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ノアズアーク編
第194話 50日目⑥仔竜の呼び声
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美岬も食べるというので、カタツムリによく似た平べったい殻の小型の巻き貝キサゴを追加で採集する。この砂地の海底に棲息する巻き貝は、干潮で砂地が干上がっている時は地面に潜るが、水が砂地を覆っている間は砂の上を這い回っているので、干潮でも膝下まで水があるこの辺りでならいくらでも拾い集めることができる。カタツムリと同じく触角の先端に目が付いているので、這い回っている姿は本当にカタツムリそのままなのだが、美岬はこれに関してはまったく平気らしいので目についたやつを二人で拾っていく。
「とりあえずこれぐらいあればいいだろ。たくさんいると分かったからこれからいつでも食えるし」
「そっすね。これはちょいちょい摘まむものでお腹いっぱいに食べるようなものじゃないっすからこれぐらいでちょうどいいと思うっす。でも、久しぶりのキサゴ楽しみー! あ、そうだ。このキサゴをお料理するのはあたしに任せてほしいっす。漁師町仕込みの一番美味しい食べ方を知ってるんで」
「ほぅ。みさちがいつになくやる気満々だな。じゃあキサゴの方は任せるぞ。俺は……そうだな、アカニシやタイラギやアワビを使って刺身を造るとしよう」
「あ、いいっすねぇ! 今夜は久しぶりの新鮮な貝尽くしっすね」
「じゃあついでに貝汁用にそのへんでアサリかハマグリでも掘っていこうか? 釣り餌用のゴカイも欲しいし」
「はっ! そういえばセイゴの塩焼きの予定だった!」
「いやいや。釣ってすぐより、〆て熟成させた方が旨いからセイゴが夜釣りで釣れたとしてもすぐに食べるつもりはなかったぞ」
「そうだったの? じゃあ問題ないね」
そのまま干上がった砂地に上がり、地面を掘ってアサリやハマグリなどの二枚貝と、釣り餌用のゴカイを採集する。釣り餌は別の容器に取り分けるが、それでも採集用の篭二つがいっぱいになる。
当然、今日一日で消費できる量ではない。保存食に加工するものもあるが、今は篭の数にも余裕があるので、蓋つきの篭に入れて海中に沈めて活かしておき、食べたい時に新鮮な状態で食べるという方法もある。タイラギやアワビやヒオウギはいつでも採れるものではないので、今日刺身で食べる分以外は活かしておくつもりだ。
「とりあえず貝はこれぐらいにして引き上げようか。今からアサリやキサゴやアカニシの砂抜きしておけば夜には問題なく食べれるようになるだろ」
「あ、そうだね。……ゴマフー! そろそろ戻っておいでー!」
「…………キュッ」
俺たちが砂地を掘り返している間、浅い水の中で小魚の群れを追いかけて遊んでいたゴマフを美岬が呼ぶ。しかしゴマフはなにやら水中に気になるものでもあるのか、美岬の声には反応しつつも再び潜ってしまった。
「あれー? まだ遊び足りないのかな?」
「それならみさちにまとわりついてくると思うんだがな」
「んー、そっか。どうしたのかな?」
透明度の高い海中をスイーッと泳いでいくゴマフのシルエットを目で追っていると、不意にゴマフの頭があるあたりの水は真っ黒に染まる。
「あれは……墨か。ってことはタコかイカを追いかけてたっぽいな」
「なるほど。追いかけてガブッと噛みついた瞬間に墨をぶちまけられちゃったってとこすか」
黒く染まった海面からゴマフが顔を出す。口に何も咬えておらず、なにかを探すように周囲をきょろきょろしている様子を見るにどうやら逃げられたようだ。
「キュイィィィィィ!」
ゴマフの慟哭がトンネルと崖で反響して響き渡る。
「あ、なんかすごく悔しそう」
「あいつがあんな大声で鳴くのも珍しいな」
俺たちが感想を言い合っているところにゴマフが戻ってきて美岬にまとわりついてなにやらアピールし始める。……アイスを落として母親に泣きつく子供かな?
「キュウ! キュイキュイッ!」
「……これはお腹すいてるっぽいね」
「育ち盛りだもんな。活かしてある魚を1匹おやつに食わせてやるか」
そのままゴマフを引き連れて移動し、釣った魚を活かしている篭からムラソイを1匹出して与えてやればそれで満足したようだ。ゴマフを囲いに戻し、俺たちは採った獲物の選別をする。
釣った魚用とは別の、貝を活かしておくための蓋つきの篭にまずアワビ、ヒオウギ、タイラギ、サザエ、ギンタカハマ、ハマグリ、アオヤギ、ナマコを入れ、それはそのまま干潮時でも水が干上がらない海中に吊るしておく。
バケツと大コッヘルに小石を敷き詰めて海水を入れ、砂抜きが必要な貝を入れていく。バケツの方にアサリとキサゴ、大コッヘルの方にアカニシと分けるが、そうするのはアカニシが他の貝を捕食する肉食の貝だからだ。一緒に入れていてアサリやキサゴが食われてしまったら本末転倒だ。
ほどなくしてアサリが殻の口を開け、隙間から水菅を出して呼吸を始め、キサゴとアカニシも殻から軟体を出して小石の上を這い回り始める。貝が吐き出した砂は底の小石の隙間に落ちるのでこのまましばらく放置すれば勝手に砂抜きが完了する。
キサゴは巻き貝でありながら、アサリなどの二枚貝と同じく水中のプランクトンを濾し取って食べるタイプの貝なので海水を吸い込んで吐き出す為の水菅を備えている。アサリ同様に水菅から吸い込んだ砂を噛んでいることが多いがしばらく海水に活かしておけば砂を排出する。
サザエサイズの大きめの巻き貝のアカニシは、砂の中に潜ってアサリやハマグリなどの二枚貝の捕食するという習性上、軟体に砂がかなり付着しているが、砂のない小石を敷いた海水内でしばらく這い回らせておけばそのうちに体表に付いている砂は落ちる。
「よし。じゃあとりあえずこれで潮干狩りと今夜食べる分の貝の砂抜きはオッケーだな。夕方に食事の準備を始めるまでこれはこのまま放置でいいだろ」
モズクだけが残った採集用の篭を持って立ち上がる。このモズクは生のままスープの具にでも使おうと思っている。
潮干狩りにかかった時間はおよそ1時間ぐらいだったので今は午後1時を少し回ったぐらい。海の方に目をやれば、干潮のピークが過ぎて再びトンネルから海水が流れ込んできていて急速に砂地が海に没しつつあり、さっきまで俺たちが掘り返していたあたりをすでに漣が洗い始めている。
並んで仮拠点に向かって歩き始めたところで美岬が口を開く。
「……ねえガクちゃん。予定ではこの後、夕方まで家作りの続きをするつもりだったよね」
「そうだな」
「……でもその後で夕食の準備をして、夜釣りもして、魚が釣れたらその処理もするんだよね? ちょっとオーバーワークじゃない?」
「…………デスヨネ。みさちはどうしたい?」
「この後、一緒にお昼寝を所望します。今日は早起きしたからちょっと休みたいよ……あふ」
美岬はすでにちょっと眠そうに欠伸を噛み殺している。
「おっけ。それなら、戻ったら今日の家作りの予定はキャンセルしてちょっと休憩しようか。その後で早めの晩飯にしてから夕マズメから夜釣りという予定ならどうだ?」
「うん。それなら無理せずにいいと思う」
「じゃあそんな感じで」
微笑みを交わしてどちらからともなく手を繋ぎ、俺たちはすっかり歩き馴れた仮拠点へと続く林道をゆっくりと歩いて戻った。
◻️◻️◻️???視点◻️◻️◻️
遠くから幼き仔の悲痛な叫びが聞こえ、群れ全体が騒ぎ出す。
仔は群れの宝だ。群れ全体で守り育てなければならない。
狡猾な敵は群れの弱き者から狙う。身重の雌、幼き仔を狙う。ゆえに成体になれるまで成長できる仔は少ない。
