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涙の別れの桜雨(2)
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「じゃあね、撫子・・・」
別れ際の彼は、いつもさびしそうだ。千寿だってもちろんさびしいが、こらえて笑顔で見送る。
「うん、帰り、気をつけてね。まだ朝は冷えるから・・・。」
別れがたくて、大門の前まで一緒に来てしまった。
次はいつきてくれるの、という言葉を千寿はのみこんだ。
(聞きたい。でも・・・・怖い)
だって自分は、会うのに大金がかかる女なのだ。最近夕那が来る間隔も、だんだん離れてきている。それは。
(きっと家に止められている。そんなお金ないって。)
それでも夕那は、来てくれている。それだけで、よしとしなければ。
(いつまで続くか、わからないけれど・・・)
夕那は何度もふり返りながら、朝もやの中へと消えていった。
(・・・帰らなきゃ)
千寿はとぼとぼと大門を後にした。だんだんと朝日が差してきて、乳白色の朝もやの中に花街の建物たちがぼんやりと浮かび上がった。だが夕那が帰った後は、なにもかも灰色に色あせて見えた。
「おい、大丈夫かよ、ふらついてんぞ」
ふいに肩に手を置かれ、千寿はびくっとした。
「あ・・・菊染か。おつかれさま・・・」
お互い客を見送った後で、疲れが顔に出ている。だが千寿はあきらかに最近痩せて、やつれていた。その疲れた顔で微笑むのが、痛々しい。
「千寿、ちゃんと食ってんのか?」
「え・・・あは、最近食欲ないんだよね」
菊染は呆れたようにため息をついた。
「はぁ・・・まあ言っても意味ないだろうけど、ほどほどにしろよ」
彼の言わんとしている事がわかった千寿は、半分真剣に菊染に問いかけた。
「・・・菊染は、客を好きになったこととか、ある?」
彼は嫌そうに形の良い眉を寄せた。
「ねーよ、そんなの。稚児買いするやつなんて、むさいオッサンばっかりだぜ」
「ふーん・・・でも梓みたいに、女の客もいるでしょ?」
「俺、女とは数えるほどしかやったことねえよ。」
「そうなんだ・・・意外」
人事みたいに言いやがって。その数少ない一人がお前だよ、と菊染は心の中でつぶやいた。
「じゃあ・・・客じゃなくても、恋人はいる?」
千寿はますます真剣になって聞いた。その目を見て、菊染はドキリとした。だが情人に夢中の千寿に、今告白するなんて間抜けな真似はできない。そこでつい、言わなくても良いことがポロリと口から出てしまった。
「いや・・・いたことねえよ。こんな商売だし・・・・好きなやつは、いるけど」
「えっ・・・そうなの・・・?」
「な、なんだよ、そんな驚くなよ」
「だ、誰・・・?客じゃないんだよね・・・?」
「う、うるせーな、誰でもいいだろ」
「も、もしかして・・・・・」
千寿はそこで恐る恐る、言葉を切った。菊染はそっぽを向いた。くそ、ばれたか・・・。
「もしかして・・・・・梓・・・・?」
菊染は拍子抜けした。と同時に腹が立った。こいつ、無駄にハラハラさせやがって。
「んなわけないだろ、このバカっ!」
「あいたっ」
でこぴんされた額をおさえて、千寿は笑った。
「なーんだ、梓じゃないんだ。くくく・・・」
「てめえなぁ・・・なんで俺があんな野郎を・・・」
その言い様がおかしくて、ますます千寿は笑った。
(ああ、久々に笑った気がする・・・・。)
「とにかく!男は一人じゃねえんだから、あんま思いつめるの禁止な」
そんな事言われて止められるようなものでもない。だが、ちょっと気持ちが明るくなった。
「ありがとう、菊染」
思えばこの前もどん底のとき、彼は笑わせてくれた。本人にその気はないのだろうが。
「別に。礼を言われるようなことじゃねーよ。でも無理すんなよ」
2人で話していたら、胡蝶屋の前まであっという間だった。早朝すぎて、誰もがまだ寝ているので千寿は小さな声で言った。
「菊染にはまたちゃんと、お礼するね。じゃ、また」
「おう、期待してるぜ」
千寿の後姿を見ながら、菊染は複雑な気持ちだった。
(あいつ、相当参ってるな・・・・。危なっかしいったらありゃしない)
「ただいま」
早朝だが、帰ってきた千寿をゆきとりんが出迎えた。
「お姉さま、お疲れ様です」
「お風呂にしまますか?それとも朝餉?」
ふっと千寿は笑顔をもらした。よかった、2人の前でも笑えた。
「・・・ありがとう。でも、もう一眠りしてくるよ」
しかし、一人になった瞬間にもう気持ちは逆戻りしていた。彼は次、いつ来てくれるだろう。いや、もう来ないかもしれない・・・・。会えた時の喜びが大きい分、会えない時のその不安は常に、灰色の煙のように千寿の頭のまわりを覆っていた。
じれじれ待つうちに、また一ヶ月が過ぎた。
何人もの客の相手をしながら、千寿はすっかり疲れていた。今までは、こんな疲れ方しなかった。体は疲れているのに、胸になにかがつかえているようで食事が進まない。
(何でだろう・・・?)
皆が仕事の合間にせわしなく昼食をかきこむ間も、千寿はぼんやりと手に持った湯のみを眺めていた。自分の手が、ひどく汚れている気がする。手だけでない。口も、体もすべて。
まわりの音が遠ざかり、頭の中で自分の声だけがひびく。
(何でつかれてるって、仕事が忙しいから・・・)
(でも忙しいのはいつものこと・・・)
(わかっているくせに。お前は一丁前に、夕那以外に抱かれるのが辛くなってきたのさ)
うるさいうるさい。千寿はその思考を打ち切った。だって仕事しないと生きていけない。恋したせいで客が減ったりすれば厳しい罰が待っている。
誰も助けてなんかくれない。当の男にも頼れない。だから千寿は自分を叱咤した。
(何を今更、甘ったれたことを。誰でもない自分のせいだ。だからツケを払うのも、自分・・・)
「千寿、」
千寿の肩に手が置かれた。
「何をぼんやりしているんですか」
「えっ?」
松風だった。
「灯紫さまがお呼びですよ。次の客が来る前に早く行きなさい」
久々の名指しのお呼びだ・・・。一体何の用だろう。千寿の胸は不安でざわざわした。
(でも、仕事はちゃんとやっているはず・・・。)
千寿は深呼吸して、灯紫の部屋の襖をあけた。
「お呼びですか」
「ああ、千寿・・・」
灯紫様は奥の座布団で煙草をくゆらせている。手招きされるままに千寿はその前に正座した。
「・・・お前、やつれたねえ」
「・・・え」
千寿は思わず頬に手をやった。最近痩せてしまったのは感じていた。
「でも、前よりも凄味がでたね」
「す、すごみ・・・・ですか」
それはほめられているのか、注意されているのか・・・千寿はいまいちわからなかった。フゥーッと彼女は煙草をふかして、大儀そうに首をふった。
「お前もうすうすわかっているとは思うんだけどね・・・・」
その切り出し方で、千寿は用件がわかってしまった。胸の中がひゅんっと冷たくなった。
「ああ、そんな顔しないでおくれ。はぁ・・・気が重いねえ」
手足の先がじわじわと冷たくなる。
「お前がここのところぞっこんだった旦那。だんだんキツくなってきてるのはわかってたろ?」
「・・・・はい」
手足の感覚がなくなってきた。
「何とかそのつど金は払ってはいたけどもう限界みたいだね。家から言ってきたよ」
灯紫は1枚の紙を千寿の前に差し出した。震える指でそれを開くと、そこにはおそらく夕那の北の方が書いたであろう女文字で、彼の近況が書かれてあった。
太夫遊びで使った金は北の方の持参金で、もう底をついたこと。夕那が再び見世に登楼しないよう見張っているが、万が一、来た場合はもう見世に入れないで欲しい。お金もないのでそちらの迷惑にもなるだろう・・・・と。
(とうとう、この時が来た・・・・)
もともと、あの家は裕福ではなかった。このご時勢、羽振りの良い貴族など一握りだ・・・・。だから、夕那の払う金の出所の予測はついていた。
(それなのに、止めなかったのは私だ・・・)
「どうする、千寿」
「どうする・・・って・・・・」
うろたえる千寿に灯紫は容赦なく言った。
「私たちは慈善事業でやってるんじゃないからねえ。あんたが良いならこんな手紙無視して、男に借金させてでも登楼させればいい。」
「そ、んな・・・・」
「この男とつづくも、切るも、あんたの自由さ。でもタダでさせるわけにはいかないって事だけ、お忘れなく」
借金してでも登楼。きっと千寿がそうしてと言えば夕那はたやすくするだろう。だが、そんなことをしたら、夕那も、夕那の家族も路頭に迷うことになる・・・。
「・・・・切ります」
灯紫は以外そうな顔をした。
「おや、即答かい」
「はい・・・彼はもう、この見世にはふさわしくないです」
「・・・お前はそれで、いいのかい」
声にほんの少し、心配するような響きがまざっている。だが、油断してはいけない。灯紫は楼主なのだ。松風以上に儲けは大事なはずだ。本心を出してはいけない。
「・・・はい」
やれやれ、と彼女は肩をすくめた。
「じゃ、話しはそれだけ。行ってもいいよ」
「・・・失礼しました」
出て行く千寿の背中越しに灯紫は何か声をかけようとしたが、結局言葉がみつからず、やめた。
(危なっかしいったら・・・。まぁ、案じたってしょうがない。この世界じゃ、よくある話サ)
別れ際の彼は、いつもさびしそうだ。千寿だってもちろんさびしいが、こらえて笑顔で見送る。
「うん、帰り、気をつけてね。まだ朝は冷えるから・・・。」
別れがたくて、大門の前まで一緒に来てしまった。
次はいつきてくれるの、という言葉を千寿はのみこんだ。
(聞きたい。でも・・・・怖い)
だって自分は、会うのに大金がかかる女なのだ。最近夕那が来る間隔も、だんだん離れてきている。それは。
(きっと家に止められている。そんなお金ないって。)
それでも夕那は、来てくれている。それだけで、よしとしなければ。
(いつまで続くか、わからないけれど・・・)
夕那は何度もふり返りながら、朝もやの中へと消えていった。
(・・・帰らなきゃ)
千寿はとぼとぼと大門を後にした。だんだんと朝日が差してきて、乳白色の朝もやの中に花街の建物たちがぼんやりと浮かび上がった。だが夕那が帰った後は、なにもかも灰色に色あせて見えた。
「おい、大丈夫かよ、ふらついてんぞ」
ふいに肩に手を置かれ、千寿はびくっとした。
「あ・・・菊染か。おつかれさま・・・」
お互い客を見送った後で、疲れが顔に出ている。だが千寿はあきらかに最近痩せて、やつれていた。その疲れた顔で微笑むのが、痛々しい。
「千寿、ちゃんと食ってんのか?」
「え・・・あは、最近食欲ないんだよね」
菊染は呆れたようにため息をついた。
「はぁ・・・まあ言っても意味ないだろうけど、ほどほどにしろよ」
彼の言わんとしている事がわかった千寿は、半分真剣に菊染に問いかけた。
「・・・菊染は、客を好きになったこととか、ある?」
彼は嫌そうに形の良い眉を寄せた。
「ねーよ、そんなの。稚児買いするやつなんて、むさいオッサンばっかりだぜ」
「ふーん・・・でも梓みたいに、女の客もいるでしょ?」
「俺、女とは数えるほどしかやったことねえよ。」
「そうなんだ・・・意外」
人事みたいに言いやがって。その数少ない一人がお前だよ、と菊染は心の中でつぶやいた。
「じゃあ・・・客じゃなくても、恋人はいる?」
千寿はますます真剣になって聞いた。その目を見て、菊染はドキリとした。だが情人に夢中の千寿に、今告白するなんて間抜けな真似はできない。そこでつい、言わなくても良いことがポロリと口から出てしまった。
「いや・・・いたことねえよ。こんな商売だし・・・・好きなやつは、いるけど」
「えっ・・・そうなの・・・?」
「な、なんだよ、そんな驚くなよ」
「だ、誰・・・?客じゃないんだよね・・・?」
「う、うるせーな、誰でもいいだろ」
「も、もしかして・・・・・」
千寿はそこで恐る恐る、言葉を切った。菊染はそっぽを向いた。くそ、ばれたか・・・。
「もしかして・・・・・梓・・・・?」
菊染は拍子抜けした。と同時に腹が立った。こいつ、無駄にハラハラさせやがって。
「んなわけないだろ、このバカっ!」
「あいたっ」
でこぴんされた額をおさえて、千寿は笑った。
「なーんだ、梓じゃないんだ。くくく・・・」
「てめえなぁ・・・なんで俺があんな野郎を・・・」
その言い様がおかしくて、ますます千寿は笑った。
(ああ、久々に笑った気がする・・・・。)
「とにかく!男は一人じゃねえんだから、あんま思いつめるの禁止な」
そんな事言われて止められるようなものでもない。だが、ちょっと気持ちが明るくなった。
「ありがとう、菊染」
思えばこの前もどん底のとき、彼は笑わせてくれた。本人にその気はないのだろうが。
「別に。礼を言われるようなことじゃねーよ。でも無理すんなよ」
2人で話していたら、胡蝶屋の前まであっという間だった。早朝すぎて、誰もがまだ寝ているので千寿は小さな声で言った。
「菊染にはまたちゃんと、お礼するね。じゃ、また」
「おう、期待してるぜ」
千寿の後姿を見ながら、菊染は複雑な気持ちだった。
(あいつ、相当参ってるな・・・・。危なっかしいったらありゃしない)
「ただいま」
早朝だが、帰ってきた千寿をゆきとりんが出迎えた。
「お姉さま、お疲れ様です」
「お風呂にしまますか?それとも朝餉?」
ふっと千寿は笑顔をもらした。よかった、2人の前でも笑えた。
「・・・ありがとう。でも、もう一眠りしてくるよ」
しかし、一人になった瞬間にもう気持ちは逆戻りしていた。彼は次、いつ来てくれるだろう。いや、もう来ないかもしれない・・・・。会えた時の喜びが大きい分、会えない時のその不安は常に、灰色の煙のように千寿の頭のまわりを覆っていた。
じれじれ待つうちに、また一ヶ月が過ぎた。
何人もの客の相手をしながら、千寿はすっかり疲れていた。今までは、こんな疲れ方しなかった。体は疲れているのに、胸になにかがつかえているようで食事が進まない。
(何でだろう・・・?)
皆が仕事の合間にせわしなく昼食をかきこむ間も、千寿はぼんやりと手に持った湯のみを眺めていた。自分の手が、ひどく汚れている気がする。手だけでない。口も、体もすべて。
まわりの音が遠ざかり、頭の中で自分の声だけがひびく。
(何でつかれてるって、仕事が忙しいから・・・)
(でも忙しいのはいつものこと・・・)
(わかっているくせに。お前は一丁前に、夕那以外に抱かれるのが辛くなってきたのさ)
うるさいうるさい。千寿はその思考を打ち切った。だって仕事しないと生きていけない。恋したせいで客が減ったりすれば厳しい罰が待っている。
誰も助けてなんかくれない。当の男にも頼れない。だから千寿は自分を叱咤した。
(何を今更、甘ったれたことを。誰でもない自分のせいだ。だからツケを払うのも、自分・・・)
「千寿、」
千寿の肩に手が置かれた。
「何をぼんやりしているんですか」
「えっ?」
松風だった。
「灯紫さまがお呼びですよ。次の客が来る前に早く行きなさい」
久々の名指しのお呼びだ・・・。一体何の用だろう。千寿の胸は不安でざわざわした。
(でも、仕事はちゃんとやっているはず・・・。)
千寿は深呼吸して、灯紫の部屋の襖をあけた。
「お呼びですか」
「ああ、千寿・・・」
灯紫様は奥の座布団で煙草をくゆらせている。手招きされるままに千寿はその前に正座した。
「・・・お前、やつれたねえ」
「・・・え」
千寿は思わず頬に手をやった。最近痩せてしまったのは感じていた。
「でも、前よりも凄味がでたね」
「す、すごみ・・・・ですか」
それはほめられているのか、注意されているのか・・・千寿はいまいちわからなかった。フゥーッと彼女は煙草をふかして、大儀そうに首をふった。
「お前もうすうすわかっているとは思うんだけどね・・・・」
その切り出し方で、千寿は用件がわかってしまった。胸の中がひゅんっと冷たくなった。
「ああ、そんな顔しないでおくれ。はぁ・・・気が重いねえ」
手足の先がじわじわと冷たくなる。
「お前がここのところぞっこんだった旦那。だんだんキツくなってきてるのはわかってたろ?」
「・・・・はい」
手足の感覚がなくなってきた。
「何とかそのつど金は払ってはいたけどもう限界みたいだね。家から言ってきたよ」
灯紫は1枚の紙を千寿の前に差し出した。震える指でそれを開くと、そこにはおそらく夕那の北の方が書いたであろう女文字で、彼の近況が書かれてあった。
太夫遊びで使った金は北の方の持参金で、もう底をついたこと。夕那が再び見世に登楼しないよう見張っているが、万が一、来た場合はもう見世に入れないで欲しい。お金もないのでそちらの迷惑にもなるだろう・・・・と。
(とうとう、この時が来た・・・・)
もともと、あの家は裕福ではなかった。このご時勢、羽振りの良い貴族など一握りだ・・・・。だから、夕那の払う金の出所の予測はついていた。
(それなのに、止めなかったのは私だ・・・)
「どうする、千寿」
「どうする・・・って・・・・」
うろたえる千寿に灯紫は容赦なく言った。
「私たちは慈善事業でやってるんじゃないからねえ。あんたが良いならこんな手紙無視して、男に借金させてでも登楼させればいい。」
「そ、んな・・・・」
「この男とつづくも、切るも、あんたの自由さ。でもタダでさせるわけにはいかないって事だけ、お忘れなく」
借金してでも登楼。きっと千寿がそうしてと言えば夕那はたやすくするだろう。だが、そんなことをしたら、夕那も、夕那の家族も路頭に迷うことになる・・・。
「・・・・切ります」
灯紫は以外そうな顔をした。
「おや、即答かい」
「はい・・・彼はもう、この見世にはふさわしくないです」
「・・・お前はそれで、いいのかい」
声にほんの少し、心配するような響きがまざっている。だが、油断してはいけない。灯紫は楼主なのだ。松風以上に儲けは大事なはずだ。本心を出してはいけない。
「・・・はい」
やれやれ、と彼女は肩をすくめた。
「じゃ、話しはそれだけ。行ってもいいよ」
「・・・失礼しました」
出て行く千寿の背中越しに灯紫は何か声をかけようとしたが、結局言葉がみつからず、やめた。
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