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箱庭スローライフ編
第159話 15日目⑥おっさんは甘いキスをする
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捌き終わった肉を入れるためのビニール袋や塩を取りに一度拠点に戻る。その時に300㍍ほど離れている洞窟の方に目をやれば、洞窟の前には運び出された遺品が積み上がっており、美岬がちょうどマットレスを天日で干している様子が遠目に見えた。あれはテントの中にあったものだから砂塵にもまみれておらず、干すだけですぐに使えるだろう。
ビニール袋と塩とクーラーボックスを持って小川の解体現場に戻る。
処理済みの肉のうち、尾肉には鮫に噛まれた痕がかなりある。そういう肉は傷みが早いからすぐに食べた方がいいだろう。逆に首肉にはほとんどそういう傷はなかったので、保存食に加工するなら首肉の方がいいと思う。
首肉はだいたい目分量で1kgぐらいの塊に切り分けていき、塩と胡椒をたっぷりまぶしてビニール袋に入れて丁寧に空気を抜いて縛り、小川の冷水に沈めて冷蔵保管する。このまま1週間ぐらい待てばいい感じに全体に塩が行き渡り、それを燻製にすれば高品質なベーコンになるだろう。なお、この時点で俺が最初から持っていた胡椒は完全に使い切ってしまった。ハーブソルトもあと僅か。カレー粉はまだ余裕はある。
尾肉は咬み傷のある部分をナイフで削ぎ取って別にしておく。この傷ありの部分は昼に味見も兼ねてさっさと食べてしまおう。
傷部分を削ぎ取って残った部分は、特に中心の骨に近い部分は品質に問題はなさそうだったので保存食用に塩漬けにし、残りは晩の食事用にハーブソルトで下味を付けておく。
腕肉は筋肉の塊で脂が少なく筋も多くて固そうだからこのまま調理するには向かないだろう。牛なんかの部位でいうならスネ肉に近い。
牛のスネ肉はミンチなんかによく使われる部位だ。固ささえなんとかしてしまえば肉そのものは脂が少なくてさっぱりしていながら肉の味が濃厚で旨いからな。
とはいえ、せっかくの塊肉をミンチにするのは勿体ない。
今の段階でも首の骨や尾の骨にかなりの肉が残っているからそれらをこそぎ取るだけでもそれなりの量になるし、鮫に噛まれた肉も全部昼だけで消費できるわけじゃないから大部分はミンチに回す予定だ。それにそういう屑肉は解体を進めていけばまだ出るだろうから、やはり塊の腕肉は違う用途で使いたい。
少し考えてから、腕肉を繊維を断ち切るように厚めの輪切りにしてからサバイバルナイフの背で叩いて薄く延ばし、ハーブソルトをまぶしていい塩梅に味を調えておく。これはこのまま乾かしてジャーキーにするとしよう。
とりあえず先に捌いた分の肉の仕分けが終わったので残りの胴体部の解体に移る。その前に胴体部の皮の状態をチェックする。
見たところ、腹側の皮は鮫による咬み傷や裂傷がそこかしこにあって状態はかなり悪かったが、背側は皮そのものの厚みと堅さに鮫も歯が立たなかったようで多少は傷はあるものの革として利用できそうな状態だった。
なので背側の皮はなるべく綺麗に丁寧に剥ぎ取りたいと思う。特に用途が決まっているわけではないが、なめして革に加工しておけばなにかに使えるかもしれない。
胴体は首と尾と前ヒレがすでに切り落とされ、後ヒレがロープで括られて逆さ吊りになっているので、上になっている尾側の切り口から下の首側の切り口まで、まずは胴の左側の皮を背と腹の境目で切り裂いていき、終わったら胴を半回転させて反対側も同様に皮を上から下まで切り裂く。
そして、背側の皮を少しずつめくりながらナイフの刃先で皮と皮下脂肪の間をなぞるように丁寧に切り開き、皮を剥がしていく。
剥がし終わった皮は後で加工するので、すでに剥がした首の皮と一緒に邪魔にならないところに置いておく。使えそうな皮はこの二枚だけだな。
残りの傷だらけの皮は手が空いた時にでも細かく刻んで煮て膠にしよう。
背中の肉を取る前に皮下脂肪を削ぎ取ろうとして触れた感触に違和感を感じる。
「……ん?」
盛り上がっている背中の皮下脂肪は想定していたよりかなり分厚く、他の部分の皮下脂肪がせいぜい1㌢か2㌢なのに対し背中は10㌢以上ある。もしかすると背中を太陽熱で温めることで背中の脂肪に熱を溜め込み、水中での体温を維持しているのかもしれないな。
あるいはラクダのこぶのように非常用のエネルギー源として活用できるのかもしれない。
もしそうだとするとプレシオサウルスは案外寒さにも強いのかな。恐竜を絶滅させた急激な気候変動やその後の氷河期を生き延びていることを考えるとあながち間違っていないような気がする。
しかし、思った以上に脂が多かったので準備していたコッヘルだけでは容量が足りそうにない。確か徳助氏の遺品のキャンプ用品の中にコッヘルがあったし、真鍮っぽいバケツもあったよな。ちょっと取りに行ってこよう。
俺が洞窟に近づくと広げたブルーシートの上でゴマフにまとわりつかれながら遺品の手入れをしていた美岬が顔を上げる。
「あえ? もう解体は終わったんふか?」
「いや。まだ途中だが思ってたより脂肪が多くて追加の入れ物が欲しかったからバケツかコッヘルを取りに来たんだ。あと、こっちの目処がついてたらそろそろ手伝ってくれると嬉しいんだが」
「あい。大丈夫っふよ」
「…………美岬、口の中に何を入れてる?」
「ギクッ……たぶん気のせいっふよ」
頬が明らかに不自然に膨らんでるし、そのせいで明らかに呂律が怪しい。
「…………」
「…………」
じぃーと見つめると美岬がついっと顔を反らす。
「…………」
「…………」
顎をクイッとして俺の方を向かせて、なおもじぃーと見つめると美岬の目が盛大に泳ぎ始める。
「…………」
「…………やっはり20年も前のものだはら、ちゃんと食べへるか確認は必要かなって」
「うん。で、何をこっそり食べてるんだ?」
まあ実のところすでにだいたい予想はついている。長期保存が可能で、徳助氏のようなガチキャンパーが持っていそうな非常食で、美岬が思わず口に入れたくなってしまう物。
「……うう、あーん」
ついに観念した美岬が口を開けるとそこには予想通り大粒の氷砂糖。
「やっぱり氷砂糖か。良いものを見つけたな」
「はれ? 怒らないんふか?」
「怒らないよ。たぶんそうだろうと思ってたし、氷砂糖を見つけた甘味に飢えたみさちが我慢できなくなることぐらい想定内だ。まだ数はあるんだろ?」
美岬がコクコクとうなずく。
「未開封の1kg袋が一つと使いかけが一つあるっふ」
「なら多少味見したところで問題ないさ。氷砂糖には賞味期限がないし、湿気にさえ気をつけて密封しておけば半永久的に食べられる優秀な非常食だ」
「……えっと、ガクちゃんも食べまふ?」
「んー……そうだな、ならみさちの口の中のそれを貰おうかな?」
「──っ!?」
冗談半分にそう言えば美岬は一瞬で顔を真っ赤にしたが、迷わず口の中の氷砂糖を前歯に挟んで「んっ」と突きだしてきた。……口移しかい。
今さら冗談にするつもりもないので、そのまま唇を重ね、氷砂糖を受け取る。直後、口の中に暴力的なまでの甘味が広がる。元々そこまで甘味が好きなわけでもないが、それでも甘味が断たれた状態でしばらく過ごしていたから、久しぶりの甘味がめちゃくちゃ美味しく感じる。
元々甘味大好きな美岬の甘味への執着はそれ以上で、口移しで氷砂糖を渡した後も未練がましく舌が氷砂糖を追いかけて俺の口の中まで入ってくる。
「……んっ……ちゅぱ……れろ……ごく」
溶けた氷砂糖が混じって甘くなった唾液を美岬が舐めとり、飲み込み、もっととさらに舌を伸ばしてくる。
そんなに欲しいなら返すよ、と氷砂糖を口移しで美岬の口に返し、今度は俺が美岬の口に自分の舌を入れて彼女の甘い唾液を貪る。
「……あふ……ん……れろ……」
少しして再び美岬が氷砂糖を俺の口に戻してきて攻守交代。いつしか互いの背中に手を回して抱きしめあい、舌同士を絡ませあいながら、俺たちは互いの唇を貪りあったのだった。
【作者コメント】
昔の道具を整理してたら中学か高校ぐらいの頃に使っていた釣具の入ったリュックから氷砂糖が出てきまして、もう20年以上前のものですが問題なく食べられました。非常用持ち出し袋に含める非常食として氷砂糖は密封してあれば半永久的に食べられる上に手っ取り早くカロリーを摂取できるので極めて有用ですよ。梅酒漬け用にスーパーにも並びますので安く買えますし。
あとハチミツもオススメです。ハチミツも密封してあれば半永久的に食べられますし怪我した時の軟膏としても使えます。数千年前の古代エジプトの墓からまだ食べられるハチミツが出土したという記録もあります。
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ビニール袋と塩とクーラーボックスを持って小川の解体現場に戻る。
処理済みの肉のうち、尾肉には鮫に噛まれた痕がかなりある。そういう肉は傷みが早いからすぐに食べた方がいいだろう。逆に首肉にはほとんどそういう傷はなかったので、保存食に加工するなら首肉の方がいいと思う。
首肉はだいたい目分量で1kgぐらいの塊に切り分けていき、塩と胡椒をたっぷりまぶしてビニール袋に入れて丁寧に空気を抜いて縛り、小川の冷水に沈めて冷蔵保管する。このまま1週間ぐらい待てばいい感じに全体に塩が行き渡り、それを燻製にすれば高品質なベーコンになるだろう。なお、この時点で俺が最初から持っていた胡椒は完全に使い切ってしまった。ハーブソルトもあと僅か。カレー粉はまだ余裕はある。
尾肉は咬み傷のある部分をナイフで削ぎ取って別にしておく。この傷ありの部分は昼に味見も兼ねてさっさと食べてしまおう。
傷部分を削ぎ取って残った部分は、特に中心の骨に近い部分は品質に問題はなさそうだったので保存食用に塩漬けにし、残りは晩の食事用にハーブソルトで下味を付けておく。
腕肉は筋肉の塊で脂が少なく筋も多くて固そうだからこのまま調理するには向かないだろう。牛なんかの部位でいうならスネ肉に近い。
牛のスネ肉はミンチなんかによく使われる部位だ。固ささえなんとかしてしまえば肉そのものは脂が少なくてさっぱりしていながら肉の味が濃厚で旨いからな。
とはいえ、せっかくの塊肉をミンチにするのは勿体ない。
今の段階でも首の骨や尾の骨にかなりの肉が残っているからそれらをこそぎ取るだけでもそれなりの量になるし、鮫に噛まれた肉も全部昼だけで消費できるわけじゃないから大部分はミンチに回す予定だ。それにそういう屑肉は解体を進めていけばまだ出るだろうから、やはり塊の腕肉は違う用途で使いたい。
少し考えてから、腕肉を繊維を断ち切るように厚めの輪切りにしてからサバイバルナイフの背で叩いて薄く延ばし、ハーブソルトをまぶしていい塩梅に味を調えておく。これはこのまま乾かしてジャーキーにするとしよう。
とりあえず先に捌いた分の肉の仕分けが終わったので残りの胴体部の解体に移る。その前に胴体部の皮の状態をチェックする。
見たところ、腹側の皮は鮫による咬み傷や裂傷がそこかしこにあって状態はかなり悪かったが、背側は皮そのものの厚みと堅さに鮫も歯が立たなかったようで多少は傷はあるものの革として利用できそうな状態だった。
なので背側の皮はなるべく綺麗に丁寧に剥ぎ取りたいと思う。特に用途が決まっているわけではないが、なめして革に加工しておけばなにかに使えるかもしれない。
胴体は首と尾と前ヒレがすでに切り落とされ、後ヒレがロープで括られて逆さ吊りになっているので、上になっている尾側の切り口から下の首側の切り口まで、まずは胴の左側の皮を背と腹の境目で切り裂いていき、終わったら胴を半回転させて反対側も同様に皮を上から下まで切り裂く。
そして、背側の皮を少しずつめくりながらナイフの刃先で皮と皮下脂肪の間をなぞるように丁寧に切り開き、皮を剥がしていく。
剥がし終わった皮は後で加工するので、すでに剥がした首の皮と一緒に邪魔にならないところに置いておく。使えそうな皮はこの二枚だけだな。
残りの傷だらけの皮は手が空いた時にでも細かく刻んで煮て膠にしよう。
背中の肉を取る前に皮下脂肪を削ぎ取ろうとして触れた感触に違和感を感じる。
「……ん?」
盛り上がっている背中の皮下脂肪は想定していたよりかなり分厚く、他の部分の皮下脂肪がせいぜい1㌢か2㌢なのに対し背中は10㌢以上ある。もしかすると背中を太陽熱で温めることで背中の脂肪に熱を溜め込み、水中での体温を維持しているのかもしれないな。
あるいはラクダのこぶのように非常用のエネルギー源として活用できるのかもしれない。
もしそうだとするとプレシオサウルスは案外寒さにも強いのかな。恐竜を絶滅させた急激な気候変動やその後の氷河期を生き延びていることを考えるとあながち間違っていないような気がする。
しかし、思った以上に脂が多かったので準備していたコッヘルだけでは容量が足りそうにない。確か徳助氏の遺品のキャンプ用品の中にコッヘルがあったし、真鍮っぽいバケツもあったよな。ちょっと取りに行ってこよう。
俺が洞窟に近づくと広げたブルーシートの上でゴマフにまとわりつかれながら遺品の手入れをしていた美岬が顔を上げる。
「あえ? もう解体は終わったんふか?」
「いや。まだ途中だが思ってたより脂肪が多くて追加の入れ物が欲しかったからバケツかコッヘルを取りに来たんだ。あと、こっちの目処がついてたらそろそろ手伝ってくれると嬉しいんだが」
「あい。大丈夫っふよ」
「…………美岬、口の中に何を入れてる?」
「ギクッ……たぶん気のせいっふよ」
頬が明らかに不自然に膨らんでるし、そのせいで明らかに呂律が怪しい。
「…………」
「…………」
じぃーと見つめると美岬がついっと顔を反らす。
「…………」
「…………」
顎をクイッとして俺の方を向かせて、なおもじぃーと見つめると美岬の目が盛大に泳ぎ始める。
「…………」
「…………やっはり20年も前のものだはら、ちゃんと食べへるか確認は必要かなって」
「うん。で、何をこっそり食べてるんだ?」
まあ実のところすでにだいたい予想はついている。長期保存が可能で、徳助氏のようなガチキャンパーが持っていそうな非常食で、美岬が思わず口に入れたくなってしまう物。
「……うう、あーん」
ついに観念した美岬が口を開けるとそこには予想通り大粒の氷砂糖。
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「はれ? 怒らないんふか?」
「怒らないよ。たぶんそうだろうと思ってたし、氷砂糖を見つけた甘味に飢えたみさちが我慢できなくなることぐらい想定内だ。まだ数はあるんだろ?」
美岬がコクコクとうなずく。
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「……えっと、ガクちゃんも食べまふ?」
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「──っ!?」
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今さら冗談にするつもりもないので、そのまま唇を重ね、氷砂糖を受け取る。直後、口の中に暴力的なまでの甘味が広がる。元々そこまで甘味が好きなわけでもないが、それでも甘味が断たれた状態でしばらく過ごしていたから、久しぶりの甘味がめちゃくちゃ美味しく感じる。
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「……んっ……ちゅぱ……れろ……ごく」
溶けた氷砂糖が混じって甘くなった唾液を美岬が舐めとり、飲み込み、もっととさらに舌を伸ばしてくる。
そんなに欲しいなら返すよ、と氷砂糖を口移しで美岬の口に返し、今度は俺が美岬の口に自分の舌を入れて彼女の甘い唾液を貪る。
「……あふ……ん……れろ……」
少しして再び美岬が氷砂糖を俺の口に戻してきて攻守交代。いつしか互いの背中に手を回して抱きしめあい、舌同士を絡ませあいながら、俺たちは互いの唇を貪りあったのだった。
【作者コメント】
昔の道具を整理してたら中学か高校ぐらいの頃に使っていた釣具の入ったリュックから氷砂糖が出てきまして、もう20年以上前のものですが問題なく食べられました。非常用持ち出し袋に含める非常食として氷砂糖は密封してあれば半永久的に食べられる上に手っ取り早くカロリーを摂取できるので極めて有用ですよ。梅酒漬け用にスーパーにも並びますので安く買えますし。
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