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沈没漂流編
第14話 3日目③おっさんはJKをマジ泣きさせる
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陸と違って地面からの反射熱は無いとはいえ、ジリジリと照りつける真夏の太陽の暑さはやはり厳しい。
日傘の影に避難している俺と美岬だが、日傘といっても小さな折り畳み傘なので体の大部分は日射しにさらされている。海に足を突っ込んだり、濡らしたセームタオルで体を拭いて冷やしたりもするがそれでもやっぱり暑いものは暑い。
「あっついっすねー」
「冷却が追いつかんな」
「泳ぎたいっすねー」
「そうだなー。……ん?」
美岬の何気ない一言だったが、そう悪くない気もする。
「そうだな。よし、泳ぐか」
「え、マジすか?」
「泳ぐといっても全身を水に浸ける程度だ。命綱をしっかり結んで、交替で水に入るぐらいなら問題ない。今着てるラッシュガードはそのまま水着として使えるからな。問題はその下に着てる下着だが、一応着替えもあるし、水浴びの後で着替えて、今着てるやつは海水で洗って干しておけばこの日射しだからすぐ乾くだろ」
「うぉぅっ! 心ときめく提案っすねー! 水浴びで涼んで、下着も換えれるとか最高じゃないっすか」
「じゃあ決まりだな。美岬ちゃんから入るか?」
俺の問いに美岬は少し考えてから首を横に振った。
「んー、別にどっちでもいいんすけど、水から上がったあとの着替えって確実にあたしの方が手間取ると思うんすよね。それならあたしの方が後の方がいいかなって」
「ああ、確かに。ぶっちゃけ俺の場合は下着も含めて速乾素材だから水から上がってそのまま自然乾燥でも良いわけだしな」
「それに、生理のあたしが先に入って、万が一にも血の匂いで鮫が来ちゃっておにーさんが入れなくなるのも嫌っすし。そんなわけでおにーさん、お先にどうぞっす」
「それもそうだな。それじゃ俺から涼ませてもらうか」
荷物の中からパラコードを出して筏と自分の腰に結びつける。そして念の為に箱メガネで水中を確認して見える範囲に鮫がいないことも確認する。
「じゃ、もし俺が溺れたら命綱使って助けてくれよ」
「了解っす。どうぞ心置きなく溺れてくださいっす」
「心置きなく溺れるってなんじゃそりゃ」
水に入るといっても飛び込むわけじゃない。そんなことをしたら水飛沫で乾かしている途中の魚肉が濡れてしまう。両手で筏の外枠の竹を掴んだまま、後ろ向きに足から水に入り、立ち泳ぎで肩まで水に浸かる。水温は25℃ぐらいか、冷たすぎずちょうどいい。
「あー、これはいいな。ほどよい水加減だ」
「アービバノンノンっすね」
「……美岬ちゃん、実はチャック開けたら中にオッサン入ってるだろ? それは俺の親世代のネタだぞ」
「ふふん♪ 少子高齢化どころか、超高齢社会の島育ちをなめたらいかんっすよ。小中合わせて子供は一桁。高校進学で島から出るまでは学校行事は老人会が中心になってやるもんと思ってたぐらいっすからね。時代は令和だってのに平成どころか昭和な生活がまかり通ってるっすし。リアルにオラこんな村嫌だ~っすよ」
「でも美岬ちゃんは島を活性化させるために農業の勉強してるんだろ?」
「あー、まぁあたしには島の生活が合ってるっすしね。本土に進学した当初はほんとに忙しない生活スタイルに全然ついていけなくて、同級生たちの話してる内容とか価値観とか全然理解できなくて、気がついたらすっかりクラスでも浮いちゃってたっすから。ははは」
美岬の乾いた笑いに危うさが見え隠れしている。そして、その状態には俺自身覚えがある。
「そうか。一人で進学して、周りとも馴染めない中でよく頑張ったんだな。辛かっただろ」
「ふえっ? ちょ、そんなこと言うの無しっすよ。ここは軽く笑い飛ばしてほしかったのに……、そ、そんなこと言われちゃうと……ぐすっ」
美岬の目にみるみる涙が溢れてくる。俺はざばっと水から上がり、美岬の隣に座って頭を撫でてやる。
「大人になっても孤立するのは辛いんだ。それが多感なティーンエージャーならなおさらだ。よく頑張ったな。本当によく頑張った。えらかったな」
「う……うえ、うえぇぇん! うえぇぇん!」
とうとう美岬は小さな子供みたいに大声で泣き出してしまった。さっき、俺の妹の話を聞いた時のそれとは全然違う、本当に小さな子供がするような堰を切ったようなマジ泣きだ。それだけ慣れない本土での学校生活でストレスを溜め込んでいたんだろう。
「辛いなかで勉強も一生懸命頑張って本当によくやったな」
「うわぁぁぁん!」
座っていられなくなったのか、美岬が俺の太股に身を投げ出すように倒れこんできてなおも激しく泣き続ける。俺はそんな美岬の背中を優しく撫でてやった。
美岬は現在高2で、高校進学を機に本土での一人暮らしを始めたと聞いた。
俺は高校を卒業して調理の専門学校に進学した頃に一人暮らしをしていたが、始めた当初はとにかく大変だったことを覚えている。それまで親任せだった家事の大変さと新しい環境に早く慣れなくちゃいけないという焦りとバイトでいっぱいいっぱいになっていた。
そんな中で迎えたゴールデンウィークに実家に帰省した時の安堵感は格別なもので、家族に愚痴を聞いてもらったり、地元の友人たちと時間を過ごすことでまた頑張ろうというエネルギーを充填できた。
きっと美岬もそれを切実に必要としていたのだろう。今の美岬はあの当時の俺よりも2つも若いのだから。
去年の冬から今年の初夏にかけて、俺の妹の命を奪った例のパンデミックが本土では猛威を奮っていたから、おそらく去年の冬休みも今年のゴールデンウィークも美岬は帰省していないだろう。そもそも彼女の実家の島はほんの数日の連休程度で帰省できるような場所ではない。
もしかすると彼女にとって今回の帰省は高校進学以来初めての帰省だったのではないだろうか。どうしても帰りたかったから体調不良を押してでも船に乗ったのではないか。
だが、乗っていた船は沈没してすでに漂流3日目だ。今のところいつ救助してもらえるかすら定かではない。美岬は気丈に振る舞っているが、これまでもストレスの多い生活をしてきて、さらにストレスになる今の状況が続くとなると精神的に参ってしまうかもしれない。
人間、一度精神的にポッキリ折れてしまうとなかなか立ち直れないものだ。俺はすでに何度か身をもってそういう経験をしているから実感している。折れてしまう前に一度溜め込んでいたものを全部吐き出してスッキリした方がいい。意外と泣くという行為は精神衛生上良い効果をもたらすのだ。
そして、今の美岬にとって俺は唯一の頼れる存在だ。ならば、俺だけは何があっても美岬の信頼を裏切らないようにしよう。どんな時でも美岬の味方であり続けよう。傷ついて泣いているこの少女の心がこれ以上傷つかないように。
俺は美岬が自然に落ち着くまで彼女の背中を撫でてやった。
【作者コメント】
アウトドア用のロープとしてお馴染みのパラコード。正式名称はパラシュートコードといい、文字通りパラシュート用のロープです。強度は申し分なく550ポンド(216kg)の重さに耐えられるので小型船舶の錨綱やもやい綱、救難などの様々な現場で活躍しています。最近では100均でもパラコードを編んだブレスレットやキーホルダーなどが売られています。必要な時にほどいて使えるので一つ持っておくと便利ですよ。
日傘の影に避難している俺と美岬だが、日傘といっても小さな折り畳み傘なので体の大部分は日射しにさらされている。海に足を突っ込んだり、濡らしたセームタオルで体を拭いて冷やしたりもするがそれでもやっぱり暑いものは暑い。
「あっついっすねー」
「冷却が追いつかんな」
「泳ぎたいっすねー」
「そうだなー。……ん?」
美岬の何気ない一言だったが、そう悪くない気もする。
「そうだな。よし、泳ぐか」
「え、マジすか?」
「泳ぐといっても全身を水に浸ける程度だ。命綱をしっかり結んで、交替で水に入るぐらいなら問題ない。今着てるラッシュガードはそのまま水着として使えるからな。問題はその下に着てる下着だが、一応着替えもあるし、水浴びの後で着替えて、今着てるやつは海水で洗って干しておけばこの日射しだからすぐ乾くだろ」
「うぉぅっ! 心ときめく提案っすねー! 水浴びで涼んで、下着も換えれるとか最高じゃないっすか」
「じゃあ決まりだな。美岬ちゃんから入るか?」
俺の問いに美岬は少し考えてから首を横に振った。
「んー、別にどっちでもいいんすけど、水から上がったあとの着替えって確実にあたしの方が手間取ると思うんすよね。それならあたしの方が後の方がいいかなって」
「ああ、確かに。ぶっちゃけ俺の場合は下着も含めて速乾素材だから水から上がってそのまま自然乾燥でも良いわけだしな」
「それに、生理のあたしが先に入って、万が一にも血の匂いで鮫が来ちゃっておにーさんが入れなくなるのも嫌っすし。そんなわけでおにーさん、お先にどうぞっす」
「それもそうだな。それじゃ俺から涼ませてもらうか」
荷物の中からパラコードを出して筏と自分の腰に結びつける。そして念の為に箱メガネで水中を確認して見える範囲に鮫がいないことも確認する。
「じゃ、もし俺が溺れたら命綱使って助けてくれよ」
「了解っす。どうぞ心置きなく溺れてくださいっす」
「心置きなく溺れるってなんじゃそりゃ」
水に入るといっても飛び込むわけじゃない。そんなことをしたら水飛沫で乾かしている途中の魚肉が濡れてしまう。両手で筏の外枠の竹を掴んだまま、後ろ向きに足から水に入り、立ち泳ぎで肩まで水に浸かる。水温は25℃ぐらいか、冷たすぎずちょうどいい。
「あー、これはいいな。ほどよい水加減だ」
「アービバノンノンっすね」
「……美岬ちゃん、実はチャック開けたら中にオッサン入ってるだろ? それは俺の親世代のネタだぞ」
「ふふん♪ 少子高齢化どころか、超高齢社会の島育ちをなめたらいかんっすよ。小中合わせて子供は一桁。高校進学で島から出るまでは学校行事は老人会が中心になってやるもんと思ってたぐらいっすからね。時代は令和だってのに平成どころか昭和な生活がまかり通ってるっすし。リアルにオラこんな村嫌だ~っすよ」
「でも美岬ちゃんは島を活性化させるために農業の勉強してるんだろ?」
「あー、まぁあたしには島の生活が合ってるっすしね。本土に進学した当初はほんとに忙しない生活スタイルに全然ついていけなくて、同級生たちの話してる内容とか価値観とか全然理解できなくて、気がついたらすっかりクラスでも浮いちゃってたっすから。ははは」
美岬の乾いた笑いに危うさが見え隠れしている。そして、その状態には俺自身覚えがある。
「そうか。一人で進学して、周りとも馴染めない中でよく頑張ったんだな。辛かっただろ」
「ふえっ? ちょ、そんなこと言うの無しっすよ。ここは軽く笑い飛ばしてほしかったのに……、そ、そんなこと言われちゃうと……ぐすっ」
美岬の目にみるみる涙が溢れてくる。俺はざばっと水から上がり、美岬の隣に座って頭を撫でてやる。
「大人になっても孤立するのは辛いんだ。それが多感なティーンエージャーならなおさらだ。よく頑張ったな。本当によく頑張った。えらかったな」
「う……うえ、うえぇぇん! うえぇぇん!」
とうとう美岬は小さな子供みたいに大声で泣き出してしまった。さっき、俺の妹の話を聞いた時のそれとは全然違う、本当に小さな子供がするような堰を切ったようなマジ泣きだ。それだけ慣れない本土での学校生活でストレスを溜め込んでいたんだろう。
「辛いなかで勉強も一生懸命頑張って本当によくやったな」
「うわぁぁぁん!」
座っていられなくなったのか、美岬が俺の太股に身を投げ出すように倒れこんできてなおも激しく泣き続ける。俺はそんな美岬の背中を優しく撫でてやった。
美岬は現在高2で、高校進学を機に本土での一人暮らしを始めたと聞いた。
俺は高校を卒業して調理の専門学校に進学した頃に一人暮らしをしていたが、始めた当初はとにかく大変だったことを覚えている。それまで親任せだった家事の大変さと新しい環境に早く慣れなくちゃいけないという焦りとバイトでいっぱいいっぱいになっていた。
そんな中で迎えたゴールデンウィークに実家に帰省した時の安堵感は格別なもので、家族に愚痴を聞いてもらったり、地元の友人たちと時間を過ごすことでまた頑張ろうというエネルギーを充填できた。
きっと美岬もそれを切実に必要としていたのだろう。今の美岬はあの当時の俺よりも2つも若いのだから。
去年の冬から今年の初夏にかけて、俺の妹の命を奪った例のパンデミックが本土では猛威を奮っていたから、おそらく去年の冬休みも今年のゴールデンウィークも美岬は帰省していないだろう。そもそも彼女の実家の島はほんの数日の連休程度で帰省できるような場所ではない。
もしかすると彼女にとって今回の帰省は高校進学以来初めての帰省だったのではないだろうか。どうしても帰りたかったから体調不良を押してでも船に乗ったのではないか。
だが、乗っていた船は沈没してすでに漂流3日目だ。今のところいつ救助してもらえるかすら定かではない。美岬は気丈に振る舞っているが、これまでもストレスの多い生活をしてきて、さらにストレスになる今の状況が続くとなると精神的に参ってしまうかもしれない。
人間、一度精神的にポッキリ折れてしまうとなかなか立ち直れないものだ。俺はすでに何度か身をもってそういう経験をしているから実感している。折れてしまう前に一度溜め込んでいたものを全部吐き出してスッキリした方がいい。意外と泣くという行為は精神衛生上良い効果をもたらすのだ。
そして、今の美岬にとって俺は唯一の頼れる存在だ。ならば、俺だけは何があっても美岬の信頼を裏切らないようにしよう。どんな時でも美岬の味方であり続けよう。傷ついて泣いているこの少女の心がこれ以上傷つかないように。
俺は美岬が自然に落ち着くまで彼女の背中を撫でてやった。
【作者コメント】
アウトドア用のロープとしてお馴染みのパラコード。正式名称はパラシュートコードといい、文字通りパラシュート用のロープです。強度は申し分なく550ポンド(216kg)の重さに耐えられるので小型船舶の錨綱やもやい綱、救難などの様々な現場で活躍しています。最近では100均でもパラコードを編んだブレスレットやキーホルダーなどが売られています。必要な時にほどいて使えるので一つ持っておくと便利ですよ。
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