27 / 227
沈没漂流編
第27話 4日目⑦おっさんは真面目に料理をする
しおりを挟む
再び降りだした雨に打たれて俺と美岬は同時に目を覚ました。
「……ん、降ってきたか」
「……ふぁ、あーでも疲れは取れてスッキリしたっすよ。どれぐらい寝てたんすかね?」
「1時間半ってところかな。今は11時半ってところだ」
腕時計を確認してから起き上がり周囲を見回せば、カルデラ環礁内の様子がさっきまでと変わっていることに気づく。
さっきまではカルデラの外縁山であった環礁はかなりの部分が海中に没していたはずなのに今では逆に多くが海上にあり、外海と環礁内を遮断している。例えるなら、さっきまで柵だったのが塀になっている感じだ。
俺たちが入ってきた夫婦岩の間の水道は環礁の南側にあるが、環礁の北東側にも外海と繋がっている礁門があるようだ。現在は南側と北東側の二つの礁門以外はすべて塞がっているので、南側から流れ込んできた潮流がカルデラ内を時計回りにゆっくりと廻り、その一部が北東側から外海に流れ出すという状態になっている。
なんでこんなことに、と考えていると美岬があっさり答えを言う。
「あー、今は干潮なんすね。……んー、この時間が干潮で、しかもこれだけ引いてるってことは今日は大潮っすね」
ずっと陸地と関係のない場所を漂っていたから潮の満ち引きというものがあることすら忘れていた。
「そうか干潮か。この時間が干潮だと大潮なのか?」
「そっすね。潮見表をチェックしたわけじゃないっすけど、大潮の時はだいたいお昼頃に干潮がくるんでたぶん間違いないっす。今が干潮のピークなら次の満潮のピークはたぶん夕方の6時ぐらいっすね」
「なるほどな。干潮時はカルデラ内はこんなに穏やかになるんだな」
「そうみたいっすね。台風が最接近する時がちょうど干潮と重なればかなりラッキーっすけどね」
「そうか。逆に満潮と重なることもありうるわけだな」
「そうなっちゃったらこのカルデラ環礁もほとんどが水没すると思うんでかなりの大荒れになると思うっすよ」
「嫌だと言っても俺たちがどうこうできることじゃないからなー。そうならないように祈ることしかできんな」
「そういうことっす」
さっきたらふく水を飲んだのが効いてきて二人とも尿意を催したので交代で用を済ましたところで再び雨が止む。
今回の雨雲はそんなに大きくなかったんだろう。雨もさほど強くならずに降り止んでくれた。せっかくだから今のうちにさっき釣れたカサゴを料理することにする。釣れたのが暗礁帯に入った直後の手が離せなくなるタイミングだったから、美岬が一番大きなコッヘルに海水と共に入れてそのまま蓋をしたまま数時間ほったらかしにしてしまったが、蓋を開けてみればまだ元気だった。
「……さすが根魚は生が強いっすね」
「先に〆るだけでもしとけばよかったな」
とりあえずカサゴを〆ることにする。口から左手の親指を入れて下顎を掴んでクーラーボックスの上に載せ、右手に握ったナイフの刃をエラ蓋から差し入れ、背骨の内側に通っている太い血管──頸動脈を切る。エラ蓋にナイフを差し入れた瞬間はさすがにジタバタと暴れるが、左手でしっかりと顎を掴んでいるので無駄な足掻きでしかない。
頸動脈を切ったカサゴをコッヘルに戻せばバチャバチャと暴れ始め、たちまちコッヘルの中の海水が血で染まる。カサゴに限らずメバルやハタやソイなどの根魚は生が強く、人間では即死レベルの頸動脈を切られてもしばらくはこうして暴れ続けるので、結果的に綺麗に血抜きが完了することになる。
とりあえずこのまま完全に息の根が絶えるのを待つ間にどう料理するか考える。
〆た直後の魚は身が弾力がありすぎて捌きにくいものだが、それに加えて頭でっかちのカサゴは元々捌く難易度が高い魚だ。それに、今はまだ身が熟成されてないから刺身はイマイチだからやめておこう。
台風の状況にもよるが、おそらく、まともに火を使って料理できるのは今日以降はしばらくないだろう。明日からはまた保存食だけで食い繋ぐことを考えるとせめて今回は火を通した料理にしたい。一番楽なのは串を刺してバーナーで塩焼きにすることだが、カサゴは身に脂が少ない筋肉質な白身魚だから塩焼きには向かない。焼くと身が固くなりすぎる。
やはり煮るのが一番だな。特にカサゴは煮るとすごく良い出汁が出るから煮汁も美味しく飲めるし。ただ醤油が少ししか無いから煮付けはできない。手持ちの調味料を鑑みて決定する。
「よし。ここはスープカレーにしてみるかな?」
「わぁ、マジっすか! ここにきてカレーとか最高じゃないっすか」
美岬の目がキラキラしている。決定だな。
「雨に打たれると身体が冷えるからカレーだとスパイスの成分が身体を内部から温めてくれて一石二鳥だからな。美岬にも手伝ってもらうぞ」
「もちろんっす」
ようやく力尽きたカサゴを再びクーラーボックスの上に載せ、ナイフで丁寧に鱗を落として一度洗う。腹を裂いて内臓を取り出すが、カサゴは内臓も美味いので、消化器の中身と苦玉だけ捨ててあとは残しておく。それから頭を落として三枚卸しにする。完全に血が抜けていて透明感のある綺麗な身だ。
カサゴの下処理は一旦そこまでにして、コッヘルで雨水を沸かし、沸騰したところで火を止め、カサゴの頭、背骨、身を熱湯に浸け込んで軽く熱を通し、ヌメリや残った鱗を落とす。あまり長く浸けると旨味が抜けてしまうのですぐに汚れた湯を捨てる。
三枚卸しの身の部分だけ一度取り出し、残った頭と骨がヒタヒタに浸かるぐらいまで水を足し、再びコッヘルを火に掛けて今度は水から煮ていく。
沸騰し始めるとアクが出てくるので、それをスプーンで丁寧に掬い取りながら弱火でじっくりと煮ていけばカサゴの頭や骨から旨味が煮汁に溶け出してきて濃厚な旨味のスープになってくる。
十分に旨味を煮出してからコッヘルから頭と骨を取り出し、骨に残った身をこそいでコッヘルに戻し、骨は海に捨てる。
三枚卸しの身の部分からも腹骨や血合い骨を取り除くが、これも一度身に火を通してあるので指でつまんで簡単に引き抜くことができる。
骨を取り除いて可食部位のみとなった身と皮も内臓と一緒にコッヘルに戻す。
ここまでの作業でコッヘルの中にはカサゴの出汁と可食部位だけが入っている。そこにさっき自分たちの食用に取り分けておいた緑豆も加え、海水で塩味を調整してから火に掛けて煮ていく。
豆に火が通って柔らかくなったところで仕上げにカレー粉を入れる。俺のお気に入りはS&Bの昔ながらの赤い缶入りのカレー粉だ。カレー粉は色んなメーカーが出しているが、やっぱりこれが一番使い勝手がいい。値段も安いし、残った缶もアルコールバーナーに加工して再利用できるのもいい。
カレー粉の味が馴染むまでかき混ぜながら少し煮ればカサゴのスープカレーの完成だ。小麦粉があればオリーブオイルと混ぜてルゥにしてとろみも付けられるのだが無いものは仕方ない。
「完成だ」
「わぁいっ! めっちゃ楽しみっす!」
ここまでの所要時間は約1時間ってところだ。美岬が手伝ってくれたから思ったより早く完成した。天気も保ってくれたから首尾は上々だ。
【作者コメント】
サバイバルにおいて香辛料は大事です。食材の味を良くするだけでなく、殺菌して保存性を高め、また新陳代謝を促すので健康にも役立ちます。まさに食べる薬です。そして、各種香辛料をミックスしたカレー粉はある意味万能薬なので是非とも常備しておきたいですね。実際、カレー粉に含まれる香辛料はどれも漢方薬の生薬として用いられるものばかりです。そして、そんなカレー粉の中でもやはりS&Bの赤い缶のカレー粉は一番おすすめです。安くてそれなりに量があってなにより美味しい。ぜひ一つ常備しておくことをおすすめします。
「……ん、降ってきたか」
「……ふぁ、あーでも疲れは取れてスッキリしたっすよ。どれぐらい寝てたんすかね?」
「1時間半ってところかな。今は11時半ってところだ」
腕時計を確認してから起き上がり周囲を見回せば、カルデラ環礁内の様子がさっきまでと変わっていることに気づく。
さっきまではカルデラの外縁山であった環礁はかなりの部分が海中に没していたはずなのに今では逆に多くが海上にあり、外海と環礁内を遮断している。例えるなら、さっきまで柵だったのが塀になっている感じだ。
俺たちが入ってきた夫婦岩の間の水道は環礁の南側にあるが、環礁の北東側にも外海と繋がっている礁門があるようだ。現在は南側と北東側の二つの礁門以外はすべて塞がっているので、南側から流れ込んできた潮流がカルデラ内を時計回りにゆっくりと廻り、その一部が北東側から外海に流れ出すという状態になっている。
なんでこんなことに、と考えていると美岬があっさり答えを言う。
「あー、今は干潮なんすね。……んー、この時間が干潮で、しかもこれだけ引いてるってことは今日は大潮っすね」
ずっと陸地と関係のない場所を漂っていたから潮の満ち引きというものがあることすら忘れていた。
「そうか干潮か。この時間が干潮だと大潮なのか?」
「そっすね。潮見表をチェックしたわけじゃないっすけど、大潮の時はだいたいお昼頃に干潮がくるんでたぶん間違いないっす。今が干潮のピークなら次の満潮のピークはたぶん夕方の6時ぐらいっすね」
「なるほどな。干潮時はカルデラ内はこんなに穏やかになるんだな」
「そうみたいっすね。台風が最接近する時がちょうど干潮と重なればかなりラッキーっすけどね」
「そうか。逆に満潮と重なることもありうるわけだな」
「そうなっちゃったらこのカルデラ環礁もほとんどが水没すると思うんでかなりの大荒れになると思うっすよ」
「嫌だと言っても俺たちがどうこうできることじゃないからなー。そうならないように祈ることしかできんな」
「そういうことっす」
さっきたらふく水を飲んだのが効いてきて二人とも尿意を催したので交代で用を済ましたところで再び雨が止む。
今回の雨雲はそんなに大きくなかったんだろう。雨もさほど強くならずに降り止んでくれた。せっかくだから今のうちにさっき釣れたカサゴを料理することにする。釣れたのが暗礁帯に入った直後の手が離せなくなるタイミングだったから、美岬が一番大きなコッヘルに海水と共に入れてそのまま蓋をしたまま数時間ほったらかしにしてしまったが、蓋を開けてみればまだ元気だった。
「……さすが根魚は生が強いっすね」
「先に〆るだけでもしとけばよかったな」
とりあえずカサゴを〆ることにする。口から左手の親指を入れて下顎を掴んでクーラーボックスの上に載せ、右手に握ったナイフの刃をエラ蓋から差し入れ、背骨の内側に通っている太い血管──頸動脈を切る。エラ蓋にナイフを差し入れた瞬間はさすがにジタバタと暴れるが、左手でしっかりと顎を掴んでいるので無駄な足掻きでしかない。
頸動脈を切ったカサゴをコッヘルに戻せばバチャバチャと暴れ始め、たちまちコッヘルの中の海水が血で染まる。カサゴに限らずメバルやハタやソイなどの根魚は生が強く、人間では即死レベルの頸動脈を切られてもしばらくはこうして暴れ続けるので、結果的に綺麗に血抜きが完了することになる。
とりあえずこのまま完全に息の根が絶えるのを待つ間にどう料理するか考える。
〆た直後の魚は身が弾力がありすぎて捌きにくいものだが、それに加えて頭でっかちのカサゴは元々捌く難易度が高い魚だ。それに、今はまだ身が熟成されてないから刺身はイマイチだからやめておこう。
台風の状況にもよるが、おそらく、まともに火を使って料理できるのは今日以降はしばらくないだろう。明日からはまた保存食だけで食い繋ぐことを考えるとせめて今回は火を通した料理にしたい。一番楽なのは串を刺してバーナーで塩焼きにすることだが、カサゴは身に脂が少ない筋肉質な白身魚だから塩焼きには向かない。焼くと身が固くなりすぎる。
やはり煮るのが一番だな。特にカサゴは煮るとすごく良い出汁が出るから煮汁も美味しく飲めるし。ただ醤油が少ししか無いから煮付けはできない。手持ちの調味料を鑑みて決定する。
「よし。ここはスープカレーにしてみるかな?」
「わぁ、マジっすか! ここにきてカレーとか最高じゃないっすか」
美岬の目がキラキラしている。決定だな。
「雨に打たれると身体が冷えるからカレーだとスパイスの成分が身体を内部から温めてくれて一石二鳥だからな。美岬にも手伝ってもらうぞ」
「もちろんっす」
ようやく力尽きたカサゴを再びクーラーボックスの上に載せ、ナイフで丁寧に鱗を落として一度洗う。腹を裂いて内臓を取り出すが、カサゴは内臓も美味いので、消化器の中身と苦玉だけ捨ててあとは残しておく。それから頭を落として三枚卸しにする。完全に血が抜けていて透明感のある綺麗な身だ。
カサゴの下処理は一旦そこまでにして、コッヘルで雨水を沸かし、沸騰したところで火を止め、カサゴの頭、背骨、身を熱湯に浸け込んで軽く熱を通し、ヌメリや残った鱗を落とす。あまり長く浸けると旨味が抜けてしまうのですぐに汚れた湯を捨てる。
三枚卸しの身の部分だけ一度取り出し、残った頭と骨がヒタヒタに浸かるぐらいまで水を足し、再びコッヘルを火に掛けて今度は水から煮ていく。
沸騰し始めるとアクが出てくるので、それをスプーンで丁寧に掬い取りながら弱火でじっくりと煮ていけばカサゴの頭や骨から旨味が煮汁に溶け出してきて濃厚な旨味のスープになってくる。
十分に旨味を煮出してからコッヘルから頭と骨を取り出し、骨に残った身をこそいでコッヘルに戻し、骨は海に捨てる。
三枚卸しの身の部分からも腹骨や血合い骨を取り除くが、これも一度身に火を通してあるので指でつまんで簡単に引き抜くことができる。
骨を取り除いて可食部位のみとなった身と皮も内臓と一緒にコッヘルに戻す。
ここまでの作業でコッヘルの中にはカサゴの出汁と可食部位だけが入っている。そこにさっき自分たちの食用に取り分けておいた緑豆も加え、海水で塩味を調整してから火に掛けて煮ていく。
豆に火が通って柔らかくなったところで仕上げにカレー粉を入れる。俺のお気に入りはS&Bの昔ながらの赤い缶入りのカレー粉だ。カレー粉は色んなメーカーが出しているが、やっぱりこれが一番使い勝手がいい。値段も安いし、残った缶もアルコールバーナーに加工して再利用できるのもいい。
カレー粉の味が馴染むまでかき混ぜながら少し煮ればカサゴのスープカレーの完成だ。小麦粉があればオリーブオイルと混ぜてルゥにしてとろみも付けられるのだが無いものは仕方ない。
「完成だ」
「わぁいっ! めっちゃ楽しみっす!」
ここまでの所要時間は約1時間ってところだ。美岬が手伝ってくれたから思ったより早く完成した。天気も保ってくれたから首尾は上々だ。
【作者コメント】
サバイバルにおいて香辛料は大事です。食材の味を良くするだけでなく、殺菌して保存性を高め、また新陳代謝を促すので健康にも役立ちます。まさに食べる薬です。そして、各種香辛料をミックスしたカレー粉はある意味万能薬なので是非とも常備しておきたいですね。実際、カレー粉に含まれる香辛料はどれも漢方薬の生薬として用いられるものばかりです。そして、そんなカレー粉の中でもやはりS&Bの赤い缶のカレー粉は一番おすすめです。安くてそれなりに量があってなにより美味しい。ぜひ一つ常備しておくことをおすすめします。
146
お気に入りに追加
565
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる