69 / 227
箱庭スローライフ編
第69話 7日目⑩おっさんはウッドキャンドルを灯す
しおりを挟む
美岬と手分けしてやりかけの作業を片付けていく。
干し網で干してあった葛の葉とワカメのうち、葛の葉は完全に乾いていたので回収してビニール袋にまとめておく。
クーラーボックス内でハマダイコンペーストと混ぜてヌメリ取りをしていた穴ダコは、程よくヌメリが取れていたので海水ですすいで次の作業に回す。
製塩の干し砂は集めてビニール袋にまとめておく。触ってみると乾いているのにちょっとベタつく感じもあり、かなり塩分が付着していることが分かった。そろそろ次の段階に進めてもいいだろう。製塩で使い終わった断熱シートは小川の水で洗って洗濯場のロープに干しておく。
と、ここまででだいぶ暗くなってきたので、明かりの準備をする。
太さ10㌢ぐらいの乾いた丸太を立て、鋸で十字に切り込みを半ばまで入れ、切り込みが交差する中心部に、細い棒状に加工したファットウッドを芯として差し込めばウッドキャンドルまたの名をスウェーデントーチの完成だ。
芯のファットウッドに火を着ければ、蝋燭の炎とよく似た感じで燃え始め、十字の切り込み部分から酸素を取り込み、周りの木を少しずつ燃料にしながらゆっくりと燃え進んでいく。
風さえなければなかなか優秀な屋外用の簡易ランプになる。
そんなウッドキャンドルをかまどの近くに据えて明かりにしながら晩飯作りに取りかかる。
まずはかまどの火を起こし、火が安定するのを待つ間に、中コッヘルでアク抜きをしていた葛の新芽の様子を見る。漬け込んでいた木灰液を捨て、水で洗って一つ味見してみれば、きちんとえぐみは抜け、そのまま食べられるぐらい柔らかくなっていた。
とりあえず葛の芽は手でぎゅっと絞ってビニール袋に入れておく。
次にタコから目玉とクチバシを取り除く。まずはタコの体を真ん中から折り曲げて腹部と足を重ねるように左手で押さえれば、体の中心部にある頭部とそこから飛び出した目玉が端にくるので、その飛び出した目玉をナイフで切り落とす。次いでタコの腹部を摘まんで足が上になるようにひっくり返すと足の付け根の中心にあるクチバシが露出するので、剥き出しになったクチバシをナイフの先でえぐり出す。
二人がかりで20匹のタコの処理を終わらせ、10匹は今から晩飯に使うので残しておき、残りの10匹は干し網に並べて一夜干しにする。水気がある程度抜けたら燻製にしてもいい。
そうこうしているうちに、かまどの火が安定してきたので大コッヘルにハマグリ8個を入れてヒタヒタの海水で加熱していく。
水の量が少ないのですぐに温度が上がってきて湯気が立ち始め、最初の一つがパカッと殻が開くと同時に湯が一瞬で白く濁り、残りのハマグリも次々にパカパカと口を開いていって、ハマグリ独特の上品な出汁の匂いが鼻腔をくすぐり始める。
浮いてきた灰汁を引いたらすぐに鍋ごと火から下ろし、出汁だけを中コッヘルに移して、大コッヘルには水を入れて貝の身を冷まし、殻ごとまな板の上に出して、美岬と一緒に全部剥き身にした。この剥き身はワカメや穴ダコと一緒に干し網に並べて干す。
次に大コッヘルで海水を沸騰させ、そこにこれから食べる方の穴ダコを順番に入れて塩茹でにしていく。茹ですぎると固くなるので1匹あたり1分ぐらいでいい。腹部を箸で摘まんで足から順にゆっくりと湯に入れると、足先から綺麗に丸まってまさにタコさんウインナーみたいな形になる。
そんな茹で上がったタコをまな板の上に10匹ずらっと並べたら美岬が大喜びした。
「あははっ! タコがずらっと並んでてめっちゃ可愛いっ!」
元々手のひらに載るぐらい小さな穴ダコだから、茹でるとさらに縮んで箸で摘まんで一口で食べれるぐらいのサイズになる。ガチャポンカプセルに入ってる玩具みたいで確かに可愛い。
木の枝を尖らせた串を2本準備し、茹でタコのうちの6匹を3匹ずつ串に刺して団子状にしたらこれまた美岬が喜ぶ。
「タコが! タコがお団子になってるぅ! ガクさん、これどうするんすかっ?」
「ちょっとよさげな食べ方を思い付いたからとりあえず今は内緒だ。楽しみにしておけ」
「わぁ、期待しちゃうっすよ!」
残った4匹は適当なサイズにぶつ切りにして、絞った葛の芽の入っているビニール袋に一緒に入れ、そこにあら熱が取れて冷めたハマグリの出汁の一部を流し込んで漬け込む。
「ガクさん! な、なんちゅうことを! それは絶対に美味しいやつじゃないっすか!」
「“葛の芽とタコのハマグリ出汁のおひたし”ってとこかな。このまましばらく漬けておけばいい感じに味も染みるだろ」
「うわぁ、これは楽しみっすねぇ」
「……あとは、アサリとジュズダマと……ヨコワのジャーキーも使ってリゾットでも作るか」
タコを茹でた海水にはタコの旨味が染み出ているはずなのでこれを使ってリゾットを作っていこう。だがこのままだとさすがに辛すぎるので水を足して塩分調整してからアサリを入れ、それがヒタヒタになるぐらいまで水の量を減らしてから火に掛けて加熱していく。
アサリに火が通って口を開き始めたら、殻を箸で摘まんで湯の中で揺すり、身を落として殻だけを取り出す。
殻を全部取り出し終わったら、浮いている灰汁を掬って取り除き、手でちぎったジャーキーとジュズダマを投入して、そのまま水分が煮詰まってとろみがつくまで炊けばいい。
リゾットを炊いている間にハマゴウの実を採りにいく。まだ若い青い実を何粒か採って戻り、2枚の平たい石で挟んで磨り潰すとふわっと辺りにハマゴウの爽やかな香りが漂う。
「いい香りっすねぇ。……でも、それいきなりリゾットに入れちゃうんすか? このままでも美味しいと思うっすし、薬味ならハマボウフウもあるんすからあえて冒険しなくても……」
美岬はハマゴウをスパイスとして使うことにまだ抵抗があるようだ。俺としては香りの系統からして旨くなると確信しているが、美岬の為に少量でまず試してみるか。
俺はお玉でリゾットのスープをちょっと掬い、そこにほんのちょっとの磨り潰したハマゴウの実の粉をかけ、スプーンで軽く混ぜて味見し、期待通りの味であることを確認してから美岬に差し出した。
「そんなに不安なら味見してみたらいい」
俺からお玉とスプーンを受け取った美岬がスプーンを恐る恐る口に運び、次の瞬間、お玉に入っていたスープを一気に飲み干した。
「……おみそれいたしました」
「分かればよろしい」
そっとお玉とスプーンを返してくる美岬に鷹揚に頷いて受け取り、リゾットの鍋にハマゴウの粉をパラパラと入れて混ぜていく。タコとアサリの出汁の匂いとジャーキーのハーブソルトの匂いとハマゴウの匂いが調和よく混ざりあってなんとも言えない食欲をそそる匂いが立ち上る。
そのまましばらく煮て、ある程度まで煮詰まってきてジュズダマのデンプンで自然とトロミがついたところで火から下ろす。
「よし、これで完成だ。食べよう」
「わぁいっ♪ お腹すいたっす!!」
まな板を洗ってどかしてクーラーボックスの上のスペースを空ける。
お馴染みの牡蠣殼の皿にビニール袋で漬け込んでいた葛の芽とタコのおひたしを水気を絞って盛り付け、その横に串に刺したタコの塩茹でを添えてまずは一皿。
別の牡蠣殼の皿にアサリとヨコワのリゾットをよそい、小枝にアサリの殻を取り付けたスプーンを添える。
ウッドキャンドルだけでは暗いので、かまどに薪をくべて炎を燃え立たせれば、火灯りが周囲を明るく照らし出す。
クーラーボックスを挟んで向かい合って座った俺と美岬は料理を前に手を合わせた。
「「いただきます」」
干し網で干してあった葛の葉とワカメのうち、葛の葉は完全に乾いていたので回収してビニール袋にまとめておく。
クーラーボックス内でハマダイコンペーストと混ぜてヌメリ取りをしていた穴ダコは、程よくヌメリが取れていたので海水ですすいで次の作業に回す。
製塩の干し砂は集めてビニール袋にまとめておく。触ってみると乾いているのにちょっとベタつく感じもあり、かなり塩分が付着していることが分かった。そろそろ次の段階に進めてもいいだろう。製塩で使い終わった断熱シートは小川の水で洗って洗濯場のロープに干しておく。
と、ここまででだいぶ暗くなってきたので、明かりの準備をする。
太さ10㌢ぐらいの乾いた丸太を立て、鋸で十字に切り込みを半ばまで入れ、切り込みが交差する中心部に、細い棒状に加工したファットウッドを芯として差し込めばウッドキャンドルまたの名をスウェーデントーチの完成だ。
芯のファットウッドに火を着ければ、蝋燭の炎とよく似た感じで燃え始め、十字の切り込み部分から酸素を取り込み、周りの木を少しずつ燃料にしながらゆっくりと燃え進んでいく。
風さえなければなかなか優秀な屋外用の簡易ランプになる。
そんなウッドキャンドルをかまどの近くに据えて明かりにしながら晩飯作りに取りかかる。
まずはかまどの火を起こし、火が安定するのを待つ間に、中コッヘルでアク抜きをしていた葛の新芽の様子を見る。漬け込んでいた木灰液を捨て、水で洗って一つ味見してみれば、きちんとえぐみは抜け、そのまま食べられるぐらい柔らかくなっていた。
とりあえず葛の芽は手でぎゅっと絞ってビニール袋に入れておく。
次にタコから目玉とクチバシを取り除く。まずはタコの体を真ん中から折り曲げて腹部と足を重ねるように左手で押さえれば、体の中心部にある頭部とそこから飛び出した目玉が端にくるので、その飛び出した目玉をナイフで切り落とす。次いでタコの腹部を摘まんで足が上になるようにひっくり返すと足の付け根の中心にあるクチバシが露出するので、剥き出しになったクチバシをナイフの先でえぐり出す。
二人がかりで20匹のタコの処理を終わらせ、10匹は今から晩飯に使うので残しておき、残りの10匹は干し網に並べて一夜干しにする。水気がある程度抜けたら燻製にしてもいい。
そうこうしているうちに、かまどの火が安定してきたので大コッヘルにハマグリ8個を入れてヒタヒタの海水で加熱していく。
水の量が少ないのですぐに温度が上がってきて湯気が立ち始め、最初の一つがパカッと殻が開くと同時に湯が一瞬で白く濁り、残りのハマグリも次々にパカパカと口を開いていって、ハマグリ独特の上品な出汁の匂いが鼻腔をくすぐり始める。
浮いてきた灰汁を引いたらすぐに鍋ごと火から下ろし、出汁だけを中コッヘルに移して、大コッヘルには水を入れて貝の身を冷まし、殻ごとまな板の上に出して、美岬と一緒に全部剥き身にした。この剥き身はワカメや穴ダコと一緒に干し網に並べて干す。
次に大コッヘルで海水を沸騰させ、そこにこれから食べる方の穴ダコを順番に入れて塩茹でにしていく。茹ですぎると固くなるので1匹あたり1分ぐらいでいい。腹部を箸で摘まんで足から順にゆっくりと湯に入れると、足先から綺麗に丸まってまさにタコさんウインナーみたいな形になる。
そんな茹で上がったタコをまな板の上に10匹ずらっと並べたら美岬が大喜びした。
「あははっ! タコがずらっと並んでてめっちゃ可愛いっ!」
元々手のひらに載るぐらい小さな穴ダコだから、茹でるとさらに縮んで箸で摘まんで一口で食べれるぐらいのサイズになる。ガチャポンカプセルに入ってる玩具みたいで確かに可愛い。
木の枝を尖らせた串を2本準備し、茹でタコのうちの6匹を3匹ずつ串に刺して団子状にしたらこれまた美岬が喜ぶ。
「タコが! タコがお団子になってるぅ! ガクさん、これどうするんすかっ?」
「ちょっとよさげな食べ方を思い付いたからとりあえず今は内緒だ。楽しみにしておけ」
「わぁ、期待しちゃうっすよ!」
残った4匹は適当なサイズにぶつ切りにして、絞った葛の芽の入っているビニール袋に一緒に入れ、そこにあら熱が取れて冷めたハマグリの出汁の一部を流し込んで漬け込む。
「ガクさん! な、なんちゅうことを! それは絶対に美味しいやつじゃないっすか!」
「“葛の芽とタコのハマグリ出汁のおひたし”ってとこかな。このまましばらく漬けておけばいい感じに味も染みるだろ」
「うわぁ、これは楽しみっすねぇ」
「……あとは、アサリとジュズダマと……ヨコワのジャーキーも使ってリゾットでも作るか」
タコを茹でた海水にはタコの旨味が染み出ているはずなのでこれを使ってリゾットを作っていこう。だがこのままだとさすがに辛すぎるので水を足して塩分調整してからアサリを入れ、それがヒタヒタになるぐらいまで水の量を減らしてから火に掛けて加熱していく。
アサリに火が通って口を開き始めたら、殻を箸で摘まんで湯の中で揺すり、身を落として殻だけを取り出す。
殻を全部取り出し終わったら、浮いている灰汁を掬って取り除き、手でちぎったジャーキーとジュズダマを投入して、そのまま水分が煮詰まってとろみがつくまで炊けばいい。
リゾットを炊いている間にハマゴウの実を採りにいく。まだ若い青い実を何粒か採って戻り、2枚の平たい石で挟んで磨り潰すとふわっと辺りにハマゴウの爽やかな香りが漂う。
「いい香りっすねぇ。……でも、それいきなりリゾットに入れちゃうんすか? このままでも美味しいと思うっすし、薬味ならハマボウフウもあるんすからあえて冒険しなくても……」
美岬はハマゴウをスパイスとして使うことにまだ抵抗があるようだ。俺としては香りの系統からして旨くなると確信しているが、美岬の為に少量でまず試してみるか。
俺はお玉でリゾットのスープをちょっと掬い、そこにほんのちょっとの磨り潰したハマゴウの実の粉をかけ、スプーンで軽く混ぜて味見し、期待通りの味であることを確認してから美岬に差し出した。
「そんなに不安なら味見してみたらいい」
俺からお玉とスプーンを受け取った美岬がスプーンを恐る恐る口に運び、次の瞬間、お玉に入っていたスープを一気に飲み干した。
「……おみそれいたしました」
「分かればよろしい」
そっとお玉とスプーンを返してくる美岬に鷹揚に頷いて受け取り、リゾットの鍋にハマゴウの粉をパラパラと入れて混ぜていく。タコとアサリの出汁の匂いとジャーキーのハーブソルトの匂いとハマゴウの匂いが調和よく混ざりあってなんとも言えない食欲をそそる匂いが立ち上る。
そのまましばらく煮て、ある程度まで煮詰まってきてジュズダマのデンプンで自然とトロミがついたところで火から下ろす。
「よし、これで完成だ。食べよう」
「わぁいっ♪ お腹すいたっす!!」
まな板を洗ってどかしてクーラーボックスの上のスペースを空ける。
お馴染みの牡蠣殼の皿にビニール袋で漬け込んでいた葛の芽とタコのおひたしを水気を絞って盛り付け、その横に串に刺したタコの塩茹でを添えてまずは一皿。
別の牡蠣殼の皿にアサリとヨコワのリゾットをよそい、小枝にアサリの殻を取り付けたスプーンを添える。
ウッドキャンドルだけでは暗いので、かまどに薪をくべて炎を燃え立たせれば、火灯りが周囲を明るく照らし出す。
クーラーボックスを挟んで向かい合って座った俺と美岬は料理を前に手を合わせた。
「「いただきます」」
100
お気に入りに追加
565
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる