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箱庭スローライフ編
第143話 14日目⑥おっさんは土器を焼く
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一時間ほど休憩してから火床に向かえば、薪は粗方燃え尽きて灰と燃え残りの熾火が燻っている状態だった。そこにスコップと木の棒を持って近づき、まだ燃えている熾火を一旦転がし除けて、灰の中から埋めてあった土器を掘り出す。この時点ではまだ完全に焼き固まってはいないので慎重に。
掘り出した土器は灰の上にひとまとめにして置き、その周りを囲むように、準備してあった薪を井桁に組んでいく。
井桁というのは『二』を交互に組み上げて上から見れば『井』の形になるように薪を積むことで、キャンプファイアーなどでお馴染みのあれだ。
井桁は、燃やした時に内側がかなりの高温になるという特徴があるので、野焼きで土器を焼く時に重宝する方法だ。
井桁で土器を焼く上での注意点は、井桁の下の方の薪があまりに早く燃えてしまうと井桁全体が焼け落ちてしまうので、下の方の薪は大きい物を選び、燃えにくいように事前に湿らせておくぐらいだな。
今回焼く土器は、すり鉢とペアマグと直径10㌢ぐらいの小さい甕が3個だけなのでそんなに大きな井桁は必要ない。
土器をすっぽり覆うぐらいまで薪を組み、薪と土器の間に焚きつけとして松葉や小枝や松ぼっくりを詰めていき、脇に除けておいた熾火を戻してそれを火種にして扇いで燃え上がらせる。
焚きつけの小枝にさえ火が着いてしまえばあっと言う間に全体に火が周り、井桁の中央からゴウッと火柱が上がり始める。
「うわ。なんかすごい火力っすね」
「薪を井桁に組むと真ん中の空洞部分が煙突効果を発揮するから炎が上に吸い上げられてこんな風に高火力が出るんだよな」
「ほ? 煙突効果で炎が上に吸い上げられるってどういうことっすか?」
「ん? ああ、みさちは煙突効果そのものが分かってない感じか。煙突ってのはただ煙を外に出すためのものじゃなくて、ボイラー内の燃焼効果を高める役割があるんだよ。
燃焼によって発生した熱い空気や煙は外気より軽いから上へ上へ上がろうとするんだが、そうやって熱い空気や煙が煙突を通ってどんどん排出されると今度はボイラー内の気圧が下がって外の空気を吸い込む力になる。そこに吸気口から燃焼に必要な酸素を多く含んだ空気が流れ込んでくれば燃焼がどんどん進む。この煙突によって起きる空気の循環の流れが煙突効果だ」
「へー、煙突ってそういう役割があったんすね」
「で、この井桁の場合、井桁の内側の空洞部分が煙突兼ボイラーになるから下から上に向かって空気の流れができるだろ。そして井桁の側面の隙間から酸素はどんどん供給されるし、井桁全体が薪でもあるからこんな風に高火力でガンガン燃えるってわけだ」
「なるほど! 燃焼のメカニズムがよく分かったっす。つまり、高温で一気に燃やそうと思うなら薪を井桁に組むのがいいってわけっすね」
「そういうことだな。ほら、言ってるうちに土器が赤熱してきたぞ」
「おお、ほんとだ。まだ一部だけっすけど赤くなってきたっすね」
燃え上がる井桁の内側に並んだ土器の縁部分が赤くなり始めている。
「この赤熱している部分は、熱で粘土に含まれているガラス質なんかの比較的低温で融ける成分が融解している状態なんだ。この一旦融けた成分が冷え固まる時に周りを強力に繋ぎ合わせて丈夫な土器に焼成するんだよ」
「ほー。つまり、土器全体が真っ赤になるまでは焼かなきゃいけないってことっすね」
「そうだな。このまま全体がしっかり赤熱するのを見守って、もし火力が足りなさそうなら薪を追加したり扇いだりなんかのテコ入れもするってぐらいかな」
「ふむふむ。じゃああまり火の傍からは離れない方がいいんすね」
「全体が赤熱するまではそうだな。その後は自然鎮火に任せていいけど。まあ、そんなに長く焼くわけでもないし、火の番は一人いればいいからみさちも何か他にやりたいことがあるなら行ってきていいぞ?」
「……んー、どうしよっかな。……あ、そうだ。出来立てのペアマグでコーヒー飲みたいっすから、さっき選別したドングリの殻剥きしとくっすよ」
「お、いいな。じゃあ俺も火の番をしながらできる作業をなにかやっとくかな」
葛の芯を三本で三つ編みにして平紐状にした真田紐のストックが貯まってきたから、そろそろソレを使って美岬の為に麦わら帽子を作ってやってもいいかな。
そう言ってみると美岬が目をキラッキラさせて食いつく。
「うっきゃーっ! いいんすか? いいんすかっ? めっちゃ嬉しいっす! 是非ともお願いするっす!」
「お、おう。おけおけ。じゃあすぐに取りかかるよ」
すぐに拠点から作り貯めておいた葛の真田紐と葛の生糸を一巻き取ってくる。
麦わら帽子を一つ作るのに真田紐がだいたい40~50㍍は必要になるからある程度ストックがないと作れないんだよな。寝る前の空き時間を利用して可能な限り毎日チマチマと作業してきてようやく一つ作れるぐらいストックができている。
麦わら帽子は、平たい真田紐を頭頂部から螺旋状に巻きながら縫い合わせて作るが、縫い合わせる糸はそこまで強靭である必要はないので、貴重なPEラインを使うのは勿体ない。葛の生糸で十分だ。だが葛の生糸は細めのタコ糸ぐらいの太さなので俺の裁縫道具の縫い針の小さな穴には通らない。
とりあえず松の小枝をナイフで削って麦わら帽子用の縫い針を作るところから始める。
出来上がった針は爪楊枝を一回り大きくしたぐらいで、針穴を開ける場所を平たくすることで穴を開けやすくして、そこにナイフの先端部を使って穴を開けて葛の生糸を通す。
針と糸の準備もできたのでさっそく帽子を作り始める。といっても特に難しいことはなにもない。真田を螺旋状に巻きながら一周目と二周目、二周目と三周目をチクチク縫い合わせながら徐々にドーム状に成形していき、鍔の部分まできたら反対側に折り曲げて同じように縫い合わせながら成形するだけ。ひたすら根気がいるだけの単純作業だ。
美岬はドングリの殻剥きに必要なものをここに持ってきて帽子を作る俺の横で作業をしているので、時々作りかけの帽子を彼女の頭に被せてみてサイズを調整しながら作業を進める。
作りかけを頭に乗せる度に期待を隠しきれずにニマニマしている美岬が可愛くて、その顔見たさに必要以上に美岬の頭に乗せていたのはご愛嬌ということで。
帽子作りをしつつも土器の焼成の様子にはちゃんと気は配っている。
薪を何本か追加し、火勢が弱まってきた時に扇いで火力を上げ、土器がすべて完全に赤熱するのを見届けた。
あとは燃え尽きて勝手に鎮火するまで放置でいいので、その後は帽子作りに専念した。
【作者コメント】
煙突効果について、作中での岳人の説明にもうちょっと補足します。
気体というものは加熱すると密度が下がります。周囲の空気よりも相対的に密度の下がった気体は軽くなるので上へ上へと上がろうとします。その力を利用するのが熱気球とか煙突効果ということになります。
煙突が上向きに長ければ長いほど煙突効果は強くなり、ボイラーに燃焼に必要な空気を吸い込む力も強まるので火力も上げやすくなります。
暖房費が高騰している今、ホームセンターの薪ストーブを検討されている方もおられるかもしれませんが、その際は煙突を可能な限りまっすぐ上向きに伸ばせる場所に設置することを意識すればあまり失敗せずに運用できますよ。
ちなみに煙突が詰まっていたり、横向きだったり、途中で曲げたりすると煙突効果が十分に発揮されないので室内に煙が逆流したり、不完全燃焼によって一酸化炭素中毒にもなりやすくなります。
掘り出した土器は灰の上にひとまとめにして置き、その周りを囲むように、準備してあった薪を井桁に組んでいく。
井桁というのは『二』を交互に組み上げて上から見れば『井』の形になるように薪を積むことで、キャンプファイアーなどでお馴染みのあれだ。
井桁は、燃やした時に内側がかなりの高温になるという特徴があるので、野焼きで土器を焼く時に重宝する方法だ。
井桁で土器を焼く上での注意点は、井桁の下の方の薪があまりに早く燃えてしまうと井桁全体が焼け落ちてしまうので、下の方の薪は大きい物を選び、燃えにくいように事前に湿らせておくぐらいだな。
今回焼く土器は、すり鉢とペアマグと直径10㌢ぐらいの小さい甕が3個だけなのでそんなに大きな井桁は必要ない。
土器をすっぽり覆うぐらいまで薪を組み、薪と土器の間に焚きつけとして松葉や小枝や松ぼっくりを詰めていき、脇に除けておいた熾火を戻してそれを火種にして扇いで燃え上がらせる。
焚きつけの小枝にさえ火が着いてしまえばあっと言う間に全体に火が周り、井桁の中央からゴウッと火柱が上がり始める。
「うわ。なんかすごい火力っすね」
「薪を井桁に組むと真ん中の空洞部分が煙突効果を発揮するから炎が上に吸い上げられてこんな風に高火力が出るんだよな」
「ほ? 煙突効果で炎が上に吸い上げられるってどういうことっすか?」
「ん? ああ、みさちは煙突効果そのものが分かってない感じか。煙突ってのはただ煙を外に出すためのものじゃなくて、ボイラー内の燃焼効果を高める役割があるんだよ。
燃焼によって発生した熱い空気や煙は外気より軽いから上へ上へ上がろうとするんだが、そうやって熱い空気や煙が煙突を通ってどんどん排出されると今度はボイラー内の気圧が下がって外の空気を吸い込む力になる。そこに吸気口から燃焼に必要な酸素を多く含んだ空気が流れ込んでくれば燃焼がどんどん進む。この煙突によって起きる空気の循環の流れが煙突効果だ」
「へー、煙突ってそういう役割があったんすね」
「で、この井桁の場合、井桁の内側の空洞部分が煙突兼ボイラーになるから下から上に向かって空気の流れができるだろ。そして井桁の側面の隙間から酸素はどんどん供給されるし、井桁全体が薪でもあるからこんな風に高火力でガンガン燃えるってわけだ」
「なるほど! 燃焼のメカニズムがよく分かったっす。つまり、高温で一気に燃やそうと思うなら薪を井桁に組むのがいいってわけっすね」
「そういうことだな。ほら、言ってるうちに土器が赤熱してきたぞ」
「おお、ほんとだ。まだ一部だけっすけど赤くなってきたっすね」
燃え上がる井桁の内側に並んだ土器の縁部分が赤くなり始めている。
「この赤熱している部分は、熱で粘土に含まれているガラス質なんかの比較的低温で融ける成分が融解している状態なんだ。この一旦融けた成分が冷え固まる時に周りを強力に繋ぎ合わせて丈夫な土器に焼成するんだよ」
「ほー。つまり、土器全体が真っ赤になるまでは焼かなきゃいけないってことっすね」
「そうだな。このまま全体がしっかり赤熱するのを見守って、もし火力が足りなさそうなら薪を追加したり扇いだりなんかのテコ入れもするってぐらいかな」
「ふむふむ。じゃああまり火の傍からは離れない方がいいんすね」
「全体が赤熱するまではそうだな。その後は自然鎮火に任せていいけど。まあ、そんなに長く焼くわけでもないし、火の番は一人いればいいからみさちも何か他にやりたいことがあるなら行ってきていいぞ?」
「……んー、どうしよっかな。……あ、そうだ。出来立てのペアマグでコーヒー飲みたいっすから、さっき選別したドングリの殻剥きしとくっすよ」
「お、いいな。じゃあ俺も火の番をしながらできる作業をなにかやっとくかな」
葛の芯を三本で三つ編みにして平紐状にした真田紐のストックが貯まってきたから、そろそろソレを使って美岬の為に麦わら帽子を作ってやってもいいかな。
そう言ってみると美岬が目をキラッキラさせて食いつく。
「うっきゃーっ! いいんすか? いいんすかっ? めっちゃ嬉しいっす! 是非ともお願いするっす!」
「お、おう。おけおけ。じゃあすぐに取りかかるよ」
すぐに拠点から作り貯めておいた葛の真田紐と葛の生糸を一巻き取ってくる。
麦わら帽子を一つ作るのに真田紐がだいたい40~50㍍は必要になるからある程度ストックがないと作れないんだよな。寝る前の空き時間を利用して可能な限り毎日チマチマと作業してきてようやく一つ作れるぐらいストックができている。
麦わら帽子は、平たい真田紐を頭頂部から螺旋状に巻きながら縫い合わせて作るが、縫い合わせる糸はそこまで強靭である必要はないので、貴重なPEラインを使うのは勿体ない。葛の生糸で十分だ。だが葛の生糸は細めのタコ糸ぐらいの太さなので俺の裁縫道具の縫い針の小さな穴には通らない。
とりあえず松の小枝をナイフで削って麦わら帽子用の縫い針を作るところから始める。
出来上がった針は爪楊枝を一回り大きくしたぐらいで、針穴を開ける場所を平たくすることで穴を開けやすくして、そこにナイフの先端部を使って穴を開けて葛の生糸を通す。
針と糸の準備もできたのでさっそく帽子を作り始める。といっても特に難しいことはなにもない。真田を螺旋状に巻きながら一周目と二周目、二周目と三周目をチクチク縫い合わせながら徐々にドーム状に成形していき、鍔の部分まできたら反対側に折り曲げて同じように縫い合わせながら成形するだけ。ひたすら根気がいるだけの単純作業だ。
美岬はドングリの殻剥きに必要なものをここに持ってきて帽子を作る俺の横で作業をしているので、時々作りかけの帽子を彼女の頭に被せてみてサイズを調整しながら作業を進める。
作りかけを頭に乗せる度に期待を隠しきれずにニマニマしている美岬が可愛くて、その顔見たさに必要以上に美岬の頭に乗せていたのはご愛嬌ということで。
帽子作りをしつつも土器の焼成の様子にはちゃんと気は配っている。
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あとは燃え尽きて勝手に鎮火するまで放置でいいので、その後は帽子作りに専念した。
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気体というものは加熱すると密度が下がります。周囲の空気よりも相対的に密度の下がった気体は軽くなるので上へ上へと上がろうとします。その力を利用するのが熱気球とか煙突効果ということになります。
煙突が上向きに長ければ長いほど煙突効果は強くなり、ボイラーに燃焼に必要な空気を吸い込む力も強まるので火力も上げやすくなります。
暖房費が高騰している今、ホームセンターの薪ストーブを検討されている方もおられるかもしれませんが、その際は煙突を可能な限りまっすぐ上向きに伸ばせる場所に設置することを意識すればあまり失敗せずに運用できますよ。
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