189 / 227
ノアズアーク編
第189話 50日目①事後の朝のこと
しおりを挟む
そばにあった温もりが離れていき、少しの肌寒さを感じて意識が急速に覚醒する。ゆっくりと目を開くと、まだ薄暗いテントの中、ガクちゃんが裸の上半身に服を羽織っている様子が伺えた。
「…………ん、もう起きるの?」
あたしの声にガクちゃんが気まずそうに振り向く。
「……あ、起こしちまったか。みさちはまだ寝てていいぞ」
「んー……あたしも……起きるぅ。……身体も拭きたいし」
愛し合った翌朝は身体も寝床も色々とその大変なことになっているので、まずはその後始末から始めなくちゃいけない。面倒だけどそれ以上に身体と心が充たされてるから文句はない。
「そうか。でも、今朝はいつもより冷えてるみたいだからあと30分ぐらいしてから起きておいで。身体拭けるようにお湯を用意しておくから」
「……うん。じゃあお言葉に甘えて」
あたしの返事にガクちゃんが優しく微笑み、あたしの首もとまでブランケットを引き上げ、額にちゅっとキスを落としてテントから出ていく。あたしは幸せを噛みしめながらほどよい温もりの中で目を閉じ、再び意識を手放す。
どれくらい時間が経ったか、テントの外からあたしに呼び掛ける声で意識が浮上する。
「みさち、お湯の準備ができたぞ」
浅い眠りの二度寝だったから今度はスッキリと目覚める。軽く伸びをして返事をする。
「んー……、ありがとー。起きるよー」
裸のままごそごそと寝床から這い出す。テントの床には平たく潰してからしっかりと乾燥させた葦が数㌢の厚みで敷き詰められ、その上に寝床であるマットレスを敷いてあるので断熱効果とクッション効果があってかなり快適だ。外はちょっと肌寒いだろうけど、少なくともテントの中は裸でも平気で寝れるぐらいの温度に保たれている。
洗濯済みの衣類が入っている篭から、あたしが着ると丈の短いワンピースみたいになるガクちゃんのTシャツを一枚抜き出して頭から被る。身体を拭くまで下着は着けないけど、テントの外に出るならなにかしら身に付けておきたい。
今はこれでもいいけど、今後どんどん寒くなるだろうから、愛し合った後で下着を着けずに素肌の上に直接着れて、そのまま寝間着として使えて、朝に身体を拭いて着替えるまでの繋ぎとして使える浴衣とかバスローブみたいな服があるといいのになーと思う。徳助大叔父さんのおかげで使えそうな布素材そのものはあるからあとでガクちゃんに提案してみようかな。
マットレスを汚さないためにシーツの代わりに敷いてあったタオルを剥がし、洗濯するために丸め、着替えと一緒に抱えてあたしはテントから出た。予想はしていたが、思っていた以上にひんやりした空気に思わずブルッと震える。さすがに10月の朝ともなればシャツ一枚で動き回るにはちょっと寒い。
このテントを含む仮拠点から20㍍ほど離れた新居建築現場に隣接する風呂小屋までかかとの潰れたスニーカーを裸足でつっかけて歩いていく。新居が完成すれば風呂小屋がすぐ隣になるから今よりも使い勝手は良くなるはずだけど、今はこの微妙な距離がちょっと億劫だ。
近づくにつれ、木陰に隠れていた作りかけの新居の全貌が目に入る。
新居の建築を始めて今日で5日目。初日と2日目で土台となるウッドデッキを完成させ、3日目で家の大雑把な骨組みを終わらせたのでシルエットだけは家の形になった。飛騨の合掌造りのような三角形の屋根の小屋。片側に庇を伸ばして倉庫用のスペースを拡張してある。
4日目である昨日は葦を格子状に屋根の内側に結んで固定する作業をしていた。まだ終わってないから今日も引き続きその作業……なんて言ったっけ? 木舞掻きの続きをするんだと思う。
ガクちゃんは風呂小屋にいて、バスタブに残った昨夜の残り湯を使って洗濯をしているところだった。
「ガクちゃん、改めておはよ」
「おう。おはよう。その洗濯物はこっちに入れてくれ。湯沸かし釜の湯は今がちょうどいいぐらいだからそのまま使えるぞ」
「うん。ありがとね」
バスタブの残り湯と木灰が混ざったアルカリ水に汚れたタオルを入れれば、すでに中に入っている他の洗濯物と一緒にガクちゃんが両手でわっしゃわっしゃと豪快に洗っていく。
隣の湯沸かし釜に手を入れて温度を確認してみればちょうどお風呂ぐらいのほどよい湯加減。両手で掬ってまずは顔を洗ってさっぱりする。お湯に浸して絞った温かいタオルで顔を拭き、ついでに髪を拭いて寝癖を直しておく。髪が伸びてきたから今は肩にギリギリ届くぐらいのボブになっている。この長さって一番扱いづらいんだよね。作業中は結んでおきたいのだけど、まだちょっと結ぶには短いからもう少し伸ばしたら扱いやすくなると思う。
「今使ってるタオルはセルフで洗濯頼むな。あと最後の栓抜きと風呂掃除も」
「はーい。おまかせられ」
ガクちゃんが洗い終えた洗濯物を篭に移し、濯いで干すために小川の洗い場に向かった。
あたしはシャツを脱いで裸になり、しゃがんでまず使用済みの避妊スポンジを抜き取る。次いで濡らして絞ったタオルで全身を清拭し、持ってきた下着を身に着け、ジーンズをはき、一度脱いだTシャツを再び着る。仕事をする時はこのダボダボの彼シャツは不向きだけど、それまでのリラックスタイムにはこれぐらいゆったりしてるのがいい。何よりあたしが着たい。
使用済みの避妊スポンジもしっかり洗ってよく絞って干して乾かしておく。乾いた後で再び避妊ゼリーに漬け込むことで再利用できる。同じ物を何個か作ってローテーションで使っているからこれが乾くのを急ぐ必要はないけど。
使い終わったタオルをバスタブに残った灰水で洗い、栓を抜いて排水し、バスタブ用のスポンジで内部を洗ってそのまま乾かしておく。これで次に使う時はそのまま水を張れる。
洗い終わったタオルを持って洗い場に行き、他の洗濯物と一緒にガクちゃんと濯いで絞ってロープに干していく。
「よし。洗濯終わり」
「お疲れさまー。朝の作業、エッチの翌朝バージョン終了だね」
「…………確かにその通りなんだがもう少し別の言い方はないのか?」
「えへ。どうせあたしたちだけしかいないんだからいいじゃない」
「まあそうなんだけどさ」
エッチをしなかった日とした日とでは翌朝のルーティンがちょっと変わる。しなかった日はガクちゃんが先に起きて洗濯をさっさと終わらせてくれるけど、した日はガクちゃんがあたしのために身体を拭くためのお湯を準備してくれるし、汚したタオルも洗わなくちゃいけないからあたしも同じぐらいに起きて、昨晩の後片付けと一緒に洗濯をすることから始めるのが暗黙の了解になっている。
「それよりお腹空いたね」
「だな。とりあえずなんか腹に入れるか」
どちらともなく自然に手をつなぎ、指同士を絡め合ってしっかりと握って仮拠点に向かって歩き始める。きっと今日も素敵な1日になる。そんな確信を胸に抱きながら。
【作者コメント】
前話から5日ほど経ち、作中時間は10月となりました。何気に初めての美岬視点からの1日の始まりでした。
「…………ん、もう起きるの?」
あたしの声にガクちゃんが気まずそうに振り向く。
「……あ、起こしちまったか。みさちはまだ寝てていいぞ」
「んー……あたしも……起きるぅ。……身体も拭きたいし」
愛し合った翌朝は身体も寝床も色々とその大変なことになっているので、まずはその後始末から始めなくちゃいけない。面倒だけどそれ以上に身体と心が充たされてるから文句はない。
「そうか。でも、今朝はいつもより冷えてるみたいだからあと30分ぐらいしてから起きておいで。身体拭けるようにお湯を用意しておくから」
「……うん。じゃあお言葉に甘えて」
あたしの返事にガクちゃんが優しく微笑み、あたしの首もとまでブランケットを引き上げ、額にちゅっとキスを落としてテントから出ていく。あたしは幸せを噛みしめながらほどよい温もりの中で目を閉じ、再び意識を手放す。
どれくらい時間が経ったか、テントの外からあたしに呼び掛ける声で意識が浮上する。
「みさち、お湯の準備ができたぞ」
浅い眠りの二度寝だったから今度はスッキリと目覚める。軽く伸びをして返事をする。
「んー……、ありがとー。起きるよー」
裸のままごそごそと寝床から這い出す。テントの床には平たく潰してからしっかりと乾燥させた葦が数㌢の厚みで敷き詰められ、その上に寝床であるマットレスを敷いてあるので断熱効果とクッション効果があってかなり快適だ。外はちょっと肌寒いだろうけど、少なくともテントの中は裸でも平気で寝れるぐらいの温度に保たれている。
洗濯済みの衣類が入っている篭から、あたしが着ると丈の短いワンピースみたいになるガクちゃんのTシャツを一枚抜き出して頭から被る。身体を拭くまで下着は着けないけど、テントの外に出るならなにかしら身に付けておきたい。
今はこれでもいいけど、今後どんどん寒くなるだろうから、愛し合った後で下着を着けずに素肌の上に直接着れて、そのまま寝間着として使えて、朝に身体を拭いて着替えるまでの繋ぎとして使える浴衣とかバスローブみたいな服があるといいのになーと思う。徳助大叔父さんのおかげで使えそうな布素材そのものはあるからあとでガクちゃんに提案してみようかな。
マットレスを汚さないためにシーツの代わりに敷いてあったタオルを剥がし、洗濯するために丸め、着替えと一緒に抱えてあたしはテントから出た。予想はしていたが、思っていた以上にひんやりした空気に思わずブルッと震える。さすがに10月の朝ともなればシャツ一枚で動き回るにはちょっと寒い。
このテントを含む仮拠点から20㍍ほど離れた新居建築現場に隣接する風呂小屋までかかとの潰れたスニーカーを裸足でつっかけて歩いていく。新居が完成すれば風呂小屋がすぐ隣になるから今よりも使い勝手は良くなるはずだけど、今はこの微妙な距離がちょっと億劫だ。
近づくにつれ、木陰に隠れていた作りかけの新居の全貌が目に入る。
新居の建築を始めて今日で5日目。初日と2日目で土台となるウッドデッキを完成させ、3日目で家の大雑把な骨組みを終わらせたのでシルエットだけは家の形になった。飛騨の合掌造りのような三角形の屋根の小屋。片側に庇を伸ばして倉庫用のスペースを拡張してある。
4日目である昨日は葦を格子状に屋根の内側に結んで固定する作業をしていた。まだ終わってないから今日も引き続きその作業……なんて言ったっけ? 木舞掻きの続きをするんだと思う。
ガクちゃんは風呂小屋にいて、バスタブに残った昨夜の残り湯を使って洗濯をしているところだった。
「ガクちゃん、改めておはよ」
「おう。おはよう。その洗濯物はこっちに入れてくれ。湯沸かし釜の湯は今がちょうどいいぐらいだからそのまま使えるぞ」
「うん。ありがとね」
バスタブの残り湯と木灰が混ざったアルカリ水に汚れたタオルを入れれば、すでに中に入っている他の洗濯物と一緒にガクちゃんが両手でわっしゃわっしゃと豪快に洗っていく。
隣の湯沸かし釜に手を入れて温度を確認してみればちょうどお風呂ぐらいのほどよい湯加減。両手で掬ってまずは顔を洗ってさっぱりする。お湯に浸して絞った温かいタオルで顔を拭き、ついでに髪を拭いて寝癖を直しておく。髪が伸びてきたから今は肩にギリギリ届くぐらいのボブになっている。この長さって一番扱いづらいんだよね。作業中は結んでおきたいのだけど、まだちょっと結ぶには短いからもう少し伸ばしたら扱いやすくなると思う。
「今使ってるタオルはセルフで洗濯頼むな。あと最後の栓抜きと風呂掃除も」
「はーい。おまかせられ」
ガクちゃんが洗い終えた洗濯物を篭に移し、濯いで干すために小川の洗い場に向かった。
あたしはシャツを脱いで裸になり、しゃがんでまず使用済みの避妊スポンジを抜き取る。次いで濡らして絞ったタオルで全身を清拭し、持ってきた下着を身に着け、ジーンズをはき、一度脱いだTシャツを再び着る。仕事をする時はこのダボダボの彼シャツは不向きだけど、それまでのリラックスタイムにはこれぐらいゆったりしてるのがいい。何よりあたしが着たい。
使用済みの避妊スポンジもしっかり洗ってよく絞って干して乾かしておく。乾いた後で再び避妊ゼリーに漬け込むことで再利用できる。同じ物を何個か作ってローテーションで使っているからこれが乾くのを急ぐ必要はないけど。
使い終わったタオルをバスタブに残った灰水で洗い、栓を抜いて排水し、バスタブ用のスポンジで内部を洗ってそのまま乾かしておく。これで次に使う時はそのまま水を張れる。
洗い終わったタオルを持って洗い場に行き、他の洗濯物と一緒にガクちゃんと濯いで絞ってロープに干していく。
「よし。洗濯終わり」
「お疲れさまー。朝の作業、エッチの翌朝バージョン終了だね」
「…………確かにその通りなんだがもう少し別の言い方はないのか?」
「えへ。どうせあたしたちだけしかいないんだからいいじゃない」
「まあそうなんだけどさ」
エッチをしなかった日とした日とでは翌朝のルーティンがちょっと変わる。しなかった日はガクちゃんが先に起きて洗濯をさっさと終わらせてくれるけど、した日はガクちゃんがあたしのために身体を拭くためのお湯を準備してくれるし、汚したタオルも洗わなくちゃいけないからあたしも同じぐらいに起きて、昨晩の後片付けと一緒に洗濯をすることから始めるのが暗黙の了解になっている。
「それよりお腹空いたね」
「だな。とりあえずなんか腹に入れるか」
どちらともなく自然に手をつなぎ、指同士を絡め合ってしっかりと握って仮拠点に向かって歩き始める。きっと今日も素敵な1日になる。そんな確信を胸に抱きながら。
【作者コメント】
前話から5日ほど経ち、作中時間は10月となりました。何気に初めての美岬視点からの1日の始まりでした。
45
お気に入りに追加
566
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる