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亀の歩みで、螺旋階段
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あわてて机に手をつく前に、小鳥遊の手がさやかの腕をつかんで支えていた。
がっしりした手。細身だが、その腕には十分な筋力があるようで、軽々とさやかを支えていた。
「これ、俺が出しとくよ。ちょうだい」
鮮やかに、書類をさやかの手から奪っていく。
「まって、でも、まだ専務」
「もう帰ってると思うよ。今日これから、親会社とのレセプションあるから」
呆然とするさやかに、にっと小鳥遊は笑いかけた。
「俺も参加予定だから、ついで」
ああーー、とさやかは心の中でため息をついた。
(親会社、ね。この人にとっては実家みたいなもんか)
そう、小鳥遊は、ただの営業ではない。それは仮の姿。
経営者一族、小鳥遊家から、修行のため出向してきている、歳若き御曹司ーーなのだ。
だから、さやかたち末端の社員が足を踏み入れることもできない、華々しいレセプションの場にも顔パス、というわけだ。
これで稟議書は間に合う。けれどなんだか、さやかはどっと脱力した。
「そうですか……それなら、ありがとうございます」
「へぇ、亀山さん、お礼とか言えるんだ?」
片眉を上げて、小鳥遊はさやかを見下ろした。
「私をなんだとおもっているんですか」
すると、小鳥遊はふふんといたずらっぽい笑みを浮かべた。
「んー、なつかない亀? そうそう、これって貸しーーだよね?」
うっと詰まるさやかを置いて、小鳥遊は書類をひょいと見せつけたあと、出て行った。
夕方だというのに、ちっともくたびれていないスーツのうしろ姿が、憎たらしい。
「亀はそもそも、なつかないでしょ」
小声で毒づきながら、バッグをかかえなおす。なんだかさっきより、ずしっとくる。
「あ……いつのまに」
さきほど突き返した紅茶ラテのペットボトルが、鞄に押し込まれていた。
「はぁぁーー」
誰憚ることなくため息をつきながら、さやかは階段を一段一段ふみしめ、会社の通用口へ向かっていた。
どうせみんなエレベーターを使っているので、誰もこの長い階段を使わない。構わない。
「もう……何が亀だよ、貸しだよ」
吐き捨てたその言葉のトーンが、自分でもびっくりするほど刺々しい。
「亀? 貸し? なんのこと」
「ひゃっ」
とつぜん後ろから声をかけられて、さやかはぎょっとした。振り向くと、そこには同期の橋本が立っていた。
「もう、びっくりさせないでよ」
「わるいわるい。亀ちゃん、もう帰るの?」
「そう。橋本君は……その様子だとまだ?」
橋本は手ぶらの上、シャツを袖捲りしノーネクタイという姿だった。だらしがない格好と言えるが、彼はシステム室勤務ーー社内から出ない仕事なので、営業のように外面を飾る必要はない。
「そ。総務の課長がデータ飛ばしちゃったみたいで。長丁場になりそうだから、3階の休憩室からコーヒーとってこようと思ってさ」
彼は微笑んだ。同期一ふくよかな彼が笑うと、まるでエビスさまのような縁起の良い表情になる。見た目そのままに朗らかで穏やかな人柄の橋本は、皆に好かれている。他部署からもよく飲み会に誘われるタイプだ。
さやかも当然、彼のことが好きだった。化粧っ気がなく、やぼったく、社内で一番『論外』な女子社員であるさやかのことも、橋本は見た目ではなく中身で判断してくれるからだ。
「それはご愁傷様……あ、そうだ。これ飲む?」
さやかはさっき小鳥遊から押し付けられたペットボトルを差し出した。
「えっ、いいの」
「うん、もらったけど飲まないからさ」
すると彼は、ははぁという顔つきになった。
「なるほど、営業部の王子様に、退社間際に滑り込みで領収書を持ち込まれ、しぶしぶ預かったと」
「なんでわかった、名探偵か?」
「さっき小鳥遊さんとすれ違ったからさ。格好からして、外回り帰りっぽかったし」
屈託なくいう彼に、さやかは聞いてみた。
「ねぇ、ああいう人って、男性からみてどうなの?」
「どうってーー亀ちゃん、そんな悪意のある質問」
笑いを堪えながら見てくる橋本に、さやかは唇をとがらせた。
ーーどうも橋本には、ここだけの話で愚痴ってしまいたくなる。
「だってチャラすぎるよ。見境ないし、距離感近くて」
「んーそう? まぁ営業の人なんて、みんな愛想いいでしょ、それが仕事なんだから」
「そうなんだけど……」
「……なんかあったん?」
そう言われて、さやかは唇を噛んだ。
(べつに何かされた、とかじゃない……ただ会うたびに揶揄われてる気がするってだけ……)
しかし、それを口にださないだけの分別は、さすがに持ち合わせている。
イケメン御曹司が、自他ともに地味女と認める亀山などに、そうそうかまうわけがない。勘違いじゃないのーー。
(って、思われるに決まってる)
「ううん、なんもないけどさ。じゃ……頑張ってね」
「おう、お疲れさま」
橋本は3階へと消えて行った。さやかはふたたびふうと息をついて、階段を降り始めた。あとちょっとで地上だ。
(はぁ……なんでこんな、ムキになってるんだろう)
小鳥遊に対して、いちいち苛立たないで、もう少し大人な対応をしたほうがいい。
実際、他の先輩社員の軽口やお叱りには、さやかはまともに対応しているのだ。
わかってはいるーーいるのだが。
小鳥遊にあの目で、からかわれるように見下されると、ついカッとなって拒絶してしまうのだ。笑って流して受け入れる、大人の対応ができない。
(…まぁそのうちあのひと、ここの営業なんてやめて、本社の社長にでもなるんでしょ)
そうなれば、もうからかわれないですむ。顔も見ずに済む。
「それまでの辛抱……あいたっ」
さっき少しひねってしまったのか、ちょっと足が痛い。
「エレベーター……いや、歩こう」
とある事情があって、さやかは狭い場所が苦手だった。
ゆえに、エレベーターは乗る気になれない。だけどさすがに、捻った状態でこの長い階段をおりきるのは骨が折れた。
今頃エレベーターでゆうゆうと地上におり、タクシーでレセプション会場に向かっているであろう小鳥遊を想像して、さらに気持ちがもやつく。
(はぁ。どうせ私は、ノロマな亀ですよ…)
御曹司には、毎日あくせく働いて、気疲れしている庶民の生活なんて、知るよしもないだろう。
(でも、亀だって頑張ってんだから)
今年で27歳、新卒のころから数えて、勤続7年。そろそろ部長から、帳簿の出納も任せられるようになってきた。親元から自立し、さやかは地味ながらも堅実に、自分の仕事を積み上げてきたのだ。
頑固な部長から、コツコツ勝ち取った信頼。同僚たちとの、一線を引いた穏やかな人間関係。すべてさやかが、今までの仕事で時間をかけて育んできたものだ。
(それをひっかきまわされたらーー誰だって、いい気はしないでしょ)
さやかは言い訳するようにそう思った。
(そうだよ、仕事なの。遊びに来てるんじゃないんだから……)
だから自分も、あまりムキにならないように。さやかは自分にそう念じ、階段を一段一段、降りて行った。
「あれー、小鳥遊さん? 帰ったんじゃ」
ペットボトルを小脇にシステム室に戻った橋本は、入り口で佇む小鳥遊を見て目を丸くした。
がっしりした手。細身だが、その腕には十分な筋力があるようで、軽々とさやかを支えていた。
「これ、俺が出しとくよ。ちょうだい」
鮮やかに、書類をさやかの手から奪っていく。
「まって、でも、まだ専務」
「もう帰ってると思うよ。今日これから、親会社とのレセプションあるから」
呆然とするさやかに、にっと小鳥遊は笑いかけた。
「俺も参加予定だから、ついで」
ああーー、とさやかは心の中でため息をついた。
(親会社、ね。この人にとっては実家みたいなもんか)
そう、小鳥遊は、ただの営業ではない。それは仮の姿。
経営者一族、小鳥遊家から、修行のため出向してきている、歳若き御曹司ーーなのだ。
だから、さやかたち末端の社員が足を踏み入れることもできない、華々しいレセプションの場にも顔パス、というわけだ。
これで稟議書は間に合う。けれどなんだか、さやかはどっと脱力した。
「そうですか……それなら、ありがとうございます」
「へぇ、亀山さん、お礼とか言えるんだ?」
片眉を上げて、小鳥遊はさやかを見下ろした。
「私をなんだとおもっているんですか」
すると、小鳥遊はふふんといたずらっぽい笑みを浮かべた。
「んー、なつかない亀? そうそう、これって貸しーーだよね?」
うっと詰まるさやかを置いて、小鳥遊は書類をひょいと見せつけたあと、出て行った。
夕方だというのに、ちっともくたびれていないスーツのうしろ姿が、憎たらしい。
「亀はそもそも、なつかないでしょ」
小声で毒づきながら、バッグをかかえなおす。なんだかさっきより、ずしっとくる。
「あ……いつのまに」
さきほど突き返した紅茶ラテのペットボトルが、鞄に押し込まれていた。
「はぁぁーー」
誰憚ることなくため息をつきながら、さやかは階段を一段一段ふみしめ、会社の通用口へ向かっていた。
どうせみんなエレベーターを使っているので、誰もこの長い階段を使わない。構わない。
「もう……何が亀だよ、貸しだよ」
吐き捨てたその言葉のトーンが、自分でもびっくりするほど刺々しい。
「亀? 貸し? なんのこと」
「ひゃっ」
とつぜん後ろから声をかけられて、さやかはぎょっとした。振り向くと、そこには同期の橋本が立っていた。
