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ノアズアーク編
第188話 45日目終了時のリザルト
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《Result》
◻️日/潮:45日目/中
◻️満潮:0333/1649
◻️干潮:0959/2240
◻️日の出/日の入り:0541/1751
◻️月の出/月の入り:0140/1615
◻️月齢25.8
45日目終了時の開拓状況。
◻️砂浜の拠点◻️
砂浜西側の崖下が波の浸食によって削られて形成された海蝕洞。三畳ぐらいの空間で岳人と美岬が漂着初日に見つけ、しばらく生活の拠点としていた。現在は倉庫となっている。
◻️砂浜の炊事場◻️
砂浜の拠点の外に設けられた炊事と食事の場。石を組んで作った一口のかまど、鍛治用の小さな火床、丸太椅子があり、簡易屋根が掛けられていた。現在は撤去済み。
◻️砂浜のトイレ◻️
地面に穴を掘り、周囲を壁で囲い、片流し屋根をつけただけの簡易トイレ。葛の葉をトイレットペーパーの代用品として使っていた。現在、トイレ穴は埋められ、トイレ小屋は林の仮拠点に移設済み。
◻️燻製小屋◻️
ダコタ式ファイアーホールの煙突の周囲を囲むように建てられた縦長の小屋で、内部に網棚が三段ある。あえて不完全燃焼させることで煙を発生させて小屋内を煙で満たし燻蒸する。
◻️土器焼成用の火床◻️
縄文式の野焼きで土器を焼くための場所。直径2㍍ぐらいの円形に地面が掘り抜いてあり、中心で燃やした焚き火の熱が拡散せずに壁で跳ね返されて火床内部の熱を上げる構造。
◻️ゴマフの囲い◻️
海と砂浜の一部を柵で囲ったゴマフの飼育スペース。
◻️美岬の畑◻️
小川沿いの林の外に美岬が作った畑。焼き畑にして腐葉土と貝殻石灰を混ぜて土づくりしてある。持ち込んだ豆類やサツマイモやゴマ、浜に自生していたハマダイコンなどを植えている。洞窟で見つけた古い土器に粘土と水を張ってバケツ栽培の要領で稲も育てている。
持ち込んだ植物の内、アイスプランツやアブラナなどは畑ではなく海浜植物が自生しているあたりに地植えしている。
◻️龍神の洞窟◻️
ミイラ化したティラノサウルスの骸が龍神として祀られている洞窟。おそらく島のさらに奥に繋がっているが、その道は崩れている。先住民の生活の痕跡が残る遺跡でもあるが、調査はぜんぜん進んでいない。見つかった程度の良い土器はそのまま再利用している。美岬の大叔父の徳助の遺体と遺品もここで見つかり、そのまま埋葬された。
◻️林の仮拠点◻️
新居が完成するまでの仮住まい。ブルーシートのタープの下、テント、二口のかまど、テーブルセット、長持、クーラーボックスなどがある。
◻️林のトイレ◻️
仮拠点に隣接。トイレ小屋は砂浜から移設。トイレ穴に腐葉土を入れることで排泄物の分解を促すバイオトイレ。
◻️新居建築現場◻️
固まって生えている四本の木を利用する形でツリーハウスを作ろうとしている。現在はまだウッドデッキを作りかけている状態。
◻️風呂小屋◻️
新居建築現場のそば、小川に隣接している柱と茅葺き屋根だけの簡易小屋。風呂桶は大型クーラーボックス。洞窟で見つけた大きめの甕を埋め込んだ専用の湯沸かし釜が隣に設置してある。足が泥で汚れないように床にすのこが敷いてある。
◻️冷蔵庫◻️
小川の中に建ててある犬小屋サイズの小屋。床は水面には接していないが、格子になっているので冷気によって常にひんやりとした状態に保たれている。
《45日目まとめ》
二人が初めて結ばれた夜から1ヶ月後の45日目の朝、岳人は林の仮拠点であるテントの中で目覚める。前日までの数日間は美岬の危険日だったのでセックスを控えていたため少々欲求不満気味。気を紛らわせるために朝の作業を始める。
朝の作業が一区切りついた頃に美岬が起き出してくる。早朝のティータイムを二人で楽しみつつ、1日の予定を話し合う。この1ヶ月、新居建築のための材木を用意するために岳人は木こりに勤しんでいたが、十分な材木が準備できたので、今日から本格的に家造りを始めることにする。
家造りを始める前に、日課であるゴマフへの餌やりと畑仕事を済ませるために砂浜に向かう。海に作った囲いからゴマフを出して餌やりをして遊ばせ、岳人は食用またゴマフの餌用の魚を釣る。
美岬の畑の世話を一緒にした後、朝食兼昼食の準備のために一足先に岳人は仮拠点に戻り、ドングリ粉と葛粉を使ったドングリ餅の試作をする。戻ってきた美岬に好評だったので定番メニューに加えることにする。
食後、新居建築現場にて、ツリーハウスの土台となるウッドデッキの建築を始める。途中で休憩を挟みつつ、夕方4時半頃で作業を切り上げ、岳人は夕食の仕度、美岬は風呂の準備に向かう。
ダッチオーブンを圧力鍋の代用として使って具材をすっかり煮溶かした海鮮白湯とタケノコメバルのムニエルを作り夕食とする。食べすぎた美岬が動けるようになるまで休憩してから二人で一緒に風呂に入ってイチャイチャする。
【作者コメント】
さて、すでにご承知のことと思いますが、今回から物語の構成を変えています。岳人の一人称から、岳人と美岬それぞれの視点からのリレー形式にしたのと、日のスキップも取り入れました。
二人の生活も軌道に乗りましたし、日常生活というのはある程度同じルーティンの繰り返しになるのでこれまで通りに二人の毎日を事細かに描写するのは物語としての盛り上がりにも欠け、読者の皆様を飽きさせてしまうと思いますので、ここからは二人にとって特別な日にスポットを当てる形で物語の展開を速めていくつもりです。……となると、これまで通りのリザルト回は現実的に無理になりますので、リザルト回も今回からリニューアルです。持ち物や食材のストックの部分は省き、島の開拓状況と1日のまとめのみとします。
どうぞ引き続きお楽しみいただければ幸いです。
◻️日/潮:45日目/中
◻️満潮:0333/1649
◻️干潮:0959/2240
◻️日の出/日の入り:0541/1751
◻️月の出/月の入り:0140/1615
◻️月齢25.8
45日目終了時の開拓状況。
◻️砂浜の拠点◻️
砂浜西側の崖下が波の浸食によって削られて形成された海蝕洞。三畳ぐらいの空間で岳人と美岬が漂着初日に見つけ、しばらく生活の拠点としていた。現在は倉庫となっている。
◻️砂浜の炊事場◻️
砂浜の拠点の外に設けられた炊事と食事の場。石を組んで作った一口のかまど、鍛治用の小さな火床、丸太椅子があり、簡易屋根が掛けられていた。現在は撤去済み。
◻️砂浜のトイレ◻️
地面に穴を掘り、周囲を壁で囲い、片流し屋根をつけただけの簡易トイレ。葛の葉をトイレットペーパーの代用品として使っていた。現在、トイレ穴は埋められ、トイレ小屋は林の仮拠点に移設済み。
◻️燻製小屋◻️
ダコタ式ファイアーホールの煙突の周囲を囲むように建てられた縦長の小屋で、内部に網棚が三段ある。あえて不完全燃焼させることで煙を発生させて小屋内を煙で満たし燻蒸する。
◻️土器焼成用の火床◻️
縄文式の野焼きで土器を焼くための場所。直径2㍍ぐらいの円形に地面が掘り抜いてあり、中心で燃やした焚き火の熱が拡散せずに壁で跳ね返されて火床内部の熱を上げる構造。
◻️ゴマフの囲い◻️
海と砂浜の一部を柵で囲ったゴマフの飼育スペース。
◻️美岬の畑◻️
小川沿いの林の外に美岬が作った畑。焼き畑にして腐葉土と貝殻石灰を混ぜて土づくりしてある。持ち込んだ豆類やサツマイモやゴマ、浜に自生していたハマダイコンなどを植えている。洞窟で見つけた古い土器に粘土と水を張ってバケツ栽培の要領で稲も育てている。
持ち込んだ植物の内、アイスプランツやアブラナなどは畑ではなく海浜植物が自生しているあたりに地植えしている。
◻️龍神の洞窟◻️
ミイラ化したティラノサウルスの骸が龍神として祀られている洞窟。おそらく島のさらに奥に繋がっているが、その道は崩れている。先住民の生活の痕跡が残る遺跡でもあるが、調査はぜんぜん進んでいない。見つかった程度の良い土器はそのまま再利用している。美岬の大叔父の徳助の遺体と遺品もここで見つかり、そのまま埋葬された。
◻️林の仮拠点◻️
新居が完成するまでの仮住まい。ブルーシートのタープの下、テント、二口のかまど、テーブルセット、長持、クーラーボックスなどがある。
◻️林のトイレ◻️
仮拠点に隣接。トイレ小屋は砂浜から移設。トイレ穴に腐葉土を入れることで排泄物の分解を促すバイオトイレ。
◻️新居建築現場◻️
固まって生えている四本の木を利用する形でツリーハウスを作ろうとしている。現在はまだウッドデッキを作りかけている状態。
◻️風呂小屋◻️
新居建築現場のそば、小川に隣接している柱と茅葺き屋根だけの簡易小屋。風呂桶は大型クーラーボックス。洞窟で見つけた大きめの甕を埋め込んだ専用の湯沸かし釜が隣に設置してある。足が泥で汚れないように床にすのこが敷いてある。
◻️冷蔵庫◻️
小川の中に建ててある犬小屋サイズの小屋。床は水面には接していないが、格子になっているので冷気によって常にひんやりとした状態に保たれている。
《45日目まとめ》
二人が初めて結ばれた夜から1ヶ月後の45日目の朝、岳人は林の仮拠点であるテントの中で目覚める。前日までの数日間は美岬の危険日だったのでセックスを控えていたため少々欲求不満気味。気を紛らわせるために朝の作業を始める。
朝の作業が一区切りついた頃に美岬が起き出してくる。早朝のティータイムを二人で楽しみつつ、1日の予定を話し合う。この1ヶ月、新居建築のための材木を用意するために岳人は木こりに勤しんでいたが、十分な材木が準備できたので、今日から本格的に家造りを始めることにする。
家造りを始める前に、日課であるゴマフへの餌やりと畑仕事を済ませるために砂浜に向かう。海に作った囲いからゴマフを出して餌やりをして遊ばせ、岳人は食用またゴマフの餌用の魚を釣る。
美岬の畑の世話を一緒にした後、朝食兼昼食の準備のために一足先に岳人は仮拠点に戻り、ドングリ粉と葛粉を使ったドングリ餅の試作をする。戻ってきた美岬に好評だったので定番メニューに加えることにする。
食後、新居建築現場にて、ツリーハウスの土台となるウッドデッキの建築を始める。途中で休憩を挟みつつ、夕方4時半頃で作業を切り上げ、岳人は夕食の仕度、美岬は風呂の準備に向かう。
ダッチオーブンを圧力鍋の代用として使って具材をすっかり煮溶かした海鮮白湯とタケノコメバルのムニエルを作り夕食とする。食べすぎた美岬が動けるようになるまで休憩してから二人で一緒に風呂に入ってイチャイチャする。
【作者コメント】
さて、すでにご承知のことと思いますが、今回から物語の構成を変えています。岳人の一人称から、岳人と美岬それぞれの視点からのリレー形式にしたのと、日のスキップも取り入れました。
二人の生活も軌道に乗りましたし、日常生活というのはある程度同じルーティンの繰り返しになるのでこれまで通りに二人の毎日を事細かに描写するのは物語としての盛り上がりにも欠け、読者の皆様を飽きさせてしまうと思いますので、ここからは二人にとって特別な日にスポットを当てる形で物語の展開を速めていくつもりです。……となると、これまで通りのリザルト回は現実的に無理になりますので、リザルト回も今回からリニューアルです。持ち物や食材のストックの部分は省き、島の開拓状況と1日のまとめのみとします。
どうぞ引き続きお楽しみいただければ幸いです。
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