捜査一課に呪いを添えて

七綱七名

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キソウの襲撃

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「なるほど。手を鑑識が調べた後……病院に行っていただきます。職場はどこです? お休みの連絡を入れておいた方がいいかもしれません」
「え、なんで?」
「人間の血液には、感染性のウイルスや雑菌が混じっています。怪我をした状態で血液に触っておられますから、検査しておいた方がいいでしょう。後々のために」
「……わかりました」

 女性は青くなりながらも、うなずいた。

「倒れていた人は、学生に見えたと」
「はい。チェックのスカートなのは分かったので、女の子だろうなと思いましたが……怖くて顔までは……」

 気分が悪くなってきたのか、女性はまたうつむく。刑事は聞き方を変えた。

「その時、他に誰かいませんでしたか」
「いえ。……少なくとも、見えるところには」
「なるほど……他に何か思い出した場合は、必ず連絡をください」
「わかりました」

 まだ顔に恐怖の色を残したまま、彼女は店を出ていった。スーツの刑事が、守るようにその後をついていく。とりあえず、今得られる情報は以上のようだ。

「通り魔かな……もっと詳しく聞きたいんだけど」

 常暁のごちゃ混ぜ紅茶どころではない、本物の危機である。灯の背中が冷えて──そして一瞬、震えた。それが武者震いの類いだと分かって、内心舌打ちをする。

「なに考えてるんだ」
「は?」
「いえ、なんでも」

 なんだかんだ言うくせに、人の面倒を背負うの好きよね、あんた。

 姉にそう称された自分の癖が出てきている。社会に出てからはなんの得にもならないから封印していたのだが、休日ということで油断していた。

「他の可能性もあるぞ」

 常暁がやけにはっきりした口調で言う。彼の目に嘘の気配はなかった。

「なんでですか」
「今は、学生にとってどういう時間だ? 学校というものは、この時間にはとっくに始まっているものだと思っていたがな」

 灯は我に返った。

「……そう言われれば、その通りです」

 常暁に言われるまで、気付かなかった自分が情けない。

「彼女が学生なら、なぜ塾の側にいた?」
「もしかして……誰かに呼び出されて」

 灯が顔色をうかがうと、常暁はうなずいた。

「断言はできんが、その可能性はある」
「確かに! さっきの人に伝えてこないと」

 灯は立ち上がる。しかし常暁が短く語気を発した。

「やめとけ」
「どうして」
「早合点するな。あくまで可能性の範囲だ。それに奴らも本職、これくらいとっくに気付いているはずだ」

 言い返せない灯を見て、常暁は笑った。

「……何かしようと焦るな。どうせもうすぐ機捜が来る」
「キソウ?」
「機動捜査隊員。初動捜査を得意とする切り込み屋だ。一刻も早く事件の捜査を開始することで、迷宮入りするのを防ぐのが任務」
「知りませんでした」
「実は町中にいるんだがな。捜査車両で巡回していて、制服を着用しないからなかなか気づかれないが……そら来た」

 常暁がそううそぶくと同時に、カフェに男たちがなだれこんできた。男たちの服装はジャンパーやベストにスラックスと、普通の私服だ。やや奇異な点としては、上着やベストのポケットが皆一様に膨らんでいることと、全員が帽子を被っていることくらいだ。

 全員、すでにやるべきことは頭に入っている様子で、二人組になって店に散らばる。これが「キソウ」だろう。早速証拠の確保と聞き込みを始めており、動きに無駄がなかった。只者ではない、と感じた灯は、まじまじと彼らを見つめた。

「ポケットが膨らんでいるのは、拳銃や手錠、警察手帳、通信機などを入れているから。帽子は、現場に自分の髪を落とさないためだ」
「……心を読んだような解説、ありがとうございます」

 灯は愛想笑いをした。そんなにわかりやすかったか、と恥じ入って舌を出す。

「……すみません。女性が入ってきた時の状況を、お聞きしたいのですが」

 若い機捜隊員が、灯たちにも声をかけてきた。灯が応じようとすると、横手から張りのある声が飛んでくる。

「ああ、その人たちはいいから」
「え?」
「こちらを先に。……その人たち、関係者だからね。後から聞くよ」

 若い隊員が指示を下した男を見返す。捜査員を制したのは、いかにもベテランといった風貌の男だった。たるみのないすらりとした身体の上に甘いマスクとがのっており、微笑すると俳優がそこにいるかのようだ。しかしそれでいて、刃物のような凄みも持っている。

 灯が彼に注目しているうちに、若い男たちはどこかへ行ってしまった。

「ち、食えない狸が」

 珍しく常暁が苦虫を噛みつぶす。柔らかな物腰のあの男と、面識があるようだ。

「格好良い人でしたね。まさにロマンスグレーって感じ」
「あれの本性を知らんから、そんなことが言えるんだ」

 常暁は胸の前で印を組み、なにやら低い声で唱え始めた。これは、本格的に反りが合わないとみえる。

「他人事みたいな態度だがな、お前も巻き込まれてるぞ」

 常暁はひとしきりつぶやいた後、顔をしかめた。

「はい?」
「あの男──黒江がその人『たち』って言ってただろ。俺と同類だと思われてるぞ。運が悪いことだな」
「いや、それは違います!」

 灯はあわてて、事情を説明するために立ち上がった。



「……こういう建物は、どいつもこいつも同じに見えるな」
「あなたからすればそうでしょうね。ほら、該当の会社は三階ですよ。さっさと行ってらっしゃい」

 穏やかに見えて実は極めて押しの強い男、黒江が、常暁の背中を押す。

 相棒に似た相手が居る。捜査に引き込みたい。そう話したら、黒江がここに来ることを提案してきた。

「民間人を捜査に巻き込むことはあまりありませんが、あなたを単独でほっとくと面倒ですから」
「わかっている。呪いからは守るさ」
「その点についてはいいですがね。日本の会社は、副業にいい顔をしませんから……こうやって外堀を固めておかないと、彼は乗ってきませんよ」
「不軽菩薩《ふぎょうぼさつ》を軽んじるとは不敬な。何故、そんなことを?」
「……その聞き間違いをするのは、あなたくらいのものでしょうね。要は、社員が他所で働くのを嫌うってことです」
「最初からそう言え」

 黒江は常暁を、奇妙な者を見る目で見た。

「その調子で、普通に説得できるんですか?」
「やってみなければわからん」
「これは捜査じゃないので、私の手帳を出して頼むのはなしですからね。社長の顔と名前は教えましたから、せいぜいひとりで頑張ってきてください」
「そのつもりだ」

 常暁は階段を上りはじめた。すすけたコンクリート壁にはさまれた、細い階段。そこから、なじんだ空気が流れてきていた。

「……なんだ、呪いの気配じゃないか。そう呼ぶには弱いが」

 普通の人間ならまだ感知できない程の量。それでも最も濃いところはどこなのか、常暁はそれを探るために意識を集中させる。煙のようにたなびく気配を辿っていくと、三階の前で最も気配が濃くなっていた。

 念のために最上階まで上がってみたが、そこはかえって澄んでいる。

「……あいつ、どんなところで仕事してるんだ」

 つぶやきながら扉を押し開ける。部屋の広さは二十畳ほどか。階段と同じように古びた机が部屋の中に並び、社員たちが熱心に書き物をしていた。その中に、目当ての社長はいない。

「すまないが」

 常暁がやや大きめに声をかけると、社員たちが困惑の表情を浮かべた。

「社長はいるか」
「あ……あの……」

 はいか、いいえ。その二つしかない質問をしたのに、社員たちはなかなか返事をしない。呪いの根源が彼らというわけではないのに、何をそんなに怯えているのか。

「あ、坊主だー。どうした、社長死んだの? 明日、葬式で休み?」
「お前、新人のくせにそんな言い方があるか!!」

 良かった。一人だけしゃべってくれそうな奴が居た。全く呪いとは縁がなさそうなその男に、常暁は近づいていく。

「……死んではないが、呪われてはいる」
「そっか、じゃそのままにしといてよ。社長、エロサイト見てるだけで仕事の指示とかしないんだよねえ。それが呪いのせいなら、俺そっちの方が楽でいいな」
「もう黙れお前!!」
「社長はどこにいる?」

 先輩らしき社員が男をにらみ始めたので、常暁は手短に聞いた。男は部屋の最奥にある扉を指さした。

「ありがとう。お前は将来有望な奴だ。励むがいい」
「社長にもそう言っといてよ」
「どこをどう見たらそうなんの!? おかしいよお坊さん!!」

 手を振る男と取り乱す先輩に背を向けて、常暁は扉に向かった。すでに手は、印を結んでいる。



「……ほう」

 常暁が扉をくぐるなり、両の目玉がぼろっとこぼれた男が眼前に立っていた。肌は労の質感に近い。無論、これは生者ではない。呪いの原因となっているものだ。

「生き霊か」
「じゃまああ、するなあああ」

 そう言って、男は常暁の肩に触れてくる。骨と皮ばかりになった指だった。

「やめておけ」

 男の指が袈裟に触れた瞬間、火花が散った。一瞬でばらばらになった指の破片が、宙を舞う。

「この袈裟には、破邪の紋が山と織り込まれている。お前程度の力では、どうにもならん」

 脅しではないと分かったのか、男が後ずさりする。彼の後ろには、ぐったりと椅子に体重を預けている社長がいた。かなり呼吸が苦しそうだ。守りの術をかけてやったが、保証はできない。

「……時間はなさそうだな」

 常暁が入ってきたことで、呪いが思ったより活性化してしまっていた。このまま放って置いたら社長が死ぬので、男を抑えなければならない。

「時間が無いな。少々手荒だぞ」

 常暁は一歩進み出た。後ろにのけぞろうとした男の胸ぐらを、法力で練った弾で吹き飛ばす。碁石くらいの大きさの弾だったが、男は簡単に吹き飛んだ。

「帝釈天」

 戦勝神。十二天の一柱、東方の守護神の力を借りる。正直そこまでしなくても勝てるのだが、今回は殺人事件が控えている。万が一にも、ここで怪我するわけにはいかないのである。

「インダラヤ・ソワカ」

 真言を唱えて、印を組む。手を平らにして、人差し指を中指に絡ませた独特の形。両手とも同じ形にして、左右に指先を向ける。──男より先に、鎮めるべき相手がそこにいた。

「ギャッ」
「ガッ」

 常暁の指から放たれた紋が、新たに出てきた男女を捕らえ、壁に押しつけていた。こちらは生き霊でなく、完全な死者の魂である。

「最初の男で、俺の注意をひいたつもりだろうが……甘い」

 正直、あの程度の死体や呪いなど見慣れている。死んだ後の人間というのは、そう綺麗なものではない。

「う゛ああああああ!!」

 弾ではじきとばされていた男が、捕らえられた男女を見て取り乱す。まるで、どちらを助けたらいいのか、迷っている様子だった。

 常暁はその様子を見て、ふと顎に手を当てる。

「このまま弱めてしまってもいいが、何か気になる。社長はいったい、どうやって、誰から呪いを受けたんだ?」

 専門の術士からの攻撃ではない。そういう術には、こんな人格は存在しない。攻撃さえできれば、それで十分だからだ。ここにいる三人は、故人の遺志が生者にとりついたもの。もっとも単純な呪いの形だ。

「お前たち、しゃべってみろ。呪いの理由を。ことと次第によっては、なんとかしてやる」



「……う」
「お目覚めか」
「うわあっ」

 意識を取り戻した社長は、まず何よりも先に「ぱそこん」とやらを閉じようとした。「えろさいと」という、好ましくないものがそこにあるのかもしれない、と常暁は思う。

「だ、誰だお前は」
「そんなことはどうでもいい。ここに、鎌上灯という社員が居るだろう」
「あ? 知らん、覚えてない」
「……社員の名前くらい覚えておけ。せっかく、身内からだましとった金で作った会社だろう」
「ひウッ」

 常暁の爆弾発言を否定するより先に、社長は顔を真っ青にした。全く、悲しいほどに小さくて、人間らしい反応だと常暁は笑う。

「な、なに言ってるんだあんた。変な格好で来て、変なことわめきやがって。け、警察呼ぶぞ」
「警官なら、下に知ったのが一人居るけど、そいつでいいか」
「えっ」
「呼ぶぞ」
「い、いや、やっぱりいい……」

 社長が言いよどむ。常暁はその隙に、彼に術をかけた。帝釈天の守護により、彼にも呪いをかけている男たちの姿が見えるようになる。

「あ、あ……まさか……」
「分かるか。まあ、多少ご面相は変わっているが、血縁だからな。抱擁がしたいならさせてやるぞ?」

 社長は派手な音とともに椅子から滑り落ちた。常暁は彼に向かって笑いかける。

「謝罪がなければ、ついでにちょっと首をしめられるかもしれんがな。ずっと親の介護は兄さん一人に押しつけて、親が亡くなったら遺産は自分のもの。それはずるいと言うのではないかな」

 ことの流れは、すでに亡霊たちから聞いている。常暁は今までの流れをずっと見ていたかのように流暢に語り、社長は一言一句を聞く度にうつむいていた。

「……も、もうやめてくれ!」
「お前がやったことじゃないか。お前が兄さんに謝罪して取り分を返さない限り、みんなずーっとそこで見ているぞ。そのうち、ずっと消えないようになるかもな」
「いえええっ!?」
「どうしたらいいかなんてのは、子供でも分かる話だと思うがな。それが嫌なら、この姿になった家族と仲良く暮らすがいい」

 社長は硬く拳を握り、歯を鳴らした。

「……人の性根は、そうそう変わらんか」

 常暁が諦めかけたその時、社長が顔を上げた。

「途中で俺も介護やろうかと思ったこともあった。でも、その度にあんたらが真面目な兄さんばかりちやほやしてた光景が蘇るんだ。だから、もっと苦しめばいいと思って放置した。金さえもらえば、俺とあんたらはもう関係ないと」

 つぶやく彼の手から、何かが滑り落ちた。硬質な音がする。それは、携帯電話だった。

「ずっと着信拒否にしてた。それなのにおかしいよなあ。どうして消せなかったんだろうな。兄貴の番号」
「答えは分かっているのだろう」
「……今更、許してもらえるのかな」
「それを決めるのは俺じゃない」

 術に守られた社長は意を決したように、電話を握り締めた。その顔を見て、亡霊たちが顔を見合わせる。どこか満足そうな笑みと共に、彼らは部屋の影と混じり合い──そして消えた。常暁はそれを確認して、社長にかけていた術を解く。

「救いようのない男でなくて、何よりだ」
「あんた、何者だ?」
「答える義理はない。頼みがあってきただけだ」
「頼み?」
「さっき言った鎌上という社員の副業を、全面的に認めてほしい」

 社長は一瞬、理解ができないような顔をした。

「……なぜ、そんなことを?」
「それも言えない。認めるか認めないか、どっちだ」
「本業に大きな影響が出ないのなら、構わないが……」

 常暁はそれだけ聞くと、踵を返した。後ろから、社長のうろたえた声が聞こえてくる。

「ならいい。帰る」
「ちょ、ちょっと」
「お前は早く、やるべきことをしたらどうだ」

 常暁は振り返らなかった。扉を閉める直前に、電話のボタンを押す音が、確かに聞こえてきたからだ。



「言質がとれたようで何よりです。では、彼へ説明してください」

 常暁が一階に着くやいなや、黒江が言った。

「なんで知ってる」
「長い付き合いですからね。顔を見れば、そのくらいのことは分かりますよ」

 そう言って胸を張る黒江の前で、常暁はそっと袈裟に手を入れる。そこから出てきた小さな機械を、黒江の目の前で握りつぶした。

「……これは、いわゆる盗聴器というやつか」
「はい、いわゆるそれですね」
「悪魔め」
「なんとでもお言いなさい。データはクラウドに飛んでますから、本体を破壊してもなんの意味もないですよ」
「蔵人《くろうど》?」
「そのボケはもういいです。副業容認の件がうまくいかなかった時の保険に、何か弱みが握れないかと思いまして。まあ、一件落着みたいなので、後で人をやって書類を作らせましょう」

 黒江はそう言って、笑う。その表情がとても綺麗なのが、常暁にはとても腹立たしかった。

「お前、やっぱり公安の所属なんじゃないか?」

 腹立ちついでに聞いてみる。

 表面上、黒江は刑事部の機動捜査隊所属になっている。しかし、この男はどう考えても事件現場に真っ先に駆けつけたがる性格ではないし、能力的にも後方支援が向いている。なぜ彼が機動捜査隊なのかと、疑問の声は常にあがっていた。

 その答えとして、最もまことしやかに語られているのが、公安所属の警察官が身分隠しに使用しているというものだった。

 公安。同じ警察官であっても、彼らの具体的な活動内容は知らされていない。情報収集・内乱の取り締まり・防衛に関する機密の遵守など、国家の敵とみなされた相手を追うということくらいしかわからないのだ。

「東京の公安部からスパイがきたと、本気で信じてる奴もいるぞ」
「それはおめでたい人ですねえ。そんなに人員が余っていると思っているのでしょうか」
「警視庁なら千人単位で人員がいるらしいな。一人くらい回しても、仕事ができんということはあるまい」
「……では、あなたもそういう風に思っているといいでしょう。大外れですが」

 黒江はそう言って、面白そうに笑った。



「そんなことがあったの」
「……二時間くらいで帰れたかな。すごい展開だったよ」

 やや卑屈ともいえる態度になってしまったが、それが良かったのか無事に解放された。しかし全てが終わったわけではない。

 八畳ひと間に簡素なキッチンと風呂がついた我が家でピザと寿司と中華の出前を取って食事をし、テレビを見て笑いつつも、灯の中で事件への興味はくすぶっていた。

 灯は今後何かあった場合に備え、天咲駅近くに住んでいる姉の紗英《さえ》に電話をかけていた。

 夕飯の準備をしているのか、何かを炒める音が電話口から聞こえてくる。

「長くかかったわね。会社が近所のよしみで解放してもらえなかったの?」
「無茶言わないでよ。緊張しっぱなしだったのに」
「後から聞かされたこっちはもっと驚いたわよ。あんた、父さんと母さんには秘密だからね」
「分かってるよ。心配かけたくないからね」

 初老にさしかかった両親は元気だが、それでもいらぬ心労をかけさせたくない。その強い思いは、姉弟の中で共有されていた。

「よろしい。……それにしても、大変だったわね」
「ありがとう。持つべきものはお姉様だ」

 本当はもっと事件のことを知りたかった。それでも身内にねぎらってもらうと、気持ちが軽くなることに違いはない。


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