47 / 227
箱庭スローライフ編
第47話 6日目③おっさんは主食になる穀物を見つける
しおりを挟む
それからすっかりご機嫌になった美岬と海浜植物ゾーンを通り過ぎ、葦の繁る湿地帯に近づく。
「ほわぁ、なかなか立派に育ってるっすねー。あたしの身長の2倍ぐらいっすか」
葦をすぐそばから見上げて目を細める美岬。葦という植物は、地下茎を張り巡らし、他の植物が育たない純群落を作るので、ここには本当に葦だけしか生えていない。3㍍ぐらいの葦が一面に立ち並んで風にそよいでいる様子は近くで見るとなかなか壮観だ。
葦は秋から冬にかけて地下茎だけを残して枯れるので、その立ち枯れたものを刈り取って“すだれ”や茅葺き屋根に加工することが日本でも昔から行われてきた。
また、竹と同じような節のある中空構造をしているのでそれ自体に浮力があり、筏や舟の素材としても用いられてきた。ここの葦とは品種が違うが、アンデスのチチカカ湖では浮島や葦舟の材料として今も現役だ。俺たちがこの島から出るための舟も今のところ葦を主材料として作るつもりでいる。
「建材なんかに使うなら冬枯れした乾いたやつを刈り取るのが手間が少ないが、今の水気があって柔軟なやつはカゴの素材として使えるな」
「おぉ、カゴは早めに欲しいっすね。今みたいに手に抱えてる洗濯物を入れるのもそうっすけど、薪とか食べ物を集めるのにも絶対にあった方が便利っすもんね」
「そうだな。あと乾物を作るための干し網とか、魚や甲殻類を捕まえるための罠なんかにもカゴは使えるからな。美岬はカゴ作りはしたことあるか?」
「いや、ないっす。ガクさんは?」
「まあ手慰み程度だな。あまり凝ったものはできないが実用一点張りのやつなら何度か作ったことはある。ちょっと葦を刈っていって一緒に作るか?」
「お願いするっす。作り方さえ教えてもらえればあたしもこれから作っていくんで」
「おっけ。じゃあ洗濯してから材料の葦を刈って戻るか。せっかくだから田んぼとして開拓する場所の葦を刈りたいが、どこがいいと思う?」
「あ、そうっすね。……えっと、たぶんこの辺りはまだ海水の影響があるし、土も砂混じりで水捌け良すぎるっすから、もうちょっと上の方がいいと思うっす」
そのまま葦の群生地の外縁に沿って上流に向かって歩き、小川の水がいくつにも別れて地面に染み込んで湿地になり始める場所に着く。
林と葦の群生地の境となるこの辺りは葦の密度もさほど高くなく、小川の上流から流れてきたであろう種が芽吹いたと思われる若木や草も生えている。そしてここより上流には葦は全く生えていない。
「この感じからすると、葦は上流から流れてきたんじゃなくて、浜に海から流れ着いた種が根付いてここまで勢力を広げてきたみたいっすね」
「まあそうだろうな。上流から流れてきたのなら小川の川縁にも多少は生えてるはずだもんな」
「逆にここに上流から流れ着いて芽吹いてる植物は上流にも当然あるってことっすね」
「だな。何か良さげな植物はあるか?」
「んー、パッと見で特定出来るのは、モチノキとスダジイと……おや、ジュズダマもあるっすね」
「なに、ジュズダマだと?」
昨日は気付かなかったが、確かにトウモロコシを小さくしたような草がちらほらと生えていて、緑や黄色や黒や白の球形状の実がついているのが確認できる。間違いなくイネ科の植物ジュズダマだ。イネ科の植物は数多くあるが、その中でもジュズダマは川縁や中洲といった水辺を好むのでその生育環境は稲に近い。
「ジュズダマも自生してるっすし、田んぼとして開拓するのはこのへんがいいんじゃないっすかね。ここならもう砂も海水も混じってないっすし」
「そうだな。じゃあこの辺りの葦と植物を根っこごと掘り返して田んぼとして使えるようにするか。範囲はどれぐらいがいい?」
「んー、とりあえず5㍍四方もあれば十分だと思うっすけど」
「分かった。じゃあまずはそれぐらいでやってみるか。……それはそうと洗濯だが、ここは水が少なすぎるからもうちょっと上に移動するか」
細かく枝分かれしたこの辺りの小川の水は足の裏を濡らすぐらいしかない。そのまま少し進んでいき、小川が1本にまとまる辺りまで来れば足首まで浸かるぐらいの水量はあるから洗濯するには十分だ。
適当な木と木の間にロープを張り、川縁に生い茂る草や若木を伐採して作業スペースを作って洗濯をしていく。裸足になって川に入り、衣類をまず川の水に浸けて濡らし、石鹸を擦り付けて手でもみ洗いし、すすいで絞り、ロープに干す。
まだ朝陽が差し始める前の早朝なので水も冷たく水浴びまではできないが、洗って絞ったセームタオルで身体を拭いたり、石鹸で顔と髪を洗ったりしてかなりさっぱりできた。
洗った髪を拭いたセームタオルをもう一度洗い直してロープに干せば、すでに洗い終わった他の洗濯物と共にそよ風に揺れる。
現時点で朝の8時頃だ。
「よし。これで一段落だな。また乾いた頃に取りに来ればいいだろ」
「そっすね。久しぶりに髪も洗えて気持ちよかったっすー。これから田んぼにする場所の葦刈りするっすか?」
「そうだな。俺はそれをするけど、美岬はこのコッヘルにジュズダマの実を集めてもらっていいか?」
小川の両岸には水際ギリギリまでジュズダマが生い茂っていて、まだ時期は早いものの実はついていて早熟なものは獲り頃になっている。川の中を歩きながらなら両岸のジュズダマを簡単に収穫できるはずだ。
「薏苡仁として利用するんすか?」
「ヨクイニン? いや、それがどういうものかは知らんが、俺としては食用にするつもりだが」
「え? ジュズダマって食べられるんすか?」
「ジュズダマはハトムギの原種だぞ。メジャーではないが東南アジアでは主食にしてる民族もいる」
「マジっすか。あたしは薬用植物としてしか知らなかったっす」
「俺は逆に食用としてしか知らんかったからな。ヨクイニンだったか?」
「そっす。煎じ薬にすれば利尿、浮腫み防止、関節痛や筋肉痛に効果があると言われてるっすね」
「ほう、ということは循環器系とか腎臓に良いってことかな?」
「や、そこまでは知らないっすけど、食べるとどんな感じっすか?」
「そうだな、ムギと名はついてるがどっちかといえば米に近いかな。ちょっとクセはあるけど甘味があって噛むとモチモチしてるぞ。潰して餅とか団子っぽくしてもいいかもな。殻を剥くのが面倒だが、ある程度の量があればしばらくの間は主食になるんじゃないかと思ってな」
「おぉ、なるほど。じゃあたくさん集めた方がいいっすね。どういうのが良いとかあるっすか?」
「緑や黄色は避けて、白や黒を集めてくれ。緑は未熟果で黄色は受粉出来なかった空穂だ」
「なるほど。りょーかいっす。では行ってくるっす」
コッヘルを手に小川の中をパチャパチャと歩きながらジュズダマを集め始める美岬。俺は折り畳みスコップとサバイバルナイフを手に湿地帯の始まる場所に戻り、田んぼにする予定の場所に繁茂する葦や若木や草を伐採して、スコップで根を掘り起こし始めるのだった。
【作者コメント】
ジュズダマは実の色で中身を判別できるのが面白いですね。これを知る前は黄色い実ばかりを集めて割ってみたら全部空っぽでショックを受けたことがあります。
楽しんでいただけたら引き続き応援よろしくお願いいたします。
「ほわぁ、なかなか立派に育ってるっすねー。あたしの身長の2倍ぐらいっすか」
葦をすぐそばから見上げて目を細める美岬。葦という植物は、地下茎を張り巡らし、他の植物が育たない純群落を作るので、ここには本当に葦だけしか生えていない。3㍍ぐらいの葦が一面に立ち並んで風にそよいでいる様子は近くで見るとなかなか壮観だ。
葦は秋から冬にかけて地下茎だけを残して枯れるので、その立ち枯れたものを刈り取って“すだれ”や茅葺き屋根に加工することが日本でも昔から行われてきた。
また、竹と同じような節のある中空構造をしているのでそれ自体に浮力があり、筏や舟の素材としても用いられてきた。ここの葦とは品種が違うが、アンデスのチチカカ湖では浮島や葦舟の材料として今も現役だ。俺たちがこの島から出るための舟も今のところ葦を主材料として作るつもりでいる。
「建材なんかに使うなら冬枯れした乾いたやつを刈り取るのが手間が少ないが、今の水気があって柔軟なやつはカゴの素材として使えるな」
「おぉ、カゴは早めに欲しいっすね。今みたいに手に抱えてる洗濯物を入れるのもそうっすけど、薪とか食べ物を集めるのにも絶対にあった方が便利っすもんね」
「そうだな。あと乾物を作るための干し網とか、魚や甲殻類を捕まえるための罠なんかにもカゴは使えるからな。美岬はカゴ作りはしたことあるか?」
「いや、ないっす。ガクさんは?」
「まあ手慰み程度だな。あまり凝ったものはできないが実用一点張りのやつなら何度か作ったことはある。ちょっと葦を刈っていって一緒に作るか?」
「お願いするっす。作り方さえ教えてもらえればあたしもこれから作っていくんで」
「おっけ。じゃあ洗濯してから材料の葦を刈って戻るか。せっかくだから田んぼとして開拓する場所の葦を刈りたいが、どこがいいと思う?」
「あ、そうっすね。……えっと、たぶんこの辺りはまだ海水の影響があるし、土も砂混じりで水捌け良すぎるっすから、もうちょっと上の方がいいと思うっす」
そのまま葦の群生地の外縁に沿って上流に向かって歩き、小川の水がいくつにも別れて地面に染み込んで湿地になり始める場所に着く。
林と葦の群生地の境となるこの辺りは葦の密度もさほど高くなく、小川の上流から流れてきたであろう種が芽吹いたと思われる若木や草も生えている。そしてここより上流には葦は全く生えていない。
「この感じからすると、葦は上流から流れてきたんじゃなくて、浜に海から流れ着いた種が根付いてここまで勢力を広げてきたみたいっすね」
「まあそうだろうな。上流から流れてきたのなら小川の川縁にも多少は生えてるはずだもんな」
「逆にここに上流から流れ着いて芽吹いてる植物は上流にも当然あるってことっすね」
「だな。何か良さげな植物はあるか?」
「んー、パッと見で特定出来るのは、モチノキとスダジイと……おや、ジュズダマもあるっすね」
「なに、ジュズダマだと?」
昨日は気付かなかったが、確かにトウモロコシを小さくしたような草がちらほらと生えていて、緑や黄色や黒や白の球形状の実がついているのが確認できる。間違いなくイネ科の植物ジュズダマだ。イネ科の植物は数多くあるが、その中でもジュズダマは川縁や中洲といった水辺を好むのでその生育環境は稲に近い。
「ジュズダマも自生してるっすし、田んぼとして開拓するのはこのへんがいいんじゃないっすかね。ここならもう砂も海水も混じってないっすし」
「そうだな。じゃあこの辺りの葦と植物を根っこごと掘り返して田んぼとして使えるようにするか。範囲はどれぐらいがいい?」
「んー、とりあえず5㍍四方もあれば十分だと思うっすけど」
「分かった。じゃあまずはそれぐらいでやってみるか。……それはそうと洗濯だが、ここは水が少なすぎるからもうちょっと上に移動するか」
細かく枝分かれしたこの辺りの小川の水は足の裏を濡らすぐらいしかない。そのまま少し進んでいき、小川が1本にまとまる辺りまで来れば足首まで浸かるぐらいの水量はあるから洗濯するには十分だ。
適当な木と木の間にロープを張り、川縁に生い茂る草や若木を伐採して作業スペースを作って洗濯をしていく。裸足になって川に入り、衣類をまず川の水に浸けて濡らし、石鹸を擦り付けて手でもみ洗いし、すすいで絞り、ロープに干す。
まだ朝陽が差し始める前の早朝なので水も冷たく水浴びまではできないが、洗って絞ったセームタオルで身体を拭いたり、石鹸で顔と髪を洗ったりしてかなりさっぱりできた。
洗った髪を拭いたセームタオルをもう一度洗い直してロープに干せば、すでに洗い終わった他の洗濯物と共にそよ風に揺れる。
現時点で朝の8時頃だ。
「よし。これで一段落だな。また乾いた頃に取りに来ればいいだろ」
「そっすね。久しぶりに髪も洗えて気持ちよかったっすー。これから田んぼにする場所の葦刈りするっすか?」
「そうだな。俺はそれをするけど、美岬はこのコッヘルにジュズダマの実を集めてもらっていいか?」
小川の両岸には水際ギリギリまでジュズダマが生い茂っていて、まだ時期は早いものの実はついていて早熟なものは獲り頃になっている。川の中を歩きながらなら両岸のジュズダマを簡単に収穫できるはずだ。
「薏苡仁として利用するんすか?」
「ヨクイニン? いや、それがどういうものかは知らんが、俺としては食用にするつもりだが」
「え? ジュズダマって食べられるんすか?」
「ジュズダマはハトムギの原種だぞ。メジャーではないが東南アジアでは主食にしてる民族もいる」
「マジっすか。あたしは薬用植物としてしか知らなかったっす」
「俺は逆に食用としてしか知らんかったからな。ヨクイニンだったか?」
「そっす。煎じ薬にすれば利尿、浮腫み防止、関節痛や筋肉痛に効果があると言われてるっすね」
「ほう、ということは循環器系とか腎臓に良いってことかな?」
「や、そこまでは知らないっすけど、食べるとどんな感じっすか?」
「そうだな、ムギと名はついてるがどっちかといえば米に近いかな。ちょっとクセはあるけど甘味があって噛むとモチモチしてるぞ。潰して餅とか団子っぽくしてもいいかもな。殻を剥くのが面倒だが、ある程度の量があればしばらくの間は主食になるんじゃないかと思ってな」
「おぉ、なるほど。じゃあたくさん集めた方がいいっすね。どういうのが良いとかあるっすか?」
「緑や黄色は避けて、白や黒を集めてくれ。緑は未熟果で黄色は受粉出来なかった空穂だ」
「なるほど。りょーかいっす。では行ってくるっす」
コッヘルを手に小川の中をパチャパチャと歩きながらジュズダマを集め始める美岬。俺は折り畳みスコップとサバイバルナイフを手に湿地帯の始まる場所に戻り、田んぼにする予定の場所に繁茂する葦や若木や草を伐採して、スコップで根を掘り起こし始めるのだった。
【作者コメント】
ジュズダマは実の色で中身を判別できるのが面白いですね。これを知る前は黄色い実ばかりを集めて割ってみたら全部空っぽでショックを受けたことがあります。
楽しんでいただけたら引き続き応援よろしくお願いいたします。
141
お気に入りに追加
565
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる