181 / 227
ノアズアーク編
第181話 45日目④サツマイモを増やす
しおりを挟む
あたしが持ち込んだ種芋の品種は“紅はるか”だ。水分が多くて甘味が強く、害虫にも強い比較的新しい品種だけど、焼き芋にするとねっとりと甘くて大人気のサツマイモだ。
もちろんあたしも好きなので故郷の島で生産できるようになったらいいなーと思ってこの種芋を選んだ。
アンデスの高地原産のサツマイモという植物は基本的に土が痩せていて乾燥気味でも元気に育つ手間のかからない作物であり、逆に土の水分や栄養分が多すぎたり、土が固すぎると、芋が腐ったり“蔓ボケ”して実らなかったりする。
とりあえず、しっかり耕した水捌けのいい土で高めの畝を作って、水をやりすぎないように気をつけながら育てればそうそう失敗はしない。
種芋から育てる場合、たくさんの芽が出ている種芋を芽ごとに分割して、それぞれを浅く土に埋めて、最初だけは多目の水で土に活着させ、無事に活着して蔓が伸び始めたら少なめの水で育てていく。
蔓から葉が出る場所を一節として数え、八節以上になれば株分けできる。すでに最初の種芋から伸びた蔓は一度株分けしてあるけど、その株分けした蔓がしっかり土に活着して育ってきているから、今回はその育った第二世代の蔓を切って株分けして第三世代にしようと思っている。
切った蔓を半分ぐらい土に埋めておけば、節の部分から不定根と呼ばれる根が生えてきて、その根が土にしっかり根付いた状態が活着となる。そしてその根の先に芋が育つ。
サツマイモはそうやって蔓だけで際限なく増やしていけるし、連作にも強いから救荒作物として優秀なんだよね。
最初は10個に分割した種芋からスタートしたサツマイモ栽培だけど、今回株分けする予定の蔓が活着すれば苗の数は30株になり、サツマイモ用に確保してある畑のスペースはほぼ埋まるはずだ。
ここからどれだけの量の芋が収穫できるかはやってみないと分からないけど、順調にいけば1株につき1kgで見積もっても30kgは採れることになる。植え付け時期が遅いことと日照不足という不安要素もあるからそこまでは期待できないかもだけど。
小川と畑を何回か往復してバケツに汲んだ水を手作りの柄杓で掬っては作物に撒いていき、今日の水やりも無事終了する。
「ガクちゃーん! そっちはどうっすかぁー?」
「おー、草むしりはもう終わってるぞ」
「あざっす。じゃあサツマイモの株分け手伝ってほしいっす」
「あいよー」
ガクちゃんと合流して、まずは第二世代の芋蔓から株分けする部分を切り取る作業から始める。
第二世代は数えてみれば十二、三節ぐらいまで蔓を伸ばしていたから、先端から数えて八節のところで切り離す。株分けする側に蔓の先端がある方がよく育つからね。
切り取った蔓は元の苗から1㍍ぐらい間隔を空けた辺りの畝に植えていく。八節あるうちの根側の四節を畝と平行になるように浅く土に埋め、残りの四節は土から出しておく。こうすれば地中の四節がまず根を伸ばし、残りの四節が蔓を伸ばして育っていくことになる。
二人で手分けして10株の株分けを完了させ、新しく植えた第三世代には土に活着しやすいように水をたっぷり掛けておく。
「おし。こんなもんか。しっかり根付くといいな」
「そっすね。今回株分けした分は収穫できるのは年を越してからになると思うんで、この島の冬があまり寒くならないといいんすけどね」
「そこだよな。まあゴマフみたいな海竜が棲息できるぐらいだからそこまで極端に寒くはならないと思ってるんだけどなー」
「……もし、島の周辺に海水が温かいスポットがあってそこを海竜が縄張りにしているとかは?」
ふと頭に浮かんだ疑問を口にすると、ガクちゃんもその可能性は考えていたようですぐにうなずく。
「うん。火山島だしその可能性もあるよな。だとしたら寒くなる前にゴマフをそこに連れていってやらなきゃいけないと思うけど、そもそもそういう場所があるのか、あるとしてもそれがどこかは今の俺たちには分からないからな。だから家がある程度形になったら、次はボートを作って大潮の日の数日を使って島の周囲を一周して調べたいなとも思ってるんだ」
「おぉ、そこまでゴマフのことを考えてくれてたんすね。確かに今のあたしたちはこの島の外がどうなってるのか全然知らないっすし、いずれここを出ていくにしてもぶっつけ本番じゃなくて、ある程度予行演習も必要だと思うっすから賛成っす。……よかったねぇ、ゴマフ」
「キュイ」
畝間で泥まみれになって遊んでいたゴマフは自分の名前に反応してすぐに這い寄ってくる。
「あーあー泥んこになってまぁ」
「あは。とりあえず畑仕事は終わりっすから、この子は海で綺麗にしてから柵の中に戻しとくっす。ガクちゃんは先に戻っててもらっていいっすよ」
「わかった。じゃあ先に戻って朝飯を準備しとくな」
「わぁい。一仕事した後だからお腹すいたっ……」
──ぎゅるるる……
ヤバいと思う間もなく、あたしのお腹が食い気味に返事する。
「……おう。この後も力仕事が待ってるから、腹持ちがいいものを準備しとくな」
くぅっ! ガクちゃんの気遣いがかえって恥ずかしさを倍増させるよ! あたしの腹の虫の空気の読めなさはそろそろなんとかしたいなぁ!
林の中の仮拠点に戻っていくガクちゃんの後ろ姿を見送り、あたしは畑の外で駆け足の足踏みでまだ畑の中にいるゴマフを呼ぶ。
「ゴマフ~、置いてくよ~? 先に行っちゃうよ~?」
「キュイッ! キュイッ! キュイッ!」
畑の中から泥まみれのゴマフが転がるように出てくる。この子はまたこれから柵の中でお留守番になるから、少し遊んであげよう。
「ほらほら~、置いてっちゃうよ~」
後ろ向きで海に向かってゆっくりとわざとらしく走り出せば、ゴマフが大喜びでピョコピョコ跳ねるようにして追いかけてくる。追いつけそうで追いつけない絶妙な距離感での追いかけっこがこの子は好きなんだよね。
「はーい、あたしの勝ち~! ゴマフおいで~」
「キュイィ!」
先に波打ち際に着いたあたしがしゃがみ、両手を差し出すと、追いついてきたゴマフが体当たりするように飛びついてくる。ここまでの草と砂のおかげでお腹側の泥汚れはだいぶ綺麗になっているからゴマフを正面から抱き上げるのは問題ないが、興奮しすぎたゴマフは頭からあたしのみぞおちに突っ込んでくる。
「ぐえっ! …………み、みぞおちはやめて!」
「キュイッ! キュイィ!」
前ヒレの脇の下に手を入れて持ち上げて体を引き剥がしても、今度は長い首を伸ばしてあたしの顔に頭を擦り付けて甘えてくる。甘ったれの首長竜は可愛いけどこの首の長さが厄介すぎる。
ひとしきり甘えてようやく落ち着いたゴマフの残った泥汚れを海水で洗い落とし、嫌がるゴマフを柵に戻してようやく一息つく。ゴマフも柵の中に入ってしまうと諦めて大人しくなる。
「キュイ……」
寂し鳴きするゴマフの頭を柵越しに撫でてやる。
「じゃ、またしばらくいい子でいるんだよ。また来るからね」
「キュイ……」
心なしかしょんぼりしているように見えるゴマフに後ろ髪を引かれるように感じながらあたしはガクちゃんの待つ仮拠点への帰路を急ぐのだった。
【作者コメント】
サツマイモの育て方はだいたい今回の本文で書いてある通りなのですが、もう一つ大事な工程として“蔓返し”というものもあります。
繁殖力の強いサツマイモは蔓から根が出てその先に芋ができるのですが、地面に埋めた蔓だけでなく、地面を這っている蔓からも根が出て地面に潜り込みます。根の数が多いとその分栄養が分散されるので、放っておくと小さい芋がたくさんできることになります。
それを避けるために、地面を這っている蔓を地面からひっぺがして不要な根を抜き、必要な根だけを残して大きな芋に育てる方法が蔓返しです。
サツマイモを育てるにあたり、何回か蔓返しをするといい芋が育ちます。
もちろんあたしも好きなので故郷の島で生産できるようになったらいいなーと思ってこの種芋を選んだ。
アンデスの高地原産のサツマイモという植物は基本的に土が痩せていて乾燥気味でも元気に育つ手間のかからない作物であり、逆に土の水分や栄養分が多すぎたり、土が固すぎると、芋が腐ったり“蔓ボケ”して実らなかったりする。
とりあえず、しっかり耕した水捌けのいい土で高めの畝を作って、水をやりすぎないように気をつけながら育てればそうそう失敗はしない。
種芋から育てる場合、たくさんの芽が出ている種芋を芽ごとに分割して、それぞれを浅く土に埋めて、最初だけは多目の水で土に活着させ、無事に活着して蔓が伸び始めたら少なめの水で育てていく。
蔓から葉が出る場所を一節として数え、八節以上になれば株分けできる。すでに最初の種芋から伸びた蔓は一度株分けしてあるけど、その株分けした蔓がしっかり土に活着して育ってきているから、今回はその育った第二世代の蔓を切って株分けして第三世代にしようと思っている。
切った蔓を半分ぐらい土に埋めておけば、節の部分から不定根と呼ばれる根が生えてきて、その根が土にしっかり根付いた状態が活着となる。そしてその根の先に芋が育つ。
サツマイモはそうやって蔓だけで際限なく増やしていけるし、連作にも強いから救荒作物として優秀なんだよね。
最初は10個に分割した種芋からスタートしたサツマイモ栽培だけど、今回株分けする予定の蔓が活着すれば苗の数は30株になり、サツマイモ用に確保してある畑のスペースはほぼ埋まるはずだ。
ここからどれだけの量の芋が収穫できるかはやってみないと分からないけど、順調にいけば1株につき1kgで見積もっても30kgは採れることになる。植え付け時期が遅いことと日照不足という不安要素もあるからそこまでは期待できないかもだけど。
小川と畑を何回か往復してバケツに汲んだ水を手作りの柄杓で掬っては作物に撒いていき、今日の水やりも無事終了する。
「ガクちゃーん! そっちはどうっすかぁー?」
「おー、草むしりはもう終わってるぞ」
「あざっす。じゃあサツマイモの株分け手伝ってほしいっす」
「あいよー」
ガクちゃんと合流して、まずは第二世代の芋蔓から株分けする部分を切り取る作業から始める。
第二世代は数えてみれば十二、三節ぐらいまで蔓を伸ばしていたから、先端から数えて八節のところで切り離す。株分けする側に蔓の先端がある方がよく育つからね。
切り取った蔓は元の苗から1㍍ぐらい間隔を空けた辺りの畝に植えていく。八節あるうちの根側の四節を畝と平行になるように浅く土に埋め、残りの四節は土から出しておく。こうすれば地中の四節がまず根を伸ばし、残りの四節が蔓を伸ばして育っていくことになる。
二人で手分けして10株の株分けを完了させ、新しく植えた第三世代には土に活着しやすいように水をたっぷり掛けておく。
「おし。こんなもんか。しっかり根付くといいな」
「そっすね。今回株分けした分は収穫できるのは年を越してからになると思うんで、この島の冬があまり寒くならないといいんすけどね」
「そこだよな。まあゴマフみたいな海竜が棲息できるぐらいだからそこまで極端に寒くはならないと思ってるんだけどなー」
「……もし、島の周辺に海水が温かいスポットがあってそこを海竜が縄張りにしているとかは?」
ふと頭に浮かんだ疑問を口にすると、ガクちゃんもその可能性は考えていたようですぐにうなずく。
「うん。火山島だしその可能性もあるよな。だとしたら寒くなる前にゴマフをそこに連れていってやらなきゃいけないと思うけど、そもそもそういう場所があるのか、あるとしてもそれがどこかは今の俺たちには分からないからな。だから家がある程度形になったら、次はボートを作って大潮の日の数日を使って島の周囲を一周して調べたいなとも思ってるんだ」
「おぉ、そこまでゴマフのことを考えてくれてたんすね。確かに今のあたしたちはこの島の外がどうなってるのか全然知らないっすし、いずれここを出ていくにしてもぶっつけ本番じゃなくて、ある程度予行演習も必要だと思うっすから賛成っす。……よかったねぇ、ゴマフ」
「キュイ」
畝間で泥まみれになって遊んでいたゴマフは自分の名前に反応してすぐに這い寄ってくる。
「あーあー泥んこになってまぁ」
「あは。とりあえず畑仕事は終わりっすから、この子は海で綺麗にしてから柵の中に戻しとくっす。ガクちゃんは先に戻っててもらっていいっすよ」
「わかった。じゃあ先に戻って朝飯を準備しとくな」
「わぁい。一仕事した後だからお腹すいたっ……」
──ぎゅるるる……
ヤバいと思う間もなく、あたしのお腹が食い気味に返事する。
「……おう。この後も力仕事が待ってるから、腹持ちがいいものを準備しとくな」
くぅっ! ガクちゃんの気遣いがかえって恥ずかしさを倍増させるよ! あたしの腹の虫の空気の読めなさはそろそろなんとかしたいなぁ!
林の中の仮拠点に戻っていくガクちゃんの後ろ姿を見送り、あたしは畑の外で駆け足の足踏みでまだ畑の中にいるゴマフを呼ぶ。
「ゴマフ~、置いてくよ~? 先に行っちゃうよ~?」
「キュイッ! キュイッ! キュイッ!」
畑の中から泥まみれのゴマフが転がるように出てくる。この子はまたこれから柵の中でお留守番になるから、少し遊んであげよう。
「ほらほら~、置いてっちゃうよ~」
後ろ向きで海に向かってゆっくりとわざとらしく走り出せば、ゴマフが大喜びでピョコピョコ跳ねるようにして追いかけてくる。追いつけそうで追いつけない絶妙な距離感での追いかけっこがこの子は好きなんだよね。
「はーい、あたしの勝ち~! ゴマフおいで~」
「キュイィ!」
先に波打ち際に着いたあたしがしゃがみ、両手を差し出すと、追いついてきたゴマフが体当たりするように飛びついてくる。ここまでの草と砂のおかげでお腹側の泥汚れはだいぶ綺麗になっているからゴマフを正面から抱き上げるのは問題ないが、興奮しすぎたゴマフは頭からあたしのみぞおちに突っ込んでくる。
「ぐえっ! …………み、みぞおちはやめて!」
「キュイッ! キュイィ!」
前ヒレの脇の下に手を入れて持ち上げて体を引き剥がしても、今度は長い首を伸ばしてあたしの顔に頭を擦り付けて甘えてくる。甘ったれの首長竜は可愛いけどこの首の長さが厄介すぎる。
ひとしきり甘えてようやく落ち着いたゴマフの残った泥汚れを海水で洗い落とし、嫌がるゴマフを柵に戻してようやく一息つく。ゴマフも柵の中に入ってしまうと諦めて大人しくなる。
「キュイ……」
寂し鳴きするゴマフの頭を柵越しに撫でてやる。
「じゃ、またしばらくいい子でいるんだよ。また来るからね」
「キュイ……」
心なしかしょんぼりしているように見えるゴマフに後ろ髪を引かれるように感じながらあたしはガクちゃんの待つ仮拠点への帰路を急ぐのだった。
【作者コメント】
サツマイモの育て方はだいたい今回の本文で書いてある通りなのですが、もう一つ大事な工程として“蔓返し”というものもあります。
繁殖力の強いサツマイモは蔓から根が出てその先に芋ができるのですが、地面に埋めた蔓だけでなく、地面を這っている蔓からも根が出て地面に潜り込みます。根の数が多いとその分栄養が分散されるので、放っておくと小さい芋がたくさんできることになります。
それを避けるために、地面を這っている蔓を地面からひっぺがして不要な根を抜き、必要な根だけを残して大きな芋に育てる方法が蔓返しです。
サツマイモを育てるにあたり、何回か蔓返しをするといい芋が育ちます。
29
お気に入りに追加
565
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる