上 下
49 / 220
箱庭スローライフ編

第49話 6日目⑤おっさんは偉大なる母に出会う

しおりを挟む
 林の奥の方まで来ると、地面は太い木の根に覆い尽くされ、土はほとんど見えない。地表も、立ち並ぶ巨木の幹も、倒木も緑色の苔に覆われて周囲のすべてが緑一色になっている。
 小川もここまで来るとすでに形を為しておらず、そこかしこからチョロチョロと湧水が湧き出して細い流れを作って地面を潤し、そのうちの一部は再び地中に染み込んで消え、一部は合流しながら小川の源流となっている。
 湧水によって常に潤されているのでこの辺りは空気そのものがしっとりと湿っており、ひんやりと涼しい。もうこの辺りにはジュズダマをはじめとした草の類はほとんど生えておらず、頭上には日光を得るために木々が伸ばした梢が幾重にも重なりあっているので木漏れ日もほとんど射し込まない。古い木が倒れて空いたスペースに例外的に光が射しているものの、そこでは今がチャンスとばかりに若木が上へ上へと枝葉を伸ばしつつある。それ以外では倒木を苗床としたキノコやシダ類が時々目につく程度だ。

「てっきり滝の水がそのまま川になってるものと思っていたが違ったんだな。一度地下に染み込んで、森の植物が吸い上げ切れなかった分が湧き出してきて小川の源流になってたのか」

「滝の水煙が明らかにここまで届いてないのに、この辺りから急に木の密度が上がってるのはそういうことだったんすね」

 小川沿いに木が間隔を空けてぽつぽつ立ち並ぶ林の中をここまで歩いて来たが、ちょうどこの辺りが林と森の境界なのだろう。
 浜からここまでの直線距離は1kmぐらいだ。地中から湧き出して海に注ぎ込むまでがたった1km程度の短い川なら、生水でそのまま飲んでも問題はないだろう。この時点で水の品質への不安は解消された。

「滝の水と直接繋がっていないならそのまま飲んで大丈夫だな」

 俺はしゃがんで今まさに湧いたばかりの水を手のひらで掬って飲んでみた。地中で濾過されたばかりの水のほどよい冷たさと雑味のないクリアな味わいにただ単純に旨いと感じる。そういえば、冷たいと感じるものを口にするのは本当に久しぶりだ。

「どうっすか?」

「……これは、ちょっと感動するな」

「マジすか! じゃああたしも……ふわぁ!」

 両手で掬った湧水を一口飲んだ美岬が歓声を上げ、そのまま続けてゴクゴクと飲み干す。俺ももう一度両手で水を掬って飲んだ。

「……あたし、今までミネラルウォーターを美味しいと思って飲んだことなかったんすけど、この水はほんとに雑味がぜんぜん無いのに喉ごしもすごく軟らかくて美味しいっすね! それに、この手が痺れるぐらいの冷たさ! 冷たい水ってそれだけで贅沢なんだって心底納得したっすよ」

「それな。俺たちが洗濯をしていた辺りの水でも問題なく飲めるだろうが、ここの水はわざわざ汲みにくる価値があるな。とりあえず持ってきたペットボトルだけは満たしておこう」

 ペットボトルを沈められるほど深い場所はないが、土地の段差を利用して、湧水がポタポタと滴になって落ちている場所を見つけ、その下に空のペットボトルを置くことで水が貯まるようにする。このままここに放置しておけば帰る頃には貯まっているだろう。
 持ってきた空のペットボトルをすべて滴り落ちる湧水の下にセットし終えて、俺と美岬は林のさらに奥に目を向ける。まだ全貌は見えていないが木立の向こうにマザーツリーとおぼしき明らかに異彩の存在感を放つ巨木の姿が垣間見えている。

「…………」

 引き寄せられるようにそちらに近づき、視線を遮っていた直径2㍍ほどの木を迂回すればついにその全貌が明らかになる。

「…………っ! これは……」

 美岬が何か言おうと口をはくはくさせるが言葉にならない。だが俺もそんな美岬の気持ちが分かる気がした。それほどまでに圧倒されてしまったのだ。
 500年? 1000年? いったいどれ程の昔からこの地に鎮座していたのかも分からないが、悠久とも言える積み重ねた歴史によって醸成された荘厳さをその木は醸し出していた。
 根本付近はどこまでが根でどこからが幹なのか判別できない。地表に出ている苔むしながら台形に広がっている木の土台部分は最大で直径10㍍以上はあるだろう。当然、地中ではさらに広範囲に根が広がっているのだろうが。
 俺の胸の高さ辺りでも直径は5㍍以上ある。直径×3.14で計算するなら胴回りで16㍍ぐらいはあるということになる。これほどの巨木になると枝ぶりもすごい。まっすぐに伸びる杉のような針葉樹とは違い、広葉樹であるスダジイは高さはさほどでもないが、四方八方に伸ばされた枝は圧巻と言うしかない。下の方の大枝は幹から枝分かれしている辺りは太さが1.5㍍ほどもあり、梢までの長さも20㍍ぐらいはあるように見える。つまり、幹を中心に直径40㍍ほどの範囲内がマザーツリーの傘下ということになる。

「……立派なんて言葉じゃとても言い表せないな。すごい木だ。……いや、だめだ。俺の語彙ではこの感動を、この偉容や荘厳さをとても表現できそうにない」

「……大丈夫っす。あたしも同じものを見て、この感動をとても言葉にはできないって分かってるっすから。これはただのマザーツリーじゃなくて、偉大なる母──グランドマザーって感じっすね」

「グランドマザーか。確かにそうだな。じゃあとりあえずこれからこの木はグランドマザーと呼ぶことにするか」

 気を取り直してグランドマザーの傘下を進みながら上を見上げれば重なりあう枝のスケールの大きさに、さながら自分が縮んでしまったような錯覚さえしてしまう。
 下の方の大枝の中には枝そのものの重みに耐えきれずに折れて落ちてしまっているものもあるようだ。そりゃ枝だけで巨木サイズもあれば重さも凄まじいことになるだろう。折れて転がっている大枝に近づいてみれば内部が空洞化している。この空洞化による強度の低下も折れた要因かもしれない。
 内部はかなり腐敗が進んで脆くなっているものの、外側はしっかりとした固さを保っているし、十分に乾いているようだから材木として使えそうだ。通常なら太さが1㍍以上もあるような巨大な丸太を俺の折り畳み鋸ごときでどうこうすることなんて出来ようはずもないが、中が空洞化しているならその部分をうまく利用しながら切れば、なんとかなりそうな気がする。
 そして、もし入手できたなら中が空洞化した丸太は非常にありがたい。底を塞いで桶として使うこともできるが、このサイズならそのまま風呂桶にもできるだろう。この場所でしばらく暮らすことになる以上、いずれはちゃんとした風呂も作りたいと思っていたが、このグランドマザーの巨大な枝はそれを一気に現実的にしてくれるものだ。そのことを言えば美岬が目を輝かせて食いついてきた。

「お風呂っすか! 大賛成っす! さあガクさん、このでっかい枝は持って帰りましょう。そしてお風呂っす!」

「落ち着け。今はまだだめだ。風呂を作ろうと思ったらまだ解決しなきゃいけない技術的な問題もあるし、時間もかかる。それに風呂の優先順位は高くない。今はまずは衣食住を整える方が優先だ」

「うう……。残念っす」

 しょんぼりと落ち込む美岬の頭をわしゃわしゃと撫でて慰める。

「俺も風呂には入りたいから、なるべく早く整備するからあまり凹むな。今でも小川や海で水浴びぐらいならできるからとりあえずそれでがまんしてくれ」

「……はぁい。ガクさんが素敵なお風呂を作ってくれるのを楽しみに待つっす」

「いい子だ」

「むう。またそうやって子供扱いする」

 ぷうっとむくれる美岬の顎を指でくいっと持ち上げて上を向かせ、軽く屈んで唇を奪う。そして囁く。

「……誰が子供扱いしてるって?」

「……っ!?」

 前触れ無しのいきなりのキスに目を白黒させている美岬に何事もなかったように平静を装って言う。

「さあ、そろそろペットボトルに水も貯まっている頃だろう。運べるものだけ回収してぼちぼち拠点に戻るぞ」

 そう言いながらグランドマザーに背を向けて歩き出す。

「……ちょ、なんすか? ……今のキス、ちょっと、もー!」

 あまりの展開の早さに処理能力がついてこれない美岬が混乱状態のまま追いかけてきてぽこぽこと叩いてくるが全く痛くなかった。ただの照れ隠しだったようだ。かくいう俺もあまりにも自分らしくない行動をしてしまったことで恥ずかしくなってまともに美岬の顔を見れないわけだが。

 湧水のところまで戻れば、500ccのペットボトル2本がすでにいっぱいになって溢れており、2㍑のペットボトルは半分ちょっと貯まっていた。ここならいつでも汲みに来れるので別にめいっぱい貯めなくてもいい。現時点で貯まっている分でよしとしてペットボトルのキャップを締めて俺のリュックに詰め込む。美岬のスポーツバッグにはすでに薪用の枝がいっぱいに詰め込まれている。
 そして工作用として太さが5㌢ぐらいで長さ3㍍ぐらいのそこそこ真っ直ぐな枝を6本、麻紐で縛って束にして、俺と美岬の二人がかりで肩に担ぐ。美岬が前で俺が後ろだ。

「どうだ、美岬? 無理せず持てるか?」

「んー、ちょっとキツいけど休憩しながらだったらいけると思うっす」

 俺は自分が肩に担ぐ位置を少し前にずらす。こうすれば重心が移動して美岬にかかる負担が少し減るはずだ。

「これならどうだ?」

「あ、大分楽になったっす。でもガクさんへの負担が増えたんじゃないっすか?」

「これぐらいなら全然余裕だ。じゃあこのまま林から平原の方に抜けてまっすぐに拠点に戻るぞ」

「了解っす」

 ここに来るときは小川の状態を確かめたかったのと薪用の枝を拾いたかったからあえて林の中を通ってきたが、ただ拠点に帰るだけなら林を出て平原を抜けて行く方が断然楽だ。平原の方は水の供給源が雨水だけだから丈の低い草とポツンポツンと疎らに生えた木ぐらいしかないから歩きやすいし見張らしもいい。林から平原に出ると1㎞ほど先に俺たちの拠点とその周辺に積み上げられている葦が見えた。

「おお、なるほどー、ここに出るんすね」

「この場所の特徴を覚えておけば、次回に水汲みに来る時に迷わずにまっすぐ行けるな」

「んー、でもここはあまり目印になりそうなものはないっすね。位置関係でだいたいこの辺って覚えとくぐらいっすかね」

「まあとりあえずそれでいいさ。あ、ちなみに昨日言ってた洞窟はあれだ」

 歩きながら崖にぽっかりと口を開けた洞窟を指差す。

「ああ、あれっすかぁ。……ねぇガクさん、昨日、洞窟を調べて良さげだったら引っ越すって言ってたっすけど、それって急がなきゃいけないものっすか?」

「いや、そうでもないぞ。別に今の拠点でも不具合があるわけじゃないからな」

「うーん、じゃああれ調べるのはもうちょっと後回しにしません? やらなきゃいけないことが多すぎてちょっとオーバーワークじゃないっすか?」

「そうだな。働きすぎはよくないな。それに今の拠点は海に行ったり洗濯場に行くのには近くて便利だから引っ越しを急ぐ理由もないよな」

「じゃあとりあえずもうしばらくは浜の拠点を中心に活動するってことでいいっすね?」

「おっけ。なら今の拠点も仮住まい用としてじゃなくて、本住まい用としてちゃんと整備しなきゃな」

「そのうち愛着が出てきて引っ越すのが辛くなりそっすね」

「別に引っ越しにこだわらなくても、必要に応じて拠点を増やしていくと考えればいいんじゃないか?」

「……おぉ! 別荘っすか! なんかセレブな感じっすね」

「まあこの箱庭はとりあえず俺たち二人だけで好きなように出来るわけだからな。環境に配慮しつつ好きなように整備してみるのもありだな」

「あは。夢が広がるっすねー!」

 そんなことを駄弁りながら洞窟の前を通り過ぎ、ファットウッド化した松のそばも通り過ぎ、俺と美岬は無事に砂浜の拠点に帰り着いたのだった。今の時刻は午前11時過ぎ。かなり潮も引いているからこれから食材調達のために潮干狩りだ。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

無人島ほのぼのサバイバル ~最強の高校生、S級美少女達と無人島に遭難したので本気出す~

絢乃
ファンタジー
【ストレスフリーの無人島生活】 修学旅行中の事故により、無人島での生活を余儀なくされる俺。 仲間はスクールカースト最上位の美少女3人組。 俺たちの漂着した無人島は決してイージーモードではない。 巨大なイノシシやワニなど、獰猛な動物がたくさん棲息している。 普通の人間なら勝つのはまず不可能だろう。 だが、俺は普通の人間とはほんの少しだけ違っていて――。 キノコを焼き、皮をなめし、魚を捌いて、土器を作る。 過酷なはずの大自然を満喫しながら、日本へ戻る方法を模索する。 美少女たちと楽しく生き抜く無人島サバイバル物語。

強制無人島生活

デンヒロ
ファンタジー
主人公の名前は高松 真。 修学旅行中に乗っていたクルーズ船が事故に遭い、 救命いかだで脱出するも無人島に漂着してしまう。 更に一緒に流れ着いた者たちに追放された挙げ句に取り残されてしまった。 だが、助けた女の子たちと共に無人島でスローライフな日々を過ごすことに…… 果たして彼は無事に日本へ帰ることができるのか? 注意 この作品は作者のモチベーション維持のために少しずつ投稿します。 1話あたり300~1000文字くらいです。 ご了承のほどよろしくお願いします。

無職ニートの俺は気が付くと聯合艦隊司令長官になっていた

中七七三
ファンタジー
■■アルファポリス 第1回歴史・時代小説大賞 読者賞受賞■■ 無職ニートで軍ヲタの俺が太平洋戦争時の聯合艦隊司令長官となっていた。 これは、別次元から来た女神のせいだった。 その次元では日本が勝利していたのだった。 女神は、神国日本が負けた歴史の世界が許せない。 なぜか、俺を真珠湾攻撃直前の時代に転移させ、聯合艦隊司令長官にした。 軍ヲタ知識で、歴史をどーにかできるのか? 日本勝たせるなんて、無理ゲーじゃねと思いつつ、このままでは自分が死ぬ。 ブーゲンビルで機上戦死か、戦争終わって、戦犯で死刑だ。 この運命を回避するため、必死の戦いが始まった。 参考文献は、各話の最後に掲載しています。完結後に纏めようかと思います。 使用している地図・画像は自作か、ライセンスで再利用可のものを検索し使用しています。 表紙イラストは、ヤングマガジンで賞をとった方が画いたものです。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

第一次世界大戦はウィルスが終わらせた・しかし第三次世界大戦はウィルスを終らせる為に始められた・bai/AI

パラレル・タイム
SF
この作品は創造論を元に30年前に『あすかあきお』さんの コミック本とジョンタイターを初めとするタイムトラベラーや シュタインズゲートとGATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて・斯く戦えり アングロ・サクソン計画に影響されています 当時発行されたあすかあきおさんの作品を引っ張り出して再読すると『中国』が経済大国・ 強大な軍事力を持つ超大国化や中東で 核戦争が始まる事は私の作品に大きな影響を与えましたが・一つだけ忘れていたのが 全世界に伝染病が蔓延して多くの方が無くなる部分を忘れていました 本編は反物質宇宙でアベが艦長を務める古代文明の戦闘艦アルディーンが 戦うだけでなく反物質人類の未来を切り開く話を再開しました この話では主人公のアベが22世紀から21世紀にタイムトラベルした時に 分岐したパラレルワールドの話を『小説家になろう』で 『青い空とひまわりの花が咲く大地に生まれて』のタイトルで発表する準備に入っています 2023年2月24日第三話が書き上がり順次発表する予定です 話は2019年にウィルス2019が発生した 今の我々の世界に非常に近い世界です 物語は第四次世界大戦前夜の2038年からスタートします

異世界に行ったら才能に満ち溢れていました

みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。 異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....

じいちゃんから譲られた土地に店を開いた。そしたら限界集落だった店の周りが都会になっていた。

ゆうらしあ
ファンタジー
死ぬ間際、俺はじいちゃんからある土地を譲られた。 木に囲まれてるから陽当たりは悪いし、土地を管理するのにも金は掛かるし…此処だと売ったとしても買う者が居ない。 何より、世話になったじいちゃんから譲られたものだ。 そうだ。この雰囲気を利用してカフェを作ってみよう。 なんか、まぁ、ダラダラと。 で、お客さんは井戸端会議するお婆ちゃんばっかなんだけど……? 「おぉ〜っ!!? 腰が!! 腰が痛くないよ!?」 「あ、足が軽いよぉ〜っ!!」 「あの時みたいに頭が冴えるわ…!!」 あ、あのー…? その場所には何故か特別な事が起こり続けて…? これは後々、地球上で異世界の扉が開かれる前からのお話。 ※HOT男性向けランキング1位達成 ※ファンタジーランキング 24h 3位達成 ※ゆる〜く、思うがままに書いている作品です。読者様もゆる〜く呼んで頂ければ幸いです。カクヨムでも投稿中。

チュートリアル場所でLv9999になっちゃいました。

ss
ファンタジー
これは、ひょんなことから異世界へと飛ばされた青年の物語である。 高校三年生の竹林 健(たけばやし たける)を含めた地球人100名がなんらかの力により異世界で過ごすことを要求される。 そんな中、安全地帯と呼ばれている最初のリスポーン地点の「チュートリアル場所」で主人公 健はあるスキルによりレベルがMAXまで到達した。 そして、チュートリアル場所で出会った一人の青年 相斗と一緒に異世界へと身を乗り出す。 弱体した異世界を救うために二人は立ち上がる。 ※基本的には毎日7時投稿です。作者は気まぐれなのであくまで目安くらいに思ってください。設定はかなりガバガバしようですので、暖かい目で見てくれたら嬉しいです。 ※コメントはあんまり見れないかもしれません。ランキングが上がっていたら、報告していただいたら嬉しいです。 Hotランキング 1位 ファンタジーランキング 1位 人気ランキング 2位 100000Pt達成!!

処理中です...