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ノアズアーク編
第210話 51日目⑩ミツカドネギの生存戦略
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「あぅー、まだ頬がヒリヒリするよぅ」
プレシオサウルスたちに親愛の証として頬擦りされすぎて赤く腫れた頬を押さえながら愚痴る美岬。
「あーうん。俺もちょっと痛い。つっても俺はまだ髭が緩衝材になってる分みさちほどじゃないけどな」
「うぅ……あたし、やっぱりかなり腫れてる?」
おたふくみたいだと言ったら怒るだろうな。
「……リンゴのような頬っぺが愛らしいぞ?」
「……つまり真っ赤ってことね。むぅー、あいつら乙女の柔肌に遠慮なく頬擦りしおってからに」
「ちょっと小川の冷水で冷やすか?」
「あ、そうだね。その方がいいかも」
ノアの群れ全員の名付けを終え、あとは自由に過ごしてもらおうと、俺と美岬は浜から引き上げてきていた。
仮拠点に続く小川沿いの林道を歩いていたが、腫れた頬を冷やすために小川に寄り道する。
手で掬った冷水で頬を冷やした美岬が歓声を上げる。
「ほわぁ! この冷たさが気持ちいい!」
「確かに。こういう場合はやっぱり冷やすのが一番だな」
「ミントを刻んだものと松ヤニの粉を混ぜると炎症や捻挫に効く塗り薬になるけどね。布に染ませて患部に貼り付ければ湿布にもなるし」
「……んー、ミントはここでは見てないけど有効成分がメントールなら、使い捨てのウェットシートにはメントール成分が入ってるから、あれに松ヤニの粉のペーストを塗ったら同じように使えないかな?」
「使えると思うよ。今度試しに実験してみる?」
「そうだな。といっても痛みがない時にやっても効果が分からないから、材料の松ヤニ粉だけ使えるように準備しておいて、ぶっつけ本番で使ってみる感じかな?」
「そうだね。頬っぺの腫れが引かなかったらこの後でやってみようか?」
「んー……そんなこと言ってるうちになんか腫れ引いてきてる感じだけどな」
「ありゃ。やっぱり冷やすの大事だね」
そのまましばらく小川の畔で顔を冷しながら駄弁り、十分に腫れが引いたところで仮拠点に戻るために立ち上がる。と、そこで美岬が思い出したように言う。
「あ、そうだガクちゃん、ミツカドネギの群生地はこのあたりだけど教えとこうか?」
「お、そうだな。教えてもらっとこう」
美岬の案内で林道から少し外れた木漏れ日で明るい小川の土手に近づけば、そこらじゅう一体にミツカドネギの苗が芽吹いていた。
「うわ。すごいな。ここいら一帯は全部ミツカドネギか」
「すっごい繁殖力だからね。このヒトたちの生存戦略ヤバいよ」
「へえ、どうヤバいんだ?」
「苗をパッと見るだけでも、太くて立派なのと、細くてヒョロっとしてるのが混ざってるのが分かるでしょ?」
言われるままに観察してみれば、確かに太くて立派な苗が固まって生えているのと、その周辺にちらほらと細くて頼りない苗が点在しているのが分かる。
美岬が立派な苗の群生しているあたりの土を掘り返すと、苗の下から丸々と太った立派な球根がごろごろ出てくる。サイズはおよそ2~3㌢。
「このあたりがね、球根の分球で増えた場所。放っておくと地面の下で毎年増えてじわじわ拡がっていくよ」
「あー、球根系の植物はコロニー化するもんな」
「これだけならじわじわ支配域を拡げるだけだからそんなに侵略速度は速くないんだけど、問題はこの分球コロニーの外側に点在しているヒョロっとした小さい苗なんだよね。これは、種が芽吹いたものなんだけど、放っておくとこれが球根に育つってわけ」
美岬が小さい苗を引き抜くと、なるほど、白い根元はまだ球根にはなっていないが、それでもやや膨らみかけていてこれから育って球根になることは容易に想像できた。
「なるほど。分球と種の二段構えで増えるってわけか」
「そう。そしてこの種での増え方が曲者でね。ミツカドネギだけじゃなくてノビルとかハタケニラなんかのヒガンバナ科ネギ属にだいたい共通する特徴なんだけど、花軸が真っ直ぐ高く伸びて、そこに花を付けて、その花が種になるんだよね」
「ああ。ネギボウズとかノビルの花とかだいたいそんな感じだよな」
「でね、花が終わって実が出来てくるぐらいのタイミングで地上部が枯れ始めるんだけど、そうなると先端に実のついた花軸がクレーン車が荷物を地面に降ろすみたいにゆっくり地面に倒れて、株の根元の分球コロニーから花軸の長さ分だけ離れた地面に種を落とすわけ。つまり、分球の成長の邪魔にならないコロニーの外側で種から出た小さい苗は、土の栄養を取り合うライバルのいない環境ですくすく育って立派な球根になるってこと」
「マジか。それちょっと植物のくせに賢すぎないか?」
「賢いよねぇ。だから同じ増え方をするネギ属は放っておくとあっという間に増え拡がるんだよ。ミツカドネギやノビルみたいな有用植物ならまだいいけど、ノビルそっくりの雑草のハタケニラなんかに一度庭や畑に侵入を許したら大変なことになるからね」
「ハタケニラか。初めて聞いたけどどんな植物だ?」
「見た目は本当にノビルそっくりで、蕾の状態までは見た目ではほぼ判別できないけど、触ってみたらネギ臭がないからそれが一番の見分け方かな。花が咲いたらすぐ分かるけどね。ノビルは打ち上げ花火みたいに放射状に花が咲くけど、ハタケニラは花束みたいに白い小さい花がいくつも同じ方向に向かって咲くから」
「…………ちょっと待て。そのノビルそっくりで花がブーケ状の植物なら本土だとめっちゃ見るぞ。初夏頃に道端とか庭先とかに大量に生えてるよな? 今まではてっきりノビルの変異種だと思ってたんだが」
「残念。北米原産の侵略的外来種で食べたらお腹壊すらしいっすよ」
「うわ。今まで食べなくてよかった」
ここ数年、春先になると道端や空き地でやたらノビルを見かけるからそのうち採って食べようと思ってるうちに花が咲き『あれ? ノビルの花ってこんなだったか?』と違和感を感じながらもそのまま調べずに忘れていたことを思い出す。
手を出さなくてよかった。まあ、触ってみて特徴的なネギ臭がなかったらさすがに怪しいと思って調べてたかもしれないが。
ニラとスイセンを間違える食中毒は毎年ニュースになるが、ノビルとハタケニラはそれ以上にそっくりだから気を付けないとな。
そのままミツカドネギの群生地で大きめの球根を厳選して集め、元々採集予定ではなかったから篭も袋も持ってなかったので2人で両手で持てるだけ持って落とさないように急ぎ足で仮拠点に向かう。
しかし、もうすぐ仮拠点が見えてくるあたりで美岬が足を止め、クンクンと鼻をひくつかせながら辺りをキョロキョロと見回し始めた。
「おーい、みさち。何をしてるんだ? 何かあるのか?」
「ちょっと気になる匂いがするんだよね。ガクちゃんは感じない?」
「んー…………なにか花が咲いてるのかな? 甘い香りがするな」
「だよね! あたしの記憶が確かなら、この匂いの花はかなりの有用植物だから見つけておきたいよ。ということで、このミツカドネギの球根を仮拠点に下ろしたらすぐここに戻って匂いの元を探ってみるね!」
「おいおい、気になるじゃないか。なんだよそれ?」
