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チャーハン、それは家庭ごとに違う料理
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芹花は家族からのプレゼントを手にして喜色満面だった。さっそく中身を確認したかったのだが、もう日が暮れていた。夕食の準備のため、芹花は慌てて食堂へ向かった。するとサチと入り口ですれ違った。芹花は彼をおし留めた。
「あっ、サチさん!すぐ作るんで、ちょっと待っててください」
「…無理して作らなくても大丈夫です、私はプロテインでじゅうぶ…」
「ダメダメ!すぐ出すから待っててください、ね?」
あれをまた口にするなど言語道断である。芹花の勢いにおされてサチはしぶしぶ腰を下ろした。芹花は腕まくりしてキッチンに立った。時間がないから…
(チャーハンでいいか)
芹花は炊飯器に残っていたご飯と、フリーズドライの野菜フレークをフライパンに空けた。からんからんと音をたてて、あざやかな赤や黄色、そしてみどりのフレークたちがにぎやかにフライパンの上ではねる。水と油を吸って、乾燥野菜は生き返ったかのようにじゅうじゅうとみずみずしい音をたてはじめた。その中に、大豆ミートを投入する。大豆を砕いて肉のように再形成されたそれに、お醤油とごま油を振りかけて菜箸でほぐす。少し焦げた、香ばしい醤油のにおいがたちのぼる。本物の肉に醤油をからめて焼いたような、食欲をそそるにおいだ。
ぱらぱらのチャーハンを作るコツは、油を少しずつ絡ませること。ごま油をつぎ足しながら、ときどきフライパンをふってご飯を宙に放り出し、また受け止める。熱されたごま油がごはんの一粒一粒に行き渡る勢いで、しかし一粒たりともフライパンの外にこぼさないように、芹花は集中してフライパンの中を見定めていた。
その慣れた手際を、サチはテーブルから観察していた。フライパンを操る芹花の腕はたくましく、頼もしかった。芹花は、あの手で何でもこなす。重いものを運び、屋根に花壇を作り、調理器具を使いこなしこの部屋を元の食堂に戻した。サチは自分の手を見つめた。
自分の手は何もできない。何かを作り出すことも、治すことも…。
最初はたいした事もできないと見下していたのに、あっという間に知識を身につけ、サチと対等に仕事をこなすようになった。対等どころか、彼女はもはや私を超えているのかもしれない…サチはそのことに気が付いて呆然とした。
「はい、お待たせしました。あれ、どうしたんです?」
そう言われて、サチははっと気を取り直した。
「別に…大丈夫です」
「なら、いいけど。いただきます!」
芹花は座って手を合わせた。
「…その「いただきます」って、何なんですか」
サチがぼそりとつぶやいたので芹花はびっくりしてスプーンを落とすところだった。
「「いただきます」知らないんすか?!」
「知らないです」
絶句した芹花だったが、気を取り直して説明した。
「ええと…いただきます、って言うのは、一種の挨拶で…。作った人や、食材に感謝して、一声掛けてから食べようねっていう事…かなぁ」
「それを言うと、何か変わるんですか?」
馬鹿にしているのではなく、サチは純粋にわからなくて聞いているようだった。
「何も変わりはないんですけど…しいて言えば、気持ちが変わるのかな」
「気持ち」
「うん、気持ち。この食材は、私たちに食べられるため死んでくれたわけで…それに対していただきます、って言って感謝の気持ちを…伝えたい、のかな」
うーんと芹花は頭をかかえた。いただきますの意味なんて深く考えたことがなかった。が、その時芹花ははっと気が付いた。
「あ、前にサチさんが言っていたこと、あの質問と同じです、えっと…」
「何です?」
「ここに来てすぐの頃、カナリアの事でけんかしたじゃないすか。虫は殺してもいいのに、なんでカナリアはダメなのか、って…」
芹花は考え、先を続けた。
「虫も食材も、本当は殺したくないんす。でも、私たちも生きていくためにはそうしなきゃいけない。だから心の中で、ごめんとか、ありがとうとか思いながら殺したり食べたりするんです、つまりは…つまりは人間の、自己満足なのかな」
「自己満足…」
「はい。でも、「いただきます」は作った人に対してもだから、自己満足じゃないのかもな?うーん、もうよくわからないや…」
「ということは、私も「いただきます」と言った方が良いんですね」
「そりゃ、もちろん!うれしいですよ。サチさんがそう言ってくれるなんて。最初はほら、ぜんぜんしゃべってもくれなかったから!」
無邪気に笑う芹花を見て、サチは戸惑いを抱いた。
何故、彼女はこうも自分に関わろうとしてくるのだろう。今までそんな人間は居なかった。そして自分も、そんな彼女をなし崩し的に受け入れてしまっている。
彼女と関わりさえしなければ、平気だったのだ。だが彼女が居る事に慣れ、それが当たり前となってしまった今、焦りと恐怖がじわじわとサチの心を占めていった。手足の先が冷たくなるような感覚が広がる。そしてミント水の時のように、彼ははっと気が付いた。
(私は―――この気持ちを、知っている)
それは昔の彼にとってはおなじみの気持ちだった。
(嫌だ…困ったことだ)
サチは無言でイスから立ち、食堂を出た。
「あれ、もういいんですかー?」
追いかけてきた能天気な声を無視して、彼は研究室に戻った。ずっと一人で暖めてきた、安心できる自分の場所に。
寝る前、芹花はご機嫌で贈り物を一つ一つ手にとって眺めた。どれもありがたいが、一番嬉しいものは、両親がくれたポータブルテレビだ。兄の大樹からは今はやりの様々な機能がついた腕時計。そして茉里からは、ダイビングゴーグルと水着、そして花火…添えられたカードには「夏を楽しんでね」と書かれていた。
(水着かぁ…う~ん)
だが、茉里は芹花と違ってセンスが良い。彼女の選んでくれた水着は目の覚めるような水色のグラデーションで、袖と腰回りのさりげないレースが可愛らしい。いかに芹花でも、袖を通してみたい気持ちが起こった。そしてゴーグルは目鼻をカバーする本格的なもので、シュノーケルもついていた。これがあれば、いくらか長い時間海に潜ることができるだろう。輝く青い海の下の景色は、きっと最高のはずだ。それを想像すると、芹花は見たくてたまらなくなった。
しかしさすがの芹花でも、40度の太陽の下で海水浴などしたら黒こげになって死んでしまうかもしれない。
(そうだ!夕方になってから海に行けばいいんだ!)
夕方ならば紫外線も少しは弱まるだろう。芹花はそう結論づけた。
(明日天気がよかったら行ってみようっと…)
夏休みはないが、これで少しは夏休み気分が味わえそうだ。久々に芹花はわくわくした。
「サチさん、朝ごはんですよ…って、大丈夫ですか!?」
朝、彼を呼びにやってきた芹花はあわてて駆け寄った。サチが机に突っ伏していたからだ。
サチはのろのろと顔を上げた。あきらかにやつれていて、具合が悪そうだった。
「今朝は…調子が悪いようです、朝食…いりません」
「…でも、何も食べないのは良くないすよ。何か持ってきますから、ちょっと待ってて」
「い、いえ、いらな…」
芹花は軽い朝食を持ってきた後、サチの額に手を当てた。
「うーん、ちょっと熱がありそうですね。今日はおとなしくしてた方が良いですよ」
「はい…」
サチが素直に返事をしたので芹花は驚いた。
「ほんと、大丈夫ですか?とりあえず食べたら横になってくださいね?」
芹花は玄関から出て畑仕事に行ってしまった。サチは言われたとおりソファに横になった。昨日の解熱剤の効き目はとっくに切れてしまったようだ。
熱の見せる幻が容赦なく襲い掛かった。心の奥に押し込んだ声が次々と聞こえてくる…
――無意味、無価値、私もお前も、ただのロボットだ…
――救いなどどこにもない。私にはローラカナリアしかいない…
――馬鹿げたことを考えるんじゃない。ただ目の前の苗のことだけ考えろ…
小さいサチの目に映るのは、白衣の細い背中。その背中の主は一度としてサチに微笑みかけることなく、サチの目の前から消えた。
(私も、誰からも必要とされず、認められず、消える…失敗した苗のように)
その事実を夢の中で突きつけられ、サチははっと目を覚ました。
窓の外は暗い。どうやら一日中寝てしまっていたようだ。テーブルに目をやると、食事と紙切れが置いてあった。あのみみずがのたくったような字で何か書いてある。
「ごはんはチンして食べてください。ちょっと海へ行ってきます」
海へ?何をしに?
サチの朦朧とした頭は秒速で最悪の結論を導き出した。
(出て行く…私の目の前から消える気だ…!)
芹花は手足を広げて砂浜に寝転がっていた。夕方の海を泳ぎに泳いで、体は心地よい疲労に包まれていた。
上はすでに、満天の星空だ。芹花は初めて、星にはさまざまな色があることを知った。輝く粒は、白だけでなくアイスブルー、アクアマリン、アメジスト…さながら天上に住んでいるお姫様がその宝石箱をひっくり返したかのようなまばゆい輝きだった。芹花は飽くことなく空を眺めていた。昼間太陽に熱された砂浜は暖かくその背中を包んだ。その隣でモフチーも海を眺めていた。
(このまま眠っちゃいたいな)
そう思いながら目を閉じた。波の音が近くに聞こえる。その音は毎回同じようでいて少しづつ違う。芹花はそのおおらかな音に耳を傾けた。
(本物の波の音…本物の砂浜に、今いるんだなぁ…ん??)
ふと何かの気配を感じ、芹花は目を開けた。
「うわぁ!?!?」
芹花は叫んで体を硬直させた。サチの顔が真上から芹花を覗き込んでいたからだ。
「だだ、だめっすよ、サチさん、ねてなきゃ」
「あっ、サチさん!すぐ作るんで、ちょっと待っててください」
「…無理して作らなくても大丈夫です、私はプロテインでじゅうぶ…」
「ダメダメ!すぐ出すから待っててください、ね?」
あれをまた口にするなど言語道断である。芹花の勢いにおされてサチはしぶしぶ腰を下ろした。芹花は腕まくりしてキッチンに立った。時間がないから…
(チャーハンでいいか)
芹花は炊飯器に残っていたご飯と、フリーズドライの野菜フレークをフライパンに空けた。からんからんと音をたてて、あざやかな赤や黄色、そしてみどりのフレークたちがにぎやかにフライパンの上ではねる。水と油を吸って、乾燥野菜は生き返ったかのようにじゅうじゅうとみずみずしい音をたてはじめた。その中に、大豆ミートを投入する。大豆を砕いて肉のように再形成されたそれに、お醤油とごま油を振りかけて菜箸でほぐす。少し焦げた、香ばしい醤油のにおいがたちのぼる。本物の肉に醤油をからめて焼いたような、食欲をそそるにおいだ。
ぱらぱらのチャーハンを作るコツは、油を少しずつ絡ませること。ごま油をつぎ足しながら、ときどきフライパンをふってご飯を宙に放り出し、また受け止める。熱されたごま油がごはんの一粒一粒に行き渡る勢いで、しかし一粒たりともフライパンの外にこぼさないように、芹花は集中してフライパンの中を見定めていた。
その慣れた手際を、サチはテーブルから観察していた。フライパンを操る芹花の腕はたくましく、頼もしかった。芹花は、あの手で何でもこなす。重いものを運び、屋根に花壇を作り、調理器具を使いこなしこの部屋を元の食堂に戻した。サチは自分の手を見つめた。
自分の手は何もできない。何かを作り出すことも、治すことも…。
最初はたいした事もできないと見下していたのに、あっという間に知識を身につけ、サチと対等に仕事をこなすようになった。対等どころか、彼女はもはや私を超えているのかもしれない…サチはそのことに気が付いて呆然とした。
「はい、お待たせしました。あれ、どうしたんです?」
そう言われて、サチははっと気を取り直した。
「別に…大丈夫です」
「なら、いいけど。いただきます!」
芹花は座って手を合わせた。
「…その「いただきます」って、何なんですか」
サチがぼそりとつぶやいたので芹花はびっくりしてスプーンを落とすところだった。
「「いただきます」知らないんすか?!」
「知らないです」
絶句した芹花だったが、気を取り直して説明した。
「ええと…いただきます、って言うのは、一種の挨拶で…。作った人や、食材に感謝して、一声掛けてから食べようねっていう事…かなぁ」
「それを言うと、何か変わるんですか?」
馬鹿にしているのではなく、サチは純粋にわからなくて聞いているようだった。
「何も変わりはないんですけど…しいて言えば、気持ちが変わるのかな」
「気持ち」
「うん、気持ち。この食材は、私たちに食べられるため死んでくれたわけで…それに対していただきます、って言って感謝の気持ちを…伝えたい、のかな」
うーんと芹花は頭をかかえた。いただきますの意味なんて深く考えたことがなかった。が、その時芹花ははっと気が付いた。
「あ、前にサチさんが言っていたこと、あの質問と同じです、えっと…」
「何です?」
「ここに来てすぐの頃、カナリアの事でけんかしたじゃないすか。虫は殺してもいいのに、なんでカナリアはダメなのか、って…」
芹花は考え、先を続けた。
「虫も食材も、本当は殺したくないんす。でも、私たちも生きていくためにはそうしなきゃいけない。だから心の中で、ごめんとか、ありがとうとか思いながら殺したり食べたりするんです、つまりは…つまりは人間の、自己満足なのかな」
「自己満足…」
「はい。でも、「いただきます」は作った人に対してもだから、自己満足じゃないのかもな?うーん、もうよくわからないや…」
「ということは、私も「いただきます」と言った方が良いんですね」
「そりゃ、もちろん!うれしいですよ。サチさんがそう言ってくれるなんて。最初はほら、ぜんぜんしゃべってもくれなかったから!」
無邪気に笑う芹花を見て、サチは戸惑いを抱いた。
何故、彼女はこうも自分に関わろうとしてくるのだろう。今までそんな人間は居なかった。そして自分も、そんな彼女をなし崩し的に受け入れてしまっている。
彼女と関わりさえしなければ、平気だったのだ。だが彼女が居る事に慣れ、それが当たり前となってしまった今、焦りと恐怖がじわじわとサチの心を占めていった。手足の先が冷たくなるような感覚が広がる。そしてミント水の時のように、彼ははっと気が付いた。
(私は―――この気持ちを、知っている)
それは昔の彼にとってはおなじみの気持ちだった。
(嫌だ…困ったことだ)
サチは無言でイスから立ち、食堂を出た。
「あれ、もういいんですかー?」
追いかけてきた能天気な声を無視して、彼は研究室に戻った。ずっと一人で暖めてきた、安心できる自分の場所に。
寝る前、芹花はご機嫌で贈り物を一つ一つ手にとって眺めた。どれもありがたいが、一番嬉しいものは、両親がくれたポータブルテレビだ。兄の大樹からは今はやりの様々な機能がついた腕時計。そして茉里からは、ダイビングゴーグルと水着、そして花火…添えられたカードには「夏を楽しんでね」と書かれていた。
(水着かぁ…う~ん)
だが、茉里は芹花と違ってセンスが良い。彼女の選んでくれた水着は目の覚めるような水色のグラデーションで、袖と腰回りのさりげないレースが可愛らしい。いかに芹花でも、袖を通してみたい気持ちが起こった。そしてゴーグルは目鼻をカバーする本格的なもので、シュノーケルもついていた。これがあれば、いくらか長い時間海に潜ることができるだろう。輝く青い海の下の景色は、きっと最高のはずだ。それを想像すると、芹花は見たくてたまらなくなった。
しかしさすがの芹花でも、40度の太陽の下で海水浴などしたら黒こげになって死んでしまうかもしれない。
(そうだ!夕方になってから海に行けばいいんだ!)
夕方ならば紫外線も少しは弱まるだろう。芹花はそう結論づけた。
(明日天気がよかったら行ってみようっと…)
夏休みはないが、これで少しは夏休み気分が味わえそうだ。久々に芹花はわくわくした。
「サチさん、朝ごはんですよ…って、大丈夫ですか!?」
朝、彼を呼びにやってきた芹花はあわてて駆け寄った。サチが机に突っ伏していたからだ。
サチはのろのろと顔を上げた。あきらかにやつれていて、具合が悪そうだった。
「今朝は…調子が悪いようです、朝食…いりません」
「…でも、何も食べないのは良くないすよ。何か持ってきますから、ちょっと待ってて」
「い、いえ、いらな…」
芹花は軽い朝食を持ってきた後、サチの額に手を当てた。
「うーん、ちょっと熱がありそうですね。今日はおとなしくしてた方が良いですよ」
「はい…」
サチが素直に返事をしたので芹花は驚いた。
「ほんと、大丈夫ですか?とりあえず食べたら横になってくださいね?」
芹花は玄関から出て畑仕事に行ってしまった。サチは言われたとおりソファに横になった。昨日の解熱剤の効き目はとっくに切れてしまったようだ。
熱の見せる幻が容赦なく襲い掛かった。心の奥に押し込んだ声が次々と聞こえてくる…
――無意味、無価値、私もお前も、ただのロボットだ…
――救いなどどこにもない。私にはローラカナリアしかいない…
――馬鹿げたことを考えるんじゃない。ただ目の前の苗のことだけ考えろ…
小さいサチの目に映るのは、白衣の細い背中。その背中の主は一度としてサチに微笑みかけることなく、サチの目の前から消えた。
(私も、誰からも必要とされず、認められず、消える…失敗した苗のように)
その事実を夢の中で突きつけられ、サチははっと目を覚ました。
窓の外は暗い。どうやら一日中寝てしまっていたようだ。テーブルに目をやると、食事と紙切れが置いてあった。あのみみずがのたくったような字で何か書いてある。
「ごはんはチンして食べてください。ちょっと海へ行ってきます」
海へ?何をしに?
サチの朦朧とした頭は秒速で最悪の結論を導き出した。
(出て行く…私の目の前から消える気だ…!)
芹花は手足を広げて砂浜に寝転がっていた。夕方の海を泳ぎに泳いで、体は心地よい疲労に包まれていた。
上はすでに、満天の星空だ。芹花は初めて、星にはさまざまな色があることを知った。輝く粒は、白だけでなくアイスブルー、アクアマリン、アメジスト…さながら天上に住んでいるお姫様がその宝石箱をひっくり返したかのようなまばゆい輝きだった。芹花は飽くことなく空を眺めていた。昼間太陽に熱された砂浜は暖かくその背中を包んだ。その隣でモフチーも海を眺めていた。
(このまま眠っちゃいたいな)
そう思いながら目を閉じた。波の音が近くに聞こえる。その音は毎回同じようでいて少しづつ違う。芹花はそのおおらかな音に耳を傾けた。
(本物の波の音…本物の砂浜に、今いるんだなぁ…ん??)
ふと何かの気配を感じ、芹花は目を開けた。
「うわぁ!?!?」
芹花は叫んで体を硬直させた。サチの顔が真上から芹花を覗き込んでいたからだ。
「だだ、だめっすよ、サチさん、ねてなきゃ」
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