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サラサラした頬への肌触りに違和感を覚えて瑠璃は目を覚ました。とろとろと心地よい微睡みに浸かりながらもここが自宅でないことに気付いてしまったからだ。自宅の枕には毎日バスタオルを被せているので、こんなにきめ細かい感触であるはずがない。
ゆるりと開いた瞳に映ったのは、やはり見知らぬ枕に見慣れない部屋。全体がダークトーンに統一されていて、アースカラーを基調にした瑠璃の自室とは似ても似つかない。
(ホテルでもない……よね?)
ベッド脇のサイドテーブルには無線スピーカー、その奥には雑多な書籍が詰め込まれた本棚がある。誰かの部屋ではあるが、その誰かの正体がわからない。しずしずと身を起こした瑠璃はそこでようやく自身が全裸であることを意識して、ぎくりとする。
(あぁ、これって……)
そのとき、足元の方向からドアの開閉音がして咄嗟に掛け布団を抱き締めた。
「あれ、起きてたんだ? おはよ」
入ってきたのは見るからに柔らかそうな茶髪を爆発させた男だった。身を包む灰色のスウェットが室内のダークトーンに調和している。大きなあくびをしているので彼も寝起きなのだろう。
「おはよう、ございます」
「ははっ、なんで今更敬語なの。朝飯はどうする? 簡単なものなら出せるけど」
「……じゃあ温かいお茶か何かがあれば」
「おっけ、用意する」
男は一旦部屋を出る素振りを見せてから、あぁそうだ、と踵を返した。
「これ着て出ておいでよ。さすがにあれじゃ落ち着かないでしょ」
ちらりと壁を一瞥してから男は今度こそ出ていった。
ベッドの端に置かれていった白のスウェットに手を伸ばしながら瑠璃も一方の壁面を見る。モノトーンに染められた室内で文字通りの異色を放つ、黄色のワンピースドレスがハンガーに吊るされていた。
(わざわざ掛けてくれたんだ)
まだ二度しか袖を通していないオーガンジーのパーティドレスは瑠璃のお気に入りの一品だった。一度目は従姉妹の結婚式、そして二度目は大学時代の友人の披露宴。たった昨晩の出来事だ。
下着を探すと掛け布団の下に紛れ込んでいた。先に見つけたブラジャーを着け、次いで探り当てたショーツを手にして閉口する。ドレスに合わせて選んだ可憐なレースショーツはクロッチ部分がしっとりと濡れていて、昨晩この部屋で行われた営みを現実のものとして突き付けてくる。
迷った挙げ句、掛け布団の下に再度忍ばせてスウェットのズボンに足を通した。人生初めてのノーパン経験だった。
「紅茶でよかった?」
「あ、はい」
「砂糖はこっちね。ミルクが欲しかったら冷蔵庫にあるから好きに使って」
「ありがとうございます」
黄色いラベルで有名なティーバッグがマグカップの中で揺れている。スティックシュガーを立てた小瓶をとんとダイニングテーブルに置いた男は、電子レンジから湯気の立つコンビニ製パスタを取り出してきた。ほんのりと見覚えがある。
「瑠璃ちゃんは朝飯は食べない派?」
「昨日のお酒が残ってるせいか食欲があまりなくて……」
「顔真っ赤になるくらい飲んでたもんねぇ」
(瑠璃ちゃん……)
妙に馴れ馴れしい男にならってダイニングチェアに着く。スティック一本分の甘さを得た紅茶が疲労した身体に染み渡る。思わずほっと息を吐いてしまった。
対して男はパスタを黙々と頬張っている。壁掛けのデジタル時計は午前八時半を知らせており、朝食としては随分なボリュームに思えるのだが、スマートフォンをいじりながらスルスルと食べ進める男の手は止まらない。瑠璃の視線に気付いたのか、男が上目にちらりとこちらを見た。
「昨日腰振りまくって超腹減ってんの」
にっ、と笑ってまたパスタを口に運ぶ。直接的な言葉に瑠璃はぎしりと固まってしまった。
(あ、あけすけすぎない?)
濡れたショーツ、全裸での目覚め、何より下半身に残る違和感が彼との性行為の確たる証拠だと理解している。
しかし瑠璃はこれまでにワンナイトの経験が一度もない。つまり恋人以外の男と迎える朝は今回が初めてのことで、こんなにも開けっぴろげで、あっさりとした雰囲気に面食らっていた。
恋人同士であればキスをしたりスキンシップをしたり、甘い空気に包まれて……そんな経験はもう二年以上も味わっていないが、今の状況はあまりにも無味乾燥すぎた。
「もしかして瑠璃ちゃん、昨日のこと覚えてない?」
あっという間にパスタを平らげた男が核心に迫る。
「全然覚えてないことはない、んですけど……」
大学時代の友人の結婚披露宴に招待された。お気に入りのワンピースドレスを着て出席して、他の友人たちと幸せそうな新婦を祝った。
二次会にも参加して、おしゃべりやミニゲームを楽しみながら用意されていたサングリアに舌鼓を打った。新郎の地元の名産だというマスカットを使用した芳醇な香りのサングリアが非常に美味しく、つい何度も手を伸ばしてしまったことも覚えている。
そのとき、すぐ傍でわーわーきゃーきゃーと新婦を囃し立てていた人々。
「愛佳の高校時代のお友達の長谷くん…だよね?」
徐々に蘇る記憶が目の前の男が同い年であることを思い出させた。二次会の時点ではまだすっきりと整えられていた頭髪も、パリッとしたブラウンのスーツを小綺麗に着こなしていたことも。
「昨夜は雪斗って呼んでくれたのに、それも忘れちゃった?」
「うっ……」
次第に思い出しつつある。
いつの間にか隣で飲み合っていて、このあと部屋飲みでもしない?と声を掛けられた。愛佳の放つ幸せオーラにふわふわと浮き立った心が、よく知りもしない男の誘いをするりと受け入れてしまった。
雪斗の部屋に向かう途中でコンビニに寄り、酒をカゴに放り込む。
(そうだ、あのときパスタも一緒に買ってたっけ……)
そうして辿り着いたこの部屋で気付けば雪斗に組み敷かれ、息絶え絶えで喘ぐ最中に彼の名前を何度も呼んだ……気がする。
淫らな記憶に思わず染まる頬を見て対面の雪斗がにんまりと微笑んだ。
「なんだ、ちゃんと覚えてるんじゃん」
「はぁ、まぁ……」
照れ隠しに残りの紅茶を啜る。雪斗は立ち上がり、パスタの空容器をゴミ箱に放り込むと、うんと伸びをした。
「瑠璃ちゃん、帰りどうする? あのドレスで大丈夫?」
昨晩の睦み合いの余韻から、はっと現実に引き戻された。本来なら夜のうちに帰宅していたはずだが、今日は日曜日と言えどもまだ朝だ。あのワンピースドレスを着て歩くには幾分目立つ。だからと言って他に着るものもないので、せめて浮かないようにしっかりメイクを施して帰ることにしよう。
そう心に決めた瑠璃だが、ひとつだけ懸念があった。
「雪斗くん、あの、お願いがあるんだけど……」
「うん? どうした?」
「コンビニでその……下着を買ってきて欲しくて」
あの情欲で湿ったショーツを履いて帰る気にはとてもなれなかった。
笑いはしたものの厭いもせずに女性用ショーツを購入してきてくれた雪斗とは彼の部屋の玄関先で別れた。
駅チカマンションであったため、履き慣れないパンプスで長距離を歩く必要もなく電車に乗れたのは幸いだった。
空いた車内で心地良く揺られながら、ワンナイトとはこんなものか、とぼんやり思う。
昨晩出会ったばかりだけれど、互いに名を呼び合い、身体の深いところで繋がった。共に快楽を引き出し合いながら唾液を交換して、抱き締め合って。肌の上の汗でさえどちらのものかわからないほど交わった。
しかしぐっすり眠って起きてみれば、まぁなんとあっさりしたものか。話す内容に性行為を思い起こさせるワードは含まれていたものの、まるで旅館で迎える修学旅行の朝のようなさっぱり加減。再び触れられることも引き留められることもなく、瑠璃は彼の部屋を辞去した。
(あっ、そう言えば)
一度思い出すとするすると記憶の糸が眼前に垂れ落ちてくる。
二次会の会場、サングリアを楽しむ瑠璃の横で騒いでいた雪斗たち。愛佳のことを話していたので何となく会話が耳を通り過ぎていった。
『愛佳はなんであんな男を選んだんだよぉ』
そう叫んで机に突っ伏していたのはブラウンのスーツを纏った綺麗め男子だった。友人の高校時代の交友関係までは知らないけれど、その言葉から察せられるものはある。
(憂さ晴らし、ってところかな)
たまたま手近にいた後腐れのなさそうな女が瑠璃だったのだろう。
酔いに任せてあっさり話に乗った自分にも問題はある。これも経験のひとつよね、と割り切って、最寄り駅までの道のりを眠い目を閉じて過ごした。
ゆるりと開いた瞳に映ったのは、やはり見知らぬ枕に見慣れない部屋。全体がダークトーンに統一されていて、アースカラーを基調にした瑠璃の自室とは似ても似つかない。
(ホテルでもない……よね?)
ベッド脇のサイドテーブルには無線スピーカー、その奥には雑多な書籍が詰め込まれた本棚がある。誰かの部屋ではあるが、その誰かの正体がわからない。しずしずと身を起こした瑠璃はそこでようやく自身が全裸であることを意識して、ぎくりとする。
(あぁ、これって……)
そのとき、足元の方向からドアの開閉音がして咄嗟に掛け布団を抱き締めた。
「あれ、起きてたんだ? おはよ」
入ってきたのは見るからに柔らかそうな茶髪を爆発させた男だった。身を包む灰色のスウェットが室内のダークトーンに調和している。大きなあくびをしているので彼も寝起きなのだろう。
「おはよう、ございます」
「ははっ、なんで今更敬語なの。朝飯はどうする? 簡単なものなら出せるけど」
「……じゃあ温かいお茶か何かがあれば」
「おっけ、用意する」
男は一旦部屋を出る素振りを見せてから、あぁそうだ、と踵を返した。
「これ着て出ておいでよ。さすがにあれじゃ落ち着かないでしょ」
ちらりと壁を一瞥してから男は今度こそ出ていった。
ベッドの端に置かれていった白のスウェットに手を伸ばしながら瑠璃も一方の壁面を見る。モノトーンに染められた室内で文字通りの異色を放つ、黄色のワンピースドレスがハンガーに吊るされていた。
(わざわざ掛けてくれたんだ)
まだ二度しか袖を通していないオーガンジーのパーティドレスは瑠璃のお気に入りの一品だった。一度目は従姉妹の結婚式、そして二度目は大学時代の友人の披露宴。たった昨晩の出来事だ。
下着を探すと掛け布団の下に紛れ込んでいた。先に見つけたブラジャーを着け、次いで探り当てたショーツを手にして閉口する。ドレスに合わせて選んだ可憐なレースショーツはクロッチ部分がしっとりと濡れていて、昨晩この部屋で行われた営みを現実のものとして突き付けてくる。
迷った挙げ句、掛け布団の下に再度忍ばせてスウェットのズボンに足を通した。人生初めてのノーパン経験だった。
「紅茶でよかった?」
「あ、はい」
「砂糖はこっちね。ミルクが欲しかったら冷蔵庫にあるから好きに使って」
「ありがとうございます」
黄色いラベルで有名なティーバッグがマグカップの中で揺れている。スティックシュガーを立てた小瓶をとんとダイニングテーブルに置いた男は、電子レンジから湯気の立つコンビニ製パスタを取り出してきた。ほんのりと見覚えがある。
「瑠璃ちゃんは朝飯は食べない派?」
「昨日のお酒が残ってるせいか食欲があまりなくて……」
「顔真っ赤になるくらい飲んでたもんねぇ」
(瑠璃ちゃん……)
妙に馴れ馴れしい男にならってダイニングチェアに着く。スティック一本分の甘さを得た紅茶が疲労した身体に染み渡る。思わずほっと息を吐いてしまった。
対して男はパスタを黙々と頬張っている。壁掛けのデジタル時計は午前八時半を知らせており、朝食としては随分なボリュームに思えるのだが、スマートフォンをいじりながらスルスルと食べ進める男の手は止まらない。瑠璃の視線に気付いたのか、男が上目にちらりとこちらを見た。
「昨日腰振りまくって超腹減ってんの」
にっ、と笑ってまたパスタを口に運ぶ。直接的な言葉に瑠璃はぎしりと固まってしまった。
(あ、あけすけすぎない?)
濡れたショーツ、全裸での目覚め、何より下半身に残る違和感が彼との性行為の確たる証拠だと理解している。
しかし瑠璃はこれまでにワンナイトの経験が一度もない。つまり恋人以外の男と迎える朝は今回が初めてのことで、こんなにも開けっぴろげで、あっさりとした雰囲気に面食らっていた。
恋人同士であればキスをしたりスキンシップをしたり、甘い空気に包まれて……そんな経験はもう二年以上も味わっていないが、今の状況はあまりにも無味乾燥すぎた。
「もしかして瑠璃ちゃん、昨日のこと覚えてない?」
あっという間にパスタを平らげた男が核心に迫る。
「全然覚えてないことはない、んですけど……」
大学時代の友人の結婚披露宴に招待された。お気に入りのワンピースドレスを着て出席して、他の友人たちと幸せそうな新婦を祝った。
二次会にも参加して、おしゃべりやミニゲームを楽しみながら用意されていたサングリアに舌鼓を打った。新郎の地元の名産だというマスカットを使用した芳醇な香りのサングリアが非常に美味しく、つい何度も手を伸ばしてしまったことも覚えている。
そのとき、すぐ傍でわーわーきゃーきゃーと新婦を囃し立てていた人々。
「愛佳の高校時代のお友達の長谷くん…だよね?」
徐々に蘇る記憶が目の前の男が同い年であることを思い出させた。二次会の時点ではまだすっきりと整えられていた頭髪も、パリッとしたブラウンのスーツを小綺麗に着こなしていたことも。
「昨夜は雪斗って呼んでくれたのに、それも忘れちゃった?」
「うっ……」
次第に思い出しつつある。
いつの間にか隣で飲み合っていて、このあと部屋飲みでもしない?と声を掛けられた。愛佳の放つ幸せオーラにふわふわと浮き立った心が、よく知りもしない男の誘いをするりと受け入れてしまった。
雪斗の部屋に向かう途中でコンビニに寄り、酒をカゴに放り込む。
(そうだ、あのときパスタも一緒に買ってたっけ……)
そうして辿り着いたこの部屋で気付けば雪斗に組み敷かれ、息絶え絶えで喘ぐ最中に彼の名前を何度も呼んだ……気がする。
淫らな記憶に思わず染まる頬を見て対面の雪斗がにんまりと微笑んだ。
「なんだ、ちゃんと覚えてるんじゃん」
「はぁ、まぁ……」
照れ隠しに残りの紅茶を啜る。雪斗は立ち上がり、パスタの空容器をゴミ箱に放り込むと、うんと伸びをした。
「瑠璃ちゃん、帰りどうする? あのドレスで大丈夫?」
昨晩の睦み合いの余韻から、はっと現実に引き戻された。本来なら夜のうちに帰宅していたはずだが、今日は日曜日と言えどもまだ朝だ。あのワンピースドレスを着て歩くには幾分目立つ。だからと言って他に着るものもないので、せめて浮かないようにしっかりメイクを施して帰ることにしよう。
そう心に決めた瑠璃だが、ひとつだけ懸念があった。
「雪斗くん、あの、お願いがあるんだけど……」
「うん? どうした?」
「コンビニでその……下着を買ってきて欲しくて」
あの情欲で湿ったショーツを履いて帰る気にはとてもなれなかった。
笑いはしたものの厭いもせずに女性用ショーツを購入してきてくれた雪斗とは彼の部屋の玄関先で別れた。
駅チカマンションであったため、履き慣れないパンプスで長距離を歩く必要もなく電車に乗れたのは幸いだった。
空いた車内で心地良く揺られながら、ワンナイトとはこんなものか、とぼんやり思う。
昨晩出会ったばかりだけれど、互いに名を呼び合い、身体の深いところで繋がった。共に快楽を引き出し合いながら唾液を交換して、抱き締め合って。肌の上の汗でさえどちらのものかわからないほど交わった。
しかしぐっすり眠って起きてみれば、まぁなんとあっさりしたものか。話す内容に性行為を思い起こさせるワードは含まれていたものの、まるで旅館で迎える修学旅行の朝のようなさっぱり加減。再び触れられることも引き留められることもなく、瑠璃は彼の部屋を辞去した。
(あっ、そう言えば)
一度思い出すとするすると記憶の糸が眼前に垂れ落ちてくる。
二次会の会場、サングリアを楽しむ瑠璃の横で騒いでいた雪斗たち。愛佳のことを話していたので何となく会話が耳を通り過ぎていった。
『愛佳はなんであんな男を選んだんだよぉ』
そう叫んで机に突っ伏していたのはブラウンのスーツを纏った綺麗め男子だった。友人の高校時代の交友関係までは知らないけれど、その言葉から察せられるものはある。
(憂さ晴らし、ってところかな)
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