俺の聞き返しを待ってましたとばかりに美岬はにぃっといたずらっぽく笑う。
「ケサランパサランだよ」
【作者コメント】
楽しんでいただけましたら引き続き応援いただけると嬉しいです。
プレシオサウルスたちに親愛の証として頬擦りされすぎて赤く腫れた頬を押さえながら愚痴る美岬。
「あーうん。俺もちょっと痛い。つっても俺はまだ髭が緩衝材になってる分みさちほどじゃないけどな」
「うぅ……あたし、やっぱりかなり腫れてる?」
おたふくみたいだと言ったら怒るだろうな。
「……リンゴのような頬っぺが愛らしいぞ?」
「……つまり真っ赤ってことね。むぅー、あいつら乙女の柔肌に遠慮なく頬擦りしおってからに」
「ちょっと小川の冷水で冷やすか?」
「あ、そうだね。その方がいいかも」
ノアの群れ全員の名付けを終え、あとは自由に過ごしてもらおうと、俺と美岬は浜から引き上げてきていた。
仮拠点に続く小川沿いの林道を歩いていたが、腫れた頬を冷やすために小川に寄り道する。
手で掬った冷水で頬を冷やした美岬が歓声を上げる。
「ほわぁ! この冷たさが気持ちいい!」
「確かに。こういう場合はやっぱり冷やすのが一番だな」
「ミントを刻んだものと松ヤニの粉を混ぜると炎症や捻挫に効く塗り薬になるけどね。布に染ませて患部に貼り付ければ湿布にもなるし」
「……んー、ミントはここでは見てないけど有効成分がメントールなら、使い捨てのウェットシートにはメントール成分が入ってるから、あれに松ヤニの粉のペーストを塗ったら同じように使えないかな?」
「使えると思うよ。今度試しに実験してみる?」
「そうだな。といっても痛みがない時にやっても効果が分からないから、材料の松ヤニ粉だけ使えるように準備しておいて、ぶっつけ本番で使ってみる感じかな?」
「そうだね。頬っぺの腫れが引かなかったらこの後でやってみようか?」
「んー……そんなこと言ってるうちになんか腫れ引いてきてる感じだけどな」
「ありゃ。やっぱり冷やすの大事だね」
そのまましばらく小川の畔で顔を冷しながら駄弁り、十分に腫れが引いたところで仮拠点に戻るために立ち上がる。と、そこで美岬が思い出したように言う。
「あ、そうだガクちゃん、ミツカドネギの群生地はこのあたりだけど教えとこうか?」
「お、そうだな。教えてもらっとこう」
美岬の案内で林道から少し外れた木漏れ日で明るい小川の土手に近づけば、そこらじゅう一体にミツカドネギの苗が芽吹いていた。
「うわ。すごいな。ここいら一帯は全部ミツカドネギか」
「すっごい繁殖力だからね。このヒトたちの生存戦略ヤバいよ」
「へえ、どうヤバいんだ?」
「苗をパッと見るだけでも、太くて立派なのと、細くてヒョロっとしてるのが混ざってるのが分かるでしょ?」
言われるままに観察してみれば、確かに太くて立派な苗が固まって生えているのと、その周辺にちらほらと細くて頼りない苗が点在しているのが分かる。
美岬が立派な苗の群生しているあたりの土を掘り返すと、苗の下から丸々と太った立派な球根がごろごろ出てくる。サイズはおよそ2~3㌢。
「このあたりがね、球根の分球で増えた場所。放っておくと地面の下で毎年増えてじわじわ拡がっていくよ」
「あー、球根系の植物はコロニー化するもんな」
「これだけならじわじわ支配域を拡げるだけだからそんなに侵略速度は速くないんだけど、問題はこの分球コロニーの外側に点在しているヒョロっとした小さい苗なんだよね。これは、種が芽吹いたものなんだけど、放っておくとこれが球根に育つってわけ」
美岬が小さい苗を引き抜くと、なるほど、白い根元はまだ球根にはなっていないが、それでもやや膨らみかけていてこれから育って球根になることは容易に想像できた。
