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箱庭スローライフ編
第160話 15日目⑦おっさんは最上位部位肉を手に入れた
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一個の氷砂糖のシェアからつい盛り上がってしまった濃厚なキスの余韻が未だ抜けぬままの美岬の手を引いて俺は解体現場に向かっていた。当初の目的である真鍮のバケツも空いた手に持っている。
ちなみにゴマフも当然付いてこようとしていたが、解体現場では、すでに原形を留めていないとはいえ母親が解体中であるし、切り落とした頭もそのままそこにある。いずれコミュニティに帰す予定のゴマフに悪い影響を与えたくないし、刃物を使っているそばで遊ばれるのも危ないから、日陰に移動させた大型クーラーボックスの中で留守番である。
美岬はさっきのキスの感触を思い出すかのように時折指先で自分の唇に触れながら、はふぅ……と艶めかしい吐息を漏らしたりしている。
繋いだ手のひらが何やら意味ありげにギュッと握られたので美岬の顔を見れば、彼女は真っ赤な顔で目を潤ませながら俺を見上げていた。
「……あたし、ガクちゃんとキスするのがすごく好きで……だから、いつも触れるだけのキスで終わるのが……その、ちょっと不満だったんすよ。もっと大人なキスがしたいってずっと思ってて、いつものキスでもすごく幸せになるなら、大人のキスはもっとすごくイイんだろうなって思ってたんすよね。……でも、ガクちゃんがなんで今日までそのキスをしなかったのか、なんか分かっちゃったっす」
「あー、分かっちゃったか」
「うん。分かっちゃったっす。……あのキスはその、エッチな気分が盛り上がり過ぎちゃうんすね」
「まあ、そういうことだな。あれは、なんというか気持ちが昂り過ぎて、それだけで止めるのがかなりしんどくなるんだよな。避妊ができないからセックスを控えてる状態であんなキスをしてたら正直身体がもたないって」
「あー、わかりみしかないっす。もし、今夜の約束がなかったら、あたしも我慢できなくなってたと思うっす。胸がキュンキュンして頭がぽーっとなって、もうガクちゃんのことがだいしゅきって気持ちでいっぱいになっちゃって。……はうぅ、もうおあずけが切なすぎるっすよぅ」
自分の胸の内を吐露しながら、美岬が自分を落ち着かせるようにギュッギュッと何度も俺の手をにぎにぎする。
なにこの可愛いすぎるうちの嫁。どれだけ俺を萌え殺せば気が済むのか。
俺も今の美岬がお預けで悶々している辛さはわかりすぎるぐらいよくわかる。あのままマットレスに押し倒してしまいたい衝動を抑えるのはかなり大変だった。
でも、さすがに解体途中のプレシオサウルスを放りだして事に及ぶわけにはいかない。美岬もそれが分かっているからこそ懸命に自分を抑えようとしているのだから俺も自制しないと。
それに、ここまでお互いに我慢してきたのに、初めてのセックスが勢い任せの成り行きという雑な結果は俺も望んでいない。
二人の記憶に残る大切な日なんだから、美岬にとって思い返す度に失敗したと苦笑いするような黒歴史ではなく、本当に幸せな思い出になるようにしてやりたい。
……ちなみに俺の初めての時は、まあ若かったからとつい言い訳したくなるようなちょっと苦い記憶だ。
「正直俺もかなり我慢するのがしんどくなってるけどな。でも、解体途中の生の肉を放置できないってのも大きな理由だけど、今の血と脂と汗で汚れた状態で美岬を抱きたくないってのもあるんだ」
美岬がハッとした顔をして、さっきまでしていた遺品整理で汚れた自分の手や服を見、また自分のシャツの胸元を摘まんでクンクンと匂いを嗅ぐ。
「あぅ。あ、あたしもそうっす。ガクちゃんに全部見られる前にせめて水浴びで身を清めたいっす。こんな汗臭い汚い状態での初めてなんて嫌っす!」
「うん。だから汚れる作業を全部ちゃんと終わらせて、お互いにちゃんと準備できてから、な?」
「あい。これはおあずけじゃなくて、まだ準備ができてない状態っすね。やば。キスでテンション上がり過ぎちゃっててそういう大事なことが丸々抜け落ちてたっす。気づかせてもらえてよかったぁ」
「ふふ。そしてたぶんみさちはまだ気づいていないことがもうひとつ」
「うぇ! あたしまだ大事なことを見落としてるっすか?」
「ゴマフのケージ代わりに使ってるあの大型クーラーボックスだけどな、あれ、風呂として使えるぞ」
「…………あっ! ああっ! ほんとっすね! 氷と魚を入れるものってイメージで固まってたっすけど、丈夫だし断熱性も高いし、お湯を入れればお風呂になるじゃないっすか! やばっ! すぐにゴマフから取り返して……」
身を翻して戻ろうとした美岬の手を握る手に力を入れて引き留める。
「待て待て待て! 今ゴマフにこっちに来られても困るだろ。まずはこっちの作業を終わらせてからだ」
「あ、はは。そうっすね。ついお風呂と聞いてテンションが針が振り切ってしまったっす」
「気持ちは分かるけどな。じゃあ、解体と素材の処理をさっさと終わらせよう」
「あいあいっ!」
そして解体現場に到着する。
「おー、もうかなり進んでるっすね。あたしは何をすればいいっすか?」
「そうだな。まずは大コッヘルで湯を沸かして、取り分けてある脂身を茹でて、浮いてくる脂を回収する作業から始めてもらおうかな。脂身はまだまだ追加で出るからな。それと平行して剥いだ皮の内側にこびりついている皮下脂肪もスプーンでこそぎ取ってほしいな」
「あい、おまかせられ!」
可愛く敬礼してさっそく小川で手を洗ってから作業を始める美岬。俺も回収してきた真鍮のバケツを洗い、中断していた解体作業を再開する。
背中の皮を剥いで、分厚い脂肪の層を取ろうとしたところで中断したからそこから。
脂肪と肉はナイフで切った感覚からして全然違う。肉は刃を当てただけでは切れず、刃を前後に動かすことで初めて切れるが、脂肪は刃を当ててちょっと力を入れるだけで切れる。硬めのゼリーみたいな感じだな。
背側を覆っている脂肪へ背骨沿いに切り込みを入れ、そこから少しずつ削ぎ取っては真鍮のバケツに入れていく。
脂肪の層の下、背骨の上突起とあばら骨の間に美しい赤身の肉が見つかった。いわゆるヒレ肉だな。あまり動かさないから筋がなくて柔らかい稀少部位だ。この肉は他の部位と混ざらないように別に取り分けておこう。
背側が終わったので、今度は腹側に移る。
人間でいうところの胸部に相当する、左右の前ヒレ間の部分に発達した筋肉とそれを支える骨がある。肉に覆われているので骨の形状はよく分からないが、ヒレの付け根の腕骨と肩甲骨があるはずだ。これらは左右対象になっているから、正中線で切り分けて片方ずつ処理しよう。
昨日、内臓を出す時に腹部を正中線に沿って開いたが、その時に胸部も少し切り開いていた。そこから首に向かって胸の中心を切り開いていく。発達した左右の胸筋の間ならば刃が通りやすい。
途中、左右の肩骨の繋ぎ目で一度刃が止まるが、骨の繋ぎ目は簡単に切り離せるので、軟骨でできたそこをブツッと切ってしまえば後は首の付け根の切り口まで切り開くことができた。
それから、まず左側の胸肉と肩肉と骨を一塊で胴体から切り離してまな板に乗せ、部位ごとに切り分けて骨と皮を外してむね肉と肩肉とササミに分ける。
一回やってしまえば骨の形状なんかも理解できたので、反対の右側の処理はより手早く効率よくこなすことができた。
ここまでで吊るしてある胴体に残っているのは、あばら骨周りの肉とロープで括ってある後ヒレとその周りの肉だけになった。
解体作業を再開したのは11時頃だったが、今はすでに12時を回っている。腹も減ってきたし1時までには終わらせたい。
ここまですればだいぶ軽くなっているしサイズも小さくなったから、残りはまな板の上に移動させて一気に終わらせるとしよう。
【作者コメント】
ヒレ肉は牛だと背骨の腰周りにある筋肉でテンダーロインとも呼ばれますね。あまり動かさないので筋肉でありながら筋がなくて柔らかく、最高級の赤身肉とされています。そしてこのヒレ肉の中の最も良い部分がシャトーブリアンと呼ばれる最上位部位となります。
ちなみにゴマフも当然付いてこようとしていたが、解体現場では、すでに原形を留めていないとはいえ母親が解体中であるし、切り落とした頭もそのままそこにある。いずれコミュニティに帰す予定のゴマフに悪い影響を与えたくないし、刃物を使っているそばで遊ばれるのも危ないから、日陰に移動させた大型クーラーボックスの中で留守番である。
美岬はさっきのキスの感触を思い出すかのように時折指先で自分の唇に触れながら、はふぅ……と艶めかしい吐息を漏らしたりしている。
繋いだ手のひらが何やら意味ありげにギュッと握られたので美岬の顔を見れば、彼女は真っ赤な顔で目を潤ませながら俺を見上げていた。
「……あたし、ガクちゃんとキスするのがすごく好きで……だから、いつも触れるだけのキスで終わるのが……その、ちょっと不満だったんすよ。もっと大人なキスがしたいってずっと思ってて、いつものキスでもすごく幸せになるなら、大人のキスはもっとすごくイイんだろうなって思ってたんすよね。……でも、ガクちゃんがなんで今日までそのキスをしなかったのか、なんか分かっちゃったっす」
「あー、分かっちゃったか」
「うん。分かっちゃったっす。……あのキスはその、エッチな気分が盛り上がり過ぎちゃうんすね」
「まあ、そういうことだな。あれは、なんというか気持ちが昂り過ぎて、それだけで止めるのがかなりしんどくなるんだよな。避妊ができないからセックスを控えてる状態であんなキスをしてたら正直身体がもたないって」
「あー、わかりみしかないっす。もし、今夜の約束がなかったら、あたしも我慢できなくなってたと思うっす。胸がキュンキュンして頭がぽーっとなって、もうガクちゃんのことがだいしゅきって気持ちでいっぱいになっちゃって。……はうぅ、もうおあずけが切なすぎるっすよぅ」
自分の胸の内を吐露しながら、美岬が自分を落ち着かせるようにギュッギュッと何度も俺の手をにぎにぎする。
なにこの可愛いすぎるうちの嫁。どれだけ俺を萌え殺せば気が済むのか。
俺も今の美岬がお預けで悶々している辛さはわかりすぎるぐらいよくわかる。あのままマットレスに押し倒してしまいたい衝動を抑えるのはかなり大変だった。
でも、さすがに解体途中のプレシオサウルスを放りだして事に及ぶわけにはいかない。美岬もそれが分かっているからこそ懸命に自分を抑えようとしているのだから俺も自制しないと。
それに、ここまでお互いに我慢してきたのに、初めてのセックスが勢い任せの成り行きという雑な結果は俺も望んでいない。
二人の記憶に残る大切な日なんだから、美岬にとって思い返す度に失敗したと苦笑いするような黒歴史ではなく、本当に幸せな思い出になるようにしてやりたい。
……ちなみに俺の初めての時は、まあ若かったからとつい言い訳したくなるようなちょっと苦い記憶だ。
「正直俺もかなり我慢するのがしんどくなってるけどな。でも、解体途中の生の肉を放置できないってのも大きな理由だけど、今の血と脂と汗で汚れた状態で美岬を抱きたくないってのもあるんだ」
美岬がハッとした顔をして、さっきまでしていた遺品整理で汚れた自分の手や服を見、また自分のシャツの胸元を摘まんでクンクンと匂いを嗅ぐ。
「あぅ。あ、あたしもそうっす。ガクちゃんに全部見られる前にせめて水浴びで身を清めたいっす。こんな汗臭い汚い状態での初めてなんて嫌っす!」
「うん。だから汚れる作業を全部ちゃんと終わらせて、お互いにちゃんと準備できてから、な?」
「あい。これはおあずけじゃなくて、まだ準備ができてない状態っすね。やば。キスでテンション上がり過ぎちゃっててそういう大事なことが丸々抜け落ちてたっす。気づかせてもらえてよかったぁ」
「ふふ。そしてたぶんみさちはまだ気づいていないことがもうひとつ」
「うぇ! あたしまだ大事なことを見落としてるっすか?」
「ゴマフのケージ代わりに使ってるあの大型クーラーボックスだけどな、あれ、風呂として使えるぞ」
「…………あっ! ああっ! ほんとっすね! 氷と魚を入れるものってイメージで固まってたっすけど、丈夫だし断熱性も高いし、お湯を入れればお風呂になるじゃないっすか! やばっ! すぐにゴマフから取り返して……」
身を翻して戻ろうとした美岬の手を握る手に力を入れて引き留める。
「待て待て待て! 今ゴマフにこっちに来られても困るだろ。まずはこっちの作業を終わらせてからだ」
「あ、はは。そうっすね。ついお風呂と聞いてテンションが針が振り切ってしまったっす」
「気持ちは分かるけどな。じゃあ、解体と素材の処理をさっさと終わらせよう」
「あいあいっ!」
そして解体現場に到着する。
「おー、もうかなり進んでるっすね。あたしは何をすればいいっすか?」
「そうだな。まずは大コッヘルで湯を沸かして、取り分けてある脂身を茹でて、浮いてくる脂を回収する作業から始めてもらおうかな。脂身はまだまだ追加で出るからな。それと平行して剥いだ皮の内側にこびりついている皮下脂肪もスプーンでこそぎ取ってほしいな」
「あい、おまかせられ!」
可愛く敬礼してさっそく小川で手を洗ってから作業を始める美岬。俺も回収してきた真鍮のバケツを洗い、中断していた解体作業を再開する。
背中の皮を剥いで、分厚い脂肪の層を取ろうとしたところで中断したからそこから。
脂肪と肉はナイフで切った感覚からして全然違う。肉は刃を当てただけでは切れず、刃を前後に動かすことで初めて切れるが、脂肪は刃を当ててちょっと力を入れるだけで切れる。硬めのゼリーみたいな感じだな。
背側を覆っている脂肪へ背骨沿いに切り込みを入れ、そこから少しずつ削ぎ取っては真鍮のバケツに入れていく。
脂肪の層の下、背骨の上突起とあばら骨の間に美しい赤身の肉が見つかった。いわゆるヒレ肉だな。あまり動かさないから筋がなくて柔らかい稀少部位だ。この肉は他の部位と混ざらないように別に取り分けておこう。
背側が終わったので、今度は腹側に移る。
人間でいうところの胸部に相当する、左右の前ヒレ間の部分に発達した筋肉とそれを支える骨がある。肉に覆われているので骨の形状はよく分からないが、ヒレの付け根の腕骨と肩甲骨があるはずだ。これらは左右対象になっているから、正中線で切り分けて片方ずつ処理しよう。
昨日、内臓を出す時に腹部を正中線に沿って開いたが、その時に胸部も少し切り開いていた。そこから首に向かって胸の中心を切り開いていく。発達した左右の胸筋の間ならば刃が通りやすい。
途中、左右の肩骨の繋ぎ目で一度刃が止まるが、骨の繋ぎ目は簡単に切り離せるので、軟骨でできたそこをブツッと切ってしまえば後は首の付け根の切り口まで切り開くことができた。
それから、まず左側の胸肉と肩肉と骨を一塊で胴体から切り離してまな板に乗せ、部位ごとに切り分けて骨と皮を外してむね肉と肩肉とササミに分ける。
一回やってしまえば骨の形状なんかも理解できたので、反対の右側の処理はより手早く効率よくこなすことができた。
ここまでで吊るしてある胴体に残っているのは、あばら骨周りの肉とロープで括ってある後ヒレとその周りの肉だけになった。
解体作業を再開したのは11時頃だったが、今はすでに12時を回っている。腹も減ってきたし1時までには終わらせたい。
ここまですればだいぶ軽くなっているしサイズも小さくなったから、残りはまな板の上に移動させて一気に終わらせるとしよう。
【作者コメント】
ヒレ肉は牛だと背骨の腰周りにある筋肉でテンダーロインとも呼ばれますね。あまり動かさないので筋肉でありながら筋がなくて柔らかく、最高級の赤身肉とされています。そしてこのヒレ肉の中の最も良い部分がシャトーブリアンと呼ばれる最上位部位となります。
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