この群れには戦える戦士の数が少なく、先の戦いで仔らを守りきることができず、群れにいた仔をみな敵に喰われてしまった。最近も身重の若い雌が1頭、敵との戦いの最中にはぐれてしまい行方が分からなくなってしまった。
今は群れの中にいる身重の雌たちが安心して仔を産み育てられるように新たな安全な営巣地を探す旅の途中だが、聞こえた仔の声を無視することもできない。
仔の声がどこから聞こえたかは分かっている。だがそこは本能が近づくなと叫ぶ場所。かつて多くの同胞が殺された危険な場所。しかしそこに同胞の仔がいるのであれば迎えに行かねばならない。
仔は群れの宝。仔は群れの希望。生きる意味そのものなのだから。
【作者コメント】
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「そっすね。これはちょいちょい摘まむものでお腹いっぱいに食べるようなものじゃないっすからこれぐらいでちょうどいいと思うっす。でも、久しぶりのキサゴ楽しみー! あ、そうだ。このキサゴをお料理するのはあたしに任せてほしいっす。漁師町仕込みの一番美味しい食べ方を知ってるんで」
「ほぅ。みさちがいつになくやる気満々だな。じゃあキサゴの方は任せるぞ。俺は……そうだな、アカニシやタイラギやアワビを使って刺身を造るとしよう」
「あ、いいっすねぇ! 今夜は久しぶりの新鮮な貝尽くしっすね」
「じゃあついでに貝汁用にそのへんでアサリかハマグリでも掘っていこうか? 釣り餌用のゴカイも欲しいし」
「はっ! そういえばセイゴの塩焼きの予定だった!」
「いやいや。釣ってすぐより、〆て熟成させた方が旨いからセイゴが夜釣りで釣れたとしてもすぐに食べるつもりはなかったぞ」
「そうだったの? じゃあ問題ないね」
そのまま干上がった砂地に上がり、地面を掘ってアサリやハマグリなどの二枚貝と、釣り餌用のゴカイを採集する。釣り餌は別の容器に取り分けるが、それでも採集用の篭二つがいっぱいになる。
当然、今日一日で消費できる量ではない。保存食に加工するものもあるが、今は篭の数にも余裕があるので、蓋つきの篭に入れて海中に沈めて活かしておき、食べたい時に新鮮な状態で食べるという方法もある。タイラギやアワビやヒオウギはいつでも採れるものではないので、今日刺身で食べる分以外は活かしておくつもりだ。
「とりあえず貝はこれぐらいにして引き上げようか。今からアサリやキサゴやアカニシの砂抜きしておけば夜には問題なく食べれるようになるだろ」
「あ、そうだね。……ゴマフー! そろそろ戻っておいでー!」
「…………キュッ」
俺たちが砂地を掘り返している間、浅い水の中で小魚の群れを追いかけて遊んでいたゴマフを美岬が呼ぶ。しかしゴマフはなにやら水中に気になるものでもあるのか、美岬の声には反応しつつも再び潜ってしまった。
「あれー? まだ遊び足りないのかな?」
「それならみさちにまとわりついてくると思うんだがな」
「んー、そっか。どうしたのかな?」
透明度の高い海中をスイーッと泳いでいくゴマフのシルエットを目で追っていると、不意にゴマフの頭があるあたりの水は真っ黒に染まる。
「あれは……墨か。ってことはタコかイカを追いかけてたっぽいな」
「なるほど。追いかけてガブッと噛みついた瞬間に墨をぶちまけられちゃったってとこすか」
黒く染まった海面からゴマフが顔を出す。口に何も咬えておらず、なにかを探すように周囲をきょろきょろしている様子を見るにどうやら逃げられたようだ。
「キュイィィィィィ!」
ゴマフの慟哭がトンネルと崖で反響して響き渡る。
「あ、なんかすごく悔しそう」
「あいつがあんな大声で鳴くのも珍しいな」
俺たちが感想を言い合っているところにゴマフが戻ってきて美岬にまとわりついてなにやらアピールし始める。……アイスを落として母親に泣きつく子供かな?
「キュウ! キュイキュイッ!」
「……これはお腹すいてるっぽいね」
「育ち盛りだもんな。活かしてある魚を1匹おやつに食わせてやるか」
そのままゴマフを引き連れて移動し、釣った魚を活かしている篭からムラソイを1匹出して与えてやればそれで満足したようだ。ゴマフを囲いに戻し、俺たちは採った獲物の選別をする。
釣った魚用とは別の、貝を活かしておくための蓋つきの篭にまずアワビ、ヒオウギ、タイラギ、サザエ、ギンタカハマ、ハマグリ、アオヤギ、ナマコを入れ、それはそのまま干潮時でも水が干上がらない海中に吊るしておく。
バケツと大コッヘルに小石を敷き詰めて海水を入れ、砂抜きが必要な貝を入れていく。バケツの方にアサリとキサゴ、大コッヘルの方にアカニシと分けるが、そうするのはアカニシが他の貝を捕食する肉食の貝だからだ。一緒に入れていてアサリやキサゴが食われてしまったら本末転倒だ。
ほどなくしてアサリが殻の口を開け、隙間から水菅を出して呼吸を始め、キサゴとアカニシも殻から軟体を出して小石の上を這い回り始める。貝が吐き出した砂は底の小石の隙間に落ちるのでこのまましばらく放置すれば勝手に砂抜きが完了する。
キサゴは巻き貝でありながら、アサリなどの二枚貝と同じく水中のプランクトンを濾し取って食べるタイプの貝なので海水を吸い込んで吐き出す為の水菅を備えている。アサリ同様に水菅から吸い込んだ砂を噛んでいることが多いがしばらく海水に活かしておけば砂を排出する。
サザエサイズの大きめの巻き貝のアカニシは、砂の中に潜ってアサリやハマグリなどの二枚貝の捕食するという習性上、軟体に砂がかなり付着しているが、砂のない小石を敷いた海水内でしばらく這い回らせておけばそのうちに体表に付いている砂は落ちる。
「よし。じゃあとりあえずこれで潮干狩りと今夜食べる分の貝の砂抜きはオッケーだな。夕方に食事の準備を始めるまでこれはこのまま放置でいいだろ」
モズクだけが残った採集用の篭を持って立ち上がる。このモズクは生のままスープの具にでも使おうと思っている。
潮干狩りにかかった時間はおよそ1時間ぐらいだったので今は午後1時を少し回ったぐらい。海の方に目をやれば、干潮のピークが過ぎて再びトンネルから海水が流れ込んできていて急速に砂地が海に没しつつあり、さっきまで俺たちが掘り返していたあたりをすでに漣が洗い始めている。
並んで仮拠点に向かって歩き始めたところで美岬が口を開く。
「……ねえガクちゃん。予定ではこの後、夕方まで家作りの続きをするつもりだったよね」
「そうだな」
「……でもその後で夕食の準備をして、夜釣りもして、魚が釣れたらその処理もするんだよね? ちょっとオーバーワークじゃない?」
「…………デスヨネ。みさちはどうしたい?」
「この後、一緒にお昼寝を所望します。今日は早起きしたからちょっと休みたいよ……あふ」
美岬はすでにちょっと眠そうに欠伸を噛み殺している。
「おっけ。それなら、戻ったら今日の家作りの予定はキャンセルしてちょっと休憩しようか。その後で早めの晩飯にしてから夕マズメから夜釣りという予定ならどうだ?」
「うん。それなら無理せずにいいと思う」
「じゃあそんな感じで」
微笑みを交わしてどちらからともなく手を繋ぎ、俺たちはすっかり歩き馴れた仮拠点へと続く林道をゆっくりと歩いて戻った。
◻️◻️◻️???視点◻️◻️◻️
遠くから幼き仔の悲痛な叫びが聞こえ、群れ全体が騒ぎ出す。
仔は群れの宝だ。群れ全体で守り育てなければならない。
狡猾な敵は群れの弱き者から狙う。身重の雌、幼き仔を狙う。ゆえに成体になれるまで成長できる仔は少ない。
この群れには戦える戦士の数が少なく、先の戦いで仔らを守りきることができず、群れにいた仔をみな敵に喰われてしまった。最近も身重の若い雌が1頭、敵との戦いの最中にはぐれてしまい行方が分からなくなってしまった。
今は群れの中にいる身重の雌たちが安心して仔を産み育てられるように新たな安全な営巣地を探す旅の途中だが、聞こえた仔の声を無視することもできない。
仔の声がどこから聞こえたかは分かっている。だがそこは本能が近づくなと叫ぶ場所。かつて多くの同胞が殺された危険な場所。しかしそこに同胞の仔がいるのであれば迎えに行かねばならない。
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