「もう、びっくりさせないでよ」
「わるいわるい。亀ちゃん、もう帰るの?」
「そう。橋本君は……その様子だとまだ?」
橋本は手ぶらの上、シャツを袖捲りしノーネクタイという姿だった。だらしがない格好と言えるが、彼はシステム室勤務ーー社内から出ない仕事なので、営業のように外面を飾る必要はない。
「そ。総務の課長がデータ飛ばしちゃったみたいで。長丁場になりそうだから、3階の休憩室からコーヒーとってこようと思ってさ」
彼は微笑んだ。同期一ふくよかな彼が笑うと、まるでエビスさまのような縁起の良い表情になる。見た目そのままに朗らかで穏やかな人柄の橋本は、皆に好かれている。他部署からもよく飲み会に誘われるタイプだ。
さやかも当然、彼のことが好きだった。化粧っ気がなく、やぼったく、社内で一番『論外』な女子社員であるさやかのことも、橋本は見た目ではなく中身で判断してくれるからだ。
「それはご愁傷様……あ、そうだ。これ飲む?」
さやかはさっき小鳥遊から押し付けられたペットボトルを差し出した。
「えっ、いいの」
「うん、もらったけど飲まないからさ」
すると彼は、ははぁという顔つきになった。
「なるほど、営業部の王子様に、退社間際に滑り込みで領収書を持ち込まれ、しぶしぶ預かったと」
「なんでわかった、名探偵か?」
「さっき小鳥遊さんとすれ違ったからさ。格好からして、外回り帰りっぽかったし」
屈託なくいう彼に、さやかは聞いてみた。
「ねぇ、ああいう人って、男性からみてどうなの?」
「どうってーー亀ちゃん、そんな悪意のある質問」
笑いを堪えながら見てくる橋本に、さやかは唇をとがらせた。
ーーどうも橋本には、ここだけの話で愚痴ってしまいたくなる。
「だってチャラすぎるよ。見境ないし、距離感近くて」
「んーそう? まぁ営業の人なんて、みんな愛想いいでしょ、それが仕事なんだから」
「そうなんだけど……」
「……なんかあったん?」
そう言われて、さやかは唇を噛んだ。
(べつに何かされた、とかじゃない……ただ会うたびに揶揄われてる気がするってだけ……)
しかし、それを口にださないだけの分別は、さすがに持ち合わせている。
イケメン御曹司が、自他ともに地味女と認める亀山などに、そうそうかまうわけがない。勘違いじゃないのーー。
(って、思われるに決まってる)
「ううん、なんもないけどさ。じゃ……頑張ってね」
「おう、お疲れさま」
橋本は3階へと消えて行った。さやかはふたたびふうと息をついて、階段を降り始めた。あとちょっとで地上だ。
(はぁ……なんでこんな、ムキになってるんだろう)
小鳥遊に対して、いちいち苛立たないで、もう少し大人な対応をしたほうがいい。
実際、他の先輩社員の軽口やお叱りには、さやかはまともに対応しているのだ。
わかってはいるーーいるのだが。
小鳥遊にあの目で、からかわれるように見下されると、ついカッとなって拒絶してしまうのだ。笑って流して受け入れる、大人の対応ができない。
(…まぁそのうちあのひと、ここの営業なんてやめて、本社の社長にでもなるんでしょ)
そうなれば、もうからかわれないですむ。顔も見ずに済む。
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「エレベーター……いや、歩こう」
とある事情があって、さやかは狭い場所が苦手だった。
ゆえに、エレベーターは乗る気になれない。だけどさすがに、捻った状態でこの長い階段をおりきるのは骨が折れた。
今頃エレベーターでゆうゆうと地上におり、タクシーでレセプション会場に向かっているであろう小鳥遊を想像して、さらに気持ちがもやつく。
(はぁ。どうせ私は、ノロマな亀ですよ…)
御曹司には、毎日あくせく働いて、気疲れしている庶民の生活なんて、知るよしもないだろう。
(でも、亀だって頑張ってんだから)
今年で27歳、新卒のころから数えて、勤続7年。そろそろ部長から、帳簿の出納も任せられるようになってきた。親元から自立し、さやかは地味ながらも堅実に、自分の仕事を積み上げてきたのだ。
頑固な部長から、コツコツ勝ち取った信頼。同僚たちとの、一線を引いた穏やかな人間関係。すべてさやかが、今までの仕事で時間をかけて育んできたものだ。
(それをひっかきまわされたらーー誰だって、いい気はしないでしょ)
さやかは言い訳するようにそう思った。
(そうだよ、仕事なの。遊びに来てるんじゃないんだから……)
だから自分も、あまりムキにならないように。さやかは自分にそう念じ、階段を一段一段、降りて行った。
「あれー、小鳥遊さん? 帰ったんじゃ」
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