99 / 227
箱庭スローライフ編
第99話 10日目⑥おっさんは土器を成形する
しおりを挟む
しっかりと捏ね上がった粘土をいよいよ成形していく。作業台のクーラーボックスの上に塊の粘土を置き、俺と美岬はクーラーボックスを挟んで向かい合って座る。
「今回はお試しでもあるからな。いきなり大きい物じゃなくてすり鉢と小物をいくつか作ろうと思うんだが作りたい物はあるか?」
「そっすねぇ……あたしはとりあえずマグカップ作りたいっす」
おぅ……いきなり難易度高いものを。ハマグリ殻を湯呑みにしてる現状を鑑みると気持ちは十分に理解できるが、本体と取っ手を別々に成形した上で後からくっ付けるマグカップは陶芸初心者が初めて作るものとしてはかなりハードルが高い。
「……マグカップか。まあ時間はあるからやってみるか。それ以外だと、塩なんかの調味料を入れておくために蓋のできる小さい甕も早めに欲しいところだな」
蓋のできる甕があれば、味噌なんかの発酵調味料も仕込んでそのまま保管できるし、完成後もそのまま容器になるから便利なんだよな。
「じゃあ、すり鉢とペアのマグカップを優先で作って、残った分で作れるだけ小さい甕を作るってことで!」
「……なんかいつの間にかペアマグを作る流れになってるし」
どんどんハードルを上げる美岬に苦笑すると、美岬はどうも違う意味に捉えたようでふんすっとドヤ顔をする。
「当然っす! マグカップは毎回の食事で使うんすからお揃いかどうかは重要っす!」
……これは一度実際に自分でやらせてみた方がいいだろうな。
「……おけ。じゃあ俺がまず、すり鉢を作りながら説明していくから、その後で一緒にマグを作ってみようか」
「あいあい」
まずはクーラーボックスの上に大きめの葛の葉を1枚置く。
「粘土の成形は基本的に回しながらするからな、作業台に直接粘土を置くと底が張り付いて回せなくなるから、こんな風にまずは台の上に下敷きを置いて、その上に粘土を置いて下敷きごと回転させながら形を整えていくんだ」
「葉っぱが轆轤の代わりなんすね」
「まあそういうことだ。まずは器の底の部分を作っていくぞ」
粘土の塊から千切った一片を丸めてから手のひらで叩いて伸ばし、平たい円形にして、それを葛の葉の上に置く。
「叩いて伸ばすことで粘土の中の空気が抜けるんだ。空気が残ってると焼いた時に熱で膨張して割れる原因になるからな」
「ほうほう」
サイド部分用の粘土を両手で挟んで転がして細長い紐状にしてから、接合部分を水で濡らしながら輪積みしていく。
「粘土紐を輪積みする上で大事なのは、1巻きごとにしっかりと接合しておくことだ。接合部分を水で濡らしながらやるのが大事だな」
「なるほどっす」
ただ積むのではなく、積んだ粘土紐同士を指先で押し潰すようにしてしっかりと接合しながら積み上げていく。すり鉢なので積み上がるにつれてだんだん広がっていくように調整する。
だいたいサイズとしてはラーメン丼ぐらいになったところで積み上げるのを止め、濡らした手で外側と内側の接合痕をならして消しつつ、形の微調整をして整える。
「この接合痕をならして消す作業をナデとかミガキとか呼ぶこともあるな。今回は手でやったが木ベラなんかでやってもいい」
「おお~、積んでる途中は形もいびつだったっすけど、ならし終わったらちゃんと丼の形になったっすね」
「そうだな。積む時は大雑把に形を造って、ナデ作業で形を整えるんだ。素焼きの器ならこれであとは乾かして焼くだけだが、すり鉢だから『くし目』を作らないとな。そういえば美岬は三角定規を持ってたよな?」
「三角定規なら筆箱に入ってるっすけど使うっすか?」
「ちょっと貸してくれるか?」
「あいあいっ! お待ちあれ」
美岬から借りた三角定規の角を使って、丼の内側を底から縁に向かって粘土を掻き取り、くし目の溝を彫っていく。内側全体に溝を彫り終えれば今日の作業は終了だ。何日か乾かしてから表面に釉薬を塗って焼けば完成になる。
板状摂理で板状に割れている石はそこらじゅうに落ちているので手頃なものを拾ってきて、それに成形の終わったすり鉢を載せて拠点の奥の天井が低くなっている邪魔にならない場所に置いて乾くまで放置する。
「土器の成形の流れはこんな感じだが分かったか?」
「たぶん分かったと思うっす。あとはやりながらコツを教えて欲しいっす」
「おっけ。じゃとりあえずマグカップを一緒に作っていこうか」
さっきと同じように下敷きとして葛の葉を用意し、その上にまずカップの底になる平たく丸い粘土を置き、ついで粘土紐を輪積みしてマグカップの本体を造っていく。慣れたら凝ったものにしてもいいが、今回は特に美岬は初めてなのでシンプルな円筒形にする。取っ手は別に作るので後回しだ。
やはり不慣れな美岬はなかなか思った通りの形にできずに四苦八苦していた。
「うぅ、これじゃあペアマグとは言えないっすよぅ」
俺が成形したものと自分が成形した潰れた空き缶みたいなものを並べてみて美岬が眉をへんにょりとさせる。まあこうなるだろうな、とは思っていた。過去に俺も通った道だが、上手い人間がやっているのを見る限りだと簡単そうに見えても実際に自分でやってみると案外難しいものなのだ。
「こればかりは数をこなすしかないからな。一度粘土に戻してもう一度作り直してみたらどうだ? それとも俺がやってやろうか?」
美岬の答えは聞くまでもなく分かっていたが、一応助け船として代わりにやることを申し出てみる。そして美岬の答えは予想通りだった。
「むー……いや、自分で作り直すっす! 自分でやりたいっす。ちょっとコツを掴んだような気はするんで次はもうちょっと上手くできるはず」
「そっか。なら次は、輪積みにする粘土紐の太さをなるべく均等にすることと、1周あたりの長さがだいたい同じぐらいになるように心掛けながらやってみたらどうだ?」
「あ、なるほどそうっすね! やってみるっす」
「頑張れ。俺は残りの材料で甕を作ってるから」
美岬がさっそく失敗作をバラして作り直しはじめる。
俺はマグカップの取っ手に使う分を取り分けてから、残りの粘土で小さい甕を作り始めた。ちなみに甕と壷の違いは本体の太さに対する頸部の太さだ。頸部が本体の2/3未満なら壷、2/3以上なら甕ということになっている。とはいえ骨壷とか蛸壷は名前は壷だが分類的には甕になるからこのあたりの定義もあまり厳密ではない。
俺が作っている甕は、楕円形の本体に出し入れしやすい広い口。イメージとしては卵の上と下のとがった部分を切り落としたような形だ。そしてそれに合わせた蓋。料理屋の各テーブルに漬け物なんかを入れて置かれていることが多いこのタイプの甕は用途が広く、使い勝手がいいのでサイズのバリエーションをいくつか作っておこう。
「ガクさん、こんな感じでどうっすかね?」
何度か作り直していた美岬がようやく自分でも納得できるものができたようでおずおずと見せてくる。まだ多少は歪ではあるが、最初に作ったものとは段違いに上達しているし、なにより美岬が納得できているというのが大事だ。
「おお、上手くできてるじゃないか。じゃあこれで次に進めようか」
「へへ。……正直、陶芸舐めてたっす。けっこう難しいんすねぇ」
「指先の力加減とかは感覚的なものだから言葉では説明できないんだよな。とにかくやって覚えるしか」
「ガクさんはなんでそんなに上手いんすか?」
「俺の店兼自宅はけっこう標高の高い山の中にあって冬は雪で閉ざされるからその間は毎年休業してるんだが、その休業期間中に陶芸も含めて色々クラフトはやってるからな」
「道理で上手いはずっすね」
「さて、じゃあマグカップの取っ手を作って、それはしばらく乾かさないと本体に付けられないから乾かしている間に晩飯にしようか」
「ありゃ、すっかり集中してたから気づかなかったっすけどもうそんな時間っすか」
美岬がすっかり暗くなった外を見て驚く。クラフトに集中してる時のあるあるだな。
それから残してあった粘土で取っ手を作る。
取っ手は粘土紐を曲げて形を整え、本体に接着する部分を下にして立てた状態でしばらく乾かす。晩飯が終わってから続きの作業をするぐらいでちょうどいいだろう。
ちょうど作業の区切りもついたので一旦片付けて晩飯にすることにした。
【作者コメント】
現代の陶芸では、陶土と砂と水を捏ねて粘土を作り、できた粘土は成形する前に数日間寝かしますが、縄文時代にそんな工程はなかったことでしょう。おそらく、初めから適度に砂の混じった粘土を採集してきてそれをすぐに成形したものと思われます。
今回を含む最初の土器作りは発掘調査などから明らかになった本来の縄文時代式の土器作りの再現となります。
「今回はお試しでもあるからな。いきなり大きい物じゃなくてすり鉢と小物をいくつか作ろうと思うんだが作りたい物はあるか?」
「そっすねぇ……あたしはとりあえずマグカップ作りたいっす」
おぅ……いきなり難易度高いものを。ハマグリ殻を湯呑みにしてる現状を鑑みると気持ちは十分に理解できるが、本体と取っ手を別々に成形した上で後からくっ付けるマグカップは陶芸初心者が初めて作るものとしてはかなりハードルが高い。
「……マグカップか。まあ時間はあるからやってみるか。それ以外だと、塩なんかの調味料を入れておくために蓋のできる小さい甕も早めに欲しいところだな」
蓋のできる甕があれば、味噌なんかの発酵調味料も仕込んでそのまま保管できるし、完成後もそのまま容器になるから便利なんだよな。
「じゃあ、すり鉢とペアのマグカップを優先で作って、残った分で作れるだけ小さい甕を作るってことで!」
「……なんかいつの間にかペアマグを作る流れになってるし」
どんどんハードルを上げる美岬に苦笑すると、美岬はどうも違う意味に捉えたようでふんすっとドヤ顔をする。
「当然っす! マグカップは毎回の食事で使うんすからお揃いかどうかは重要っす!」
……これは一度実際に自分でやらせてみた方がいいだろうな。
「……おけ。じゃあ俺がまず、すり鉢を作りながら説明していくから、その後で一緒にマグを作ってみようか」
「あいあい」
まずはクーラーボックスの上に大きめの葛の葉を1枚置く。
「粘土の成形は基本的に回しながらするからな、作業台に直接粘土を置くと底が張り付いて回せなくなるから、こんな風にまずは台の上に下敷きを置いて、その上に粘土を置いて下敷きごと回転させながら形を整えていくんだ」
「葉っぱが轆轤の代わりなんすね」
「まあそういうことだ。まずは器の底の部分を作っていくぞ」
粘土の塊から千切った一片を丸めてから手のひらで叩いて伸ばし、平たい円形にして、それを葛の葉の上に置く。
「叩いて伸ばすことで粘土の中の空気が抜けるんだ。空気が残ってると焼いた時に熱で膨張して割れる原因になるからな」
「ほうほう」
サイド部分用の粘土を両手で挟んで転がして細長い紐状にしてから、接合部分を水で濡らしながら輪積みしていく。
「粘土紐を輪積みする上で大事なのは、1巻きごとにしっかりと接合しておくことだ。接合部分を水で濡らしながらやるのが大事だな」
「なるほどっす」
ただ積むのではなく、積んだ粘土紐同士を指先で押し潰すようにしてしっかりと接合しながら積み上げていく。すり鉢なので積み上がるにつれてだんだん広がっていくように調整する。
だいたいサイズとしてはラーメン丼ぐらいになったところで積み上げるのを止め、濡らした手で外側と内側の接合痕をならして消しつつ、形の微調整をして整える。
「この接合痕をならして消す作業をナデとかミガキとか呼ぶこともあるな。今回は手でやったが木ベラなんかでやってもいい」
「おお~、積んでる途中は形もいびつだったっすけど、ならし終わったらちゃんと丼の形になったっすね」
「そうだな。積む時は大雑把に形を造って、ナデ作業で形を整えるんだ。素焼きの器ならこれであとは乾かして焼くだけだが、すり鉢だから『くし目』を作らないとな。そういえば美岬は三角定規を持ってたよな?」
「三角定規なら筆箱に入ってるっすけど使うっすか?」
「ちょっと貸してくれるか?」
「あいあいっ! お待ちあれ」
美岬から借りた三角定規の角を使って、丼の内側を底から縁に向かって粘土を掻き取り、くし目の溝を彫っていく。内側全体に溝を彫り終えれば今日の作業は終了だ。何日か乾かしてから表面に釉薬を塗って焼けば完成になる。
板状摂理で板状に割れている石はそこらじゅうに落ちているので手頃なものを拾ってきて、それに成形の終わったすり鉢を載せて拠点の奥の天井が低くなっている邪魔にならない場所に置いて乾くまで放置する。
「土器の成形の流れはこんな感じだが分かったか?」
「たぶん分かったと思うっす。あとはやりながらコツを教えて欲しいっす」
「おっけ。じゃとりあえずマグカップを一緒に作っていこうか」
さっきと同じように下敷きとして葛の葉を用意し、その上にまずカップの底になる平たく丸い粘土を置き、ついで粘土紐を輪積みしてマグカップの本体を造っていく。慣れたら凝ったものにしてもいいが、今回は特に美岬は初めてなのでシンプルな円筒形にする。取っ手は別に作るので後回しだ。
やはり不慣れな美岬はなかなか思った通りの形にできずに四苦八苦していた。
「うぅ、これじゃあペアマグとは言えないっすよぅ」
俺が成形したものと自分が成形した潰れた空き缶みたいなものを並べてみて美岬が眉をへんにょりとさせる。まあこうなるだろうな、とは思っていた。過去に俺も通った道だが、上手い人間がやっているのを見る限りだと簡単そうに見えても実際に自分でやってみると案外難しいものなのだ。
「こればかりは数をこなすしかないからな。一度粘土に戻してもう一度作り直してみたらどうだ? それとも俺がやってやろうか?」
美岬の答えは聞くまでもなく分かっていたが、一応助け船として代わりにやることを申し出てみる。そして美岬の答えは予想通りだった。
「むー……いや、自分で作り直すっす! 自分でやりたいっす。ちょっとコツを掴んだような気はするんで次はもうちょっと上手くできるはず」
「そっか。なら次は、輪積みにする粘土紐の太さをなるべく均等にすることと、1周あたりの長さがだいたい同じぐらいになるように心掛けながらやってみたらどうだ?」
「あ、なるほどそうっすね! やってみるっす」
「頑張れ。俺は残りの材料で甕を作ってるから」
美岬がさっそく失敗作をバラして作り直しはじめる。
俺はマグカップの取っ手に使う分を取り分けてから、残りの粘土で小さい甕を作り始めた。ちなみに甕と壷の違いは本体の太さに対する頸部の太さだ。頸部が本体の2/3未満なら壷、2/3以上なら甕ということになっている。とはいえ骨壷とか蛸壷は名前は壷だが分類的には甕になるからこのあたりの定義もあまり厳密ではない。
俺が作っている甕は、楕円形の本体に出し入れしやすい広い口。イメージとしては卵の上と下のとがった部分を切り落としたような形だ。そしてそれに合わせた蓋。料理屋の各テーブルに漬け物なんかを入れて置かれていることが多いこのタイプの甕は用途が広く、使い勝手がいいのでサイズのバリエーションをいくつか作っておこう。
「ガクさん、こんな感じでどうっすかね?」
何度か作り直していた美岬がようやく自分でも納得できるものができたようでおずおずと見せてくる。まだ多少は歪ではあるが、最初に作ったものとは段違いに上達しているし、なにより美岬が納得できているというのが大事だ。
「おお、上手くできてるじゃないか。じゃあこれで次に進めようか」
「へへ。……正直、陶芸舐めてたっす。けっこう難しいんすねぇ」
「指先の力加減とかは感覚的なものだから言葉では説明できないんだよな。とにかくやって覚えるしか」
「ガクさんはなんでそんなに上手いんすか?」
「俺の店兼自宅はけっこう標高の高い山の中にあって冬は雪で閉ざされるからその間は毎年休業してるんだが、その休業期間中に陶芸も含めて色々クラフトはやってるからな」
「道理で上手いはずっすね」
「さて、じゃあマグカップの取っ手を作って、それはしばらく乾かさないと本体に付けられないから乾かしている間に晩飯にしようか」
「ありゃ、すっかり集中してたから気づかなかったっすけどもうそんな時間っすか」
美岬がすっかり暗くなった外を見て驚く。クラフトに集中してる時のあるあるだな。
それから残してあった粘土で取っ手を作る。
取っ手は粘土紐を曲げて形を整え、本体に接着する部分を下にして立てた状態でしばらく乾かす。晩飯が終わってから続きの作業をするぐらいでちょうどいいだろう。
ちょうど作業の区切りもついたので一旦片付けて晩飯にすることにした。
【作者コメント】
現代の陶芸では、陶土と砂と水を捏ねて粘土を作り、できた粘土は成形する前に数日間寝かしますが、縄文時代にそんな工程はなかったことでしょう。おそらく、初めから適度に砂の混じった粘土を採集してきてそれをすぐに成形したものと思われます。
今回を含む最初の土器作りは発掘調査などから明らかになった本来の縄文時代式の土器作りの再現となります。
61
お気に入りに追加
565
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる