だから秦野に目をつけられたし、香織も君を無視できなかった」
ーーは?
なんだそれは。さやかは信じられなかった。
「もちろん、小さい時から隣にいた俺は、そのことに一番最初に気がついてたけど」
じっと圭介はさやかを見た。さやかは思わずたじろいで、一歩下がった。
「さやかーー無理は承知だ。でも、言わせてくれ。戻ってきてくれないか。秦野はもう、父親にも勘当されているから、戻って来れない。社長に一番信頼されている俺が、次は会社を継ぐ。だからもう、誰も君に危害を加えない。さやかも、実家に戻れるよ。もう俺たちを邪魔する人間は、ここにいない」
戻るなんて、できるわけないじゃないか……。しかしさやかは声に出せなかった。
彼の言っていることが、受け止めきれない。頭の中がいっぱいいっぱいだ。目の前の男が、うっすら怖くなる。
「そんなの……できないよ」
「悪かった……! 君にしたこと、心底後悔している。君のことを思い出さない日はないよ。だから、どうか…‥僕とやり直してくれないか」
恥も外聞もなく、圭介は石畳に膝をついたまま、さやかに乞うた。
そこでさやかは、一呼吸ついた。
まだ、頭の中はぐちゃぐちゃしている。けど。
「ごめん。できない」
まっすぐに圭介の目を見て言うと、その目が絶望に暗くなった。
「圭介の理由はわかったけどーーだからと言って、私が戻ってあなたとやり直す事は、ない」
さやかは後ろを振り向いた。すると小鳥遊は静かに後ろに立って、さりげなくさやかの手を握ってくれた。
ーー励ますように。
「私は、東京で築いた新しい生活があるから」
さやかはそう言いきったが、胸の中は、嵐が吹き荒れたままだ。
(圭介は、私のこと、嫌いだったわけじゃなかったんだ)
にわかには信じ難いがーーむしろ、さやかのために、秦野に従ってきたのか。
そこでさやかは、はっとした。
すると、今までずっと自分が、東京で踏ん張ってきたのもーー故郷を捨てたのも、母に会えなかった数年間も。
(全部私の被害妄想で、一人相撲だったってこと……?)
そうおもったら、なんだか一気に、がくり力が抜けた。怒りを超えた無力感が、さやかを襲う。
(一番悪いのは……悪いのは、秦野家のクズ息子だけど……)
そいつはもう塀の中。
(私の今までの悲しみも、怒りも、ここを抜け出す頑張りも、ぜんぶ……無意味だったってこと?)
自己肯定感が底をつき、仕事で役に立つことで必死にそれを補填してきた日々。すべての男性に嫌われていると思って怯えて過ごしてきたこの数年間は、なんだったんだろう。
(許せない……! でも、どうすればいいの。どこにこの怒りをぶつければいいの)
気がついたら、短い呼吸繰り返していた。その瞬間、さっと小鳥遊がさやかの肩を支える。
「大丈夫? もう戻ろうかーー?」
さやかは負けん気を振り絞って首を振った。
ここで、最後まで自分の気持ちを言わないと、また心残りになる。うじうじぐだぐだ、頭の中で響く声に脅かされることになる。
「圭介の」
顔を上げる。圭介の目とさやかの目が合った。
「辛い立場はわかった。守ってくれたことには感謝する。でもーーだからといって、いますぐすべて水には流せない」
まだ、小鳥遊が肩を支えてくれている。そのことに勇気づけられ、さやかは続けた。
「こんなことになったのは、あのクズと、この狭い村のせいーー。そう思うことにするから、私は、出ていくよ」
きっぱりとさやかは言い切った。圭介はなおも言った。
「待ってーーそれでもいつか、帰ってくるでしょ? だってお母さんが……!」
さやかは彼に背中を向けた。
「帰省はするかもしれない。でも、もう圭介には会わない。さよなら」
これでお別れだ。いまさら彼の気持ちがわかったところで、もう喜びも悲しみもない。あるのは、やりきれない虚無感だけだった。
時速300キロで通り過ぎているというのに、窓の外はずっと変わり映えのしない田んぼ、畑、それに森。
(何だったんだーー私の苦しみって)
その光景を、さやかは帰りの新幹線の窓から、ただぼんやりと眺めていた。
