聖植物園日誌

「無人島で、男と二人きりで農業!? 聞いてないんですけど!?」
貧乏農家の長女芹花は、兄弟の学費のために怪しい仕事にとびつく。蟹工船並みのタコ部屋労働を覚悟していたはずが、連れていかれた南の島には、性格に難ありの科学者サチがひとりで住んでいて――
「誰が頼みました?勝手なことしないでください」
「その、『いただきます』って何ですか?」
正反対の二人は、ぶつかりあいながらも、お互いを認めていく。しかしサチには秘密があった。
「芹花、私が死んでも悲しまないでください」
芹花はサチの命を助けられるのか。そして食糧難のこの世界に未来はあるのか!
ごく普通の女子高生が、根性で未来をつかみ取る、そんな話。
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