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切れ長の瞳はどこまでも、冷淡な色をしていた。
「愛ちゃんをいじめたクセにうちの学園に来るなんていい度胸だよね。僕だったら、絶対無理」

 ふと、視線をしたに下ろすと、副会長と書かれたプレートがあった。つまり、この人がメールを送った有田副会長ということね。

 ということは、有田副会長も、あの子と知り合いなのかな。でも、副会長と会長のいもうと。どこかで会う機会があってもおかしくない。

 「有田さん、愛をいじめたってどういうことですか?」
そう尋ねたのは、会計というプレートが机にあるから、おそらく会計の──。誰だろう。

 「忠、この八条真白がね、愛ちゃんを泣かせたんだよ。理由は、嫉妬らしいけれど」

 また別の視線が気になって、そちらに顔を向ける。すると、眼鏡をかけた男子生徒が、私の顔を上から下まで見たあと、鼻で笑った。プレートには、書記とある。

 「へぇ、なるほど。その程度だから、嫉妬でいじめなんて醜い真似をするのでしょうね。有田さんもおっしゃっていたけれど、度胸だけは一人前のようですけれど。なんといったって、彼女の幼なじみである僕たちの前に姿を現すなんて」

 幼なじみ?
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