「さやかさーん、大丈夫? 魂がぬけてない?」
車内の自販機でお茶を買ってきた小鳥遊が、さやかの向かいに腰を下ろした。
「うん……大丈夫……」
「大丈夫じゃないね。だっていつもなら、バカなこと言わないでくださいとか、ツっこんでくるはずなのに」
虚脱状態のさやかは、薄く笑った。
「私、そんなに言葉きついですかね」
肩を落として言うさやかに、さすがの小鳥遊もいたましい顔をした。
さやかの口から、ぽつん、と本音がこぼれ落ちる。
「なんだろう……私の辛かったことが、全部私のための茶番だったなんてね……はは」
乾いた笑いが口から漏れる。
「圭介を嫌いになったのも、ムキになって東京に出てきたのも……全部まちがってたんだ」
笑ったその口から、嗚咽が漏れる。
さやかが意地を張って帰らなかったことで、圭介はひとり苦しんだろう。母は寂しかったことだろう。
「もっと早く戻ってればよかった。返してーー返してほしい、あの暴力クズ野郎。私の今までの数年間……っ」
すると小鳥遊は、まっすぐさやかを見ていった。
「本当にひどいやつだね、そいつは。塀の中にいなかったら、俺が刺してたかもしれない」
「小鳥遊、さん」
さやかは顔を上げた。泣く寸前の情けない顔だったが、もう構っていられなかった。
「でも、君が東京に来てくれたおかげで、俺は君に出会えた」
またそんなことを言って……という言葉を、さやかは飲み込んだ。
小鳥遊のまなざしが、存外に真剣だったからだ。
「だから、君が間違っていると思っても、君の選択はーー俺にとっては、間違いなんかじゃないんだよ」
さやかは勇気を出して、恐る恐る聞いてみた。
「どうして、そんなに私に良くしてくれるんですか。何もない私なんかにーー」
すると小鳥遊は、目を細めた。
「何もないわけないじゃん。俺の好きな人を、悪く言わないでよ」
その言葉の言わんとするところを理解してーーさやかは面白いほどに、うろたえた。
「な、なんで……? そんなの嘘、じゃないんですか」
小鳥遊はイタズラっぽく笑う。
「飯田さんの好きは信じるのに、俺の好きは信じてくれないの?」
「っーーそれは、」
「彼は君のために、悪者をやっつけた。俺も、君が好きだからーー心配で、こうしてついてきた。俺の知らないところで君が傷ついたりするのは嫌だったし、できる限り守りたいと思ったから」
小鳥遊はふっと微笑んだ。
「どう? 程度は違えど、動機は同じでしょ、彼と」
それでもわけがわからず、さやかはおろおろ言い訳した。
「で、でも、私は田舎者だし、見た目も良くないし、性格だってーー可愛く、ないのに」
すると小鳥遊は噛んで含めるように言った。
「出身地なんて、人を好きになるのに関係ないよ。それにーー君は正直、俺が今まで見た中で一番綺麗な女の子だよ。こう言うのは癪だけど、飯田さんもそう言ってたでしょ。クズ野郎のせいで、君は自分が醜いって、思い込まされてただけなんだよ」
「それはーーでも、ええと」
口籠るさやかの目を、小鳥遊はじっと射るように見た。
ーー本気の目。
「でも、俺が君を好きになった理由はそれじゃない。最初話した時から、俺は素直な君が好きだった。ずっと、君の彼氏になりたいって思ってた」
自分が素直とは思えない。やっぱり嘘だ……それとも、本当に? さやかは目の前の男の目を、おずおず見つめ返してみた。
(信じて……いいのかな? この人を)
誰を求めることも、求められることもなく、一生を過ごすと思っていた。
けれどーーそれ以外の扉が、今日この時、さやかの前に開いたのだ。
彼の言葉を信じたい。ずっと奪われていた、誰かと一緒に生きる喜びを、自分も味わってみたい。
「だから、俺を君の恋人にしてよ」
新幹線が、トンネルに入る。ごうごうという音が車内に満ち、それ以外何も聞こえなくなった。
なのでーーさやかはただ、彼に向かってうなずいていた。
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