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俺とやり直してくれないか(キリッ)
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「お~、イリス、久しぶり。元気か?」
レストランのテラス席で、彼は座って待っていた。彼が手を振ったのですぐわかった。
「元気だよ。そっちは?」
座りながら聞くと、フィズはにかっと元気よく笑った。
「うん、まぁね!」
イリスは笑ってしまった。ブルーベイのテラス席、キャンドルに照らされてムード満点だというのに、彼自身はまったく色気がないのだから。
「そう、相変わらずでよかった」
フィズはステーキ、イリスはローストビーフ、それぞれ頼んだ料理を待ちながら、一見どうでもいい世間話をした。
雑談のようにみせかけて、お互い、別れたいきさつには触れないように――巧妙に地雷を避けるように。
(フィズ、仕事は大丈夫なのかな)
よく見ると、ぺちゃくちゃしゃべる彼の目の下には、クマっぽいものができていた。
けれど、以前と同じように、妙に明るくもある。
(まぁ、もう私が心配する義理もないのだけど……)
フィズは、魔法で動く四輪車――魔動車の営業の仕事に就いていた。イリスと付き合ったころは、まだド新人。傍目からみても、ノルマや先輩からのシゴきでキツそうだった。
イリスもイリスで、治療助手新人。けれどお互いに、望んでゲットした仕事だった。だからなんとかくらいついていくために必死だった。
そんな二人はお互いに余裕がなくなり、会っても喧嘩ばかりになって、結果――別れたのであった。
「イリスは仕事どう? 何か変わったか?」
ふとそう聞かれて、イリスの脳内にサイラスが浮かぶ。
「それがね、春から、すっごく優秀な魔術師の先生が配属されてねぇ」
「へぇ」
「今まで治らなかった心臓病の患者さんとかも……良くなりそうなの!」
「ああ、イリスの採血失敗を温かく見守ってくれたおばあちゃんか……」
付き合っているときは、お互いよく仕事の話をしていたので、フィズも彼女のことを伝えきいていた。
「すげぇなー。治らないって言ってたのにな。天才ってやつか」
くぅう、とフィズはうなった。
「いるよなぁ、天才。うちも今年発売の魔動車のデザインが神がかっててさ。営業しなくても売れるくらいのカッコいい車なんだ」
「へええ、でも、お高いんでしょう」
「もちろんよ」
フィズがカタログを取り出して見せる。そこには、ぴかぴか光る高級車たちの写真がズラリと並んでいた。
「見てくれよ、フォルティチュード最新型! この流線系のライン! しなやかさとゴツサを兼ね備えたフォルム! しかも魔動力は1000馬力!」
フィズは魔動車が大好きで、車のこととなると我を忘れて熱くなるところがあった。
イリスは車の良し悪しはよくわからないのだが、うなずいた。
「たしかにかっこいいね。なんだか泳ぐのが速いイルカみたいな形」
するとフィズはぷぷっと噴き出した。
「イルカってなんだよそれ! っはは、だせぇたとえ!」
思い切り笑われてイリスはちょっとムッときたが、実に晴れ晴れとした笑顔だったので、許してやることにした。
「もう、馬鹿にして」
と言ってやるだけにとどめた。もう付き合っているときのように言い返して、彼と喧嘩するような情熱を持ち合わせてもいなかった。
するとフィズは、ふいに真剣な顔になって、イリスを見た。
「俺さ……イリスが前言ってたこと、今でもよく思い出すんだ」
「えっ、何?」
開けたらドアはしめて、と口うるさく言っていたアレだろうか。それとも、別れぎわに、自分の家事は自分でやりなさい、とタンカを切ったアレだろうか。
「……俺もイリスも、一番に望んだ仕事にはつけなかった。俺は車のデザイナーにはなれなかったし、イリスも治療院の魔術師にはなれなかった。けれど……だからこそ、それって今の仕事で強みになるんじゃないかって」
言われて、イリスはふっと微笑んだ。
「言ったねぇ。フィズが営業なんて辞めてやる! って腐ってたとき」
車が大好きだけど、車を作る人にはなれなかった。けれどそういう人間の『この車、おすすめですよ!』という言葉の真剣さや説得力は、きっとそうじゃない人とは違う力がある。
そしてそういう部分って、お金で買えない、価値あるものなんじゃないんだろうか。
――そんなことを言った気がする。
「俺さ、しんどいときそれを思い出してさ。それで、その通りだなあって思って……」
フィズがじっ、と上目遣いで、真剣にイリスを見た。
「イリスが今となりにいないのが、やっぱり寂しくってさ。あんないい女と、なんで別れちゃったんだろうって」
イリスはびくっとした。
(えっ、やっぱりそういう話⁉)
硬い表情になってしまったイリスを見て、フィズは目をそらしてトーンダウンした。
「俺さ、もうすぐ引っ越すんだ。海辺の営業所に異動することになって」
「えっ、そうなの⁉」
イリスは驚いた。
「うん。それで……それで、イリス、一緒に来てくれないか。また俺と……やり直してくれないか」
フィズはさらに身を乗り出して、イリスをかき口説いた。
「イリス、海にドライブに行くの、好きだったろう? また俺の車で一緒に、海辺のハイウェイを走ろうよ。毎週末……どこにでもイリスを、好きなところへ連れていくよ。だから――」
イリスは戸惑って、目をぱちくりした。
◆
サイラスは、夜の繁華街を疾走していた。
心臓が恐ろしくドクドク脈っていた。
まるで殺される直前の、小鳥のように。
「くっ……はぁ、はぁ……」
どうやってここまできたのか、思い出せない。けれど家までたどり着いて、なんとか鍵を開けて中へとなだれ込むように入った。
「ああ……クソ、最悪だ……」
そもそもの発端は、仕事帰り、ロッカールームから出てくるイリスを見つけてしまったところからだった。その後ろ姿が見えたから、つい追ってしまっていた。
目的地までつけまわそうなんて思ったわけではなかった。けれど、同僚の女子の一言を聞いて、いてもたってもいられず、レストランにまで入ってしまった。
(……あれが、イリスの……恋人だった男)
イリスお気に入りのレストラン、『ブルーベイ』のテラス席で、その男はイリスを迎えていた。
夜だからか、だらしなく緩んだ首元。がさつそうな笑い方。けれど若くて、明るくて、その目の奥には野心が感じられた。
――なにもかも、サイラスと正反対の男だった。
二人は仲がよさそうに話をはじめた。
「っ……」
サイラスはメニューの影に顔をかくしながら、押し殺した声をあげた。なんで自分は、こんなみじめなストーカーまがいのことをしているんだろう。
(早く出るんだ、こんなことをしたって……どうしようもないじゃないか)
しかしその時、ふいに彼らの会話が聞こえてきて、サイラスは聞き入ってしまった。
(二人は今、どんな関係値なんだ? イリスはこの元恋人の男を、今でも……?)
盗み聞きしているうちに、二人の会話は、仕事の話から、だんだんと個人的な会話に切り替わっていき――サイラスはうちのめされた。
(この二人には……一緒に過ごした、確固たる過去の時間があり……相手の事を、まるで家族のように、お互いに理解している……)
そう気が付いた瞬間、サイラスは無意識に唇をかみしめていた。
イリスと過ごす何気ない休日。恋人の甘い時間、二人きりの旅行――。
サイラスが何をしたって手に入らないものを、あの若い男はきっとあたり前のような顔をして享受していたに違いない。
最初、「早く出なければ」と思っていたことなど忘れ去り、サイラスは二人の会話に聞き耳を立てていた。
(それで……それで、この男がイリスを食事に誘った目的は……?)
イリスの同僚が言っていた『復縁』という言葉が脳内をちらつく。
そして男は無常にも、イリスに向かって宣言した。
「また俺と……やり直してくれないか」
その瞬間、サイラスは目の前がまっくらになった。
怖くて、けれど続きを聞かないこともできなくて、イリスの表情を盗み見る。
復縁を迫られて、イリスは。
「え……えと……」
イリスは驚いて、次に頬を染め――そして、男に向かって微笑んだ。
――心臓をひゅっと落としてしまったような絶望の感覚を、サイラスは生まれて初めて味わった。
その瞬間、サイラスは札をテーブルにおいて、レストランから逃げるように出ていた。
(行って……行ってしまうんだ、イリス……治療院をやめて、あの男と海辺の町に)
あのほほえみは、そうとしか思えなかった。
――いや、実は自分と寝るのがずっと嫌で、治療院を辞めたかったのかもしれない。
そう思うと、口から乾いた笑いが漏れた。
「ふは、はは……」
仕方ない、自業自得だ。笑うその口に、しょっぱい何かを感じながら、サイラスはふらふらと歩いていった。
レストランのテラス席で、彼は座って待っていた。彼が手を振ったのですぐわかった。
「元気だよ。そっちは?」
座りながら聞くと、フィズはにかっと元気よく笑った。
「うん、まぁね!」
イリスは笑ってしまった。ブルーベイのテラス席、キャンドルに照らされてムード満点だというのに、彼自身はまったく色気がないのだから。
「そう、相変わらずでよかった」
フィズはステーキ、イリスはローストビーフ、それぞれ頼んだ料理を待ちながら、一見どうでもいい世間話をした。
雑談のようにみせかけて、お互い、別れたいきさつには触れないように――巧妙に地雷を避けるように。
(フィズ、仕事は大丈夫なのかな)
よく見ると、ぺちゃくちゃしゃべる彼の目の下には、クマっぽいものができていた。
けれど、以前と同じように、妙に明るくもある。
(まぁ、もう私が心配する義理もないのだけど……)
フィズは、魔法で動く四輪車――魔動車の営業の仕事に就いていた。イリスと付き合ったころは、まだド新人。傍目からみても、ノルマや先輩からのシゴきでキツそうだった。
イリスもイリスで、治療助手新人。けれどお互いに、望んでゲットした仕事だった。だからなんとかくらいついていくために必死だった。
そんな二人はお互いに余裕がなくなり、会っても喧嘩ばかりになって、結果――別れたのであった。
「イリスは仕事どう? 何か変わったか?」
ふとそう聞かれて、イリスの脳内にサイラスが浮かぶ。
「それがね、春から、すっごく優秀な魔術師の先生が配属されてねぇ」
「へぇ」
「今まで治らなかった心臓病の患者さんとかも……良くなりそうなの!」
「ああ、イリスの採血失敗を温かく見守ってくれたおばあちゃんか……」
付き合っているときは、お互いよく仕事の話をしていたので、フィズも彼女のことを伝えきいていた。
「すげぇなー。治らないって言ってたのにな。天才ってやつか」
くぅう、とフィズはうなった。
「いるよなぁ、天才。うちも今年発売の魔動車のデザインが神がかっててさ。営業しなくても売れるくらいのカッコいい車なんだ」
「へええ、でも、お高いんでしょう」
「もちろんよ」
フィズがカタログを取り出して見せる。そこには、ぴかぴか光る高級車たちの写真がズラリと並んでいた。
「見てくれよ、フォルティチュード最新型! この流線系のライン! しなやかさとゴツサを兼ね備えたフォルム! しかも魔動力は1000馬力!」
フィズは魔動車が大好きで、車のこととなると我を忘れて熱くなるところがあった。
イリスは車の良し悪しはよくわからないのだが、うなずいた。
「たしかにかっこいいね。なんだか泳ぐのが速いイルカみたいな形」
するとフィズはぷぷっと噴き出した。
「イルカってなんだよそれ! っはは、だせぇたとえ!」
思い切り笑われてイリスはちょっとムッときたが、実に晴れ晴れとした笑顔だったので、許してやることにした。
「もう、馬鹿にして」
と言ってやるだけにとどめた。もう付き合っているときのように言い返して、彼と喧嘩するような情熱を持ち合わせてもいなかった。
するとフィズは、ふいに真剣な顔になって、イリスを見た。
「俺さ……イリスが前言ってたこと、今でもよく思い出すんだ」
「えっ、何?」
開けたらドアはしめて、と口うるさく言っていたアレだろうか。それとも、別れぎわに、自分の家事は自分でやりなさい、とタンカを切ったアレだろうか。
「……俺もイリスも、一番に望んだ仕事にはつけなかった。俺は車のデザイナーにはなれなかったし、イリスも治療院の魔術師にはなれなかった。けれど……だからこそ、それって今の仕事で強みになるんじゃないかって」
言われて、イリスはふっと微笑んだ。
「言ったねぇ。フィズが営業なんて辞めてやる! って腐ってたとき」
車が大好きだけど、車を作る人にはなれなかった。けれどそういう人間の『この車、おすすめですよ!』という言葉の真剣さや説得力は、きっとそうじゃない人とは違う力がある。
そしてそういう部分って、お金で買えない、価値あるものなんじゃないんだろうか。
――そんなことを言った気がする。
「俺さ、しんどいときそれを思い出してさ。それで、その通りだなあって思って……」
フィズがじっ、と上目遣いで、真剣にイリスを見た。
「イリスが今となりにいないのが、やっぱり寂しくってさ。あんないい女と、なんで別れちゃったんだろうって」
イリスはびくっとした。
(えっ、やっぱりそういう話⁉)
硬い表情になってしまったイリスを見て、フィズは目をそらしてトーンダウンした。
「俺さ、もうすぐ引っ越すんだ。海辺の営業所に異動することになって」
「えっ、そうなの⁉」
イリスは驚いた。
「うん。それで……それで、イリス、一緒に来てくれないか。また俺と……やり直してくれないか」
フィズはさらに身を乗り出して、イリスをかき口説いた。
「イリス、海にドライブに行くの、好きだったろう? また俺の車で一緒に、海辺のハイウェイを走ろうよ。毎週末……どこにでもイリスを、好きなところへ連れていくよ。だから――」
イリスは戸惑って、目をぱちくりした。
◆
サイラスは、夜の繁華街を疾走していた。
心臓が恐ろしくドクドク脈っていた。
まるで殺される直前の、小鳥のように。
「くっ……はぁ、はぁ……」
どうやってここまできたのか、思い出せない。けれど家までたどり着いて、なんとか鍵を開けて中へとなだれ込むように入った。
「ああ……クソ、最悪だ……」
そもそもの発端は、仕事帰り、ロッカールームから出てくるイリスを見つけてしまったところからだった。その後ろ姿が見えたから、つい追ってしまっていた。
目的地までつけまわそうなんて思ったわけではなかった。けれど、同僚の女子の一言を聞いて、いてもたってもいられず、レストランにまで入ってしまった。
(……あれが、イリスの……恋人だった男)
イリスお気に入りのレストラン、『ブルーベイ』のテラス席で、その男はイリスを迎えていた。
夜だからか、だらしなく緩んだ首元。がさつそうな笑い方。けれど若くて、明るくて、その目の奥には野心が感じられた。
――なにもかも、サイラスと正反対の男だった。
二人は仲がよさそうに話をはじめた。
「っ……」
サイラスはメニューの影に顔をかくしながら、押し殺した声をあげた。なんで自分は、こんなみじめなストーカーまがいのことをしているんだろう。
(早く出るんだ、こんなことをしたって……どうしようもないじゃないか)
しかしその時、ふいに彼らの会話が聞こえてきて、サイラスは聞き入ってしまった。
(二人は今、どんな関係値なんだ? イリスはこの元恋人の男を、今でも……?)
盗み聞きしているうちに、二人の会話は、仕事の話から、だんだんと個人的な会話に切り替わっていき――サイラスはうちのめされた。
(この二人には……一緒に過ごした、確固たる過去の時間があり……相手の事を、まるで家族のように、お互いに理解している……)
そう気が付いた瞬間、サイラスは無意識に唇をかみしめていた。
イリスと過ごす何気ない休日。恋人の甘い時間、二人きりの旅行――。
サイラスが何をしたって手に入らないものを、あの若い男はきっとあたり前のような顔をして享受していたに違いない。
最初、「早く出なければ」と思っていたことなど忘れ去り、サイラスは二人の会話に聞き耳を立てていた。
(それで……それで、この男がイリスを食事に誘った目的は……?)
イリスの同僚が言っていた『復縁』という言葉が脳内をちらつく。
そして男は無常にも、イリスに向かって宣言した。
「また俺と……やり直してくれないか」
その瞬間、サイラスは目の前がまっくらになった。
怖くて、けれど続きを聞かないこともできなくて、イリスの表情を盗み見る。
復縁を迫られて、イリスは。
「え……えと……」
イリスは驚いて、次に頬を染め――そして、男に向かって微笑んだ。
――心臓をひゅっと落としてしまったような絶望の感覚を、サイラスは生まれて初めて味わった。
その瞬間、サイラスは札をテーブルにおいて、レストランから逃げるように出ていた。
(行って……行ってしまうんだ、イリス……治療院をやめて、あの男と海辺の町に)
あのほほえみは、そうとしか思えなかった。
――いや、実は自分と寝るのがずっと嫌で、治療院を辞めたかったのかもしれない。
そう思うと、口から乾いた笑いが漏れた。
「ふは、はは……」
仕方ない、自業自得だ。笑うその口に、しょっぱい何かを感じながら、サイラスはふらふらと歩いていった。
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