「なるほど。分球と種の二段構えで増えるってわけか」
「そう。そしてこの種での増え方が曲者でね。ミツカドネギだけじゃなくてノビルとかハタケニラなんかのヒガンバナ科ネギ属にだいたい共通する特徴なんだけど、花軸が真っ直ぐ高く伸びて、そこに花を付けて、その花が種になるんだよね」
「ああ。ネギボウズとかノビルの花とかだいたいそんな感じだよな」
「でね、花が終わって実が出来てくるぐらいのタイミングで地上部が枯れ始めるんだけど、そうなると先端に実のついた花軸がクレーン車が荷物を地面に降ろすみたいにゆっくり地面に倒れて、株の根元の分球コロニーから花軸の長さ分だけ離れた地面に種を落とすわけ。つまり、分球の成長の邪魔にならないコロニーの外側で種から出た小さい苗は、土の栄養を取り合うライバルのいない環境ですくすく育って立派な球根になるってこと」
「マジか。それちょっと植物のくせに賢すぎないか?」
「賢いよねぇ。だから同じ増え方をするネギ属は放っておくとあっという間に増え拡がるんだよ。ミツカドネギやノビルみたいな有用植物ならまだいいけど、ノビルそっくりの雑草のハタケニラなんかに一度庭や畑に侵入を許したら大変なことになるからね」
「ハタケニラか。初めて聞いたけどどんな植物だ?」
「見た目は本当にノビルそっくりで、蕾の状態までは見た目ではほぼ判別できないけど、触ってみたらネギ臭がないからそれが一番の見分け方かな。花が咲いたらすぐ分かるけどね。ノビルは打ち上げ花火みたいに放射状に花が咲くけど、ハタケニラは花束みたいに白い小さい花がいくつも同じ方向に向かって咲くから」
「…………ちょっと待て。そのノビルそっくりで花がブーケ状の植物なら本土だとめっちゃ見るぞ。初夏頃に道端とか庭先とかに大量に生えてるよな? 今まではてっきりノビルの変異種だと思ってたんだが」
「残念。北米原産の侵略的外来種で食べたらお腹壊すらしいっすよ」
「うわ。今まで食べなくてよかった」
ここ数年、春先になると道端や空き地でやたらノビルを見かけるからそのうち採って食べようと思ってるうちに花が咲き『あれ? ノビルの花ってこんなだったか?』と違和感を感じながらもそのまま調べずに忘れていたことを思い出す。
手を出さなくてよかった。まあ、触ってみて特徴的なネギ臭がなかったらさすがに怪しいと思って調べてたかもしれないが。
ニラとスイセンを間違える食中毒は毎年ニュースになるが、ノビルとハタケニラはそれ以上にそっくりだから気を付けないとな。
そのままミツカドネギの群生地で大きめの球根を厳選して集め、元々採集予定ではなかったから篭も袋も持ってなかったので2人で両手で持てるだけ持って落とさないように急ぎ足で仮拠点に向かう。
しかし、もうすぐ仮拠点が見えてくるあたりで美岬が足を止め、クンクンと鼻をひくつかせながら辺りをキョロキョロと見回し始めた。
「おーい、みさち。何をしてるんだ? 何かあるのか?」
「ちょっと気になる匂いがするんだよね。ガクちゃんは感じない?」
「んー…………なにか花が咲いてるのかな? 甘い香りがするな」
「だよね! あたしの記憶が確かなら、この匂いの花はかなりの有用植物だから見つけておきたいよ。ということで、このミツカドネギの球根を仮拠点に下ろしたらすぐここに戻って匂いの元を探ってみるね!」
「おいおい、気になるじゃないか。なんだよそれ?」
俺の聞き返しを待ってましたとばかりに美岬はにぃっといたずらっぽく笑う。
「ケサランパサランだよ」
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