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箱庭スローライフ編
第168話 15日目⑮おっさんはハイエンドな料理を完成させる
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2枚の牡蠣皿に盛り付けた尾肉ローストとテリーヌに【海竜のオードブル神島風】と命名すると美岬が首をかしげる。
「オードブルって前菜って意味じゃなかったっすか? でもこれメインすよね?」
「メインじゃないぞ。メインはこれから仕上げるからな。そもそもトリュフだってまだ使ってないだろ」
「ば、バカな。これだけでも贅沢すぎるのにまだこの上があるだと!」
慄く美岬の前でクーラーボックスからヒレ肉の最上位部位シャトー・ブリアンとレバーのスライスの入ったビニール袋を取り出す。
小川だと冷えすぎてしまうので、あえて常温のクーラーボックスに入れておいたのだ。
「昨日、海竜のレバーが上等のフォアグラに似ていると分かった時点でこれを使ったメイン料理にしようと思ってたんだよな。で、今日解体している時に理想的な肉が見つかったからもうこれしかないな、と」
「何かよくわからないけど、ガクちゃんがヤバいものを作ろうとしていることだけは分かるっす」
ソース作りに使っていたスキレットを洗って再び火にかけて予熱を始めると同時に、空の牡蠣皿2枚の内側に燃えている熾火を2個ずつ乗せて器そのものを熱くしておく。ちなみに牡蠣皿は分厚い上に熱伝導性が悪いので、直接熾火を中に入れておいたところで熱くなるのは火の周囲だけで外縁部は触れなくなるほど熱くはならない。
「これが焼き上がったらすぐに食べられるからスープもそろそろ温めなおしておこうか」
「あいあい。さすがにお腹空いてきたっすねー」
「もうすぐ8時半だもんな。そういえばずっと姿が見えないがゴマフはどうした?」
「ふふ。エサを食べさせた後でトリュフを採りに林に入った時もあたしにずっと着いてきてたんで、今はすっかり疲れて寝ちゃってるっすよ。土器を焼くのに使った火床で寝かせてるっす」
土器の野焼き用の火床はここから30㍍ぐらい離れているし、周囲が土を盛り上げた土手になっているからゴマフが目覚めてもおそらく自力では出てこれない。
「…………なるほど。満腹にさせてたっぷり運動させて、邪魔にならない場所で寝かしつけた、と。悪い奴だな」
「えへへ。夫婦水入らずの時間を邪魔されない為ならあたしだって多少はズルく立ち回るっすよ。お風呂にも入りたいからクーラーボックスは空けといたっす」
「えらい。晩飯が終わったら風呂を沸かしてやろう」
「わぁい!」
そんなことを話しているうちに予熱していたスキレットが十分に熱くなり、白い煙がゆらゆらと立ち始めたので、まず厚切りハムステーキサイズのレバーを2枚並べて焼き始める。
──ジュワァ……ジュウゥ……
脂身の塊のようなレバーから熔けた脂が溢れ出し、レバーの表面をカリカリの揚げ焼き状態にしていく。
一度だけひっくり返し、両面がこんがりと焼けたところでスキレットから出す。高温で一気に焼いたから内部はまだレアのはずだ。
次いで分厚く切ってあるシャトー・ブリアンをレバーから出た脂をそのまま使って焼いていく。まずは全体を転がして表面を焼き固めて旨みが逃げ出さないようにして、盛り付ける時に裏面になる側を下にしてじっくりと焼いていく。
5㌢もの厚さに切ってあるからそうすぐには火は通らない。肉を動かさずに、スキレットからの熱がじんわりと肉の中心まで通るのを待つ。
「……ずっと片面だけ焼いてるっすけど、まだひっくり返さないんすか?」
片面ばかりを数分間焼き続けているので、最初は黙って見ていた美岬だったが、ついに我慢できなくなって訊いてくる。
「もうちょっとだな。ステーキを上手く焼くコツは、まず焼く前に肉を常温に戻すことと、何度もひっくり返すんじゃなくて片面ずつじっくり焼くことなんだ」
「焼き方でそんなに味が変わるんすか?」
「ああ。スーパーで特売の安いステーキ肉でも、これをするだけで食べ比べたら誰もが納得するぐらいには旨くなるぞ。……よし、そろそろだな」
焼き具合を見極めてひっくり返せば、今までスキレットに接していた裏面はこんがりと焼き色が付き、脂がまだパチパチと表面ではぜていた。
「はうぅ。もうこれだけで間違いなく美味しいって分かるっす。ファンタジーグルメでは定番にしてハイエンドなドラゴンステーキをまさかリアルで食べれる日がくるなんて」
「ドラゴンステーキか。なかなかのパワーワードだな」
「ガクちゃんはファンタジー系の小説とか読んだりしないんすか?」
「うーん、高校生ぐらいまではそれなりに読んでたけどな。呪われた島のやつとか、ドラゴンをまたぐ少女魔導士のやつとか。海外ものだと指輪を捨てに行くやつとかネバーエンディングなやつとか。でも、その頃に読んでた作品にはドラゴンステーキとかは出てなかった気がするな」
「めっちゃ大御所な作品ばかりっすね。最近はネット小説発祥の、本格ファンタジーのセオリーに縛られない自由な世界観のファンタジー小説も多いんすけど、例えば日本の料理人が異世界に転移して、現地の食材を使ってグルメ無双するってジャンルも人気あるんすよね。そういう作品だと大抵ドラゴンの肉がハイエンド食材として登場するんすよ」
「ほー。最近のファンタジー小説はそんなのもあるのか。面白そうだな」
「興味あるなら、日本に戻れたらオススメ作品を紹介するっすよ」
「そうだな。その時はぜひ頼む。……よし、いいな。フランベして一気に仕上げるか」
表面もしっかり焼けて内部にも十分に火が通ったと思われるタイミングでブランデーを少量スキレットに投入すればジュワッと一瞬で沸騰し──
──ボワンッ
「うきゃっ!?」
気化したアルコールに引火してスキレットに火柱が立ち、ステーキ全体が炎に包まれる。炎が自然に収まるのを待つ間に、牡蠣皿を温めていた熾火を手早く退けて皿についた灰を払い落とす。
スキレットの炎が自然に消えたら、焼き上がったステーキを今まで焼いていた面を上にして熱々の牡蠣皿に乗せる。ジュウゥと皿に接した肉が音を立てる。皿を熱くしておくことでステーキはしばらく熱い状態に保たれるからこのまま手早く仕上げてしまおう。
ステーキの上に先に焼いてあったレバーを積み重ねる。
「ま、まさかの合体技!?」
まだ熱いスキレットに先ほど作ってあったグレイビーソースを戻して軽くかき混ぜれば、余熱だけですぐに熱くなってポコポコと泡立ち始めるので、それをスプーンをつかってステーキの上にたっぷりかけていく。
そして最後に仕上げ用に取り分けてあったトリュフのスライスを上から振りかければ完成だ。
「よし! 【海竜のシャトー・ブリアン ロッシーニ風ステーキ】の完成だ! せっかく熱々で仕上げたんだから冷めないうちに食べよう」
「はわわっ! なんか思ってたよりずっとヤバそうなステーキになっちゃったっす!」
「そりゃ特別なディナーなんだから俺も本気を出したさ。俺はこれを運ぶからみさちはスープだけよそってくれるか?」
「あいあい!」
完成したロッシーニ風ステーキをテーブルに運び、木の皮を鍋敷き代わりにして置く。海竜のオードブルはすでにテーブルに運んである。
そして美岬が燻製貝のスープの入ったペアマグカップを運んでくる。
テーブルの中央に置かれた簡易ランプのオレンジ色の炎が優しい光で完成した料理を照らし出す。
「ほわぁ! もう見た目からしてヤバいっすね。写真撮ってSNS に上げたいっす」
「確かにちょっと記録に残しておきたくはあるな」
この料理を食べられるのはおそらく一生に一度きりだろうからな。海竜の新鮮な肉を手に入れる幸運がそう何度もあるとは思えない。
「そ、そうっすよね。せめて心のノートにしっかり書き留めておくっす」
「いい心掛けだ」
テーブルに向かい合って座り、両手を合わせる。
「「いただきます」」
【作者コメント】
岳人は作中できちんと説明していませんが、分厚いステーキを焼く時に肉を頻繁にひっくり返さないのは、肉の中心温度を効率よく上げるためです。
フライパンの熱が肉の中心まで伝わるには時間がかかります。なので、頻繁にひっくり返すと、加熱がその都度中断することになり、フライパンの熱が肉の中心までなかなか届かなくなります。結果的に焼き時間が余分にかかり、外側は焼き過ぎで固くパサパサになってしまいます。
なるべくひっくり返さずに片面ずつじっくり焼くことで結果的に比較的短い時間で中心まで熱が通り、外側も焼き過ぎにならずに美味しく焼き上がるというわけです。
焼き始める前に肉を常温に戻しておくのも同じ理由です。
この焼き方は家庭で焼くステーキにも応用できますので良かったらお試しください。
「オードブルって前菜って意味じゃなかったっすか? でもこれメインすよね?」
「メインじゃないぞ。メインはこれから仕上げるからな。そもそもトリュフだってまだ使ってないだろ」
「ば、バカな。これだけでも贅沢すぎるのにまだこの上があるだと!」
慄く美岬の前でクーラーボックスからヒレ肉の最上位部位シャトー・ブリアンとレバーのスライスの入ったビニール袋を取り出す。
小川だと冷えすぎてしまうので、あえて常温のクーラーボックスに入れておいたのだ。
「昨日、海竜のレバーが上等のフォアグラに似ていると分かった時点でこれを使ったメイン料理にしようと思ってたんだよな。で、今日解体している時に理想的な肉が見つかったからもうこれしかないな、と」
「何かよくわからないけど、ガクちゃんがヤバいものを作ろうとしていることだけは分かるっす」
ソース作りに使っていたスキレットを洗って再び火にかけて予熱を始めると同時に、空の牡蠣皿2枚の内側に燃えている熾火を2個ずつ乗せて器そのものを熱くしておく。ちなみに牡蠣皿は分厚い上に熱伝導性が悪いので、直接熾火を中に入れておいたところで熱くなるのは火の周囲だけで外縁部は触れなくなるほど熱くはならない。
「これが焼き上がったらすぐに食べられるからスープもそろそろ温めなおしておこうか」
「あいあい。さすがにお腹空いてきたっすねー」
「もうすぐ8時半だもんな。そういえばずっと姿が見えないがゴマフはどうした?」
「ふふ。エサを食べさせた後でトリュフを採りに林に入った時もあたしにずっと着いてきてたんで、今はすっかり疲れて寝ちゃってるっすよ。土器を焼くのに使った火床で寝かせてるっす」
土器の野焼き用の火床はここから30㍍ぐらい離れているし、周囲が土を盛り上げた土手になっているからゴマフが目覚めてもおそらく自力では出てこれない。
「…………なるほど。満腹にさせてたっぷり運動させて、邪魔にならない場所で寝かしつけた、と。悪い奴だな」
「えへへ。夫婦水入らずの時間を邪魔されない為ならあたしだって多少はズルく立ち回るっすよ。お風呂にも入りたいからクーラーボックスは空けといたっす」
「えらい。晩飯が終わったら風呂を沸かしてやろう」
「わぁい!」
そんなことを話しているうちに予熱していたスキレットが十分に熱くなり、白い煙がゆらゆらと立ち始めたので、まず厚切りハムステーキサイズのレバーを2枚並べて焼き始める。
──ジュワァ……ジュウゥ……
脂身の塊のようなレバーから熔けた脂が溢れ出し、レバーの表面をカリカリの揚げ焼き状態にしていく。
一度だけひっくり返し、両面がこんがりと焼けたところでスキレットから出す。高温で一気に焼いたから内部はまだレアのはずだ。
次いで分厚く切ってあるシャトー・ブリアンをレバーから出た脂をそのまま使って焼いていく。まずは全体を転がして表面を焼き固めて旨みが逃げ出さないようにして、盛り付ける時に裏面になる側を下にしてじっくりと焼いていく。
5㌢もの厚さに切ってあるからそうすぐには火は通らない。肉を動かさずに、スキレットからの熱がじんわりと肉の中心まで通るのを待つ。
「……ずっと片面だけ焼いてるっすけど、まだひっくり返さないんすか?」
片面ばかりを数分間焼き続けているので、最初は黙って見ていた美岬だったが、ついに我慢できなくなって訊いてくる。
「もうちょっとだな。ステーキを上手く焼くコツは、まず焼く前に肉を常温に戻すことと、何度もひっくり返すんじゃなくて片面ずつじっくり焼くことなんだ」
「焼き方でそんなに味が変わるんすか?」
「ああ。スーパーで特売の安いステーキ肉でも、これをするだけで食べ比べたら誰もが納得するぐらいには旨くなるぞ。……よし、そろそろだな」
焼き具合を見極めてひっくり返せば、今までスキレットに接していた裏面はこんがりと焼き色が付き、脂がまだパチパチと表面ではぜていた。
「はうぅ。もうこれだけで間違いなく美味しいって分かるっす。ファンタジーグルメでは定番にしてハイエンドなドラゴンステーキをまさかリアルで食べれる日がくるなんて」
「ドラゴンステーキか。なかなかのパワーワードだな」
「ガクちゃんはファンタジー系の小説とか読んだりしないんすか?」
「うーん、高校生ぐらいまではそれなりに読んでたけどな。呪われた島のやつとか、ドラゴンをまたぐ少女魔導士のやつとか。海外ものだと指輪を捨てに行くやつとかネバーエンディングなやつとか。でも、その頃に読んでた作品にはドラゴンステーキとかは出てなかった気がするな」
「めっちゃ大御所な作品ばかりっすね。最近はネット小説発祥の、本格ファンタジーのセオリーに縛られない自由な世界観のファンタジー小説も多いんすけど、例えば日本の料理人が異世界に転移して、現地の食材を使ってグルメ無双するってジャンルも人気あるんすよね。そういう作品だと大抵ドラゴンの肉がハイエンド食材として登場するんすよ」
「ほー。最近のファンタジー小説はそんなのもあるのか。面白そうだな」
「興味あるなら、日本に戻れたらオススメ作品を紹介するっすよ」
「そうだな。その時はぜひ頼む。……よし、いいな。フランベして一気に仕上げるか」
表面もしっかり焼けて内部にも十分に火が通ったと思われるタイミングでブランデーを少量スキレットに投入すればジュワッと一瞬で沸騰し──
──ボワンッ
「うきゃっ!?」
気化したアルコールに引火してスキレットに火柱が立ち、ステーキ全体が炎に包まれる。炎が自然に収まるのを待つ間に、牡蠣皿を温めていた熾火を手早く退けて皿についた灰を払い落とす。
スキレットの炎が自然に消えたら、焼き上がったステーキを今まで焼いていた面を上にして熱々の牡蠣皿に乗せる。ジュウゥと皿に接した肉が音を立てる。皿を熱くしておくことでステーキはしばらく熱い状態に保たれるからこのまま手早く仕上げてしまおう。
ステーキの上に先に焼いてあったレバーを積み重ねる。
「ま、まさかの合体技!?」
まだ熱いスキレットに先ほど作ってあったグレイビーソースを戻して軽くかき混ぜれば、余熱だけですぐに熱くなってポコポコと泡立ち始めるので、それをスプーンをつかってステーキの上にたっぷりかけていく。
そして最後に仕上げ用に取り分けてあったトリュフのスライスを上から振りかければ完成だ。
「よし! 【海竜のシャトー・ブリアン ロッシーニ風ステーキ】の完成だ! せっかく熱々で仕上げたんだから冷めないうちに食べよう」
「はわわっ! なんか思ってたよりずっとヤバそうなステーキになっちゃったっす!」
「そりゃ特別なディナーなんだから俺も本気を出したさ。俺はこれを運ぶからみさちはスープだけよそってくれるか?」
「あいあい!」
完成したロッシーニ風ステーキをテーブルに運び、木の皮を鍋敷き代わりにして置く。海竜のオードブルはすでにテーブルに運んである。
そして美岬が燻製貝のスープの入ったペアマグカップを運んでくる。
テーブルの中央に置かれた簡易ランプのオレンジ色の炎が優しい光で完成した料理を照らし出す。
「ほわぁ! もう見た目からしてヤバいっすね。写真撮ってSNS に上げたいっす」
「確かにちょっと記録に残しておきたくはあるな」
この料理を食べられるのはおそらく一生に一度きりだろうからな。海竜の新鮮な肉を手に入れる幸運がそう何度もあるとは思えない。
「そ、そうっすよね。せめて心のノートにしっかり書き留めておくっす」
「いい心掛けだ」
テーブルに向かい合って座り、両手を合わせる。
「「いただきます」」
【作者コメント】
岳人は作中できちんと説明していませんが、分厚いステーキを焼く時に肉を頻繁にひっくり返さないのは、肉の中心温度を効率よく上げるためです。
フライパンの熱が肉の中心まで伝わるには時間がかかります。なので、頻繁にひっくり返すと、加熱がその都度中断することになり、フライパンの熱が肉の中心までなかなか届かなくなります。結果的に焼き時間が余分にかかり、外側は焼き過ぎで固くパサパサになってしまいます。
なるべくひっくり返さずに片面ずつじっくり焼くことで結果的に比較的短い時間で中心まで熱が通り、外側も焼き過ぎにならずに美味しく焼き上がるというわけです。
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