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箱庭スローライフ編
第126話 13日目④おっさんはマイホーム造りを始める
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虫除けのためにハマゴウを燃やした煙を浴びてから採集のために林に入る。すでに何度も出入りしているので最短距離で目的地に向かうのも難しくないが、せっかく美岬と一緒なので前から目を付けていたある場所に先に向かう。
そこは小川を河口から500㍍ほど遡上したあたりからスダジイの林に少し入ったところで、先日三つ葉を見つけて帰る途中でたまたま見つけた場所だ。
「お、あったあった。美岬、この4本の木を見てどう思う?」
「えー? ただのスダジイっすよね。なにかあるんすか?」
「この4本の位置関係とか枝分かれの場所とかけっこういい感じだと思わん?」
この辺りの木々はだいたい幹の太さが30㌢ぐらいあるものが多く、数㍍間隔で乱立しているが、ここには同じぐらいの大きさの木がおよそ3㍍の間隔で4本固まって生えていて、その4本を繋ぎ合わせれば1辺が3㍍の正四角形になる。
枝分かれの場所も似ていて、地面から2㍍ぐらいの高さに大きな枝分かれがあるのも実に都合がいい。さて、美岬は俺の意図に気づくかな?
「ガクさんのことだからただ単に造形が好みとかそういう話じゃないっすよね」
「もちろん。この場所は水場も近いし、粘土の採掘ポイントもすぐそばだ。箱庭の俺たちの行動範囲のほぼ中央ぐらいだからどこに向かうにもアクセスがいい」
そう言うと美岬はその場所を木だけでなく周辺も含めてぐるりと見回して、ハッと気づく。
「ま、まさか、この場所にこの4本の木を利用して新しい拠点を作っちゃうつもりっすか?」
「正解! 今の拠点も手狭になってきたし、これからだんだん秋に向けて気温が下がっていくことを考えるとそろそろちゃんとした家を造った方がいいと思ってな。この場所は最有力候補だ」
美岬がぱぁっと満面の笑顔になる。
「わあぁ! マジっすか! 新婚初日にマイホームの新築計画を発表するなんてどれだけ嫁を喜ばせれば気が済むんすか!」
「本当は内緒でこっそり整備してからサプライズすることも考えていたんだけどな、美岬ならそれよりやっぱり計画段階から一緒にしたがるかなと思ったんだが?」
「当然っす。二人のお家なんすからお互いに意見を出し合いながら一緒に協力して造りたいっすよ」
「よかった。正解だったな」
美岬が俺の手を取って引っ張る。
「さあさあ、ダーリンの計画を聞かせてほしいっす。ここをどういうお家にするつもりなんすか?」
4本の木の内側に入れば、積もった落ち葉でフワフワしていて、地表に露出した根がところどころ出っ張っている。
「この4本の木をそのまま四隅の柱にするのは察してると思うけど、この地面の部分はそのまま炊事と食事のためのスペースにしようと思ってるんだ。三方を壁にして、中に竃や調理台や食事用のテーブルや椅子を設置して、このフワフワの腐葉土を除去して地面は固めてならす感じだな」
「ふむふむ。ダイニングキッチンというか土間っすね」
「柱の木はだいたい2㍍ぐらいの高さに枝分かれがあるから、この部分を利用して丸太を渡して固定して四角の枠にして、それを土台にしてその上にツリーハウスを造って居住スペースにしようと思ってるんだ」
俺の説明でおおよそのイメージができたようで美岬が目をキラキラさせる。
「ツリーハウス! わぁ! 小さい頃からめっちゃ憧れてたんすよ」
「気持ちはわかる。ロマンがあるよな。もちろんロマンだけでツリーハウスにするわけじゃないけどな。床下のスペースを炊事場にすればその熱で冬でも暖かくできるし、煙で燻すことで虫の発生も抑えられるんだ。そして上の建物と柱の木の生い茂った葉が屋根になるから雨でも関係無く下で炊事ができるのも大きいな」
「なるほどっす。熱効率も考えてのツリーハウスなんすね。でもこれってめっちゃ丸太が必要になるんじゃないっすか? 土間を囲む三方の壁と上のツリーハウス部分も含めると」
「いいところに気づいたな。いくら四隅の柱があるといってもそれ以外を全部木で造ろうと思ったら必要な丸太は相当な量になるな。だから床とか骨組みとか本当に重要な場所以外は別の材料を使おうと思ってる」
「……あ、拠点で干してる大量の葦ってもしかしてその為の物っすか?」
トイレ小屋や燻製小屋でもすでに使っているからすぐに思い至ったようだ。
「正解。屋根は茅葺きにして、壁は葦を格子に組んでそれを芯材にして土壁にすれば断熱性も良いから丸太壁よりずっと快適になるはずだ」
「おぉ! 土壁っすか。それは想定してなかったっすけどそれなら確かに材木は少なくて済みそうっすね」
「土壁はいいぞ。断熱性は高いし湿気も吸収してくれるから中は季節関係無く快適だからな。粘土の採掘ポイントがすぐそばってのもこの場合は大きなメリットになるな」
「なぁるほど! そう考えるとほんとにここはあたしたちの新居を造るのに最高のポイントっすね!」
「奥さんのお気に召したかな?」
「もちろんっす! もうワクワクしかないっす! お家造りはいつから始めるっすか?」
「建物として造り始めるのはある程度必要な丸太や材料が揃ってからになるが、地面の腐葉土の除去とならし作業は隙間時間を見つけてぼちぼち始めていこうか。建築用にサイズを揃えた丸太なんかも随時この辺りに運んでおくのもいいな」
「あは。もう楽しみすぎるっす! 夫婦としての初めての共同作業というかプロジェクトがマイホーム造りとか最高じゃないっすか! 夢が広がるっすねー!」
楽しそうに期待を膨らませている美岬の様子を見るとやっぱり先に教えて良かったと思った。
【作者コメント】
造る手間とか必要な材料のこととか考えると、縄文式の竪穴式住居とかヴァイキングの半地下のロングハウスの方が確実に難易度は低いんですけどね、ツリーハウスの魅力には抗えなかったのです。いいよねツリーハウス。
とはいえ、実際の歴史でも竪穴式住居が廃れて弥生の高床式住居になったように、竪穴式住居には無視できない欠点が幾つかあるのです。
最大の欠点は断熱性の低さです。キャンプ経験のある人には納得でしょうが、地面って火を焚いたぐらいじゃぜんぜん温まらず、むしろ容赦なく熱を奪っていくので夏はともかく冬に地面に直に接して生活するのは非常に危険です。常に火を燃やし続けないと凍えてしまうので、岳人はあえて高床式のツリーハウスを選んだわけですね。
あと、半地下構造は湿気が籠りやすいのも欠点で、湿気は保存食の天敵で病気にもなりやすくなることも岳人があえて竪穴式を選ばなかった理由の一つです。これらのリスクは洞窟にも共通する部分なので、洞窟が新居の候補に上がっていないのはそういうことです。
この島にはいませんが、ネズミ対策にも高床式は有効です。弥生の高床式住居にネズミ返しが付いていたことを考えると縄文時代にネズミに散々辛酸を舐めさせられたのだろうということは容易に想像できますね。
そこは小川を河口から500㍍ほど遡上したあたりからスダジイの林に少し入ったところで、先日三つ葉を見つけて帰る途中でたまたま見つけた場所だ。
「お、あったあった。美岬、この4本の木を見てどう思う?」
「えー? ただのスダジイっすよね。なにかあるんすか?」
「この4本の位置関係とか枝分かれの場所とかけっこういい感じだと思わん?」
この辺りの木々はだいたい幹の太さが30㌢ぐらいあるものが多く、数㍍間隔で乱立しているが、ここには同じぐらいの大きさの木がおよそ3㍍の間隔で4本固まって生えていて、その4本を繋ぎ合わせれば1辺が3㍍の正四角形になる。
枝分かれの場所も似ていて、地面から2㍍ぐらいの高さに大きな枝分かれがあるのも実に都合がいい。さて、美岬は俺の意図に気づくかな?
「ガクさんのことだからただ単に造形が好みとかそういう話じゃないっすよね」
「もちろん。この場所は水場も近いし、粘土の採掘ポイントもすぐそばだ。箱庭の俺たちの行動範囲のほぼ中央ぐらいだからどこに向かうにもアクセスがいい」
そう言うと美岬はその場所を木だけでなく周辺も含めてぐるりと見回して、ハッと気づく。
「ま、まさか、この場所にこの4本の木を利用して新しい拠点を作っちゃうつもりっすか?」
「正解! 今の拠点も手狭になってきたし、これからだんだん秋に向けて気温が下がっていくことを考えるとそろそろちゃんとした家を造った方がいいと思ってな。この場所は最有力候補だ」
美岬がぱぁっと満面の笑顔になる。
「わあぁ! マジっすか! 新婚初日にマイホームの新築計画を発表するなんてどれだけ嫁を喜ばせれば気が済むんすか!」
「本当は内緒でこっそり整備してからサプライズすることも考えていたんだけどな、美岬ならそれよりやっぱり計画段階から一緒にしたがるかなと思ったんだが?」
「当然っす。二人のお家なんすからお互いに意見を出し合いながら一緒に協力して造りたいっすよ」
「よかった。正解だったな」
美岬が俺の手を取って引っ張る。
「さあさあ、ダーリンの計画を聞かせてほしいっす。ここをどういうお家にするつもりなんすか?」
4本の木の内側に入れば、積もった落ち葉でフワフワしていて、地表に露出した根がところどころ出っ張っている。
「この4本の木をそのまま四隅の柱にするのは察してると思うけど、この地面の部分はそのまま炊事と食事のためのスペースにしようと思ってるんだ。三方を壁にして、中に竃や調理台や食事用のテーブルや椅子を設置して、このフワフワの腐葉土を除去して地面は固めてならす感じだな」
「ふむふむ。ダイニングキッチンというか土間っすね」
「柱の木はだいたい2㍍ぐらいの高さに枝分かれがあるから、この部分を利用して丸太を渡して固定して四角の枠にして、それを土台にしてその上にツリーハウスを造って居住スペースにしようと思ってるんだ」
俺の説明でおおよそのイメージができたようで美岬が目をキラキラさせる。
「ツリーハウス! わぁ! 小さい頃からめっちゃ憧れてたんすよ」
「気持ちはわかる。ロマンがあるよな。もちろんロマンだけでツリーハウスにするわけじゃないけどな。床下のスペースを炊事場にすればその熱で冬でも暖かくできるし、煙で燻すことで虫の発生も抑えられるんだ。そして上の建物と柱の木の生い茂った葉が屋根になるから雨でも関係無く下で炊事ができるのも大きいな」
「なるほどっす。熱効率も考えてのツリーハウスなんすね。でもこれってめっちゃ丸太が必要になるんじゃないっすか? 土間を囲む三方の壁と上のツリーハウス部分も含めると」
「いいところに気づいたな。いくら四隅の柱があるといってもそれ以外を全部木で造ろうと思ったら必要な丸太は相当な量になるな。だから床とか骨組みとか本当に重要な場所以外は別の材料を使おうと思ってる」
「……あ、拠点で干してる大量の葦ってもしかしてその為の物っすか?」
トイレ小屋や燻製小屋でもすでに使っているからすぐに思い至ったようだ。
「正解。屋根は茅葺きにして、壁は葦を格子に組んでそれを芯材にして土壁にすれば断熱性も良いから丸太壁よりずっと快適になるはずだ」
「おぉ! 土壁っすか。それは想定してなかったっすけどそれなら確かに材木は少なくて済みそうっすね」
「土壁はいいぞ。断熱性は高いし湿気も吸収してくれるから中は季節関係無く快適だからな。粘土の採掘ポイントがすぐそばってのもこの場合は大きなメリットになるな」
「なぁるほど! そう考えるとほんとにここはあたしたちの新居を造るのに最高のポイントっすね!」
「奥さんのお気に召したかな?」
「もちろんっす! もうワクワクしかないっす! お家造りはいつから始めるっすか?」
「建物として造り始めるのはある程度必要な丸太や材料が揃ってからになるが、地面の腐葉土の除去とならし作業は隙間時間を見つけてぼちぼち始めていこうか。建築用にサイズを揃えた丸太なんかも随時この辺りに運んでおくのもいいな」
「あは。もう楽しみすぎるっす! 夫婦としての初めての共同作業というかプロジェクトがマイホーム造りとか最高じゃないっすか! 夢が広がるっすねー!」
楽しそうに期待を膨らませている美岬の様子を見るとやっぱり先に教えて良かったと思った。
【作者コメント】
造る手間とか必要な材料のこととか考えると、縄文式の竪穴式住居とかヴァイキングの半地下のロングハウスの方が確実に難易度は低いんですけどね、ツリーハウスの魅力には抗えなかったのです。いいよねツリーハウス。
とはいえ、実際の歴史でも竪穴式住居が廃れて弥生の高床式住居になったように、竪穴式住居には無視できない欠点が幾つかあるのです。
最大の欠点は断熱性の低さです。キャンプ経験のある人には納得でしょうが、地面って火を焚いたぐらいじゃぜんぜん温まらず、むしろ容赦なく熱を奪っていくので夏はともかく冬に地面に直に接して生活するのは非常に危険です。常に火を燃やし続けないと凍えてしまうので、岳人はあえて高床式のツリーハウスを選んだわけですね。
あと、半地下構造は湿気が籠りやすいのも欠点で、湿気は保存食の天敵で病気にもなりやすくなることも岳人があえて竪穴式を選ばなかった理由の一つです。これらのリスクは洞窟にも共通する部分なので、洞窟が新居の候補に上がっていないのはそういうことです。
この島にはいませんが、ネズミ対策にも高床式は有効です。弥生の高床式住居にネズミ返しが付いていたことを考えると縄文時代にネズミに散々辛酸を舐めさせられたのだろうということは容易に想像できますね。
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