120 / 227
箱庭スローライフ編
第120話 12日目⑩おっさんは真剣に保健体育を学ぶ
しおりを挟む
完全に自業自得だが、中途半端に相手を刺激し合ってしまった結果、お互いにムラムラが治まらない状態で小川から戻ることになった。とりあえず温かいお茶でも飲んで落ち着こうということになり、かまどでお湯を沸かし始める。
俺の隣でいつもの椅子に座っている美岬も落ち着かない様子でモジモジしている。
「……そういえば、気持ちを静めるリラックス効果が期待できる植物ってここにはなかったか?」
微妙に居心地の悪い雰囲気の中、ふと思い立って訊いてみると、美岬がハッとした顔をする。
「あ、そっか! あるっす! ハマナスっす!」
「……おい、それほんとに効果あるのか? さっきからハマナスのいい匂いを漂わせている美岬に俺は悩殺されそうになってるんだが」
「はわっ! や、精油じゃなくて花蕾を煮出したお茶の方のにリラックス効果の有効成分が含まれてるんすよ! ちょっと取ってくるっす」
居ても立ってもいられないとばかりに美岬が立ち上がってハマナスの群生地に走っていく。
そうして美岬が摘み採ってきた花開く前の蕾を幾つか湯で煮出していけば、ハマナスの香りに加え、色素も溶け出してだんだん色も濃くなってくる。
「煮出すのはこれぐらいでいいと思うっすよ。漢方の生薬名は玫瑰花。有効成分はフラボノイドやビタミンEでリラックス効果や精神安定効果があるっす」
「なるほど。とりあえず飲んでみようか」
玫瑰花茶を飲んでみれば、華やかな香りの中に僅かな酸味と甘味があって飲みやすく、確かにほっと安らぐような優しい味だ。
「……ああ、いいな。この味はなんか和むな」
「ホッとする香りと味っすよね」
それからしばらくまったりしてから話を切り出す。
「……さて、ぼちぼち落ち着いたところで真面目に避妊についての話をしようか?」
「はい。これは決して猥談とかじゃなくて大事なことなんすから、照れて曖昧に誤魔化したり茶化したりしないでちゃんと話し合わなきゃっすね」
美岬は真面目な話の時はちゃんと真剣に向き合ってくれるから本当に助かる。まずは一番気に懸かっていることを訊いてみよう。
「さっき、避妊薬を作るって言ってたけど、それは副作用とか健康への害は無い物なのか? さっきはつい期待が高まってしまってそこまで頭が回ってなかったんだが、美岬自身に害が及ぶものならやめてくれよ?」
美岬の避妊薬がどれほどの効果を発揮するかは知らないが、その副作用で体調を崩したり、将来子供が欲しくなった時に妊娠できない身体になったりしたら本末転倒だ。
「あ、それは大丈夫っす。避妊効果と身体への無害性は実証済みっす。……ちなみにガクさんって避妊方法っていうとどんなのを知ってるっすか?」
「ぶっちゃけ、コンドームとピルぐらいしか知らないんだよな」
「んー、つまり避妊薬のイメージが飲み薬だからあたしの身体を心配してくれたんすね。ちなみにあたしが作ろうとしている避妊薬は殺精子剤っす。精子を不活性化させる成分をあらかじめ膣内に入れておいて、中に出されても精子が無力化されるタイプのものっすね。これは出された精子にしか影響しないんで、よっぽどの特異体質でもなければあたしやガクさんの身体に何かの不調が出ることはないっす」
「なるほど。そんな都合のいい避妊薬もあるんだな。その材料は何なんだ?」
「それが今日の昼間に実験してた松の精油なんすよ」
「おぅ……マジかぁ……。まさかそんな身近な所にあるとは思いもしなかった。確かにそれなら今後の俺たちに必要だってのも分かるけど、だったらあの時言ってくれればよかったのに」
そう言うと美岬が口を尖らせる。
「だってぇ……エッチなことをするために避妊薬を作ってるとか、言いにくいじゃないっすかぁ。どれだけエッチなことをしたくて必死になってるんだって思われたくなかったっすし」
「あー……まあそうか。そうだな。俺もなんとかしてセックスしようと必死になってるような姿は美岬には見せたくないし、そう思われるのも嫌だな。……で、松の精油には本当に殺精子効果があるんだな?」
「そこは間違いないっす。松の精油はテレビン油っていうんすけど、この主成分のテルペンに殺精子効果があるんすよ。このテルペンを使った殺精子剤は普通に流通してて製薬名はメルフェゴールっすね」
「なるほど。それなら効果も期待できそうだな。でも、俺たちが使うにはまだ課題もあるんだろ?」
「そっすね。まず、殺精子効果があるのは間違いないんすけど、1回のエッチでの必要量が分からないから、いざ使う時は余裕をもって多めに使うべきだと思うんで、テレビン油の安定的な量産が必要っす」
「うん。それは当然だな。なるべく早くちゃんとした蒸留器を作って効率よく精製できるようにしよう」
「あと、テレビン油は常温でも揮発しやすい精油なんで、作った後の管理も大事っす。揮発したら当然効果は無くなっちゃうんで、揮発しないように安定させる必要があるっす。通常はゼリー状にした殺精子ゼリーとして使うみたいっすね」
「ああ。それならゼラチンをいったん湯に溶かしてから冷やして、ある程度冷えて固まり始めるぐらいのタイミングでテレビン油を混ぜれば熱で揮発させずにゼリーに閉じ込めれると思うぞ」
「おお! じゃあ殺精子ゼリーを作るとこまでは特に問題なさそうっすね。あたしもここまではたぶんなんとかなると思ってたんすけど、問題は使い方なんすよね」
「ふむ。どういう問題があるんだ?」
「この殺精子ゼリーだけに頼った避妊だと失敗する確率も結構あるんす。エッチの前にあらかじめ膣内に殺精子ゼリーを入れておいたとしても、子宮内まで入れてるわけじゃないっすから、エッチしてる間に膣内から掻き出されちゃったり、射精と同時に精子が元気なまま子宮内に入っちゃったりして避妊に失敗するってこともあるらしいっす」
「あーなるほど。だから他の避妊法と合わせてやらなきゃいけないってわけか」
「そうなんすよね。信頼性が高い方法はコンドームやペッサリーの内側に殺精子ゼリーを塗布することっすけど、次善策としてスポンジに殺精子ゼリーを染ませた状態で膣の奥に仕込んでおく避妊スポンジ法もそれなりに効果は高いみたいなんで、あたしはこの方法が現実的かなって思ってるっす。エッチしてる間に殺精子ゼリーが外に出ちゃうこともないっすし、出された精液そのものもスポンジにかなり吸収されるんで」
「うん。確かに避妊スポンジ法は聞いた限りだと簡単だし、そんなに負担も大きくなさそうだから持続しやすそうではあるな。それの問題は吸水性の高いスポンジの調達ってとこか?」
「それっす。丸めた不織布とかでも代用できるんじゃないかとは思ってるんすけど」
「んー……いや、スポンジならちょっと時間はかかるがたぶんなんとかなるぞ。美岬はスポンジって元々何が原料か知ってるか?」
「え? 知らないっすけどこの島で手に入るものなんすか?」
「ああ。スポンジってのは本来、海中の岩とかに付いてる海綿のことなんだ。海綿の体には軟らかくて目の細かい骨格が網の目状に張り巡らされているんだが、軟組織を腐らせて洗い流して骨格だけを残したものを天然スポンジとして昔から人間は利用してきたんだ。前に釣りをしてた時に岩場の水中に使えそうな海綿があるのは確認してるから素潜りで採ってこれると思うぞ。それを発酵槽で何日か腐らせて軟組織だけ洗い流せば使えるようになるはずだ」
「おぉ、いきなりスポンジ問題は解決っすね。じゃあ避妊スポンジ法はわりとすぐにに使えるようになりそうっすね」
「そうだな。早速明日にでも海綿の採集をしてこよう。正直なところ、避妊法ってもっと難しい方法が出てくるかと思ってたが、意外と現実的な方法で良かったよ。殺精子ゼリーと避妊スポンジ法は当然採用するとして、他の方法も一応検討してみようか?」
「そっすね。ガクさんなら他の方法にもあっさり現実的な答えを出せるかもなので、他の方法も一応知っておいてほしいっす」
【作者コメント】
殺精子成分のテルペンは松以外の植物の精油にも含まれますが、特に松と柑橘の皮に多く含まれ、商業生産の材料はだいたいこの二つです。
ちなみに松由来のメルフェゴール入りコンドームはオカモト製が売られてますね。
今回の内容を興味深く思っていただけたら、いいねで応援していただけたら嬉しいです。次回も引き続き真面目な猥談(笑)となります。
俺の隣でいつもの椅子に座っている美岬も落ち着かない様子でモジモジしている。
「……そういえば、気持ちを静めるリラックス効果が期待できる植物ってここにはなかったか?」
微妙に居心地の悪い雰囲気の中、ふと思い立って訊いてみると、美岬がハッとした顔をする。
「あ、そっか! あるっす! ハマナスっす!」
「……おい、それほんとに効果あるのか? さっきからハマナスのいい匂いを漂わせている美岬に俺は悩殺されそうになってるんだが」
「はわっ! や、精油じゃなくて花蕾を煮出したお茶の方のにリラックス効果の有効成分が含まれてるんすよ! ちょっと取ってくるっす」
居ても立ってもいられないとばかりに美岬が立ち上がってハマナスの群生地に走っていく。
そうして美岬が摘み採ってきた花開く前の蕾を幾つか湯で煮出していけば、ハマナスの香りに加え、色素も溶け出してだんだん色も濃くなってくる。
「煮出すのはこれぐらいでいいと思うっすよ。漢方の生薬名は玫瑰花。有効成分はフラボノイドやビタミンEでリラックス効果や精神安定効果があるっす」
「なるほど。とりあえず飲んでみようか」
玫瑰花茶を飲んでみれば、華やかな香りの中に僅かな酸味と甘味があって飲みやすく、確かにほっと安らぐような優しい味だ。
「……ああ、いいな。この味はなんか和むな」
「ホッとする香りと味っすよね」
それからしばらくまったりしてから話を切り出す。
「……さて、ぼちぼち落ち着いたところで真面目に避妊についての話をしようか?」
「はい。これは決して猥談とかじゃなくて大事なことなんすから、照れて曖昧に誤魔化したり茶化したりしないでちゃんと話し合わなきゃっすね」
美岬は真面目な話の時はちゃんと真剣に向き合ってくれるから本当に助かる。まずは一番気に懸かっていることを訊いてみよう。
「さっき、避妊薬を作るって言ってたけど、それは副作用とか健康への害は無い物なのか? さっきはつい期待が高まってしまってそこまで頭が回ってなかったんだが、美岬自身に害が及ぶものならやめてくれよ?」
美岬の避妊薬がどれほどの効果を発揮するかは知らないが、その副作用で体調を崩したり、将来子供が欲しくなった時に妊娠できない身体になったりしたら本末転倒だ。
「あ、それは大丈夫っす。避妊効果と身体への無害性は実証済みっす。……ちなみにガクさんって避妊方法っていうとどんなのを知ってるっすか?」
「ぶっちゃけ、コンドームとピルぐらいしか知らないんだよな」
「んー、つまり避妊薬のイメージが飲み薬だからあたしの身体を心配してくれたんすね。ちなみにあたしが作ろうとしている避妊薬は殺精子剤っす。精子を不活性化させる成分をあらかじめ膣内に入れておいて、中に出されても精子が無力化されるタイプのものっすね。これは出された精子にしか影響しないんで、よっぽどの特異体質でもなければあたしやガクさんの身体に何かの不調が出ることはないっす」
「なるほど。そんな都合のいい避妊薬もあるんだな。その材料は何なんだ?」
「それが今日の昼間に実験してた松の精油なんすよ」
「おぅ……マジかぁ……。まさかそんな身近な所にあるとは思いもしなかった。確かにそれなら今後の俺たちに必要だってのも分かるけど、だったらあの時言ってくれればよかったのに」
そう言うと美岬が口を尖らせる。
「だってぇ……エッチなことをするために避妊薬を作ってるとか、言いにくいじゃないっすかぁ。どれだけエッチなことをしたくて必死になってるんだって思われたくなかったっすし」
「あー……まあそうか。そうだな。俺もなんとかしてセックスしようと必死になってるような姿は美岬には見せたくないし、そう思われるのも嫌だな。……で、松の精油には本当に殺精子効果があるんだな?」
「そこは間違いないっす。松の精油はテレビン油っていうんすけど、この主成分のテルペンに殺精子効果があるんすよ。このテルペンを使った殺精子剤は普通に流通してて製薬名はメルフェゴールっすね」
「なるほど。それなら効果も期待できそうだな。でも、俺たちが使うにはまだ課題もあるんだろ?」
「そっすね。まず、殺精子効果があるのは間違いないんすけど、1回のエッチでの必要量が分からないから、いざ使う時は余裕をもって多めに使うべきだと思うんで、テレビン油の安定的な量産が必要っす」
「うん。それは当然だな。なるべく早くちゃんとした蒸留器を作って効率よく精製できるようにしよう」
「あと、テレビン油は常温でも揮発しやすい精油なんで、作った後の管理も大事っす。揮発したら当然効果は無くなっちゃうんで、揮発しないように安定させる必要があるっす。通常はゼリー状にした殺精子ゼリーとして使うみたいっすね」
「ああ。それならゼラチンをいったん湯に溶かしてから冷やして、ある程度冷えて固まり始めるぐらいのタイミングでテレビン油を混ぜれば熱で揮発させずにゼリーに閉じ込めれると思うぞ」
「おお! じゃあ殺精子ゼリーを作るとこまでは特に問題なさそうっすね。あたしもここまではたぶんなんとかなると思ってたんすけど、問題は使い方なんすよね」
「ふむ。どういう問題があるんだ?」
「この殺精子ゼリーだけに頼った避妊だと失敗する確率も結構あるんす。エッチの前にあらかじめ膣内に殺精子ゼリーを入れておいたとしても、子宮内まで入れてるわけじゃないっすから、エッチしてる間に膣内から掻き出されちゃったり、射精と同時に精子が元気なまま子宮内に入っちゃったりして避妊に失敗するってこともあるらしいっす」
「あーなるほど。だから他の避妊法と合わせてやらなきゃいけないってわけか」
「そうなんすよね。信頼性が高い方法はコンドームやペッサリーの内側に殺精子ゼリーを塗布することっすけど、次善策としてスポンジに殺精子ゼリーを染ませた状態で膣の奥に仕込んでおく避妊スポンジ法もそれなりに効果は高いみたいなんで、あたしはこの方法が現実的かなって思ってるっす。エッチしてる間に殺精子ゼリーが外に出ちゃうこともないっすし、出された精液そのものもスポンジにかなり吸収されるんで」
「うん。確かに避妊スポンジ法は聞いた限りだと簡単だし、そんなに負担も大きくなさそうだから持続しやすそうではあるな。それの問題は吸水性の高いスポンジの調達ってとこか?」
「それっす。丸めた不織布とかでも代用できるんじゃないかとは思ってるんすけど」
「んー……いや、スポンジならちょっと時間はかかるがたぶんなんとかなるぞ。美岬はスポンジって元々何が原料か知ってるか?」
「え? 知らないっすけどこの島で手に入るものなんすか?」
「ああ。スポンジってのは本来、海中の岩とかに付いてる海綿のことなんだ。海綿の体には軟らかくて目の細かい骨格が網の目状に張り巡らされているんだが、軟組織を腐らせて洗い流して骨格だけを残したものを天然スポンジとして昔から人間は利用してきたんだ。前に釣りをしてた時に岩場の水中に使えそうな海綿があるのは確認してるから素潜りで採ってこれると思うぞ。それを発酵槽で何日か腐らせて軟組織だけ洗い流せば使えるようになるはずだ」
「おぉ、いきなりスポンジ問題は解決っすね。じゃあ避妊スポンジ法はわりとすぐにに使えるようになりそうっすね」
「そうだな。早速明日にでも海綿の採集をしてこよう。正直なところ、避妊法ってもっと難しい方法が出てくるかと思ってたが、意外と現実的な方法で良かったよ。殺精子ゼリーと避妊スポンジ法は当然採用するとして、他の方法も一応検討してみようか?」
「そっすね。ガクさんなら他の方法にもあっさり現実的な答えを出せるかもなので、他の方法も一応知っておいてほしいっす」
【作者コメント】
殺精子成分のテルペンは松以外の植物の精油にも含まれますが、特に松と柑橘の皮に多く含まれ、商業生産の材料はだいたいこの二つです。
ちなみに松由来のメルフェゴール入りコンドームはオカモト製が売られてますね。
今回の内容を興味深く思っていただけたら、いいねで応援していただけたら嬉しいです。次回も引き続き真面目な猥談(笑)となります。
85
お気に入りに追加
565
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる