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箱庭スローライフ編
第158話 15日目⑤おっさんは海竜を本格的に解体する
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洞窟から遺品の折り畳みテーブルを取ってきて小川のそばで広げ、積もった砂塵を水で流して綺麗にする。解体作業をするにあたって作業台が欲しかったからだ。
このテーブルは昔のファミリーキャンパーに人気があった青いプラスチックの外装とアルミフレームのもので、収納状態だとトランクケースのような外見になり、展開するとテーブルと椅子が一体化した四人掛けのテーブルセットになり、テーブルの中央にはパラソルを立てられるようになっている。
最近はソロキャンプが流行っていることもあり、テーブルと椅子はそれぞれ独立しているものの方が汎用性が高くて好まれる風潮があるのでめったに見かけなくなったが。
テーブルの上にまな板をセットする。これも徳助氏が使っていたものだ。これまで使っていた木のまな板はあまり大きくないのでプレシオサウルスを解体するには心許なかったのだが、徳助氏はさすが漁師だけあってブリやマグロでも捌けるような大きな業務用まな板を使っていた。
大物を捌くためにはやはり大きなまな板の方が断然作業効率はいい。
徳助氏の埋葬と遺品のチェックは予定外の作業ではあったが、結果的に作業テーブルと大きなまな板が手に入ったおかげで解体作業にかかる時間を大幅に短縮できそうだ。
昨晩から小川の上に吊るしていたプレシオサウルスはすでに十分に血抜きはできているようですでに滴り落ちるものはない。
よし。じゃあ解体を始めていこう。
全長が3㍍もあるから首と胴体を分割して吊るしていたわけだが、先に首の方をまな板の上に載せる。
頭の長さが約20㌢で首が約1㍍。頭の付け根あたりの太さは直径15㌢ぐらいで、そこからだんだん太くなって胴体近くは25㌢ぐらいになる。首だけでも重さは10kg近くありそうなので肉もそこそこ取れると思う。
まず最初に頭を切り落として1㍍ほどの首だけにする。青緑色の背側を下にして、白い腹側の喉のあたりから皮に切れ目を入れ、ナイフの刃を上向きにして皮だけを一直線に裂いていく。腹側の白い皮膚は比較的柔らかいのでさほど労せずに皮を切り終わる。
皮と身の間には皮下脂肪の層があるので、そこにナイフの刃を当てながら皮を引っ張ればベリベリと皮が身から剥がれていく。
皮を破らないように気を付けつつ剥ぎ終わると、白い皮下脂肪に覆われた深い赤色の肉が剥き出しになった。
脂肪の一欠片を摘まんで口に入れてみれば、口内の体温で一瞬で溶け、甘みのある上品な脂の味が広がる。この脂の感じは鴨みたいな水鳥に近いな。
鴨のような水鳥の脂肪は、寒くても固まらないように非常に融点が低いのが特徴で、水棲爬虫類であるプレシオサウルスもどうやらそれに近いようだ。
首の腹側には食道と気管があるのでまずそれを身から引き剥がす。取ることそのものは難しくないが、手が脂でギトギトになってしまったので、やはり先に脂はある程度取っておかないといけないようだ。この厚い皮下脂肪が常に水の中にいても体温を保つための断熱材の役割を果たしているのだろう。
コッヘルを一つ用意して、脂を削ぎ取って入れていく。この脂は後ほど精製して食用油にしよう。
脂をある程度取り除いた首からいよいよ肉を取っていく。ちなみに鶏の場合、首肉は“せせり”と呼ぶが、これは“せせり取る”が語源となっている。
首の骨は凸凹しているので、その凸凹の形に沿うように刃物を動かして肉を剥がすことをせせり取るというのだ。
まずは首の腹側。食道や気管がある関係でこちら側の骨は出っぱっていないのでせせらずとも綺麗に肉が骨から取れる。
問題は背側と左右だ。昔、博物館のフタバスズキリュウの骨格標本を見た記憶によると、首長竜の頸骨は背側と左右に櫛のような突起があったはずだ。
それで背側を上にして置き、背骨に沿って切り開いていって背骨の突起を探し、見つけたらその突起の列ギリギリに刃を入れて肉を骨から外していく。魚の三枚卸しで背骨から身を外すのと同じだな。
やがて、突起沿いに切り開いていた刃が背骨本体に到り、そのまま背骨からも肉を外すと横向きの突起骨に刃先が当たる。
横向きの突起骨をナイフで断ち切れないか試してみたが、かなり太くて硬いので切るのは諦め、刃を横向きの突起骨の形に沿わせて肉を剥がしていき、ついに片側の首肉の塊がごっそりと骨から外れる。
もう片側も同様に背側から骨に沿って刃を入れて肉を少しずつ骨から剥がしていき、細長い塊肉を骨から外す。
この骨の形状に合わせて少しずつ身を剥がしていくやり方はヒラメを五枚卸しにする感覚に似ている。
肉が無くなって剥き出しになった骨はなかなか立派で太さが5㌢ぐらいあった。白亜期の首長竜エラスモサウルス属は多いもので頸骨が80個近くあるそうだが、このプレシオサウルスはそこまで多くはないがそれでも40個以上頸骨があった。
首の腹側の肉はたぶん1kgもないぐらいだが、左右の肉はそれぞれ2kgぐらいはあると思われた。合計5kg弱の肉が首だけで取れたことになる。
本音としては肉はこれだけあれば十分だし、むしろ多すぎる肉は加工も保管も大変だからほどほどでいいのだが、かといって無駄にするわけにもいかないので引き続き胴体の解体にも取り掛かる。
胴体そのものは約1.3㍍だがそれに50㌢ほどの尻尾があるので全長1.8㍍。それに長さ1㍍ほどの前ヒレと70㌢ほどの後ヒレもあるのでさすがにこれ全部はまな板どころか作業台からもはみ出す。あと重すぎて一人では作業台に上げるのも一苦労だし、たぶん作業台が重さに耐えられない。
なので吊るしたままある程度まで解体することにした。アンコウなんかも吊るし切りで捌くからやってやれないこともないだろう。
最初に前ヒレを胴体から切り離すことにする。
パドル状になったヒレはさながら硬質ゴムの板のようで、ある程度のしなりはあるが指のように曲がることはなさそうだ。皮の内側はおそらく骨と軟骨ばかりでほぼ肉はないだろう。
ヒレと胴体を繋ぐ短い腕のような関節部分だけが非常に発達した筋肉で覆われているので、まともな肉が取れるとしたらこのあたりだろうな。
ヒレを掴んで動かすことで関節の位置を確認し、ナイフを人間にとっての肩に相当する関節の間に差してサクッと胴体から切り離す。反対側も同様に。
また尻尾も胴体との境目あたりで切り離す。尻尾は縦に平べったく上下にヒレがあり、さながらヌメリのないウナギやナマズの尻尾のようだ。
まな板に前ヒレ2枚と尻尾を置いて処理にかかる。
まずは前ヒレの腕に当たる部分からヒレまで表皮を切り開いて内部を確認してみれば、腕の筋肉から腱がヒレの内部に延び、ヒレそのものは予想通り骨と軟骨と腱ばかりで肉はほぼなかった。これだけ軟骨が多ければゼラチンはよく取れるだろうが、処理に手間がかかるのは確実なので、腕肉だけをせせり取ってヒレの処理は後回しにする。
尻尾も首と同様にまず皮を剥くが、断面をチェックしたところ骨の形状が首とは異なることが判明する。首の方は三方向に突起が出ていたが、尾の方は骨の上と下に突起が出ている。つまり慣れ親しんだ魚の骨格と同じということだ。
なら簡単だ。そのまま三枚卸しにする。
腕肉は片側500gぐらいだったので合わせて1kgぐらい、尾肉は片側約1.5kgで合わせて3kgぐらい取れた。
肉の質は、腕肉がほとんど脂のない引き締まった肉であるのに対し、尾肉は適度に脂のサシが入ったいかにも上質そうな肉だった。
ここまでで一時間半ぐらいかけて解体はおよそ半分ってとこかな。時間は9時40分。太陽はすでに箱庭の上空にあり、朝の濃霧が嘘のように消え去った澄んだ空気の中、8月の終わり頃の陽射しがさんさんと照りつけている。
木陰のおかげでこのあたりは直射日光を免れているが、気温は上がってきているので、このあたりで一旦中断してすでに捌き終わった分の肉を片付けた方がいいだろうな。
【作者コメント】
今回はひたすら解体シーンだけでした。つまらなかったらゴメンよ。
現代のウミガメは一応変温動物ではあるのですが、最大種にして生きた化石のオサガメなんかは水温が0℃近い極地の海まで回遊しているそうです。
どうやって体温を維持しているかといえば、ヒレの根元の血管に優れた熱交換システムが備わっているかららしいですね。
心臓からヒレに向かう温かい血の流れる動脈と、ヒレから心臓に向かう冷たい血の流れる静脈が並行していることで効率的な熱交換がされ、ヒレに向かう血が冷やされ、心臓に向かう血が温められるそうです。
同様の熱交換システムは冷たい氷の上を歩く水鳥の足にも備わっているそうです。
一応、作中のプレシオサウルスにも同様の熱交換システムが備わっているという設定なので冬はそれなりに寒くなるこの島の近くで生き残ることができています。
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このテーブルは昔のファミリーキャンパーに人気があった青いプラスチックの外装とアルミフレームのもので、収納状態だとトランクケースのような外見になり、展開するとテーブルと椅子が一体化した四人掛けのテーブルセットになり、テーブルの中央にはパラソルを立てられるようになっている。
最近はソロキャンプが流行っていることもあり、テーブルと椅子はそれぞれ独立しているものの方が汎用性が高くて好まれる風潮があるのでめったに見かけなくなったが。
テーブルの上にまな板をセットする。これも徳助氏が使っていたものだ。これまで使っていた木のまな板はあまり大きくないのでプレシオサウルスを解体するには心許なかったのだが、徳助氏はさすが漁師だけあってブリやマグロでも捌けるような大きな業務用まな板を使っていた。
大物を捌くためにはやはり大きなまな板の方が断然作業効率はいい。
徳助氏の埋葬と遺品のチェックは予定外の作業ではあったが、結果的に作業テーブルと大きなまな板が手に入ったおかげで解体作業にかかる時間を大幅に短縮できそうだ。
昨晩から小川の上に吊るしていたプレシオサウルスはすでに十分に血抜きはできているようですでに滴り落ちるものはない。
よし。じゃあ解体を始めていこう。
全長が3㍍もあるから首と胴体を分割して吊るしていたわけだが、先に首の方をまな板の上に載せる。
頭の長さが約20㌢で首が約1㍍。頭の付け根あたりの太さは直径15㌢ぐらいで、そこからだんだん太くなって胴体近くは25㌢ぐらいになる。首だけでも重さは10kg近くありそうなので肉もそこそこ取れると思う。
まず最初に頭を切り落として1㍍ほどの首だけにする。青緑色の背側を下にして、白い腹側の喉のあたりから皮に切れ目を入れ、ナイフの刃を上向きにして皮だけを一直線に裂いていく。腹側の白い皮膚は比較的柔らかいのでさほど労せずに皮を切り終わる。
皮と身の間には皮下脂肪の層があるので、そこにナイフの刃を当てながら皮を引っ張ればベリベリと皮が身から剥がれていく。
皮を破らないように気を付けつつ剥ぎ終わると、白い皮下脂肪に覆われた深い赤色の肉が剥き出しになった。
脂肪の一欠片を摘まんで口に入れてみれば、口内の体温で一瞬で溶け、甘みのある上品な脂の味が広がる。この脂の感じは鴨みたいな水鳥に近いな。
鴨のような水鳥の脂肪は、寒くても固まらないように非常に融点が低いのが特徴で、水棲爬虫類であるプレシオサウルスもどうやらそれに近いようだ。
首の腹側には食道と気管があるのでまずそれを身から引き剥がす。取ることそのものは難しくないが、手が脂でギトギトになってしまったので、やはり先に脂はある程度取っておかないといけないようだ。この厚い皮下脂肪が常に水の中にいても体温を保つための断熱材の役割を果たしているのだろう。
コッヘルを一つ用意して、脂を削ぎ取って入れていく。この脂は後ほど精製して食用油にしよう。
脂をある程度取り除いた首からいよいよ肉を取っていく。ちなみに鶏の場合、首肉は“せせり”と呼ぶが、これは“せせり取る”が語源となっている。
首の骨は凸凹しているので、その凸凹の形に沿うように刃物を動かして肉を剥がすことをせせり取るというのだ。
まずは首の腹側。食道や気管がある関係でこちら側の骨は出っぱっていないのでせせらずとも綺麗に肉が骨から取れる。
問題は背側と左右だ。昔、博物館のフタバスズキリュウの骨格標本を見た記憶によると、首長竜の頸骨は背側と左右に櫛のような突起があったはずだ。
それで背側を上にして置き、背骨に沿って切り開いていって背骨の突起を探し、見つけたらその突起の列ギリギリに刃を入れて肉を骨から外していく。魚の三枚卸しで背骨から身を外すのと同じだな。
やがて、突起沿いに切り開いていた刃が背骨本体に到り、そのまま背骨からも肉を外すと横向きの突起骨に刃先が当たる。
横向きの突起骨をナイフで断ち切れないか試してみたが、かなり太くて硬いので切るのは諦め、刃を横向きの突起骨の形に沿わせて肉を剥がしていき、ついに片側の首肉の塊がごっそりと骨から外れる。
もう片側も同様に背側から骨に沿って刃を入れて肉を少しずつ骨から剥がしていき、細長い塊肉を骨から外す。
この骨の形状に合わせて少しずつ身を剥がしていくやり方はヒラメを五枚卸しにする感覚に似ている。
肉が無くなって剥き出しになった骨はなかなか立派で太さが5㌢ぐらいあった。白亜期の首長竜エラスモサウルス属は多いもので頸骨が80個近くあるそうだが、このプレシオサウルスはそこまで多くはないがそれでも40個以上頸骨があった。
首の腹側の肉はたぶん1kgもないぐらいだが、左右の肉はそれぞれ2kgぐらいはあると思われた。合計5kg弱の肉が首だけで取れたことになる。
本音としては肉はこれだけあれば十分だし、むしろ多すぎる肉は加工も保管も大変だからほどほどでいいのだが、かといって無駄にするわけにもいかないので引き続き胴体の解体にも取り掛かる。
胴体そのものは約1.3㍍だがそれに50㌢ほどの尻尾があるので全長1.8㍍。それに長さ1㍍ほどの前ヒレと70㌢ほどの後ヒレもあるのでさすがにこれ全部はまな板どころか作業台からもはみ出す。あと重すぎて一人では作業台に上げるのも一苦労だし、たぶん作業台が重さに耐えられない。
なので吊るしたままある程度まで解体することにした。アンコウなんかも吊るし切りで捌くからやってやれないこともないだろう。
最初に前ヒレを胴体から切り離すことにする。
パドル状になったヒレはさながら硬質ゴムの板のようで、ある程度のしなりはあるが指のように曲がることはなさそうだ。皮の内側はおそらく骨と軟骨ばかりでほぼ肉はないだろう。
ヒレと胴体を繋ぐ短い腕のような関節部分だけが非常に発達した筋肉で覆われているので、まともな肉が取れるとしたらこのあたりだろうな。
ヒレを掴んで動かすことで関節の位置を確認し、ナイフを人間にとっての肩に相当する関節の間に差してサクッと胴体から切り離す。反対側も同様に。
また尻尾も胴体との境目あたりで切り離す。尻尾は縦に平べったく上下にヒレがあり、さながらヌメリのないウナギやナマズの尻尾のようだ。
まな板に前ヒレ2枚と尻尾を置いて処理にかかる。
まずは前ヒレの腕に当たる部分からヒレまで表皮を切り開いて内部を確認してみれば、腕の筋肉から腱がヒレの内部に延び、ヒレそのものは予想通り骨と軟骨と腱ばかりで肉はほぼなかった。これだけ軟骨が多ければゼラチンはよく取れるだろうが、処理に手間がかかるのは確実なので、腕肉だけをせせり取ってヒレの処理は後回しにする。
尻尾も首と同様にまず皮を剥くが、断面をチェックしたところ骨の形状が首とは異なることが判明する。首の方は三方向に突起が出ていたが、尾の方は骨の上と下に突起が出ている。つまり慣れ親しんだ魚の骨格と同じということだ。
なら簡単だ。そのまま三枚卸しにする。
腕肉は片側500gぐらいだったので合わせて1kgぐらい、尾肉は片側約1.5kgで合わせて3kgぐらい取れた。
肉の質は、腕肉がほとんど脂のない引き締まった肉であるのに対し、尾肉は適度に脂のサシが入ったいかにも上質そうな肉だった。
ここまでで一時間半ぐらいかけて解体はおよそ半分ってとこかな。時間は9時40分。太陽はすでに箱庭の上空にあり、朝の濃霧が嘘のように消え去った澄んだ空気の中、8月の終わり頃の陽射しがさんさんと照りつけている。
木陰のおかげでこのあたりは直射日光を免れているが、気温は上がってきているので、このあたりで一旦中断してすでに捌き終わった分の肉を片付けた方がいいだろうな。
【作者コメント】
今回はひたすら解体シーンだけでした。つまらなかったらゴメンよ。
現代のウミガメは一応変温動物ではあるのですが、最大種にして生きた化石のオサガメなんかは水温が0℃近い極地の海まで回遊しているそうです。
どうやって体温を維持しているかといえば、ヒレの根元の血管に優れた熱交換システムが備わっているかららしいですね。
心臓からヒレに向かう温かい血の流れる動脈と、ヒレから心臓に向かう冷たい血の流れる静脈が並行していることで効率的な熱交換がされ、ヒレに向かう血が冷やされ、心臓に向かう血が温められるそうです。
同様の熱交換システムは冷たい氷の上を歩く水鳥の足にも備わっているそうです。
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