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箱庭スローライフ編
第135話 13日目⑬おっさんは過去を語る①
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俺は高校までは実家から通っていたが、将来的に実家の店を継ごうと思うなら調理師免許が必要になるので、高校卒業後に調理専門学校に進学することになり、そのタイミングで街にアパートを借りて一人暮らしを始めた。
調理専門学校に通い始めたとはいえ、その時点では料理なんてほとんどできなかったし、母親がずっとしてくれていた家事に至ってはちんぷんかんぷんで、洗濯機を回すだけでも洗剤の必要量が分からずに四苦八苦するような有り様だった。
今にしてみれば滑稽に思えるが、あの頃は本当に家事をするのが苦痛で、当然のごとく家事がどんどんおろそかになり、なるべく家事をしないで済まそうと掃除や洗濯は最低限、家ではほとんど料理をせずに出来合いの惣菜やインスタント食品に頼り、まともな食事は外に食べに行くか、学校での調理実習で作ったものがせいぜいの生活だった。
そんな過去を話せば美岬が驚く。
「……意外っすね。ガクさんにもそんな時代があったなんて。でもなるべく家事をしたくないって気持ちは分かりすぎるぐらい分かるっす。てか、まんまあたしの本土での生活じゃないっすか」
「まあ実家にいる頃に家事手伝いをしてこなかった一人暮らし初心者が必ず通る道ではあるかもな。俺自身もそうだったから、美岬の本土での生活がどんなだったかは、前に話を聞いた時にだいたいイメージできてたぞ」
「うげ。想像しなくていいっすよ。……そういえばあたしの部屋って今頃どうなってるんすかね?」
「普通に考えたら親が片付けるとは思うけどな」
「…………ぐはっ! 詰んだっす。ダーリン、もうここに永住しましょう! うん。それがいいっす。あたしたちはここでアダムとイブになるんすよ」
「……いったい何を隠し持ってたんだ?」
「それは聞かぬが花っす。さ、続きをどうぞ」
「まあいいけど……」
外食ばかりの生活だと当然懐具合が寂しくなってくるので、近所の洋食レストランに賄い付きの求人募集が出ているのを知るなり即座に飛び付いた。
調理現場での実務経験を積み、稼ぎを生活費の足しにでき、賄い食で食費まで浮かせられるなんて、俺にとってまさに理想の環境、夢のような職場だった。実際、オーナーシェフが元々一流ホテルで副料理長まで経験していた腕のいい料理人だったから、一緒に働いてその仕事ぶりを間近で見ることができたのは本当に貴重な経験だった。
そして、そのバイト先で先輩スタッフである彼女と出会った。小柄で童顔だったのでてっきり高校生バイトだと思っていたら、実際には俺の二つ上の二十歳で、一人暮らししながら近くの大学に通う女子大生だった。
特に目立つ美人ではなかったが、いつも明るく愛嬌があってよく気が利き、小柄なのに信じられないぐらいパワフルでちょこまかとよく働く、小動物のようなチャーミングさが魅力的で老若男女を問わず人気がある、そんな人だった。
また幼い外見からは想像もできなかったが、一緒に働いてみると、すさまじく仕事が出来るので雇い主からの信頼も厚く、面倒見のいい姉御肌で後輩たちからも慕われ、かくいう俺も気づけばすっかり彼女の魅力に骨抜きにされていた。
そんな彼女を狙っている男は多く、色んな男たちから次から次に口説かれていたが、相手を立てつつもそのことごとくを巧く断っていたので一種の高嶺の花のような扱いだった。
そんな彼女がなぜその当時は取り立てて見所もなかったような俺の告白を受け入れてくれたのかは分からない。頼りない弟のような感覚でほっとけなかったのかもしれない。
とにかく、彼女は俺にとって初めての恋人になり、初めて一夜を共にした時に知って驚いたが、あんなにモテていたにもかかわらず、彼女にとっても俺が初めての相手だった。
「……その彼女さん、名前なんていうんすか?」
「今さら知ってどうするんだ?」
「藁人形に必要っす」
「やめなさい」
「ふふ、もちろん冗談っすけど、今嫁としてダーリンの特別な人だった元カノのことは彼女っていう代名詞じゃなくてちゃんと個人として知りたいっす」
「んー……まあいいけど。菜月だよ」
「ふーん、じゃあナッちゃんって呼んでたんすか?」
「そうだな」
「じゃあナッちゃんはガクさんのことなんて呼んでたんすか?」
「俺はガクちゃんと呼ばれてたな」
「ズルい!」
「いや、なんでだよ」
「あだ名呼びとちゃん付けはあたしもしたいっす」
「すればいいだろ。そもそもガクさん呼びもダーリン呼びも美岬が始めたんだし」
「……ガクちゃん、あたしになんかいいあだ名ないっすか?」
「そもそも今まではなんて呼ばれてたんだ?」
何気なく訊いたそれは地雷だった。
「ふっ……あたしにあだ名で呼び合うような友だちはいなかったっす。島には同世代はいなかったんでおじちゃんおばちゃんたちからは常に美岬ちゃん呼びだったっすし」
目からハイライトを失ってスンとなる美岬。そういえば高齢社会の過疎村出身で高校ではいじめられっ子だったな。慌ててフォローに回る。
「あー……なんかすまん。……んー、気に入るのがあるかは分からんが、妹は子供の頃は友だちからは『みさみん』とか『みさりん』とか『みさち』とか『みさみょん』とか呼ばれてたぞ」
「……みさち、結構好きかも」
「じゃあ美岬のあだ名はみさちな」
「うへへ……でも、自分からあだ名をねだっておきながらあれっすけど、ガクちゃんから美岬って呼ばれるのはそれはそれで好きっすよ」
「……そのへんは適当に使い分けるよ」
「わぁい。……あ、脱線してゴメンす。それで、ナッちゃんとはそれからどうなったんすか?」
菜月と恋人同士になり、お互いの部屋を訪問し合うようになり、いかにも家事スキルのない男の一人暮らしテンプレな俺の部屋の惨状に菜月は呆れ、俺は彼女からだいぶ家事を仕込まれた。菜月はプライベートもちゃんとしてたので家事スキルも高く、部屋はいつも綺麗だった。
彼女から教えられた家事の心構えは、毎日完璧にこなすより、無理しない程度にこなして溜め込まないこと。それはその後の人生でもずっと役に立ってるから彼女には感謝している。
彼女に手伝ってもらって一度自分の部屋の断捨離をして、それからはなるべく物を増やさず、出したら仕舞うを心がけ、調理学校でやるような手の込んだ料理ではなく、時短の手抜き飯のコツを覚え、だんだん家事が苦痛ではなく自然にこなせるようになった。
それから半年ほどお互いの部屋を行き来するような半同棲生活が続き、そろそろ一緒に暮らした方がいいかなと考えて始めていた頃、彼女がセックス中にやけに痛がるようになってセックスを中断したり拒まれることが増え、ほどなくして別れを切り出された。
「え? なんで? ガクちゃんはナッちゃんのことすごく大事にしてたし、家事も仕事も学校もすごく頑張ってちゃんと両立させてたじゃないっすか。エッチを拒まれる理由も、まして振られる理由が分かんないんすけど?」
「俺もその時はそう思ったよ。俺たちはすごく上手くいってると思ってたし、確かに彼女がやけにセックスを痛がるようになってレス気味にはなってたとはいえ、それでも彼女のことは好きだったから一緒にいられるだけでもよかったんだ。だから、他に好きな男ができたから別れたいって言われてすごくショックだったんだ」
「うわぁ……それは辛すぎる。……んー、でも本当にそれ、ナッちゃんの本心だったんすかね? なんか、ここまで聞いたナッちゃんの人物像とその理由は違和感を感じるんすけど?」
「鋭いな。あの時、その違和感を俺が感じ取れていれば違う未来もあったかもしれないが……その時の俺はショック過ぎて頭が真っ白になってて、せめて彼女の幸せを願って言われるままに身を引くことしかできなかったんだ」
「……うー、もう終わったこととはいえ、ガクちゃんの気持ちを思うと、なんか納得いかないっす」
別れてほどなくしてから菜月はレストランでのバイトを辞めた。大学も辞めてアパートも引き払ったらしいというのは後で噂で聞いた。
俺はといえば彼女への未練を断ち切るためにがむしゃらになって仕事と勉強に打ち込んでいて、彼女に関する噂を意識的に聞かないようにしていた。
未だに想いを引き摺っている相手の今の恋愛の話なんて聞きたくなかったから。
【作者コメント】
意外に思えるかもですが、調理学校で学ぶ内容って案外家庭料理では役に立ちません。あれはあくまで正しい料理の基礎を教える場なので。
魚や鶏を一から捌いたり、昆布と鰹節で出汁を取ったり、カレールゥを手作りしたり、牛の骨と香味野菜でブイヨン出汁を取ったり、数日かけてデミグラスソースを作ったりとかって普通の家庭料理じゃやりませんからね。まあ魚ぐらいならともかく。
私も調理学校で作ったハンバーグを実家で夕食に作ろうとして数時間かけたのを覚えています。今では時短手抜き技フル活用で15分もかかりませんが。
調理師は免許取得後に現場でどれだけ揉まれるかで使える人材になるかどうかが決まるタイプの職業です。
岳人の過去話は一話でまとめるつもりが思ったより長くなったので分けます。まあここまでは割とよくある別れ話でしたね。
調理専門学校に通い始めたとはいえ、その時点では料理なんてほとんどできなかったし、母親がずっとしてくれていた家事に至ってはちんぷんかんぷんで、洗濯機を回すだけでも洗剤の必要量が分からずに四苦八苦するような有り様だった。
今にしてみれば滑稽に思えるが、あの頃は本当に家事をするのが苦痛で、当然のごとく家事がどんどんおろそかになり、なるべく家事をしないで済まそうと掃除や洗濯は最低限、家ではほとんど料理をせずに出来合いの惣菜やインスタント食品に頼り、まともな食事は外に食べに行くか、学校での調理実習で作ったものがせいぜいの生活だった。
そんな過去を話せば美岬が驚く。
「……意外っすね。ガクさんにもそんな時代があったなんて。でもなるべく家事をしたくないって気持ちは分かりすぎるぐらい分かるっす。てか、まんまあたしの本土での生活じゃないっすか」
「まあ実家にいる頃に家事手伝いをしてこなかった一人暮らし初心者が必ず通る道ではあるかもな。俺自身もそうだったから、美岬の本土での生活がどんなだったかは、前に話を聞いた時にだいたいイメージできてたぞ」
「うげ。想像しなくていいっすよ。……そういえばあたしの部屋って今頃どうなってるんすかね?」
「普通に考えたら親が片付けるとは思うけどな」
「…………ぐはっ! 詰んだっす。ダーリン、もうここに永住しましょう! うん。それがいいっす。あたしたちはここでアダムとイブになるんすよ」
「……いったい何を隠し持ってたんだ?」
「それは聞かぬが花っす。さ、続きをどうぞ」
「まあいいけど……」
外食ばかりの生活だと当然懐具合が寂しくなってくるので、近所の洋食レストランに賄い付きの求人募集が出ているのを知るなり即座に飛び付いた。
調理現場での実務経験を積み、稼ぎを生活費の足しにでき、賄い食で食費まで浮かせられるなんて、俺にとってまさに理想の環境、夢のような職場だった。実際、オーナーシェフが元々一流ホテルで副料理長まで経験していた腕のいい料理人だったから、一緒に働いてその仕事ぶりを間近で見ることができたのは本当に貴重な経験だった。
そして、そのバイト先で先輩スタッフである彼女と出会った。小柄で童顔だったのでてっきり高校生バイトだと思っていたら、実際には俺の二つ上の二十歳で、一人暮らししながら近くの大学に通う女子大生だった。
特に目立つ美人ではなかったが、いつも明るく愛嬌があってよく気が利き、小柄なのに信じられないぐらいパワフルでちょこまかとよく働く、小動物のようなチャーミングさが魅力的で老若男女を問わず人気がある、そんな人だった。
また幼い外見からは想像もできなかったが、一緒に働いてみると、すさまじく仕事が出来るので雇い主からの信頼も厚く、面倒見のいい姉御肌で後輩たちからも慕われ、かくいう俺も気づけばすっかり彼女の魅力に骨抜きにされていた。
そんな彼女を狙っている男は多く、色んな男たちから次から次に口説かれていたが、相手を立てつつもそのことごとくを巧く断っていたので一種の高嶺の花のような扱いだった。
そんな彼女がなぜその当時は取り立てて見所もなかったような俺の告白を受け入れてくれたのかは分からない。頼りない弟のような感覚でほっとけなかったのかもしれない。
とにかく、彼女は俺にとって初めての恋人になり、初めて一夜を共にした時に知って驚いたが、あんなにモテていたにもかかわらず、彼女にとっても俺が初めての相手だった。
「……その彼女さん、名前なんていうんすか?」
「今さら知ってどうするんだ?」
「藁人形に必要っす」
「やめなさい」
「ふふ、もちろん冗談っすけど、今嫁としてダーリンの特別な人だった元カノのことは彼女っていう代名詞じゃなくてちゃんと個人として知りたいっす」
「んー……まあいいけど。菜月だよ」
「ふーん、じゃあナッちゃんって呼んでたんすか?」
「そうだな」
「じゃあナッちゃんはガクさんのことなんて呼んでたんすか?」
「俺はガクちゃんと呼ばれてたな」
「ズルい!」
「いや、なんでだよ」
「あだ名呼びとちゃん付けはあたしもしたいっす」
「すればいいだろ。そもそもガクさん呼びもダーリン呼びも美岬が始めたんだし」
「……ガクちゃん、あたしになんかいいあだ名ないっすか?」
「そもそも今まではなんて呼ばれてたんだ?」
何気なく訊いたそれは地雷だった。
「ふっ……あたしにあだ名で呼び合うような友だちはいなかったっす。島には同世代はいなかったんでおじちゃんおばちゃんたちからは常に美岬ちゃん呼びだったっすし」
目からハイライトを失ってスンとなる美岬。そういえば高齢社会の過疎村出身で高校ではいじめられっ子だったな。慌ててフォローに回る。
「あー……なんかすまん。……んー、気に入るのがあるかは分からんが、妹は子供の頃は友だちからは『みさみん』とか『みさりん』とか『みさち』とか『みさみょん』とか呼ばれてたぞ」
「……みさち、結構好きかも」
「じゃあ美岬のあだ名はみさちな」
「うへへ……でも、自分からあだ名をねだっておきながらあれっすけど、ガクちゃんから美岬って呼ばれるのはそれはそれで好きっすよ」
「……そのへんは適当に使い分けるよ」
「わぁい。……あ、脱線してゴメンす。それで、ナッちゃんとはそれからどうなったんすか?」
菜月と恋人同士になり、お互いの部屋を訪問し合うようになり、いかにも家事スキルのない男の一人暮らしテンプレな俺の部屋の惨状に菜月は呆れ、俺は彼女からだいぶ家事を仕込まれた。菜月はプライベートもちゃんとしてたので家事スキルも高く、部屋はいつも綺麗だった。
彼女から教えられた家事の心構えは、毎日完璧にこなすより、無理しない程度にこなして溜め込まないこと。それはその後の人生でもずっと役に立ってるから彼女には感謝している。
彼女に手伝ってもらって一度自分の部屋の断捨離をして、それからはなるべく物を増やさず、出したら仕舞うを心がけ、調理学校でやるような手の込んだ料理ではなく、時短の手抜き飯のコツを覚え、だんだん家事が苦痛ではなく自然にこなせるようになった。
それから半年ほどお互いの部屋を行き来するような半同棲生活が続き、そろそろ一緒に暮らした方がいいかなと考えて始めていた頃、彼女がセックス中にやけに痛がるようになってセックスを中断したり拒まれることが増え、ほどなくして別れを切り出された。
「え? なんで? ガクちゃんはナッちゃんのことすごく大事にしてたし、家事も仕事も学校もすごく頑張ってちゃんと両立させてたじゃないっすか。エッチを拒まれる理由も、まして振られる理由が分かんないんすけど?」
「俺もその時はそう思ったよ。俺たちはすごく上手くいってると思ってたし、確かに彼女がやけにセックスを痛がるようになってレス気味にはなってたとはいえ、それでも彼女のことは好きだったから一緒にいられるだけでもよかったんだ。だから、他に好きな男ができたから別れたいって言われてすごくショックだったんだ」
「うわぁ……それは辛すぎる。……んー、でも本当にそれ、ナッちゃんの本心だったんすかね? なんか、ここまで聞いたナッちゃんの人物像とその理由は違和感を感じるんすけど?」
「鋭いな。あの時、その違和感を俺が感じ取れていれば違う未来もあったかもしれないが……その時の俺はショック過ぎて頭が真っ白になってて、せめて彼女の幸せを願って言われるままに身を引くことしかできなかったんだ」
「……うー、もう終わったこととはいえ、ガクちゃんの気持ちを思うと、なんか納得いかないっす」
別れてほどなくしてから菜月はレストランでのバイトを辞めた。大学も辞めてアパートも引き払ったらしいというのは後で噂で聞いた。
俺はといえば彼女への未練を断ち切るためにがむしゃらになって仕事と勉強に打ち込んでいて、彼女に関する噂を意識的に聞かないようにしていた。
未だに想いを引き摺っている相手の今の恋愛の話なんて聞きたくなかったから。
【作者コメント】
意外に思えるかもですが、調理学校で学ぶ内容って案外家庭料理では役に立ちません。あれはあくまで正しい料理の基礎を教える場なので。
魚や鶏を一から捌いたり、昆布と鰹節で出汁を取ったり、カレールゥを手作りしたり、牛の骨と香味野菜でブイヨン出汁を取ったり、数日かけてデミグラスソースを作ったりとかって普通の家庭料理じゃやりませんからね。まあ魚ぐらいならともかく。
私も調理学校で作ったハンバーグを実家で夕食に作ろうとして数時間かけたのを覚えています。今では時短手抜き技フル活用で15分もかかりませんが。
調理師は免許取得後に現場でどれだけ揉まれるかで使える人材になるかどうかが決まるタイプの職業です。
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