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番外編その五 狙われた真槍ちゃんVS覚醒した虎熊童子!
第五十二話 神童宗谷VS光宮マモル! 激し過ぎる攻防戦!
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オレは、ゆたかの攻撃を防ぎ切り、神童宗谷の攻撃に備える。
神童宗谷の攻撃さえ防げば、オレの超必殺技が炸裂し勝ちが決まる。
オレは、金を数えて準備していた。
どうやら神童宗谷に良いカードは無いようで、口数が少なくなっていた。
(僕のターンか。
実は、あまり良いカードが手札に無いんだ。
でも、こいつで手札を補充する。
攻撃系のカードが手札に来れば良いが……)
「どうした?
長考しているようだな」
「まあね、トドメをさせる切り札が揃わなくて……。
詰めの甘い手札ばかりさ。
まあ、『秘められた異次元』のカードで強力な手札を呼び入れるけどね!
こい、攻撃系のカード!」
神童宗谷は、二枚のカードを引くと、演技か本気か知らないが笑った。
どうやらそれなりに良いカードが来たらしい。
それは、オレにとっては悪い知らせだ。
なんとか奴の攻撃を防ぎ切れなければ……。
「僕は、『広範囲攻撃』と『集中攻撃』を発動!
七天童子の同色カードで『広範囲攻撃』だ!
そして、『ケルベロス』で『集中攻撃』だ!
喰らえ、マモル君!」
「ぐわあああ、なんてな!
その程度の攻撃ならば、金の防御に守られているオレには効かない!
十万ドルを出すまでも無いな。
小銭を持っていくが良い!」
「くう、だが、まだ僕が一番有利なはずだ!
マモル君、僕が勝ったら、ゆたかちゃんを僕に下さい!」
「何、こいつ、自分が勝てる状況だと判断して、ゆたかをオレから奪って行く気か?
なんて抜け目のない奴!
だが、神童宗谷、オレから女の子を奪って行くには十年早いぜ!
お前の敗因は、オレを相手にした事にある!
行くぞ、オレのターン!」
神童宗谷は、自らの勝ちを確信し、ゆたかをオレから奪おうとした。
彼ほどの実力者ならば、ゆたかをあげても良いと思える。
だが、それはオレほどの実力になってからの話だ!
彼とオレとの差は、数十年分の実力差が存在する。
真面に本気で戦えば、オレが圧勝するほどの実力差だ。
その差を埋めているように思われるのは、カードゲームという運や知力で実力をカバーできる要素があるからだ。
それを実力と勘違いした神童宗谷が敗北するのは当たり前だった。
「ふふ、神童宗谷、好きな娘を手に入れる為に、様々な方法を駆使するお前の勇気と努力、諦めない姿勢は素晴らしい。
数年後には、もしかしたらゆたかとの結婚を許してやるかもしれない。
それほどの器を持つと判断した漢だ。
だが、ここでオレに勝つことはできない!
それを身をもって体感するが良い!
運も、知識も、強い戦略性を持っている圧倒的に強い存在がいる事を……。
喰らえ、逆転の切り札『洗脳』だ!」
「何、デッキに二枚しか入っていない幻のレアカードを二回とも引き当てただと……。
マモルの実力は、私を愛するあまり運命さえも従えてしまうというのか?
これでは、神童宗谷が並大抵の修行をしても追い付く事はできない。
私を愛し、不可能と言われた輝夜姫の至宝を持ってくるくらいの努力をしないと、私とのラブラブ新婚生活は、夢のまた夢だ!
どうするの、神童宗谷?
ゆたかとの毎晩の営みを諦めちゃう?」
ゆたかは、そう言って神童宗谷に問いかける。
オレは、彼が絶望に打ちひしがれているかと思って、彼の顔を見るが、その顔は絶対の勝利への確信に満ちていた。
こいつ、マジで強い!
「残念だったね、マモル君!
夕景ゆたかちゃんは、頂いていきます!
一生大切にして、幸せにすると誓います!
更に、毎晩の営みも欠かさず励み、最低四人は産んで欲しいと思っています!
これで、僕の価値は確定です!
喰らえ、『異次元エスケープ』!」
神童宗谷は、オレの二度目の『洗脳』攻撃も同じように防ごうとしていた。
まさか、ここまでカードを上手く引けるとは思わなかった。
まさに、勝利を確信しての笑みだった事だろう。
オレが相手でなければ、確実に勝っていた勝負だった。
「まさか、神童宗谷もデッキに四枚しかないレアカードを二枚も所有しているとは……。
これは、神童宗谷の勝利が決まってしまったのか?
私の名前は、神童ゆたかになってしまい、可能な限り宗谷の子供を産ませられるのか?
とりあえず、最初の子供は、男の子だったら裕也(ゆうや)、女の子だったら蒼華(そうか)にしよう!
恐ろしいほど賢くてエロい子が生まれるよ!
まさに、現代の酒呑童子の誕生になるのか?」
ゆたかは興奮して、神童宗谷と見つめ合っていた。
お嫁に行く覚悟でもしているかのように、熱く見つめ合っていた。
二人とも、神童宗谷の勝利を確信していたのだろう。
だが、それでもオレには勝てないのだ!
「悪いな、宗谷とゆたか。
裕也か、蒼華ちゃんは、数十年後に産んでくれ!
この勝負、オレの勝ちが確定しているのだ!
喰らえ、『異次元エスケープ』返しだ!」
オレは、デッキに四枚しかないレアカード『異次元エスケープ』を、このタイミングで使った。
ここで、神童宗谷の『ケルベロス』二体が奪えなければ、オレの敗北が決まる。
切り札を出し惜しみするわけにはいかない!
「おお、『異次元エスケープ』の三枚目は、マモルが所持していたか。
これで、神童宗谷とゆたかのラブラブ子作りはお流れになったね。
まあ、まだまだチャンスはあるよ!
私を惚れさせるだけの男になれば良いだけだし……。
今は、絶望的な状況だけどね……。
マモルの前には、ただの雑魚と化している!」
「くっ、バカな……。
『異次元エスケープ』の返し技を使われるなんて……。
だが、まだ『ケルベロス』が奪われただけ……。
まだ勝負の勝敗は決まっていない!」
確かに、『ケルベロス』二体を奪っただけでは、同色グループが二組できただけで、まだ勝利条件は満たしていなかった。
だが、『ケルベロス』二体を奪った事で、オレの手札に勝利の条件が揃っていたのだ。
圧倒的な火力を誇る必殺技、それを神童宗谷とゆたかに味合わせてやる!
神童宗谷の攻撃さえ防げば、オレの超必殺技が炸裂し勝ちが決まる。
オレは、金を数えて準備していた。
どうやら神童宗谷に良いカードは無いようで、口数が少なくなっていた。
(僕のターンか。
実は、あまり良いカードが手札に無いんだ。
でも、こいつで手札を補充する。
攻撃系のカードが手札に来れば良いが……)
「どうした?
長考しているようだな」
「まあね、トドメをさせる切り札が揃わなくて……。
詰めの甘い手札ばかりさ。
まあ、『秘められた異次元』のカードで強力な手札を呼び入れるけどね!
こい、攻撃系のカード!」
神童宗谷は、二枚のカードを引くと、演技か本気か知らないが笑った。
どうやらそれなりに良いカードが来たらしい。
それは、オレにとっては悪い知らせだ。
なんとか奴の攻撃を防ぎ切れなければ……。
「僕は、『広範囲攻撃』と『集中攻撃』を発動!
七天童子の同色カードで『広範囲攻撃』だ!
そして、『ケルベロス』で『集中攻撃』だ!
喰らえ、マモル君!」
「ぐわあああ、なんてな!
その程度の攻撃ならば、金の防御に守られているオレには効かない!
十万ドルを出すまでも無いな。
小銭を持っていくが良い!」
「くう、だが、まだ僕が一番有利なはずだ!
マモル君、僕が勝ったら、ゆたかちゃんを僕に下さい!」
「何、こいつ、自分が勝てる状況だと判断して、ゆたかをオレから奪って行く気か?
なんて抜け目のない奴!
だが、神童宗谷、オレから女の子を奪って行くには十年早いぜ!
お前の敗因は、オレを相手にした事にある!
行くぞ、オレのターン!」
神童宗谷は、自らの勝ちを確信し、ゆたかをオレから奪おうとした。
彼ほどの実力者ならば、ゆたかをあげても良いと思える。
だが、それはオレほどの実力になってからの話だ!
彼とオレとの差は、数十年分の実力差が存在する。
真面に本気で戦えば、オレが圧勝するほどの実力差だ。
その差を埋めているように思われるのは、カードゲームという運や知力で実力をカバーできる要素があるからだ。
それを実力と勘違いした神童宗谷が敗北するのは当たり前だった。
「ふふ、神童宗谷、好きな娘を手に入れる為に、様々な方法を駆使するお前の勇気と努力、諦めない姿勢は素晴らしい。
数年後には、もしかしたらゆたかとの結婚を許してやるかもしれない。
それほどの器を持つと判断した漢だ。
だが、ここでオレに勝つことはできない!
それを身をもって体感するが良い!
運も、知識も、強い戦略性を持っている圧倒的に強い存在がいる事を……。
喰らえ、逆転の切り札『洗脳』だ!」
「何、デッキに二枚しか入っていない幻のレアカードを二回とも引き当てただと……。
マモルの実力は、私を愛するあまり運命さえも従えてしまうというのか?
これでは、神童宗谷が並大抵の修行をしても追い付く事はできない。
私を愛し、不可能と言われた輝夜姫の至宝を持ってくるくらいの努力をしないと、私とのラブラブ新婚生活は、夢のまた夢だ!
どうするの、神童宗谷?
ゆたかとの毎晩の営みを諦めちゃう?」
ゆたかは、そう言って神童宗谷に問いかける。
オレは、彼が絶望に打ちひしがれているかと思って、彼の顔を見るが、その顔は絶対の勝利への確信に満ちていた。
こいつ、マジで強い!
「残念だったね、マモル君!
夕景ゆたかちゃんは、頂いていきます!
一生大切にして、幸せにすると誓います!
更に、毎晩の営みも欠かさず励み、最低四人は産んで欲しいと思っています!
これで、僕の価値は確定です!
喰らえ、『異次元エスケープ』!」
神童宗谷は、オレの二度目の『洗脳』攻撃も同じように防ごうとしていた。
まさか、ここまでカードを上手く引けるとは思わなかった。
まさに、勝利を確信しての笑みだった事だろう。
オレが相手でなければ、確実に勝っていた勝負だった。
「まさか、神童宗谷もデッキに四枚しかないレアカードを二枚も所有しているとは……。
これは、神童宗谷の勝利が決まってしまったのか?
私の名前は、神童ゆたかになってしまい、可能な限り宗谷の子供を産ませられるのか?
とりあえず、最初の子供は、男の子だったら裕也(ゆうや)、女の子だったら蒼華(そうか)にしよう!
恐ろしいほど賢くてエロい子が生まれるよ!
まさに、現代の酒呑童子の誕生になるのか?」
ゆたかは興奮して、神童宗谷と見つめ合っていた。
お嫁に行く覚悟でもしているかのように、熱く見つめ合っていた。
二人とも、神童宗谷の勝利を確信していたのだろう。
だが、それでもオレには勝てないのだ!
「悪いな、宗谷とゆたか。
裕也か、蒼華ちゃんは、数十年後に産んでくれ!
この勝負、オレの勝ちが確定しているのだ!
喰らえ、『異次元エスケープ』返しだ!」
オレは、デッキに四枚しかないレアカード『異次元エスケープ』を、このタイミングで使った。
ここで、神童宗谷の『ケルベロス』二体が奪えなければ、オレの敗北が決まる。
切り札を出し惜しみするわけにはいかない!
「おお、『異次元エスケープ』の三枚目は、マモルが所持していたか。
これで、神童宗谷とゆたかのラブラブ子作りはお流れになったね。
まあ、まだまだチャンスはあるよ!
私を惚れさせるだけの男になれば良いだけだし……。
今は、絶望的な状況だけどね……。
マモルの前には、ただの雑魚と化している!」
「くっ、バカな……。
『異次元エスケープ』の返し技を使われるなんて……。
だが、まだ『ケルベロス』が奪われただけ……。
まだ勝負の勝敗は決まっていない!」
確かに、『ケルベロス』二体を奪っただけでは、同色グループが二組できただけで、まだ勝利条件は満たしていなかった。
だが、『ケルベロス』二体を奪った事で、オレの手札に勝利の条件が揃っていたのだ。
圧倒的な火力を誇る必殺技、それを神童宗谷とゆたかに味合わせてやる!
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