63 / 227
箱庭スローライフ編
第63話 7日目④おっさんは葛の処理を始める
しおりを挟む
美岬に焼き畑の方は任せて、俺はそのまま葛の群生地に向かう。
葦の群生地を抜けた先、俺たちの拠点の反対側の崖下には一面に葛が蔓延っている。
繊維を採るのに使うのは今年に伸びた新しい蔓だ。古い蔓は繊維が堅く樹皮化しているので荒縄には使えるが普段使いには向かない。
今年伸びた新しい蔓は緑色をしているのですぐに見分けられる。
新しい蔓の先端をまず見つけ、そこから自分の掌と肘にぐるぐると巻き付けながら蔓を手繰っていき、蔓が茶色くなってきたあたりで切り離してその束はリュックに仕舞い、次の蔓も同じようにリース状に巻きながら集めていく。
この作業そのものはまったく手間取る要素がないので、ほんの数分で3、4㍍ほどの葛の蔓を5本採集することができた。
蔓を大量に茹がける大鍋があるならもっとたくさん集めていくのだが、如何せんコッヘルしかないのであまりたくさんの蔓を採っていっても持て余すことになるだろう。
いずれ葛芋を掘る時のために、良さげな葛芋が埋まっていそうな場所に木の枝を立てて目印にしておく。ちなみにデンプンをしっかり溜め込んだ良い葛芋は、地面を這っている蔓ではなく、岩場や木の幹に巻き付いている蔓の先にできやすい。
葛芋は本来は葉が枯れ落ちた冬に掘るものだ。しかし、夏に掘っても収穫量が多少は落ちるが駄目というわけでもない。
戻る前に葛の蔓の先端から20㌢ぐらいまでの柔らかい部分を探してちぎって集めていく。この部分は食用だ。アク抜きに少し時間がかかるから昼食には使えないが夕食には間に合うだろう。ワラビやゼンマイみたいな感じだな。
戻る途中に洗濯場に寄って葛の汁まみれになった手を洗い、ついでに昨晩から干しっぱなしの洗濯物も回収する。
そこから拠点までの間に焼き畑があるが、俺が通りがかった頃には最初に火を放った辺りは燃え尽きて焦げた地面が燻っており、反対側の境界の辺りでちょうど火が燃えていた。美岬は火がそこから先に燃え広がらないように見張っているようだった。
俺に気づいた美岬が炎の向こうから満面の笑みでブンブンと手を振ってきたので、片手を上げて応えてそのまま拠点に戻った。
洗濯物だけ拠点内に下ろして外に出て、塩作りのために乾かしている砂をチェックしてみればもうすっかり乾いていたので、海水を汲んできて砂の上に撒き足しておいた。
かまどの中で燻っていた火種に消し炭を積み上げて扇いでやればすぐに火が着くので、そこに小枝を積んで燃え上がらせ、大きめの薪をくべて火力を安定させていく。
大コッヘルに水を入れて火にかけて沸くのを待つ間に採集してきた葛の処理を進めていく。
まずは食用部分だ。蔓の先端部分をまとめて中コッヘルに入れ、木灰をまぶしておく。ここに沸いた湯を注げば、アルカリ性の熱い木灰液に浸かることになる。そのまましばらく放置しておけばアクは抜けて柔らかくなる。ちなみに木灰液で煮るとドロドロに溶けてしまうので、熱湯を注いでそのまま自然に冷ますぐらいがちょうどいい。
リース状に巻いてある葛の蔓を一度ほどき、葉や芽をむしり取っていく。大きめの葉はトイレットペーパーの代用品として使うのでそのままでまとめておき、小さい葉はお茶にするために朝作った干し網に並べて乾かし始め、芽は蔓の先端部分と同じようにアク抜きして食用にするので中コッヘルに入れていく。葉や芽を取って蔓だけになったら、それを大コッヘルにすっぽり収まるサイズのリース状に巻き直す。
同様の処理を採ってきた5本の蔓全てに終わらせた頃には大コッヘルの湯が沸騰してきているので、まずは食用部分のアク抜きのために沸いた湯を中コッヘルに注ぎ込む。
残った大コッヘルの湯に木灰を混ぜ、そこに最初に巻いたリース状の蔓をすっぽりと入れ、さらに水を足して蔓が完全に浸かるようにしてから再びかまどで火にかけて茹でていく。
沸騰してから20分ぐらいでくたくたになった蔓を取り出し、減った分の水を足して次の蔓を茹でる。
茹で上がるのを待つ間ずっとかまどの傍に居続ける必要もないので、トイレットペーパー用の葛の葉をトイレに運んだり、製塩作業の続きをしたり、葛から繊維を採る作業の次の工程で必要になる浅い穴を小川の近くに掘って底に昨日むしってその辺りに散らばっていた葦の葉を敷き詰めたり、といった作業を隙間時間を活用して進めていく。
やがて、昼近くになって美岬が肩からスポーツバッグを提げ、Tシャツの裾を片手で掴んでパタパタと中に空気を送りながら拠点に戻ってくる。
「ふぃー、さすがに夏の日射しの中で火の番は熱かったっす。あ、焼き畑の方はだいたい燃え尽きて自然鎮火したっすよー。あとは地面が冷えてから耕して灰を土に鋤き込めば、豆と芋は植えれるっすね。ハマエンドウもけっこう採ってきたっすよ。このスポーツバッグに入ってるっす」
「おう。お疲れさん。ここも火の傍で熱いから日陰で涼んできたらどうだ?」
「うーん、じゃあ、泳いできてもいいっすか?」
今日は朝の満潮が7時頃だったから干潮のピークは14時前ぐらいのはず。潮は引きつつあるが、泳げる場所は十分にあるので泳ぐことそのものは問題ない。問題は……
「……泳げるのか?」
「しっ! 失敬なっ! 泳げるっすよ! なんでそんな疑問が出てくるんすかっ?」
「いや、だって俺が知る限り、美岬はいつも溺れてたから」
フェリーから落ちた時と、涼もうと筏から海に入った時と、寝たまま海に落ちた時……いや、最後のは俺が見た夢の中の出来事だからノーカウントか。でも、俺の中では美岬は泳ぐのが苦手というイメージが固まってしまっていた。
「…………くっ。心当たりはあるっすけど、ちゃんと泳げるっすから! 島の海女さんたちに混じって素潜り漁とかもしてたっすから!」
ちょっと涙目になっている美岬の頭を撫でて落ち着かせる。
「すまんすまん。疑って悪かった。泳げるなら問題ないんだ。ここは波も無くて水も綺麗だから泳いだら気持ちいいはずだ」
「むぅ。…………じゃあ、ガクさんも一緒にどうっすか?」
「うーん、俺も涼みたいのは山々だが、この葛の処理がまだ終わってないし、昼飯の準備もまだ手付かずだからなぁ」
今ちょうど最後の5本目の葛の蔓を茹でているところだが、茹で終わる頃には12時を回ってしまうので昼飯の準備もそろそろやらないと。朝飯を食べずに活動しているからさすがに腹も減っている。
美岬が眉をへんにょりとさせて口を尖らせる。
「うー、じゃああたしも今は泳ぐのやめとくっす。ガクさんの作業をあたしも手伝うっすから、あとで一緒に泳ぎたいっす」
「……おっけ。すまんな、我慢させて。その代わり、午後からは一緒に過ごそうな」
「へへっ、約束っすよ」
嬉しそうにはにかむ美岬の頭をもう一度優しく撫でてやる。
「おう。……そもそも俺だって美岬と一緒に過ごしたいんだからな?」
それから、最後の葛の蔓が茹で上がるまでの間に食材を調達する。
今回はムール貝をメインターゲットに岩牡蠣も少し採ってこようと岩場に向かう。ムール貝は元々あまり味に期待していなかったので昨日は少ししか採ってこなかったが、コロニーで群生しているのでその気になれば労せずにまとまった量を採集できる。ここの綺麗な水で育ったムール貝があんなに旨いと知った以上採らない選択肢はない。
今は大、中のコッヘルが使用中なので、すぐに食べられない貝までは採る余裕はない。大潮も終わり頃になり、干潮のピークが後ろにずれてきているので午後に美岬と水遊びしてからでも晩飯のための食材の調達は間に合う。
短時間でささっとムール貝と岩牡蠣の採集を終わらせてかまどの所に戻り、採ってきた獲物をまな板の上に仮置きする。
それから、ちょうどいい具合に茹で上がった葛の蔓を取り出し、それまでに茹で上がっていた残りの4本と共に小川の近くに掘ってあった穴の中に入れ、上から葦の葉を被せておく。
「これにはどういう意味があるんすか?」
「うん。葛の蔓の構造は外から表皮、内皮、芯になるんだが、繊維として使うのは内皮なんだ。こうやって茹で上がった蔓を蒸れる状態で置いておくと表皮が発酵してドロドロになるから簡単に内皮と分離できるようになるんだ」
「ほー、どれぐらいの期間発酵させるんすか?」
「お湯だけで茹でたら3日、灰や重曹で茹でたらすでに表皮がだいぶ脆くなってるから1日ぐらいでいいかな。とりあえず明日にでも次の工程を試してみようと思ってる」
「ふむふむ、了解っす。うまくいけばいいっすね」
「そうだな。さて、戻って昼飯にしよう」
葦の群生地を抜けた先、俺たちの拠点の反対側の崖下には一面に葛が蔓延っている。
繊維を採るのに使うのは今年に伸びた新しい蔓だ。古い蔓は繊維が堅く樹皮化しているので荒縄には使えるが普段使いには向かない。
今年伸びた新しい蔓は緑色をしているのですぐに見分けられる。
新しい蔓の先端をまず見つけ、そこから自分の掌と肘にぐるぐると巻き付けながら蔓を手繰っていき、蔓が茶色くなってきたあたりで切り離してその束はリュックに仕舞い、次の蔓も同じようにリース状に巻きながら集めていく。
この作業そのものはまったく手間取る要素がないので、ほんの数分で3、4㍍ほどの葛の蔓を5本採集することができた。
蔓を大量に茹がける大鍋があるならもっとたくさん集めていくのだが、如何せんコッヘルしかないのであまりたくさんの蔓を採っていっても持て余すことになるだろう。
いずれ葛芋を掘る時のために、良さげな葛芋が埋まっていそうな場所に木の枝を立てて目印にしておく。ちなみにデンプンをしっかり溜め込んだ良い葛芋は、地面を這っている蔓ではなく、岩場や木の幹に巻き付いている蔓の先にできやすい。
葛芋は本来は葉が枯れ落ちた冬に掘るものだ。しかし、夏に掘っても収穫量が多少は落ちるが駄目というわけでもない。
戻る前に葛の蔓の先端から20㌢ぐらいまでの柔らかい部分を探してちぎって集めていく。この部分は食用だ。アク抜きに少し時間がかかるから昼食には使えないが夕食には間に合うだろう。ワラビやゼンマイみたいな感じだな。
戻る途中に洗濯場に寄って葛の汁まみれになった手を洗い、ついでに昨晩から干しっぱなしの洗濯物も回収する。
そこから拠点までの間に焼き畑があるが、俺が通りがかった頃には最初に火を放った辺りは燃え尽きて焦げた地面が燻っており、反対側の境界の辺りでちょうど火が燃えていた。美岬は火がそこから先に燃え広がらないように見張っているようだった。
俺に気づいた美岬が炎の向こうから満面の笑みでブンブンと手を振ってきたので、片手を上げて応えてそのまま拠点に戻った。
洗濯物だけ拠点内に下ろして外に出て、塩作りのために乾かしている砂をチェックしてみればもうすっかり乾いていたので、海水を汲んできて砂の上に撒き足しておいた。
かまどの中で燻っていた火種に消し炭を積み上げて扇いでやればすぐに火が着くので、そこに小枝を積んで燃え上がらせ、大きめの薪をくべて火力を安定させていく。
大コッヘルに水を入れて火にかけて沸くのを待つ間に採集してきた葛の処理を進めていく。
まずは食用部分だ。蔓の先端部分をまとめて中コッヘルに入れ、木灰をまぶしておく。ここに沸いた湯を注げば、アルカリ性の熱い木灰液に浸かることになる。そのまましばらく放置しておけばアクは抜けて柔らかくなる。ちなみに木灰液で煮るとドロドロに溶けてしまうので、熱湯を注いでそのまま自然に冷ますぐらいがちょうどいい。
リース状に巻いてある葛の蔓を一度ほどき、葉や芽をむしり取っていく。大きめの葉はトイレットペーパーの代用品として使うのでそのままでまとめておき、小さい葉はお茶にするために朝作った干し網に並べて乾かし始め、芽は蔓の先端部分と同じようにアク抜きして食用にするので中コッヘルに入れていく。葉や芽を取って蔓だけになったら、それを大コッヘルにすっぽり収まるサイズのリース状に巻き直す。
同様の処理を採ってきた5本の蔓全てに終わらせた頃には大コッヘルの湯が沸騰してきているので、まずは食用部分のアク抜きのために沸いた湯を中コッヘルに注ぎ込む。
残った大コッヘルの湯に木灰を混ぜ、そこに最初に巻いたリース状の蔓をすっぽりと入れ、さらに水を足して蔓が完全に浸かるようにしてから再びかまどで火にかけて茹でていく。
沸騰してから20分ぐらいでくたくたになった蔓を取り出し、減った分の水を足して次の蔓を茹でる。
茹で上がるのを待つ間ずっとかまどの傍に居続ける必要もないので、トイレットペーパー用の葛の葉をトイレに運んだり、製塩作業の続きをしたり、葛から繊維を採る作業の次の工程で必要になる浅い穴を小川の近くに掘って底に昨日むしってその辺りに散らばっていた葦の葉を敷き詰めたり、といった作業を隙間時間を活用して進めていく。
やがて、昼近くになって美岬が肩からスポーツバッグを提げ、Tシャツの裾を片手で掴んでパタパタと中に空気を送りながら拠点に戻ってくる。
「ふぃー、さすがに夏の日射しの中で火の番は熱かったっす。あ、焼き畑の方はだいたい燃え尽きて自然鎮火したっすよー。あとは地面が冷えてから耕して灰を土に鋤き込めば、豆と芋は植えれるっすね。ハマエンドウもけっこう採ってきたっすよ。このスポーツバッグに入ってるっす」
「おう。お疲れさん。ここも火の傍で熱いから日陰で涼んできたらどうだ?」
「うーん、じゃあ、泳いできてもいいっすか?」
今日は朝の満潮が7時頃だったから干潮のピークは14時前ぐらいのはず。潮は引きつつあるが、泳げる場所は十分にあるので泳ぐことそのものは問題ない。問題は……
「……泳げるのか?」
「しっ! 失敬なっ! 泳げるっすよ! なんでそんな疑問が出てくるんすかっ?」
「いや、だって俺が知る限り、美岬はいつも溺れてたから」
フェリーから落ちた時と、涼もうと筏から海に入った時と、寝たまま海に落ちた時……いや、最後のは俺が見た夢の中の出来事だからノーカウントか。でも、俺の中では美岬は泳ぐのが苦手というイメージが固まってしまっていた。
「…………くっ。心当たりはあるっすけど、ちゃんと泳げるっすから! 島の海女さんたちに混じって素潜り漁とかもしてたっすから!」
ちょっと涙目になっている美岬の頭を撫でて落ち着かせる。
「すまんすまん。疑って悪かった。泳げるなら問題ないんだ。ここは波も無くて水も綺麗だから泳いだら気持ちいいはずだ」
「むぅ。…………じゃあ、ガクさんも一緒にどうっすか?」
「うーん、俺も涼みたいのは山々だが、この葛の処理がまだ終わってないし、昼飯の準備もまだ手付かずだからなぁ」
今ちょうど最後の5本目の葛の蔓を茹でているところだが、茹で終わる頃には12時を回ってしまうので昼飯の準備もそろそろやらないと。朝飯を食べずに活動しているからさすがに腹も減っている。
美岬が眉をへんにょりとさせて口を尖らせる。
「うー、じゃああたしも今は泳ぐのやめとくっす。ガクさんの作業をあたしも手伝うっすから、あとで一緒に泳ぎたいっす」
「……おっけ。すまんな、我慢させて。その代わり、午後からは一緒に過ごそうな」
「へへっ、約束っすよ」
嬉しそうにはにかむ美岬の頭をもう一度優しく撫でてやる。
「おう。……そもそも俺だって美岬と一緒に過ごしたいんだからな?」
それから、最後の葛の蔓が茹で上がるまでの間に食材を調達する。
今回はムール貝をメインターゲットに岩牡蠣も少し採ってこようと岩場に向かう。ムール貝は元々あまり味に期待していなかったので昨日は少ししか採ってこなかったが、コロニーで群生しているのでその気になれば労せずにまとまった量を採集できる。ここの綺麗な水で育ったムール貝があんなに旨いと知った以上採らない選択肢はない。
今は大、中のコッヘルが使用中なので、すぐに食べられない貝までは採る余裕はない。大潮も終わり頃になり、干潮のピークが後ろにずれてきているので午後に美岬と水遊びしてからでも晩飯のための食材の調達は間に合う。
短時間でささっとムール貝と岩牡蠣の採集を終わらせてかまどの所に戻り、採ってきた獲物をまな板の上に仮置きする。
それから、ちょうどいい具合に茹で上がった葛の蔓を取り出し、それまでに茹で上がっていた残りの4本と共に小川の近くに掘ってあった穴の中に入れ、上から葦の葉を被せておく。
「これにはどういう意味があるんすか?」
「うん。葛の蔓の構造は外から表皮、内皮、芯になるんだが、繊維として使うのは内皮なんだ。こうやって茹で上がった蔓を蒸れる状態で置いておくと表皮が発酵してドロドロになるから簡単に内皮と分離できるようになるんだ」
「ほー、どれぐらいの期間発酵させるんすか?」
「お湯だけで茹でたら3日、灰や重曹で茹でたらすでに表皮がだいぶ脆くなってるから1日ぐらいでいいかな。とりあえず明日にでも次の工程を試してみようと思ってる」
「ふむふむ、了解っす。うまくいけばいいっすね」
「そうだな。さて、戻って昼飯にしよう」
88
お気に入りに追加
565
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる