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沈没漂流編
第39話 5日目⑧おっさんはシンデレラにおける魔法使いだったらしい
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疲れが溜まっていて、ずいぶんと深く眠ってしまったようだ。自然に目を覚ました時、まだ外は明るかったのでそこまで長く寝たわけではないようだが、目覚めそのものはスッキリとしていた。
俺の腕をまくらにしている美岬はまだスースーと静かな寝息を立てているので、なんとなくその寝顔を観察する。
服装そのものは船で初めて会った時と同じだが、印象はずいぶんと変わった。それは美岬自身のまとう雰囲気そのものが変わったことも大きいだろう。
最初はややポッチャリな体型と顔のニキビへのコンプレックスが強く、ネガティブで姿勢も猫背気味だった。
だが今ではすっかり明るくなってコロコロとよく笑うようになり、姿勢も良くなり当初のネガティブな雰囲気はすっかり息を潜めている。おそらくこっちの方が本来の美岬の姿だろうと思う。ストレスの多い本土での生活で自信喪失していたのが、俺に必要とされ、存在を肯定されたことで自信を取り戻したのだろう。
そして、これも当然と言えば当然なのだが、一日に食事は一回だけでしかもカロリー少なめ、というほぼ断食に近い状態での数日間の漂流生活により、ずっと一緒にいる俺でも分かるぐらい痩せた。
初めて会った時にはかなりピッチリしていたジーンズやTシャツが今ではかなり余裕があるように見えるから1サイズはダウンしているだろう。その上、顔のニキビもいつの間にか少なく目立たなくなっている。
美岬の場合、本土の下宿先では食事が提供されず、それでいて本人もあまり料理できないという話だったから、おそらく普段の食事も菓子パンやファーストフードやインスタント食品がメインだったのだろうと思う。ああいう食品は腹にこそ溜まるが、栄養バランスがどうしても糖質や脂質に偏っていて食物繊維や水溶性ビタミンが不足がちになるから、腸内環境が悪くなり、結果として吹き出物や浮腫みの原因になりやすい。
美岬は単に太っていたというより、食生活が原因で浮腫んでいた部分も大きかったんだろう。だから強制的なプチ断食によって胃腸が休められた結果、腸内環境が改善され、浮腫みも取れてスッキリと痩せ、ニキビもあまり目立たなくなったのだ。
頑固なセルライトの皮下脂肪が付いた中年の体ではたったの数日でここまで劇的に痩せることはまずないが、さすが代謝のいい十代の体は違う。
初めて会った時から、この子はちょっと痩せるだけでかなりの美人になるだろうとは思っていたが、実際に痩せてみると正直想像以上だった。
今の美岬は、本人が自覚しているかは分からないが、ちょっとなかなかいないレベルの美少女になりつつある。
これまで美岬をデブスなどとバカにしていじめていた男子たちが今の彼女を見てどう反応するだろうか? 逃した魚の大きさに地団駄を踏むか、恥知らずにもあっさりと手のひらを返すか……。
ていうか、これほどの美少女じゃなかったとしても、美岬は元々普通に可愛い女の子だ。船で初めて会った時も少なくともデブスなどと言われるようなレベルではなかった。性格だって裏表が無くて素直で優しく、健気にとことん尽くすタイプで、辛抱強くて協調性も高い。
最初の頃のネガティブさだって、元はと言えば美岬を外見だけで否定した男子たちのせいであんな風に歪んでしまっただけで本来は明るくてポジティブだ。あの美岬をデブス呼ばわりって、美岬の同級生にはそんなにアイドル級の美少女が揃ってるのか? ……まあ普通に考えてそんなことはないだろうから結局のところイジメられていたってことなんだろうな。
「……こんなに可愛い魅力的な生き物をイジメるとか、美岬の同級生たちってほんっとに見る目なさすぎだな」
ついそんなことを口にしながら美岬の頭を撫でた瞬間、美岬がぱちっと目を開き、にへらっと笑う。
「……ふふ、あざっす。あたしとしてはガクさんがあたしを可愛いと思ってくれてるってだけで満足っすよ」
「すまん。起こしたか」
「や、ちょっと前から意識はあったっすけどねー。ガクさんの腕まくらを堪能してるところに可愛いとか囁かれて一瞬で目が覚めたっす」
「可愛いと思ってるのは事実だからな」
「蓼食う虫も好き好きって言うっすからね」
「…………はぁ。美岬、お前の自己評価の低さも大概だよな。そういえば私物にヘアブラシあったよな。ちょっと貸してくれ」
「ほえ? まあいいっすけど」
起き上がって自分のスポーツバッグからヘアブラシを取り出して渡してくる。
「ちょっと髪をいじってもいいか?」
「え? 何するつもりっすか? もちろんいいっすけど」
「なに、ちょっと調えてやるだけだ。ついでにちょっと切ってもいいか?」
「いっすよー。どうせそろそろ切りに行かなきゃって思ってたんで、この際ガクさんの好みにしちゃってくださいっす」
「じゃあモヒカンだな」
「それはやめて」
「冗談。でも前髪はちょっと切らせてもらうぞ」
美岬から許可を得たので、真水で濡らしたタオルで潮でベタついた髪を拭き取ると同時に適度に湿らせ、ヘアブラシで一度髪を漉いてから、完全に目元を覆っている前髪を、目の少し上、眉にかかる程度で切り揃えていく。
「……やけに手慣れてるっすね?」
「僻地の山奥に床屋なんてないからな。妹の髪は基本的に俺が切ってたんだ」
「なるほど。納得っす」
「…………よし。こんなとこだろ。コンパクトミラーでちょっと自分の顔見てみ?」
「あざっす。前髪を短くするなんて久しぶりっすからちょっとドキドキするっすね」
美岬がコンパクトミラーを取り出して覗きこんだ瞬間、見事に固まる。
「…………ほえ? ……は? ……あれ?」
自分の頬を引っ張ってみたり、鏡面を拭いてみたりして分かりやすく混乱している。やがて、困ったような顔で俺を見る。
「ガクさん、鏡になんか細工したっすか?」
「してない」
「いや、だって、あたしが可愛く見えるっすよ?」
「おう。美岬は可愛いぞ」
「いや、そうじゃなくて、あたしの顔がほんの数日前の記憶にあるのと違うんすけど!?」
「プチ断食のデトックス効果でダイエットに成功したってことだ。……てか、今着てるシャツとジーンズがぶかぶかになった時点で痩せたことには気づいてただろ?」
「……生地が伸びたのかなって思ってたっす。……おぉ、お腹とか太ももとかちょっと締まってるっす!」
美岬が服越しに自分の腹や腰や太ももに触れて歓声を上げる。
「気づいてなかったのか。そらびっくりするな。俺は美岬がだんだん痩せていくのを見てたからそう驚きもしなかったけどな」
「だって、一緒にいるガクさんがほとんど見た目が変わってないっすから、自分がこんなに変わってるなんて思いもしなかったんすよぅ。……ガクさんは元々余分な脂肪ついてないっすけど」
「それは普段の生活習慣の差だな。美岬の太り方も脂肪太りというより浮腫んでる感じだったからな。浮腫みもニキビも、年齢だけの問題じゃなくて普段の食事の質の悪さの影響が大きかったってことだ。でなきゃほんの数日でここまで劇的に改善したりはしない」
「おうふっ。そう言われてみれば心当たりしかないっす。菓子パンとコンビニの揚げ物と廃棄弁当が主食だったっすから。バイト先のコンビニで唐揚げだけ買って、店長にもらった廃棄弁当を食べるみたいな」
「……サラダとか果物は?」
「サラダってお腹に貯まらない割に高いんすよね。あたしがシフトに入る時間はサラダの廃棄なかったからもらえなかったし。果物は贅沢なんで、ひと月に一回食べるか食べないかって感じだったすね」
「そりゃあ体も浮腫むし吹き出物も出るさ。今までも妙に疲れやすかったり体調不良や口内炎もあったんじゃないか?」
「……あったっす」
「典型的な水溶性ビタミン不足だな。……でもこれでバランスの良い食生活がどれだけ大事か分かっただろ?」
「確かに。一日に三食とおやつを食べてた時より、極限状態で一日に一食しか食べてない今の方が体調がいいっす。でも、プチ断食はともかく、ビタミンって取ってましたっけ?」
「忘れたのか? プランクトン採取器で集めたプランクトンを毎日食ってたろ?」
「あっ! そっか。そうだったっすね。そういやあれってビタミン不足を補うためだったっすね。でも、たったあれだけで効果出るんすね」
「ビタミンは体内で生成されないから意識的に取らないとどうしても不足がちになるけど、必要量そのものは少ないからちょっと取るだけで劇的に効果が出るんだよ。かといって取りすぎても使われなかった分はそのまま尿で排出されて体にストックできないから、少量でも毎日取るのが大事なんだけどな」
「なるほどっ! はっ! そういえば今日はまだプランクトン食べてないっす。食べなきゃっす!」
「今日はあの嵐だったからそんな余裕なかったもんな。昼の食事の時はその存在すら忘れてたし……そもそも、プランクトン採取器ってまだ筏に付いてるのか? 普通に千切れてロストしてるような気もするんだが」
「あ、じゃあ今からチェックしに行きましょうよ。残ってるなら食べればいいっすし」
「そうだな。幸い雨も止んでるみたいだし、ついでに筏からエアーマットレスを外してこっちに持ってきとくか」
【作者コメント】
昔、一人暮らししながらコンビニの夜勤してた頃、食事は基本的にコンビニの廃棄弁当と揚げ物ばかりだった時期がありました。太るし、ニキビ増えるし、疲れやすくなるし、口内炎できるし……と散々でした。もちろんコンビニ飯が悪いというより私の食べ方が悪かったわけですが。食生活を改めたらすぐに体調は改善したので食事の重要さを改めて実感した次第です。あと、胃腸を休めるプチ断食も驚くほど早く効果が出ます。漢方に医食同源という考え方がありますが、これは事実でした。バランスの良い食生活は大事です。
俺の腕をまくらにしている美岬はまだスースーと静かな寝息を立てているので、なんとなくその寝顔を観察する。
服装そのものは船で初めて会った時と同じだが、印象はずいぶんと変わった。それは美岬自身のまとう雰囲気そのものが変わったことも大きいだろう。
最初はややポッチャリな体型と顔のニキビへのコンプレックスが強く、ネガティブで姿勢も猫背気味だった。
だが今ではすっかり明るくなってコロコロとよく笑うようになり、姿勢も良くなり当初のネガティブな雰囲気はすっかり息を潜めている。おそらくこっちの方が本来の美岬の姿だろうと思う。ストレスの多い本土での生活で自信喪失していたのが、俺に必要とされ、存在を肯定されたことで自信を取り戻したのだろう。
そして、これも当然と言えば当然なのだが、一日に食事は一回だけでしかもカロリー少なめ、というほぼ断食に近い状態での数日間の漂流生活により、ずっと一緒にいる俺でも分かるぐらい痩せた。
初めて会った時にはかなりピッチリしていたジーンズやTシャツが今ではかなり余裕があるように見えるから1サイズはダウンしているだろう。その上、顔のニキビもいつの間にか少なく目立たなくなっている。
美岬の場合、本土の下宿先では食事が提供されず、それでいて本人もあまり料理できないという話だったから、おそらく普段の食事も菓子パンやファーストフードやインスタント食品がメインだったのだろうと思う。ああいう食品は腹にこそ溜まるが、栄養バランスがどうしても糖質や脂質に偏っていて食物繊維や水溶性ビタミンが不足がちになるから、腸内環境が悪くなり、結果として吹き出物や浮腫みの原因になりやすい。
美岬は単に太っていたというより、食生活が原因で浮腫んでいた部分も大きかったんだろう。だから強制的なプチ断食によって胃腸が休められた結果、腸内環境が改善され、浮腫みも取れてスッキリと痩せ、ニキビもあまり目立たなくなったのだ。
頑固なセルライトの皮下脂肪が付いた中年の体ではたったの数日でここまで劇的に痩せることはまずないが、さすが代謝のいい十代の体は違う。
初めて会った時から、この子はちょっと痩せるだけでかなりの美人になるだろうとは思っていたが、実際に痩せてみると正直想像以上だった。
今の美岬は、本人が自覚しているかは分からないが、ちょっとなかなかいないレベルの美少女になりつつある。
これまで美岬をデブスなどとバカにしていじめていた男子たちが今の彼女を見てどう反応するだろうか? 逃した魚の大きさに地団駄を踏むか、恥知らずにもあっさりと手のひらを返すか……。
ていうか、これほどの美少女じゃなかったとしても、美岬は元々普通に可愛い女の子だ。船で初めて会った時も少なくともデブスなどと言われるようなレベルではなかった。性格だって裏表が無くて素直で優しく、健気にとことん尽くすタイプで、辛抱強くて協調性も高い。
最初の頃のネガティブさだって、元はと言えば美岬を外見だけで否定した男子たちのせいであんな風に歪んでしまっただけで本来は明るくてポジティブだ。あの美岬をデブス呼ばわりって、美岬の同級生にはそんなにアイドル級の美少女が揃ってるのか? ……まあ普通に考えてそんなことはないだろうから結局のところイジメられていたってことなんだろうな。
「……こんなに可愛い魅力的な生き物をイジメるとか、美岬の同級生たちってほんっとに見る目なさすぎだな」
ついそんなことを口にしながら美岬の頭を撫でた瞬間、美岬がぱちっと目を開き、にへらっと笑う。
「……ふふ、あざっす。あたしとしてはガクさんがあたしを可愛いと思ってくれてるってだけで満足っすよ」
「すまん。起こしたか」
「や、ちょっと前から意識はあったっすけどねー。ガクさんの腕まくらを堪能してるところに可愛いとか囁かれて一瞬で目が覚めたっす」
「可愛いと思ってるのは事実だからな」
「蓼食う虫も好き好きって言うっすからね」
「…………はぁ。美岬、お前の自己評価の低さも大概だよな。そういえば私物にヘアブラシあったよな。ちょっと貸してくれ」
「ほえ? まあいいっすけど」
起き上がって自分のスポーツバッグからヘアブラシを取り出して渡してくる。
「ちょっと髪をいじってもいいか?」
「え? 何するつもりっすか? もちろんいいっすけど」
「なに、ちょっと調えてやるだけだ。ついでにちょっと切ってもいいか?」
「いっすよー。どうせそろそろ切りに行かなきゃって思ってたんで、この際ガクさんの好みにしちゃってくださいっす」
「じゃあモヒカンだな」
「それはやめて」
「冗談。でも前髪はちょっと切らせてもらうぞ」
美岬から許可を得たので、真水で濡らしたタオルで潮でベタついた髪を拭き取ると同時に適度に湿らせ、ヘアブラシで一度髪を漉いてから、完全に目元を覆っている前髪を、目の少し上、眉にかかる程度で切り揃えていく。
「……やけに手慣れてるっすね?」
「僻地の山奥に床屋なんてないからな。妹の髪は基本的に俺が切ってたんだ」
「なるほど。納得っす」
「…………よし。こんなとこだろ。コンパクトミラーでちょっと自分の顔見てみ?」
「あざっす。前髪を短くするなんて久しぶりっすからちょっとドキドキするっすね」
美岬がコンパクトミラーを取り出して覗きこんだ瞬間、見事に固まる。
「…………ほえ? ……は? ……あれ?」
自分の頬を引っ張ってみたり、鏡面を拭いてみたりして分かりやすく混乱している。やがて、困ったような顔で俺を見る。
「ガクさん、鏡になんか細工したっすか?」
「してない」
「いや、だって、あたしが可愛く見えるっすよ?」
「おう。美岬は可愛いぞ」
「いや、そうじゃなくて、あたしの顔がほんの数日前の記憶にあるのと違うんすけど!?」
「プチ断食のデトックス効果でダイエットに成功したってことだ。……てか、今着てるシャツとジーンズがぶかぶかになった時点で痩せたことには気づいてただろ?」
「……生地が伸びたのかなって思ってたっす。……おぉ、お腹とか太ももとかちょっと締まってるっす!」
美岬が服越しに自分の腹や腰や太ももに触れて歓声を上げる。
「気づいてなかったのか。そらびっくりするな。俺は美岬がだんだん痩せていくのを見てたからそう驚きもしなかったけどな」
「だって、一緒にいるガクさんがほとんど見た目が変わってないっすから、自分がこんなに変わってるなんて思いもしなかったんすよぅ。……ガクさんは元々余分な脂肪ついてないっすけど」
「それは普段の生活習慣の差だな。美岬の太り方も脂肪太りというより浮腫んでる感じだったからな。浮腫みもニキビも、年齢だけの問題じゃなくて普段の食事の質の悪さの影響が大きかったってことだ。でなきゃほんの数日でここまで劇的に改善したりはしない」
「おうふっ。そう言われてみれば心当たりしかないっす。菓子パンとコンビニの揚げ物と廃棄弁当が主食だったっすから。バイト先のコンビニで唐揚げだけ買って、店長にもらった廃棄弁当を食べるみたいな」
「……サラダとか果物は?」
「サラダってお腹に貯まらない割に高いんすよね。あたしがシフトに入る時間はサラダの廃棄なかったからもらえなかったし。果物は贅沢なんで、ひと月に一回食べるか食べないかって感じだったすね」
「そりゃあ体も浮腫むし吹き出物も出るさ。今までも妙に疲れやすかったり体調不良や口内炎もあったんじゃないか?」
「……あったっす」
「典型的な水溶性ビタミン不足だな。……でもこれでバランスの良い食生活がどれだけ大事か分かっただろ?」
「確かに。一日に三食とおやつを食べてた時より、極限状態で一日に一食しか食べてない今の方が体調がいいっす。でも、プチ断食はともかく、ビタミンって取ってましたっけ?」
「忘れたのか? プランクトン採取器で集めたプランクトンを毎日食ってたろ?」
「あっ! そっか。そうだったっすね。そういやあれってビタミン不足を補うためだったっすね。でも、たったあれだけで効果出るんすね」
「ビタミンは体内で生成されないから意識的に取らないとどうしても不足がちになるけど、必要量そのものは少ないからちょっと取るだけで劇的に効果が出るんだよ。かといって取りすぎても使われなかった分はそのまま尿で排出されて体にストックできないから、少量でも毎日取るのが大事なんだけどな」
「なるほどっ! はっ! そういえば今日はまだプランクトン食べてないっす。食べなきゃっす!」
「今日はあの嵐だったからそんな余裕なかったもんな。昼の食事の時はその存在すら忘れてたし……そもそも、プランクトン採取器ってまだ筏に付いてるのか? 普通に千切れてロストしてるような気もするんだが」
「あ、じゃあ今からチェックしに行きましょうよ。残ってるなら食べればいいっすし」
「そうだな。幸い雨も止んでるみたいだし、ついでに筏からエアーマットレスを外してこっちに持ってきとくか」
【作者コメント】
昔、一人暮らししながらコンビニの夜勤してた頃、食事は基本的にコンビニの廃棄弁当と揚げ物ばかりだった時期がありました。太るし、ニキビ増えるし、疲れやすくなるし、口内炎できるし……と散々でした。もちろんコンビニ飯が悪いというより私の食べ方が悪かったわけですが。食生活を改めたらすぐに体調は改善したので食事の重要さを改めて実感した次第です。あと、胃腸を休めるプチ断食も驚くほど早く効果が出ます。漢方に医食同源という考え方がありますが、これは事実でした。バランスの良い食生活は大事です。
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