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はんぶんこ
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研究室で仕事にとりかかっていたサチを、芹花は無理やりロビーへと引っ張っていった。その手はもちろん芹花より熱い。
「まだ熱、下がってませんよね?寝ててください」
「もう大丈夫です」
「なら、熱測ってみてください。平熱なら、うるさく言わないから」
芹花の顔を面倒そうに一瞥した後、サチはしぶしぶと熱を測った。
「――39.5」
「駄目じゃないすか!ちょっとしか下がってない!」
サチの眉間のしわが深くなったので、芹花ははっと気を取り直した。
(いけない。相手に歩み寄れって、昨日大ちゃんに言われたばっかりじゃない)
芹花は少し声のトーンを落とした。
「あの…サチさん。39℃も十分高熱なので、寝ていた方がいいです。こんな無理ばっかしてたら、倒れますよ?」
「仕事があるので」
芹花は穏やかな態度を保ちつつ食い下がった。
「今日一日くらい、大丈夫じゃないんですか?酒流さんが次にくるのはまだ先ですし」
お節介と思ったが、芹花は続けた。
「そんな頻繁に熱が出るのは…どこか悪いんですか?」
「悪い?」
聞き返されて、芹花は言葉を濁した。
「いえ、その…」
「原因はわかっていますし、あなたには移りません。昨日も言いましたが」
芹花は困って言った。
「移るとかそういう事じゃなくて、ちゃんと治療はしてるんですか?酒流さんや会社は、サチさんが頻繁に高熱だすって知ってるんですか?」
サチはふっと口元をゆがめた。皮肉な笑いだった。
「知っていますよ。だから気にしていただかなくて、けっこうです」
相変わらず取り付く島もないその言い草に、芹花はふうとため息をついた。
「…ただ心配してるだけですよ、私は」
サチは無表情に戻った。
「心配?」
「そうすよ。サチさん、ちゃんと横になって寝てますか?ご飯だってあのくっそまず…えーと、味のないプロテインだけですし。こんな生活続けてたら、いつ倒れてもおかしくないですよ」
「…あなたには関係のないことです」
それを聞いて芹花はついかっとなった。
「ありますよ!サチさんが倒れたら私はどうなるんですか!無人島でひとりぼっちじゃないですか。それにサチさんが受け持っている仕事、私ぜんぜん出来ないですよ?!ちゃんと教えてもらってからじゃないと、補佐なんてできませんよ!」
「私の仕事を、あなたが?」
サチはいかにも見下した表情になった。芹花は悔しさにギリギリと歯噛みした。
「一応、私は!サチさんの補佐ってことで雇われたんですよっ!雑用もいいですけど、いずれはちゃんと仕事を教えてもらわないとっ!」
サチはそんな芹花から、鬱陶しげに目線をそらした。
「…あなたはどの位、植物について知っていますか」
「どの位、って…育てる事にかんしては、実地で経験してますけど」
「そうではなく、植物学についてです」
芹花はうっと詰まった。途端に声が小さくなった。
「えっと、理科の勉強ってことですよね…高校の理科程度なら…まだ履修途中ですけど…」
「被子植物と裸子植物の違いは?」
「えっ…ええっと…」
芹花は顔を引きつらせながら必死に理科の授業を思い出した。
「被子植物は…種が覆われていて、裸子植物は覆われていない…んだっけ」
やっとの思いで答えた芹花に、サチはさらに追い討ちをかけた。
「覆われている意味は?」
試すような顔のサチに、芹花は目を閉じて真剣に考えた。授業で、たしか先生は…
「種を守る…ために進化した、って言ってたような…」
その答えを聞いてサチは首をふった。
「それは完全な答えにはなっていません。被子植物は、胚珠が子房に包まれているためその中で効率よく受精できる。そのため裸子植物よりずっと成長が早く、実がすぐできるのです」
その言葉に、芹花は思い出した。
「だから被子植物の方が世代交代が早くて、たくさん種が進化して生き残ったんですよね」
「そう、基本ですよ」
芹花はごまかし笑いをした。
「や、やだなあ。ちゃんと知ってますよ!ただ思い出すのに時間がかかっただけで…」
そんな芹花に、サチは続けて問題を出した。
「では『優勢の法則』とは?」
これはわかる。芹花は胸をはって答えた。
「優勢の性質のほうが子どもに現れること!例えば、純粋なA型とO型の夫婦なら、必ずA型の子どもが産まれる、ですよね?」
「では、その孫の代でのA型、O型の割合は?」
「三対一!」
「そうですね。理論上はですが」
芹花の顔がぱあっと笑顔になった。
「ね、ちゃんとできるでしょ」
サチは眉ひとつ動かさずに続けた。
「では、わが社のサンドストーム・トウモロコシが、砂漠でも育つ理由は?」
「…遺伝子を、組み替えているから?」
「どう組み替えていると?」
そんな専門的なことはわからない。悔しいが芹花はお手上げだった。
「わからないです…」
サチはさらさらとメモにペンを走らせ、それを破って芹花に渡した。
「専門的な知識は全くのようですね。とりあえずここの本をすべて読んで頭に入れてください。私の仕事を教えるのはそれからです」
メモには、棚の位置と本の分類番号がずらりと記されていた。
「これって、2階の書庫の?」
芹花は驚いた。
「どこの棚にどの本があるか、全部覚えてるってこと?」
「そうですが」
何か文句でも?という顔でサチは芹花を見た。
「すごい記憶力!」
「別に普通です。そんなことよりそろそろ水やりの時間じゃないんですか」
「あっ」
芹花はあわてて出て行こうとした。が、くるりと振り返って言うのは忘れなかった。
「今日は、ちゃんと寝ていなきゃ駄目ですからね!」
夕方、雲がもくもくと沸き、空はオレンジから濃い灰色に変わりつつあった。一雨きそうだ。芹花は急いで畑仕事を終わらせ、みかんのある丘まで走った。そして色づいた一つの実をもいだ。湿り気を帯びた空気の中に、かぐわしい柑橘の匂いが広がった。
(大事に食べなきゃ…)
なんとか雨の前に研究所に帰りついた芹花は、サチがソファに横になっているのを見て安心した後、驚いた。
(モフチーが一緒にいる?!)
サチは目を閉じて眠っているようだった。起きているときと違って眉間にシワもない彼の顔は、大理石の彫刻のようだった。近くで見てもちっとも人間味を感じない。そのなめらかな褐色の頬の横に、モフチーが寄り添っていた。
「アオーン」
「わ、モフチー、しーっ」
その声でサチの目がパチリと開いた。芹花は驚いて身をすくめた。
「…何ですか」
芹花はしどろもどろになった。
「いやその…モフチーが…」
サチは自分の横にいるモフチーに視線を移した。
「…いつのまに」
モフチーの事で怒られてはたまらない。芹花の大事な家族なのだ。
「すみません!もう近寄らないようにさせますから…!」
「別に大丈夫です」
「となりにこられて、嫌ですよね?」
「なんとも思いません」
モフチーは枕の上にちょこんと座り、サチを見ていた。サチもモフチーにちらりと目をやったが、そこに親しみのようなものは感じられなかった。
(特に興味なし、って感じか…?)
しかし、カナリアの件があるので芹花は少し警戒していた。
「モフチー、こっちおいで」
しかしモフチーはそこから動かなかった。
「こらモフチー。そこは駄目だって」
芹花はモフチーを捕まえようとしたがスルリとかわされ、彼はサチの膝の上に収まった。
「わ、だめ、モフチーっ…」
慌てる芹花に、サチはどうでもよさそうに言った。
「別に良いですよ、好きにさせれば」
「えっ」
芹花は迷ってモフチーを見た。モフチーは大丈夫だよというように芹花を見てから毛づくろいをはじめた。目をとじて前足をぺろぺろするその仕草はなんとも言えず可愛らしい。
「ったく、モフチーめ…」
たしかに、モフチーは甘え上手だ。どんな人間でもするっとその懐に入り込んでにゃおんと見上げてくる。そうされると、とても邪険にはできない。芹花や家族がそうだったように。
(このまま、この人をも虜にしてしまうのだろうか!?)
ちょっと心配だが、モフチーがその気なら見守るのも面白いかもしれない。
「じゃあ、着替えてくるんで…」
少し後ろ髪をひかれつつ、芹花はロビーを後にした。
雨が降り出していて、サーサーという音が部屋を満たしていた。
芹花はその音を聞いてなんだかほっとした。ドームに居たころは、雨は大風とまじって時には雹を降らせ、仕事を中断させる脅威のものだった。だが、一人部屋に居て聞こえてくる雨音とは、こんなに優しく響くものだったのか。
芹花は着替えた後、ベッドに寝転んで目を閉じ、その音に聞き入った。
(こんな生活は、贅沢だよなあ…)
ここの雨音は、ひそやかだ。建物や体に染み入るような心地良さがある。
だが、ふいに芹花のおなかがグウと鳴った。
「そうだっ、みかん!」
芹花はとってきたみかんを取り出してさっそく食べようとした。が、はっとして手を止めた。独り占めは、よくない。
芹花は階段を下りて一階へ向かった。モフチーはまだサチの膝にいた。
「…なんですか」
モフチーのおかげなのか、少しいつもより表情が硬くない気がする。本当に少しだが。
「あの、具合はどうですか?」
しかし、芹花がそう聞いたとたんサチの眉間に皺がよった。
「私のことは、放っておいてください」
芹花はあわてて両手をふった。
「あ~、ちがいますよ、ケンカしにきたんじゃなくて…」
芹花は手にしたみかんをめりめりっと半分に割った。
「丘でとってきたみかんです。はい、どうぞ!」
「まだ熱、下がってませんよね?寝ててください」
「もう大丈夫です」
「なら、熱測ってみてください。平熱なら、うるさく言わないから」
芹花の顔を面倒そうに一瞥した後、サチはしぶしぶと熱を測った。
「――39.5」
「駄目じゃないすか!ちょっとしか下がってない!」
サチの眉間のしわが深くなったので、芹花ははっと気を取り直した。
(いけない。相手に歩み寄れって、昨日大ちゃんに言われたばっかりじゃない)
芹花は少し声のトーンを落とした。
「あの…サチさん。39℃も十分高熱なので、寝ていた方がいいです。こんな無理ばっかしてたら、倒れますよ?」
「仕事があるので」
芹花は穏やかな態度を保ちつつ食い下がった。
「今日一日くらい、大丈夫じゃないんですか?酒流さんが次にくるのはまだ先ですし」
お節介と思ったが、芹花は続けた。
「そんな頻繁に熱が出るのは…どこか悪いんですか?」
「悪い?」
聞き返されて、芹花は言葉を濁した。
「いえ、その…」
「原因はわかっていますし、あなたには移りません。昨日も言いましたが」
芹花は困って言った。
「移るとかそういう事じゃなくて、ちゃんと治療はしてるんですか?酒流さんや会社は、サチさんが頻繁に高熱だすって知ってるんですか?」
サチはふっと口元をゆがめた。皮肉な笑いだった。
「知っていますよ。だから気にしていただかなくて、けっこうです」
相変わらず取り付く島もないその言い草に、芹花はふうとため息をついた。
「…ただ心配してるだけですよ、私は」
サチは無表情に戻った。
「心配?」
「そうすよ。サチさん、ちゃんと横になって寝てますか?ご飯だってあのくっそまず…えーと、味のないプロテインだけですし。こんな生活続けてたら、いつ倒れてもおかしくないですよ」
「…あなたには関係のないことです」
それを聞いて芹花はついかっとなった。
「ありますよ!サチさんが倒れたら私はどうなるんですか!無人島でひとりぼっちじゃないですか。それにサチさんが受け持っている仕事、私ぜんぜん出来ないですよ?!ちゃんと教えてもらってからじゃないと、補佐なんてできませんよ!」
「私の仕事を、あなたが?」
サチはいかにも見下した表情になった。芹花は悔しさにギリギリと歯噛みした。
「一応、私は!サチさんの補佐ってことで雇われたんですよっ!雑用もいいですけど、いずれはちゃんと仕事を教えてもらわないとっ!」
サチはそんな芹花から、鬱陶しげに目線をそらした。
「…あなたはどの位、植物について知っていますか」
「どの位、って…育てる事にかんしては、実地で経験してますけど」
「そうではなく、植物学についてです」
芹花はうっと詰まった。途端に声が小さくなった。
「えっと、理科の勉強ってことですよね…高校の理科程度なら…まだ履修途中ですけど…」
「被子植物と裸子植物の違いは?」
「えっ…ええっと…」
芹花は顔を引きつらせながら必死に理科の授業を思い出した。
「被子植物は…種が覆われていて、裸子植物は覆われていない…んだっけ」
やっとの思いで答えた芹花に、サチはさらに追い討ちをかけた。
「覆われている意味は?」
試すような顔のサチに、芹花は目を閉じて真剣に考えた。授業で、たしか先生は…
「種を守る…ために進化した、って言ってたような…」
その答えを聞いてサチは首をふった。
「それは完全な答えにはなっていません。被子植物は、胚珠が子房に包まれているためその中で効率よく受精できる。そのため裸子植物よりずっと成長が早く、実がすぐできるのです」
その言葉に、芹花は思い出した。
「だから被子植物の方が世代交代が早くて、たくさん種が進化して生き残ったんですよね」
「そう、基本ですよ」
芹花はごまかし笑いをした。
「や、やだなあ。ちゃんと知ってますよ!ただ思い出すのに時間がかかっただけで…」
そんな芹花に、サチは続けて問題を出した。
「では『優勢の法則』とは?」
これはわかる。芹花は胸をはって答えた。
「優勢の性質のほうが子どもに現れること!例えば、純粋なA型とO型の夫婦なら、必ずA型の子どもが産まれる、ですよね?」
「では、その孫の代でのA型、O型の割合は?」
「三対一!」
「そうですね。理論上はですが」
芹花の顔がぱあっと笑顔になった。
「ね、ちゃんとできるでしょ」
サチは眉ひとつ動かさずに続けた。
「では、わが社のサンドストーム・トウモロコシが、砂漠でも育つ理由は?」
「…遺伝子を、組み替えているから?」
「どう組み替えていると?」
そんな専門的なことはわからない。悔しいが芹花はお手上げだった。
「わからないです…」
サチはさらさらとメモにペンを走らせ、それを破って芹花に渡した。
「専門的な知識は全くのようですね。とりあえずここの本をすべて読んで頭に入れてください。私の仕事を教えるのはそれからです」
メモには、棚の位置と本の分類番号がずらりと記されていた。
「これって、2階の書庫の?」
芹花は驚いた。
「どこの棚にどの本があるか、全部覚えてるってこと?」
「そうですが」
何か文句でも?という顔でサチは芹花を見た。
「すごい記憶力!」
「別に普通です。そんなことよりそろそろ水やりの時間じゃないんですか」
「あっ」
芹花はあわてて出て行こうとした。が、くるりと振り返って言うのは忘れなかった。
「今日は、ちゃんと寝ていなきゃ駄目ですからね!」
夕方、雲がもくもくと沸き、空はオレンジから濃い灰色に変わりつつあった。一雨きそうだ。芹花は急いで畑仕事を終わらせ、みかんのある丘まで走った。そして色づいた一つの実をもいだ。湿り気を帯びた空気の中に、かぐわしい柑橘の匂いが広がった。
(大事に食べなきゃ…)
なんとか雨の前に研究所に帰りついた芹花は、サチがソファに横になっているのを見て安心した後、驚いた。
(モフチーが一緒にいる?!)
サチは目を閉じて眠っているようだった。起きているときと違って眉間にシワもない彼の顔は、大理石の彫刻のようだった。近くで見てもちっとも人間味を感じない。そのなめらかな褐色の頬の横に、モフチーが寄り添っていた。
「アオーン」
「わ、モフチー、しーっ」
その声でサチの目がパチリと開いた。芹花は驚いて身をすくめた。
「…何ですか」
芹花はしどろもどろになった。
「いやその…モフチーが…」
サチは自分の横にいるモフチーに視線を移した。
「…いつのまに」
モフチーの事で怒られてはたまらない。芹花の大事な家族なのだ。
「すみません!もう近寄らないようにさせますから…!」
「別に大丈夫です」
「となりにこられて、嫌ですよね?」
「なんとも思いません」
モフチーは枕の上にちょこんと座り、サチを見ていた。サチもモフチーにちらりと目をやったが、そこに親しみのようなものは感じられなかった。
(特に興味なし、って感じか…?)
しかし、カナリアの件があるので芹花は少し警戒していた。
「モフチー、こっちおいで」
しかしモフチーはそこから動かなかった。
「こらモフチー。そこは駄目だって」
芹花はモフチーを捕まえようとしたがスルリとかわされ、彼はサチの膝の上に収まった。
「わ、だめ、モフチーっ…」
慌てる芹花に、サチはどうでもよさそうに言った。
「別に良いですよ、好きにさせれば」
「えっ」
芹花は迷ってモフチーを見た。モフチーは大丈夫だよというように芹花を見てから毛づくろいをはじめた。目をとじて前足をぺろぺろするその仕草はなんとも言えず可愛らしい。
「ったく、モフチーめ…」
たしかに、モフチーは甘え上手だ。どんな人間でもするっとその懐に入り込んでにゃおんと見上げてくる。そうされると、とても邪険にはできない。芹花や家族がそうだったように。
(このまま、この人をも虜にしてしまうのだろうか!?)
ちょっと心配だが、モフチーがその気なら見守るのも面白いかもしれない。
「じゃあ、着替えてくるんで…」
少し後ろ髪をひかれつつ、芹花はロビーを後にした。
雨が降り出していて、サーサーという音が部屋を満たしていた。
芹花はその音を聞いてなんだかほっとした。ドームに居たころは、雨は大風とまじって時には雹を降らせ、仕事を中断させる脅威のものだった。だが、一人部屋に居て聞こえてくる雨音とは、こんなに優しく響くものだったのか。
芹花は着替えた後、ベッドに寝転んで目を閉じ、その音に聞き入った。
(こんな生活は、贅沢だよなあ…)
ここの雨音は、ひそやかだ。建物や体に染み入るような心地良さがある。
だが、ふいに芹花のおなかがグウと鳴った。
「そうだっ、みかん!」
芹花はとってきたみかんを取り出してさっそく食べようとした。が、はっとして手を止めた。独り占めは、よくない。
芹花は階段を下りて一階へ向かった。モフチーはまだサチの膝にいた。
「…なんですか」
モフチーのおかげなのか、少しいつもより表情が硬くない気がする。本当に少しだが。
「あの、具合はどうですか?」
しかし、芹花がそう聞いたとたんサチの眉間に皺がよった。
「私のことは、放っておいてください」
芹花はあわてて両手をふった。
「あ~、ちがいますよ、ケンカしにきたんじゃなくて…」
芹花は手にしたみかんをめりめりっと半分に割った。
「丘でとってきたみかんです。はい、どうぞ!」
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