39 / 76
二度目の召喚
39 変わった世界
しおりを挟む
森の中を進むと、この森が見知らぬ森ではなく、アストリアとクリスタリアの国境になっている森だと気付いた。
「ここで、ユーリンと出会ったんだよね」
懐かしく思いながら、森の中を進んでいると、足跡がたくさんあった。
「……?」
人間はこの先にある、谷を越えられないはずだ。越えられるのは、魔物だけだったはずなのに、何故だろう。疑問に思いながら、足を進めると、森に人だかりが出来ていた。
「ユーリン様、私も早く連れてって!」
「私が先よ!」
「何よ、貴方たちの方が遅かったでしょ!」
人だかりの真ん中には、ユーリンがいて、ユーリンを人間の若い女性たちが取り囲んでいる。まず、人間が敵の魔物であるユーリンを取り囲んでいることも驚きだが、女性たちの髪が全員黒いのも驚きだ。黒い髪をしていたのは、聖女と私だけだったはずなのに。
「順番に城に運ぶので、並ぶように」
そういわれた女性たちは、言う通りに、一列に並んだ。何となく、私も最後尾に並ぶ。
「あの……これ、何の列なのですか?」
近くに並んでいた女性に尋ねてみる。
「やだ! そんなことも知らずにここまできたの? そんなの魔王様の花嫁になるためにきまってるじゃない!」
「よ、嫁……?」
聞き間違い、だろうか。というか、人間と魔物は戦争中では?
「そんな5年も前のこと、もう関係ないわよ」
5年も前……? 私が、日本に帰ってからまだ1ヶ月も経っていないのに、この世界では少なくとも5年は経っている……?
話を聞くと、カスアン神が現れたあと、魔物と人との戦争ではなく、カスアン神対、魔物と人との戦争になったそうだ。何がどうなって、そんなことになったかは、わからないが、その戦争にこの世界の人たちは勝ったらしい。そして、魔物と人は、友好条約を結んだとか。
私からしてみれば、ついこの間まで、魔物と人は戦争をしていて、その溝はかなり深かったはずなのに、不思議な話だ。
──そして、その友好の証として、魔王の伴侶は、身分に関わらず、人間から選ぶことになったらしい、ということだった。そして、この列は魔王の花嫁候補たちの列だったらしい。人間の女性で、伴侶がいなければ誰でも可ということで、すごい数の人数が集まったと言うわけだ。
あれだけ魔物憎しだったのに──
「だって、魔王様カッコいいじゃない!」
ということらしい。私は、その戦争のため一度殺されかけているのだから、魔物と人が手を取り合っているのは、嬉しいが、なんだか、複雑な気分だ。
そして、女性たちの髪の色について、尋ねてみる。
「この髪?エリンの実で染めたのよ。貴方もそうでしょう?」
ここ数年でこの世界の染色技術が向上し、黒に髪を染められるようになったらしい。
「……貴方の髪、綺麗ね。少しも斑になってないわ。聖女様や巫女様みたい」
まさか、巫女だったんです、なんて言えないので、笑ってごまかす。女性は少しだけ、感心した顔をしたが、すぐに勝ち誇った顔になった。
「でも、貴方に負ける気はしないわ。……その顔じゃあね」
それっきり、会話が途切れてしまった。顔? 私の顔は、何の変哲もない顔だ。彼女は確かに美人だったから、確かに私では見た目で勝てそうにないけれども。
魔王の花嫁になるつもりはないけれど、私が、なぜか、この世界にまた来てしまったことを話して、保護を願い出るべきだろう。ひとまず、魔王に会わなければならない。
どれくらい待っただろうか。ついに、私の番がやってきた。ユーリンが女性たちを転移魔法で、運んでいるらしい。
「ユーリン」
ユーリンに会うのは、久しぶりじゃないが、あちらにとっては5年ぶりだ。久しぶり、と挨拶をしようとすると、睨まれた。
「俺を呼び捨てにしていいのは、兄上と婚約者と巫女殿だけだ」
……?
事情が飲み込めていない、私をみて、ユーリンはため息をついた。
「兄上が身分に関わらず、なんておっしゃるから、分を弁えない者がでたのか。……まぁ、いい。名前は?」
もう、巫女の力をもっていない私が、ユーリンの名前を呼ぶのは失礼だったのかもしれない。
「申し訳ありません、ユーリン様。美香です」
「ミカは、巫女殿の名前だろう。……貴方の名前は?」
……? これは、私のことを完全に忘れられたということだろうか。でも、ミカという名前は覚えているようだし。
「美香です」
「だから、貴方の名前は?」
美香は名乗ってはいけない名前リストにでも載っているのだろうか。ユーリンがイライラしているのがわかったので、適当な名前を言う。
「ミラです」
「ミラ、貴方は、魔王陛下の花嫁になりたいという意志があると思っていいのだな?」
「……はい」
とりあえず、魔王に会わないと始まらないので、頷いておく。
頷くと、ユーリンの転移魔法で移動して、魔王の城に着いた。
城につくと、全員にメイドがつけられ、服を着替えることになった。
「……?」
何だか、私の顔を見ては、笑われている気がする。何でだろう。
そう思ってふと、鏡を見ると──、
「!?」
あれ、可笑しいな。もう一度、目を擦るが、目に移る姿は変わらなかった。
私の顔は、目と目の間がかなり開いていて、鼻は突き出て、口はひんまがっており、──有り体に言うと、ものすごく不細工になっていた。
「いやいやいや、え?」
自分のことを美少女だと思ったことはないが、とんでもなく不細工だと思ったことはない。
……もしかして、ユーリンに忘れられたのではなく、私だと気づかれなかった?
巫女の力は無くなってしまったようだし、顔も何故か変わってしまった。
果たして、魔王に会ったところで、私だと気づいて貰えるのだろうか……?
「ここで、ユーリンと出会ったんだよね」
懐かしく思いながら、森の中を進んでいると、足跡がたくさんあった。
「……?」
人間はこの先にある、谷を越えられないはずだ。越えられるのは、魔物だけだったはずなのに、何故だろう。疑問に思いながら、足を進めると、森に人だかりが出来ていた。
「ユーリン様、私も早く連れてって!」
「私が先よ!」
「何よ、貴方たちの方が遅かったでしょ!」
人だかりの真ん中には、ユーリンがいて、ユーリンを人間の若い女性たちが取り囲んでいる。まず、人間が敵の魔物であるユーリンを取り囲んでいることも驚きだが、女性たちの髪が全員黒いのも驚きだ。黒い髪をしていたのは、聖女と私だけだったはずなのに。
「順番に城に運ぶので、並ぶように」
そういわれた女性たちは、言う通りに、一列に並んだ。何となく、私も最後尾に並ぶ。
「あの……これ、何の列なのですか?」
近くに並んでいた女性に尋ねてみる。
「やだ! そんなことも知らずにここまできたの? そんなの魔王様の花嫁になるためにきまってるじゃない!」
「よ、嫁……?」
聞き間違い、だろうか。というか、人間と魔物は戦争中では?
「そんな5年も前のこと、もう関係ないわよ」
5年も前……? 私が、日本に帰ってからまだ1ヶ月も経っていないのに、この世界では少なくとも5年は経っている……?
話を聞くと、カスアン神が現れたあと、魔物と人との戦争ではなく、カスアン神対、魔物と人との戦争になったそうだ。何がどうなって、そんなことになったかは、わからないが、その戦争にこの世界の人たちは勝ったらしい。そして、魔物と人は、友好条約を結んだとか。
私からしてみれば、ついこの間まで、魔物と人は戦争をしていて、その溝はかなり深かったはずなのに、不思議な話だ。
──そして、その友好の証として、魔王の伴侶は、身分に関わらず、人間から選ぶことになったらしい、ということだった。そして、この列は魔王の花嫁候補たちの列だったらしい。人間の女性で、伴侶がいなければ誰でも可ということで、すごい数の人数が集まったと言うわけだ。
あれだけ魔物憎しだったのに──
「だって、魔王様カッコいいじゃない!」
ということらしい。私は、その戦争のため一度殺されかけているのだから、魔物と人が手を取り合っているのは、嬉しいが、なんだか、複雑な気分だ。
そして、女性たちの髪の色について、尋ねてみる。
「この髪?エリンの実で染めたのよ。貴方もそうでしょう?」
ここ数年でこの世界の染色技術が向上し、黒に髪を染められるようになったらしい。
「……貴方の髪、綺麗ね。少しも斑になってないわ。聖女様や巫女様みたい」
まさか、巫女だったんです、なんて言えないので、笑ってごまかす。女性は少しだけ、感心した顔をしたが、すぐに勝ち誇った顔になった。
「でも、貴方に負ける気はしないわ。……その顔じゃあね」
それっきり、会話が途切れてしまった。顔? 私の顔は、何の変哲もない顔だ。彼女は確かに美人だったから、確かに私では見た目で勝てそうにないけれども。
魔王の花嫁になるつもりはないけれど、私が、なぜか、この世界にまた来てしまったことを話して、保護を願い出るべきだろう。ひとまず、魔王に会わなければならない。
どれくらい待っただろうか。ついに、私の番がやってきた。ユーリンが女性たちを転移魔法で、運んでいるらしい。
「ユーリン」
ユーリンに会うのは、久しぶりじゃないが、あちらにとっては5年ぶりだ。久しぶり、と挨拶をしようとすると、睨まれた。
「俺を呼び捨てにしていいのは、兄上と婚約者と巫女殿だけだ」
……?
事情が飲み込めていない、私をみて、ユーリンはため息をついた。
「兄上が身分に関わらず、なんておっしゃるから、分を弁えない者がでたのか。……まぁ、いい。名前は?」
もう、巫女の力をもっていない私が、ユーリンの名前を呼ぶのは失礼だったのかもしれない。
「申し訳ありません、ユーリン様。美香です」
「ミカは、巫女殿の名前だろう。……貴方の名前は?」
……? これは、私のことを完全に忘れられたということだろうか。でも、ミカという名前は覚えているようだし。
「美香です」
「だから、貴方の名前は?」
美香は名乗ってはいけない名前リストにでも載っているのだろうか。ユーリンがイライラしているのがわかったので、適当な名前を言う。
「ミラです」
「ミラ、貴方は、魔王陛下の花嫁になりたいという意志があると思っていいのだな?」
「……はい」
とりあえず、魔王に会わないと始まらないので、頷いておく。
頷くと、ユーリンの転移魔法で移動して、魔王の城に着いた。
城につくと、全員にメイドがつけられ、服を着替えることになった。
「……?」
何だか、私の顔を見ては、笑われている気がする。何でだろう。
そう思ってふと、鏡を見ると──、
「!?」
あれ、可笑しいな。もう一度、目を擦るが、目に移る姿は変わらなかった。
私の顔は、目と目の間がかなり開いていて、鼻は突き出て、口はひんまがっており、──有り体に言うと、ものすごく不細工になっていた。
「いやいやいや、え?」
自分のことを美少女だと思ったことはないが、とんでもなく不細工だと思ったことはない。
……もしかして、ユーリンに忘れられたのではなく、私だと気づかれなかった?
巫女の力は無くなってしまったようだし、顔も何故か変わってしまった。
果たして、魔王に会ったところで、私だと気づいて貰えるのだろうか……?
3
お気に入りに追加
2,784
あなたにおすすめの小説

魔法の薬草辞典の加護で『救国の聖女』になったようですので、イケメン第二王子の為にこの力、いかんなく発揮したいと思います
高井うしお
恋愛
※なろう版完結済み(番外編あり〼)
ハーブ栽培と本が好きなOL・真白は図書館で不思議な薬草辞典と出会う。一瞬の瞬きの間に……気が付くとそこは異世界。しかも魔物討伐の軍の真っ只中。そして邪竜の毒にやられて軍は壊滅状態にあった。
真白が本の導きで辞典から取り出したハーブを使うと彼らはあっという間に元気になり、戦況は一変。
だが帰還の方法が分からず困っている所を王子のはからいで王城で暮らす事に。そんな真白の元には色々な患者や悩み事を持った人が訪れるようになる。助けてくれた王子に恩を返す為、彼女は手にした辞典の加護で人々を癒していく……。
キラッキラの王子様やマッチョな騎士、優しく気さくな同僚に囲まれて、真白の異世界ライフが始まる! ハーブとイケメンに癒される、ほのぼの恋愛ファンタジー。
黄金の魔族姫
風和ふわ
恋愛
「エレナ・フィンスターニス! お前との婚約を今ここで破棄する! そして今から僕の婚約者はこの現聖女のレイナ・リュミエミルだ!」
「エレナ様、婚約者と神の寵愛をもらっちゃってごめんね? 譲ってくれて本当にありがとう!」
とある出来事をきっかけに聖女の恩恵を受けれなくなったエレナは「罪人の元聖女」として婚約者の王太子にも婚約破棄され、処刑された──はずだった!
──え!? どうして魔王が私を助けてくれるの!? しかも娘になれだって!?
これは、婚約破棄された元聖女が人外魔王(※実はとっても優しい)の娘になって、チートな治癒魔法を極めたり、地味で落ちこぼれと馬鹿にされていたはずの王太子(※実は超絶美形)と恋に落ちたりして、周りに愛されながら幸せになっていくお話です。
──え? 婚約破棄を取り消したい? もう一度やり直そう? もう想い人がいるので無理です!
※拙作「皆さん、紹介します。こちら私を溺愛するパパの“魔王”です!」のリメイク版。
※表紙は自作ではありません。
離婚した彼女は死ぬことにした
まとば 蒼
恋愛
2日に1回更新(希望)です。
-----------------
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
-----------------
とあるコンテストに応募するためにひっそり書いていた作品ですが、最近ダレてきたので公開してみることにしました。
まだまだ荒くて調整が必要な話ですが、どんなに些細な内容でも反応を頂けると大変励みになります。
書きながら色々修正していくので、読み返したら若干展開が変わってたりするかもしれません。
作風が好みじゃない場合は回れ右をして自衛をお願いいたします。

教会を追放された元聖女の私、果実飴を作っていたのに、なぜかイケメン騎士様が溺愛してきます!
海空里和
恋愛
王都にある果実店の果実飴は、連日行列の人気店。
そこで働く孤児院出身のエレノアは、聖女として教会からやりがい搾取されたあげく、あっさり捨てられた。大切な人を失い、働くことへの意義を失ったエレノア。しかし、果実飴の成功により、働き方改革に成功して、穏やかな日常を取り戻していた。
そこにやって来たのは、場違いなイケメン騎士。
「エレノア殿、迎えに来ました」
「はあ?」
それから毎日果実飴を買いにやって来る騎士。
果実飴が気に入ったのかと思ったその騎士、イザークは、実はエレノアとの結婚が目的で?!
これは、エレノアにだけ距離感がおかしいイザークと、失意にいながらも大切な物を取り返していくエレノアが、次第に心を通わせていくラブストーリー。

二度目の召喚なんて、聞いてません!
みん
恋愛
私─神咲志乃は4年前の夏、たまたま学校の図書室に居た3人と共に異世界へと召喚されてしまった。
その異世界で淡い恋をした。それでも、志乃は義務を果たすと居残ると言う他の3人とは別れ、1人日本へと還った。
それから4年が経ったある日。何故かまた、異世界へと召喚されてしまう。「何で!?」
❋相変わらずのゆるふわ設定と、メンタルは豆腐並みなので、軽い気持ちで読んでいただけると助かります。
❋気を付けてはいますが、誤字が多いかもしれません。
❋他視点の話があります。

辺境伯聖女は城から追い出される~もう王子もこの国もどうでもいいわ~
サイコちゃん
恋愛
聖女エイリスは結界しか張れないため、辺境伯として国境沿いの城に住んでいた。しかし突如王子がやってきて、ある少女と勝負をしろという。その少女はエイリスとは違い、聖女の資質全てを備えていた。もし負けたら聖女の立場と爵位を剥奪すると言うが……あることが切欠で全力を発揮できるようになっていたエイリスはわざと負けることする。そして国は真の聖女を失う――

《完結》国を追放された【聖女】は、隣国で天才【錬金術師】として暮らしていくようです
黄舞
恋愛
精霊に愛された少女は聖女として崇められる。私の住む国で古くからある習わしだ。
驚いたことに私も聖女だと、村の皆の期待を背に王都マーベラに迎えられた。
それなのに……。
「この者が聖女なはずはない! 穢らわしい!」
私よりも何年も前から聖女として称えられているローザ様の一言で、私は国を追放されることになってしまった。
「もし良かったら同行してくれないか?」
隣国に向かう途中で命を救ったやり手の商人アベルに色々と助けてもらうことに。
その隣国では精霊の力を利用する技術を使う者は【錬金術師】と呼ばれていて……。
第五元素エーテルの精霊に愛された私は、生まれた国を追放されたけれど、隣国で天才錬金術師として暮らしていくようです!!
この物語は、国を追放された聖女と、助けたやり手商人との恋愛話です。
追放ものなので、最初の方で3話毎にざまぁ描写があります。
薬の効果を示すためにたまに人が怪我をしますがグロ描写はありません。
作者が化学好きなので、少し趣味が出ますがファンタジー風味を壊すことは無いように気を使っています。
他サイトでも投稿しています。

天才令嬢の医療改革〜女は信用出来ないと医術ギルドを追放された凄腕医師は隣国で宮廷医師となり王太子様から溺愛されて幸せを掴む〜
津ヶ谷
恋愛
人の命を救いたい。
それが、エミリア・メディが医師を目指した理由だった。
ある日、医学界をひっくり返すような論文を提出して、エミリアは帝国の医術ギルドから追い出されてしまう。
「これだから女は信用できないんだ」
しかし、その論文に興味を示した人間が居た。
隣国、マルティン王国の王太子である。
エミリアはその王太子の推薦により宮廷医師となる。
「治すよ。あなたの未来」
その医師が治すのは患者の未来。
伝説に語り継がれる医師の誕生だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる