169 / 227
箱庭スローライフ編
第169話 15日目⑯おっさんは嫁の手料理を堪能する
しおりを挟む
俺はまずスープの入ったマグカップを手に取り、さっそく一口含む。
これは美岬が俺のために作ってくれた初めての手料理だ。さっき味見した時は平静を装っていたが、正直めちゃくちゃ嬉しい。やっぱり愛する嫁の手料理って格別だよな。
やや濁ったスープにフレーク状になった魚の白身と大きなハマグリの身が1つ。上品な出汁の香りとスモーキーフレーバーとコショウの香りが入り混じり、洋風なイメージでまとまっている。
「ふふ」
思わず笑い声を溢してしまい、美岬に見咎められる。
「むぅ……なんであたしが作ったスープ飲んで笑うんすか?」
「いや、なんかもう嬉しくて」
「はあぁっ!? ちょ、なんなんすか! もう、なんなんすかそれ! もぅー!」
俺の反応が想定外だったのか真っ赤になって言葉にならずにプルプル震える美岬。
「いや、出汁取りもすごく丁寧だし、骨に残った身も丁寧に外してスープに戻してるし、オリジナル要素のフウトウカズラもいい仕事をしている。そもそも料理が苦手な美岬がここまできちんと美味しく仕上げてるってことは、俺がこれまで美岬に見せて教えてきたことをちゃんと理解して自分のものにしてるってことだし、美味しくしようって愛情がたっぷり込もってるのが分かって嬉しいなぁと」
「あぅ……あ、愛情は確かにたっぷり込もってるっすけどねっ! でも、ガクちゃんの料理だってこれでもかって愛情が込もってるじゃないっすか! おまいうっすよ! なんすかこのテリーヌ! どれだけ手間かけて作ってるんすか!」
美岬が照れ隠しにオードブルの4層テリーヌを箸で切ってパクリと食べ、くわっと目を見開く。
「あ、すご! なにこれ、めっちゃ美味しいじゃないっすか!」
「それはよかった。かけてるソースも合うはずだぞ」
言われるままに美岬が次の一切れにソースを絡めて口に運ぶ。
「んんー! おいしー! このソースめっちゃ合うっすね! どうやって作ったんすか?」
「魚のアラと岩牡蠣の出汁をベースに、刻んだ干しシイタケを加えて煮詰めて作ったソースでまずレバーペーストとグリーンペーストに味付けて、残ったソースに貝醤油を足してちょっと和風に寄せてから、焼き上がった尾肉のローストをしばらく漬け込んで出来たのがこれだ」
「お、思ってたよりずっと手間がかかってたっす。あ、でもレバーペーストが昨日の夜に焼いて食べたレバーと味が違ったのはそういうことだったんすね」
「まあそうだな。個性が強い食材を組み合わせる時は味付けの土台を同じにすることで統一感を出せるからな」
「……あー、なるほど。人種や国籍が違ってても同じユニフォームを着てたら同じチームみたいな」
「……うまく例えたな。ちなみに尾肉のローストをこのソースに漬け込んだのもテリーヌと一緒に盛り合わせた時に皿としての統一感を出すためだな」
「なるほど。ということは……これを一緒に食べたら……」
美岬がスライスされたロースト肉でテリーヌを包んで一緒に頬張る。
「んー! んんーっ! ヤバいこれ! すごく美味しい! ガクちゃんも食べてみて!」
「お、おう。それじゃ……」
目をキラキラさせている美岬に促されて俺も同じようにロースト肉でテリーヌを包み、ソースを絡めて口に運ぶ。
口に入れた瞬間、極上の脂が口の中でとろけてほのかな甘味と半生の肉ならではの柔らかい食感が広がり、噛みしめた直後に内部から濃厚なパテの風味と焼いた肉の味が溢れだし、絶妙の調和を生み出す。
長時間しっかり焼いてあるテリーヌはこんがりと焼けていて風味が良い反面、どうしてもパサついた食感になる。逆に短時間の加熱で肉にギリギリ熱が通ったレアに仕上げてあるローストは食感は柔らかいがどうしても風味は弱い。しかしこれらを一緒に食べることで互いの欠点を補い合い、1ランク上の料理に昇華している。
思っていた以上の相性の良さに正直驚いた。
「……ほぉ。これはなかなか料理としての完成度高いな」
「すごいっすね! ローストとテリーヌがお互いの良さを引き立てあって手を取り合って更なる高みを目指してるっす。単品でも美味しいっすけど、一緒に食べた時の相乗効果がヤバいことになってるっす」
「それな。本当はこういう食べ方をするつもりじゃなかったんだが、このテリーヌとローストは一緒にすることで1つのメニューとして完成するパーフェクトマッチの組み合わせだったってことなんだな」
「はぅー。ガクちゃんもうホントにすごいっす。無人島でこんなすごいお料理を作れちゃうなんて感動っす」
オードブルをすっかり気に入った様子の美岬がしきりに褒めてくれるからこそばゆさを感じる。
「ダッチオーブンを遺してくれた徳助氏に感謝しかないな」
ダッチオーブンが無かったらそもそもテリーヌもローストも作ろうとすら思わなかっただろうからな。
「ダッチオーブンを見つけた時にガクちゃんがめっちゃ喜んでた理由がよく分かったっす。確かにこれは良いものっすね。でもこれを使いこなしてこういう料理を作っちゃうガクちゃんはやっぱりすごいって思うっす。しかもあたしの為にその料理の腕を奮ってくれるとか嬉しすぎて、もう…………うー、気の利いたセリフが思い付かないからストレートに言っちゃうと、大好きっす!」
満面の笑みで愛情の直球を投げてくる美岬の姿に、その笑顔の為に払った努力が報われた達成感を感じる。
「はは。喜んでもらえて嬉しいよ。そのみさちの笑顔ですべてが報われたよ」
「えー? 報酬があたしの笑顔って安過ぎません? こんなのガクちゃんに対してはいつでもばらまいてるじゃないっすか」
「何を言う。俺にとってはプライスレスだ。そもそも自分が愛する嫁を悦ばせてると実感する瞬間こそが男冥利に尽きるというものだぞ。自分で言うのもアレだが男ってのは案外単純かつ奉仕することに喜びを見出だす生き物だからな。相手に尽くして、それを高く評価されたり感謝されたりするだけでいくらでも頑張れるんだ」
美岬が呆れたように苦笑する。
「……んもう、ガクちゃんってばどれだけあたしのこと好きなんすか。嫁をそんなに甘やかすと調子付いて後が大変っすよ?」
何を言い出すかと思えば。そもそも美岬が普段から遠慮がちでほとんどワガママらしいワガママを言わないから甘やかしているのに。周囲を大人に囲まれた環境で育ったからというのもあるだろうが、美岬は年齢の割に精神が大人びてるからな。もちろんそこに不満などあろうはずもないが、年上の俺に合わせようと無理して背伸びしてるんじゃないかと心配になる時もある。
「みさちはワガママ言わないからなー。俺への要求も当然の権利というか控えめすぎるぐらいだから俺としてはもっと遠慮なくワガママ言ってほしいぐらいだけどな。ということで甘やかしは継続します。異議は認めません」
「くっ! まさかの更なる甘やかし宣言。ちくせう。だがあたしも屈するわけにはいかないっす! ガクちゃんがあたしを堕落させようとするというなら、あたしも精一杯抵抗して愛されるいい嫁になってやるっす! あたしの感謝と愛情をこれでもかと思い知らせてやるっすよ!」
「みさち、恐ろしい子! どれだけ俺を萌え殺すつもりだ」
「あたしだって日々だんな様の甘やかし沼で溺れ死にさせられそうになってるからおあいこっす。目には目、歯には歯っすよ」
「この島は古代バビロニアだったのか」
屈託なく楽しそうに笑う美岬は、今のところあまり無理しているようには見えないが、引き続き注意は払っておこう。
【作者コメント】
岳人はついに念願の嫁の愛情たっぷりの手料理を食べることができました(岳人が美岬の手料理を食べたがってるシーンを過去に書いた覚えはあるのだけどどこだったかなぁ?)
そういえば私の友人の母親がめっちゃメシマズで、そのくせ食べさせたがりなので私もちょいちょい差し入れを貰いますが、食べるとだいたいスンッとチベスナ顔になります。
そんな彼女はいつも「愛情たっぷりこもっとるで美味しいで!」と言いますが、愛情はいらんからもうちょっとまともに味付けてって思うのです。むしろ本当に愛情がこもってるならもうちょっと美味しくする努力をしてほしいなーと伸びきった味の薄いパスタを食べながら思うのです。いやこれ絶対いらんから押し付けとるやろ。
これは美岬が俺のために作ってくれた初めての手料理だ。さっき味見した時は平静を装っていたが、正直めちゃくちゃ嬉しい。やっぱり愛する嫁の手料理って格別だよな。
やや濁ったスープにフレーク状になった魚の白身と大きなハマグリの身が1つ。上品な出汁の香りとスモーキーフレーバーとコショウの香りが入り混じり、洋風なイメージでまとまっている。
「ふふ」
思わず笑い声を溢してしまい、美岬に見咎められる。
「むぅ……なんであたしが作ったスープ飲んで笑うんすか?」
「いや、なんかもう嬉しくて」
「はあぁっ!? ちょ、なんなんすか! もう、なんなんすかそれ! もぅー!」
俺の反応が想定外だったのか真っ赤になって言葉にならずにプルプル震える美岬。
「いや、出汁取りもすごく丁寧だし、骨に残った身も丁寧に外してスープに戻してるし、オリジナル要素のフウトウカズラもいい仕事をしている。そもそも料理が苦手な美岬がここまできちんと美味しく仕上げてるってことは、俺がこれまで美岬に見せて教えてきたことをちゃんと理解して自分のものにしてるってことだし、美味しくしようって愛情がたっぷり込もってるのが分かって嬉しいなぁと」
「あぅ……あ、愛情は確かにたっぷり込もってるっすけどねっ! でも、ガクちゃんの料理だってこれでもかって愛情が込もってるじゃないっすか! おまいうっすよ! なんすかこのテリーヌ! どれだけ手間かけて作ってるんすか!」
美岬が照れ隠しにオードブルの4層テリーヌを箸で切ってパクリと食べ、くわっと目を見開く。
「あ、すご! なにこれ、めっちゃ美味しいじゃないっすか!」
「それはよかった。かけてるソースも合うはずだぞ」
言われるままに美岬が次の一切れにソースを絡めて口に運ぶ。
「んんー! おいしー! このソースめっちゃ合うっすね! どうやって作ったんすか?」
「魚のアラと岩牡蠣の出汁をベースに、刻んだ干しシイタケを加えて煮詰めて作ったソースでまずレバーペーストとグリーンペーストに味付けて、残ったソースに貝醤油を足してちょっと和風に寄せてから、焼き上がった尾肉のローストをしばらく漬け込んで出来たのがこれだ」
「お、思ってたよりずっと手間がかかってたっす。あ、でもレバーペーストが昨日の夜に焼いて食べたレバーと味が違ったのはそういうことだったんすね」
「まあそうだな。個性が強い食材を組み合わせる時は味付けの土台を同じにすることで統一感を出せるからな」
「……あー、なるほど。人種や国籍が違ってても同じユニフォームを着てたら同じチームみたいな」
「……うまく例えたな。ちなみに尾肉のローストをこのソースに漬け込んだのもテリーヌと一緒に盛り合わせた時に皿としての統一感を出すためだな」
「なるほど。ということは……これを一緒に食べたら……」
美岬がスライスされたロースト肉でテリーヌを包んで一緒に頬張る。
「んー! んんーっ! ヤバいこれ! すごく美味しい! ガクちゃんも食べてみて!」
「お、おう。それじゃ……」
目をキラキラさせている美岬に促されて俺も同じようにロースト肉でテリーヌを包み、ソースを絡めて口に運ぶ。
口に入れた瞬間、極上の脂が口の中でとろけてほのかな甘味と半生の肉ならではの柔らかい食感が広がり、噛みしめた直後に内部から濃厚なパテの風味と焼いた肉の味が溢れだし、絶妙の調和を生み出す。
長時間しっかり焼いてあるテリーヌはこんがりと焼けていて風味が良い反面、どうしてもパサついた食感になる。逆に短時間の加熱で肉にギリギリ熱が通ったレアに仕上げてあるローストは食感は柔らかいがどうしても風味は弱い。しかしこれらを一緒に食べることで互いの欠点を補い合い、1ランク上の料理に昇華している。
思っていた以上の相性の良さに正直驚いた。
「……ほぉ。これはなかなか料理としての完成度高いな」
「すごいっすね! ローストとテリーヌがお互いの良さを引き立てあって手を取り合って更なる高みを目指してるっす。単品でも美味しいっすけど、一緒に食べた時の相乗効果がヤバいことになってるっす」
「それな。本当はこういう食べ方をするつもりじゃなかったんだが、このテリーヌとローストは一緒にすることで1つのメニューとして完成するパーフェクトマッチの組み合わせだったってことなんだな」
「はぅー。ガクちゃんもうホントにすごいっす。無人島でこんなすごいお料理を作れちゃうなんて感動っす」
オードブルをすっかり気に入った様子の美岬がしきりに褒めてくれるからこそばゆさを感じる。
「ダッチオーブンを遺してくれた徳助氏に感謝しかないな」
ダッチオーブンが無かったらそもそもテリーヌもローストも作ろうとすら思わなかっただろうからな。
「ダッチオーブンを見つけた時にガクちゃんがめっちゃ喜んでた理由がよく分かったっす。確かにこれは良いものっすね。でもこれを使いこなしてこういう料理を作っちゃうガクちゃんはやっぱりすごいって思うっす。しかもあたしの為にその料理の腕を奮ってくれるとか嬉しすぎて、もう…………うー、気の利いたセリフが思い付かないからストレートに言っちゃうと、大好きっす!」
満面の笑みで愛情の直球を投げてくる美岬の姿に、その笑顔の為に払った努力が報われた達成感を感じる。
「はは。喜んでもらえて嬉しいよ。そのみさちの笑顔ですべてが報われたよ」
「えー? 報酬があたしの笑顔って安過ぎません? こんなのガクちゃんに対してはいつでもばらまいてるじゃないっすか」
「何を言う。俺にとってはプライスレスだ。そもそも自分が愛する嫁を悦ばせてると実感する瞬間こそが男冥利に尽きるというものだぞ。自分で言うのもアレだが男ってのは案外単純かつ奉仕することに喜びを見出だす生き物だからな。相手に尽くして、それを高く評価されたり感謝されたりするだけでいくらでも頑張れるんだ」
美岬が呆れたように苦笑する。
「……んもう、ガクちゃんってばどれだけあたしのこと好きなんすか。嫁をそんなに甘やかすと調子付いて後が大変っすよ?」
何を言い出すかと思えば。そもそも美岬が普段から遠慮がちでほとんどワガママらしいワガママを言わないから甘やかしているのに。周囲を大人に囲まれた環境で育ったからというのもあるだろうが、美岬は年齢の割に精神が大人びてるからな。もちろんそこに不満などあろうはずもないが、年上の俺に合わせようと無理して背伸びしてるんじゃないかと心配になる時もある。
「みさちはワガママ言わないからなー。俺への要求も当然の権利というか控えめすぎるぐらいだから俺としてはもっと遠慮なくワガママ言ってほしいぐらいだけどな。ということで甘やかしは継続します。異議は認めません」
「くっ! まさかの更なる甘やかし宣言。ちくせう。だがあたしも屈するわけにはいかないっす! ガクちゃんがあたしを堕落させようとするというなら、あたしも精一杯抵抗して愛されるいい嫁になってやるっす! あたしの感謝と愛情をこれでもかと思い知らせてやるっすよ!」
「みさち、恐ろしい子! どれだけ俺を萌え殺すつもりだ」
「あたしだって日々だんな様の甘やかし沼で溺れ死にさせられそうになってるからおあいこっす。目には目、歯には歯っすよ」
「この島は古代バビロニアだったのか」
屈託なく楽しそうに笑う美岬は、今のところあまり無理しているようには見えないが、引き続き注意は払っておこう。
【作者コメント】
岳人はついに念願の嫁の愛情たっぷりの手料理を食べることができました(岳人が美岬の手料理を食べたがってるシーンを過去に書いた覚えはあるのだけどどこだったかなぁ?)
そういえば私の友人の母親がめっちゃメシマズで、そのくせ食べさせたがりなので私もちょいちょい差し入れを貰いますが、食べるとだいたいスンッとチベスナ顔になります。
そんな彼女はいつも「愛情たっぷりこもっとるで美味しいで!」と言いますが、愛情はいらんからもうちょっとまともに味付けてって思うのです。むしろ本当に愛情がこもってるならもうちょっと美味しくする努力をしてほしいなーと伸びきった味の薄いパスタを食べながら思うのです。いやこれ絶対いらんから押し付けとるやろ。
45
お気に入りに追加
565
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる