92 / 227
箱庭スローライフ編
第92話 9日目⑨ おっさんは篭作りでばよえ~んする
しおりを挟む
ザーザーと拠点の外を本降りの雨が降りしきる。今は午後7時を過ぎたぐらいだ。そろそろ日没の時間であり、普段ならまだ残照が残っているが今日は分厚い雲と雨のせいですでにかなり暗くなっている。
3畳程度の広さの拠点内にはウッドキャンドルが灯され、オレンジ色の柔らかい光がゆらゆらと揺れながら内部を照らしている。
今夜はこのまま拠点内で内職に勤しむ予定だ。
「美岬は藤篭作りはしたことあるか?」
「ないっす。だから教えてほしいっす」
「おっけ。じゃあこれから小さめの丸篭を一緒に作ってみようか。こういうのは実際にやりながら教えた方がいいからな」
「よろしくお願いするっす」
まずは篭の骨組みになる蔓を準備する。採集してきた藤蔓の太い部分からまず40㌢ぐらいを1本切り出す。これが基準になるので、それに長さを合わせて1つの篭につき8本。今回はそれぞれ1個ずつ作るので16本の同じ長さの蔓を切り出す。
そして、もう1本同じ長さの蔓を用意し、それを真ん中で切って、半分の長さの蔓2本にする。
編み込んでいく方の蔓は、特に最初の方は細い方がいいので、長い蔓のリースをほどき、細くなった先端部を手元に持ってきておいて、これで篭編みを始める前の準備は整う。
「よし、さっそくやっていこう。骨組み用の8本を4本ずつに分けて、それを真ん中で十字にクロスさせた状態で左手に持つ」
「あいあい」
「右手に編み込み用の蔓を持って、十字の中心部分に編み込んでいって、まずはこの十字をしっかりと固定するんだ。ここが一番大事な部分だから丁寧にな」
骨組みの中心に蔓の先端を挟み、そこから十字を回しながら蔓を骨組みの向こう、手前、向こう、手前と交互に編み込んでいく。
最初はぐらぐらだった骨組みも、蔓が3周ぐらいする頃にはしっかり固定されてくる。
「十字の骨組みがとりあえず固定されたら、別に切り出しておいたこの半分の長さの蔓をどこでもいいから骨組みに追加して、骨の数の合計が必ず奇数になるようにするんだ」
「え? どういうことっすか?」
「こんな感じだ」
美岬に見えるように十字の交差部分の隙間に追加の蔓を差し込んでみせる。これにより、交差部分から四方に延びるそれぞれの骨は5本、4本、4本、4本の合計17本となる。
「あ、そうするんすね。でもなんで奇数にしなきゃいけないんすか?」
「奇数にすれば1周ごとに編み目がずれて交互に表と裏から骨を挟み込むようになるから強い篭になるんだ」
「……あ、なるほど! 納得っす」
一瞬だけ考えて説明をイメージ出来たのだろう。美岬が合点がいったとうなずく。
放射状に四方に延びる骨組みは当然のことだが中心から離れるほどに骨と骨の隙間が広くなってくる。
中心からだいたい蔓が5周したところで、骨の最初の枝分かれをさせる。5本は2本と3本に、4本は2本ずつに分け、骨が八方に広がる。
「この枝分かれをさせた時にそれぞれの骨の間隔がだいたい同じぐらいになるように気を付ければ仕上がりが綺麗になるんだ。ズレは後にいくほど大きくなるから、なるべく早めに修正しておけば後が楽だぞ」
「急がば回れっすね。了解っす」
そこからさらに5周させたところで、2回目の枝分かれをさせて骨が17本になる。この時点で編み終わった部分は直径15㌢ぐらいの円盤になっている。ちょうど大コッヘルにすっぽり収まるサイズだ。
「よし、じゃあ底はここまでにして、ここからは篭のサイド部分を作っていくぞ。骨を上向きに曲げた状態で蔓を編み込んでいくだけだ」
「篭がだんだん形になってくるのって楽しいっすね」
「それな。クラフトの醍醐味だよな」
初めて作る美岬の篭はやはり少々不恰好ではあるが、それでも丁寧に編み込んであるので強度は問題なさそうだ。作り慣れてくればどんどん上手くなるだろう。
立ち上げた骨を蔓が1周回ってある程度形が固定されてからは早い。1周ごとに編み目がずれるので螺旋状の編み模様が順調に積み上がっていく。
そして、サイド部分の高さがだいたい6㌢ぐらいになり、骨があと6㌢ほどになったところで一旦ストップする。
「じゃあそこで編み込みは終わりにして仕上げに移ろうか」
「はわっ。すっかり夢中になって作業してたっす。でも、まだ骨は高さ半分ぐらい残ってるっすけど?」
「その残りの骨が篭のフチになるからそれぐらい残るぐらいでちょうどいいんだ。とりあえずここまでで残った編み込み用の蔓は切って、端は適当な隙間に差し込んでおこう」
「あいあい」
骨17本で直径15㌢の篭を作った場合、骨と骨の隙間は最終的に3㌢弱になる。
そして骨1本の長さが40㌢だと、篭のサイドの高さを6㌢にすれば、上に突き出た骨があと6㌢残ることになる。
「最後の仕上げ用に骨の隙間2つ分より少し長いぐらいの骨を残すのが理想だな」
「ふむ? それでこれぐらい残したんすね」
「じゃ、仕上げていくぞ。どれでもいいから残った骨の1本を隣の骨の方に倒して、隣の骨の外を通して篭の内側に差し込んで、そのまた隣の骨に引っ掛けて留める」
「骨そのものをさっきの蔓と同じ要領で、隣とその隣の2本の骨に編み込むってことっすね」
「そういうことだ。1本目を2本目と3本目に編み込んだら、次に2本目を3本目と4本目に同じように編み込む。そうすると最初の1本目がしっかりと固定される」
「ほほう。まるで鎖みたいになるんすね」
「鎖という表現は巧いな。まあこんな感じで1本目は2本目で固定、2本目は3本目で固定、3本目は4本目で固定、と順々に隣の骨に絡めて固定していくのを1周させて、最後の17本目を最初の1本目に編み込めば篭の完成だ。最後の部分は松ヤニ接着剤で固定してもいいんだが、こういう自然素材の蔓の場合はあえて固定しなくてもそのまま乾燥させるだけで硬化してほどけなくはなるけどな」
「なるほどっす。よーし、じゃああたしも連鎖を繋げていくっすよ。……えいっ…………ふぁいやー…………あいすすとーむ…………」
鎖から連想したのか、美岬が1編みごとに某対戦型パズルゲームの連鎖攻撃の呪文を口にする。なんかそれをされると大人げなく対抗意識が燃え上がってしまうのはなぜだろう。
俺は美岬を追い上げる勢いで自分の篭の仕上げを進めていく。
「えいっ……ふぁいやー……あいすすとーむ……」
「ちょっ! そのスピードは大人げないっすよ! だいあきゅーと」
「邪魔ぷよ送るな。……だいあきゅーと」
「いやー! 送った邪魔ぷよ相殺しないでぇ……ぶれいんだむど」「ぶれいんだむど」「もう追いつかれてるぅ!」
「じゅげむ」「やだやだ邪魔ぷよ送らないで~……じゅげむ。よし、なんとかこれで相殺」「ばよえ~ん」「鬼畜っすか!」「ばよえ~ん」「……ばたんきゅ~っす」
アホなやりとりをしつつも小さい藤の丸篭が2つ完成する。2つ重ねて大コッヘルにすっぽり収まるサイズだからこれを使えば蒸し調理もできる。
それから夕方に回収してきた葛緒を生糸にして紡錘に巻き取る作業をして、生糸を巻いた紡錘が合計4本になる。
採ってきた粘土の成形もしたかったが、篭作りと生糸作りが終わった時点でかなり夜も更けていたし、美岬も眠そうにしていたので、今日の作業はここまでで切り上げることにした。作業で使った物を片付け、交代でトイレを済ませてから今日はもう休むことにする。
拠点の外は相変わらず強い雨が降り続いていて弱まる気配もない。湿気を含んだひんやりとした空気が拠点内にも流れ込んでくるが、ウッドキャンドルが燃えているのでいい具合に相殺されて適度な湿度と室温に保たれている。
作業中はあまり自覚していなかったが、体を横にした瞬間に一気に疲労と眠気が押し寄せてくる。考えてみれば今日は昼寝もしていないし、小川の東側の探索でかなりの距離を歩いてもいる。それは疲れも出るはずだ。美岬は? と隣に目を向ければすでに夢の世界に旅立った後だった。
俺も特に起きている理由はないので、眠気に抗う努力を早々に放棄して意識を手放したのだった。
【作者コメント】
ばよえ~んはついかっとなってやっちまいました。後悔は……していないこともない。だって篭作りを文章だけで説明するのって難しくて。内容も説明過多になるからちょっとアホなネタを入れたかったんだよ。ぶっちゃけ篭作りで大事なのは骨組みを奇数にすることと、最後の縁取り分の骨を残すぐらいです。
あ、ちなみに作者はシリーズではじゃまぷよを相殺できる『通』が一番好きでしたね。同レベル対戦だとずっと試合が終わらずに遊んでいられるのがキャッチボールみたいで楽しかった。苦手なのは『でか』と『謎』。わっかるぅー! という同志はぜひ応援してやってください。
3畳程度の広さの拠点内にはウッドキャンドルが灯され、オレンジ色の柔らかい光がゆらゆらと揺れながら内部を照らしている。
今夜はこのまま拠点内で内職に勤しむ予定だ。
「美岬は藤篭作りはしたことあるか?」
「ないっす。だから教えてほしいっす」
「おっけ。じゃあこれから小さめの丸篭を一緒に作ってみようか。こういうのは実際にやりながら教えた方がいいからな」
「よろしくお願いするっす」
まずは篭の骨組みになる蔓を準備する。採集してきた藤蔓の太い部分からまず40㌢ぐらいを1本切り出す。これが基準になるので、それに長さを合わせて1つの篭につき8本。今回はそれぞれ1個ずつ作るので16本の同じ長さの蔓を切り出す。
そして、もう1本同じ長さの蔓を用意し、それを真ん中で切って、半分の長さの蔓2本にする。
編み込んでいく方の蔓は、特に最初の方は細い方がいいので、長い蔓のリースをほどき、細くなった先端部を手元に持ってきておいて、これで篭編みを始める前の準備は整う。
「よし、さっそくやっていこう。骨組み用の8本を4本ずつに分けて、それを真ん中で十字にクロスさせた状態で左手に持つ」
「あいあい」
「右手に編み込み用の蔓を持って、十字の中心部分に編み込んでいって、まずはこの十字をしっかりと固定するんだ。ここが一番大事な部分だから丁寧にな」
骨組みの中心に蔓の先端を挟み、そこから十字を回しながら蔓を骨組みの向こう、手前、向こう、手前と交互に編み込んでいく。
最初はぐらぐらだった骨組みも、蔓が3周ぐらいする頃にはしっかり固定されてくる。
「十字の骨組みがとりあえず固定されたら、別に切り出しておいたこの半分の長さの蔓をどこでもいいから骨組みに追加して、骨の数の合計が必ず奇数になるようにするんだ」
「え? どういうことっすか?」
「こんな感じだ」
美岬に見えるように十字の交差部分の隙間に追加の蔓を差し込んでみせる。これにより、交差部分から四方に延びるそれぞれの骨は5本、4本、4本、4本の合計17本となる。
「あ、そうするんすね。でもなんで奇数にしなきゃいけないんすか?」
「奇数にすれば1周ごとに編み目がずれて交互に表と裏から骨を挟み込むようになるから強い篭になるんだ」
「……あ、なるほど! 納得っす」
一瞬だけ考えて説明をイメージ出来たのだろう。美岬が合点がいったとうなずく。
放射状に四方に延びる骨組みは当然のことだが中心から離れるほどに骨と骨の隙間が広くなってくる。
中心からだいたい蔓が5周したところで、骨の最初の枝分かれをさせる。5本は2本と3本に、4本は2本ずつに分け、骨が八方に広がる。
「この枝分かれをさせた時にそれぞれの骨の間隔がだいたい同じぐらいになるように気を付ければ仕上がりが綺麗になるんだ。ズレは後にいくほど大きくなるから、なるべく早めに修正しておけば後が楽だぞ」
「急がば回れっすね。了解っす」
そこからさらに5周させたところで、2回目の枝分かれをさせて骨が17本になる。この時点で編み終わった部分は直径15㌢ぐらいの円盤になっている。ちょうど大コッヘルにすっぽり収まるサイズだ。
「よし、じゃあ底はここまでにして、ここからは篭のサイド部分を作っていくぞ。骨を上向きに曲げた状態で蔓を編み込んでいくだけだ」
「篭がだんだん形になってくるのって楽しいっすね」
「それな。クラフトの醍醐味だよな」
初めて作る美岬の篭はやはり少々不恰好ではあるが、それでも丁寧に編み込んであるので強度は問題なさそうだ。作り慣れてくればどんどん上手くなるだろう。
立ち上げた骨を蔓が1周回ってある程度形が固定されてからは早い。1周ごとに編み目がずれるので螺旋状の編み模様が順調に積み上がっていく。
そして、サイド部分の高さがだいたい6㌢ぐらいになり、骨があと6㌢ほどになったところで一旦ストップする。
「じゃあそこで編み込みは終わりにして仕上げに移ろうか」
「はわっ。すっかり夢中になって作業してたっす。でも、まだ骨は高さ半分ぐらい残ってるっすけど?」
「その残りの骨が篭のフチになるからそれぐらい残るぐらいでちょうどいいんだ。とりあえずここまでで残った編み込み用の蔓は切って、端は適当な隙間に差し込んでおこう」
「あいあい」
骨17本で直径15㌢の篭を作った場合、骨と骨の隙間は最終的に3㌢弱になる。
そして骨1本の長さが40㌢だと、篭のサイドの高さを6㌢にすれば、上に突き出た骨があと6㌢残ることになる。
「最後の仕上げ用に骨の隙間2つ分より少し長いぐらいの骨を残すのが理想だな」
「ふむ? それでこれぐらい残したんすね」
「じゃ、仕上げていくぞ。どれでもいいから残った骨の1本を隣の骨の方に倒して、隣の骨の外を通して篭の内側に差し込んで、そのまた隣の骨に引っ掛けて留める」
「骨そのものをさっきの蔓と同じ要領で、隣とその隣の2本の骨に編み込むってことっすね」
「そういうことだ。1本目を2本目と3本目に編み込んだら、次に2本目を3本目と4本目に同じように編み込む。そうすると最初の1本目がしっかりと固定される」
「ほほう。まるで鎖みたいになるんすね」
「鎖という表現は巧いな。まあこんな感じで1本目は2本目で固定、2本目は3本目で固定、3本目は4本目で固定、と順々に隣の骨に絡めて固定していくのを1周させて、最後の17本目を最初の1本目に編み込めば篭の完成だ。最後の部分は松ヤニ接着剤で固定してもいいんだが、こういう自然素材の蔓の場合はあえて固定しなくてもそのまま乾燥させるだけで硬化してほどけなくはなるけどな」
「なるほどっす。よーし、じゃああたしも連鎖を繋げていくっすよ。……えいっ…………ふぁいやー…………あいすすとーむ…………」
鎖から連想したのか、美岬が1編みごとに某対戦型パズルゲームの連鎖攻撃の呪文を口にする。なんかそれをされると大人げなく対抗意識が燃え上がってしまうのはなぜだろう。
俺は美岬を追い上げる勢いで自分の篭の仕上げを進めていく。
「えいっ……ふぁいやー……あいすすとーむ……」
「ちょっ! そのスピードは大人げないっすよ! だいあきゅーと」
「邪魔ぷよ送るな。……だいあきゅーと」
「いやー! 送った邪魔ぷよ相殺しないでぇ……ぶれいんだむど」「ぶれいんだむど」「もう追いつかれてるぅ!」
「じゅげむ」「やだやだ邪魔ぷよ送らないで~……じゅげむ。よし、なんとかこれで相殺」「ばよえ~ん」「鬼畜っすか!」「ばよえ~ん」「……ばたんきゅ~っす」
アホなやりとりをしつつも小さい藤の丸篭が2つ完成する。2つ重ねて大コッヘルにすっぽり収まるサイズだからこれを使えば蒸し調理もできる。
それから夕方に回収してきた葛緒を生糸にして紡錘に巻き取る作業をして、生糸を巻いた紡錘が合計4本になる。
採ってきた粘土の成形もしたかったが、篭作りと生糸作りが終わった時点でかなり夜も更けていたし、美岬も眠そうにしていたので、今日の作業はここまでで切り上げることにした。作業で使った物を片付け、交代でトイレを済ませてから今日はもう休むことにする。
拠点の外は相変わらず強い雨が降り続いていて弱まる気配もない。湿気を含んだひんやりとした空気が拠点内にも流れ込んでくるが、ウッドキャンドルが燃えているのでいい具合に相殺されて適度な湿度と室温に保たれている。
作業中はあまり自覚していなかったが、体を横にした瞬間に一気に疲労と眠気が押し寄せてくる。考えてみれば今日は昼寝もしていないし、小川の東側の探索でかなりの距離を歩いてもいる。それは疲れも出るはずだ。美岬は? と隣に目を向ければすでに夢の世界に旅立った後だった。
俺も特に起きている理由はないので、眠気に抗う努力を早々に放棄して意識を手放したのだった。
【作者コメント】
ばよえ~んはついかっとなってやっちまいました。後悔は……していないこともない。だって篭作りを文章だけで説明するのって難しくて。内容も説明過多になるからちょっとアホなネタを入れたかったんだよ。ぶっちゃけ篭作りで大事なのは骨組みを奇数にすることと、最後の縁取り分の骨を残すぐらいです。
あ、ちなみに作者はシリーズではじゃまぷよを相殺できる『通』が一番好きでしたね。同レベル対戦だとずっと試合が終わらずに遊んでいられるのがキャッチボールみたいで楽しかった。苦手なのは『でか』と『謎』。わっかるぅー! という同志はぜひ応援してやってください。
64
お気に入りに追加
565
あなたにおすすめの小説

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

独身おじさんの異世界ライフ~結婚しません、フリーな独身こそ最高です~
さとう
ファンタジー
町の電気工事士であり、なんでも屋でもある織田玄徳は、仕事をそこそこやりつつ自由な暮らしをしていた。
結婚は人生の墓場……父親が嫁さんで苦労しているのを見て育ったため、結婚して子供を作り幸せな家庭を作るという『呪いの言葉』を嫌悪し、生涯独身、自分だけのために稼いだ金を使うと決め、独身生活を満喫。趣味の釣り、バイク、キャンプなどを楽しみつつ、人生を謳歌していた。
そんなある日。電気工事の仕事で感電死……まだまだやりたいことがあったのにと嘆くと、なんと異世界転生していた!!
これは、異世界で工務店の仕事をしながら、異世界で独身生活を満喫するおじさんの物語。

異世界無宿
ゆきねる
ファンタジー
運転席から見た景色は、異世界だった。
アクション映画への憧れを捨て切れない男、和泉 俊介。
映画の影響で筋トレしてみたり、休日にエアガンを弄りつつ映画を観るのが楽しみな男。
訳あって車を購入する事になった時、偶然通りかかったお店にて運命の出会いをする。
一目惚れで購入した車の納車日。
エンジンをかけて前方に目をやった時、そこは知らない景色(異世界)が広がっていた…
神様の道楽で異世界転移をさせられた男は、愛車の持つ特別な能力を頼りに異世界を駆け抜ける。
アクション有り!
ロマンス控えめ!
ご都合主義展開あり!
ノリと勢いで物語を書いてますので、B級映画を観るような感覚で楽しんでいただければ幸いです。
不定期投稿になります。
投稿する際の時間は11:30(24h表記)となります。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる