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番外編その二 VSキメラカンパニー

第十四話 性獣ヤリザルvs神獣ガーゴイル

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神獣ガーゴイルにもIPETシリーズのような攻撃選択が用意されていた。
遠隔操作や自動プログラムを使って、攻撃方法を算出しているようだ。
表示は隠されていて、オレ達には分からないが、こうだった。

神獣ガーゴイル♂
攻撃名:効果
噛み付き:通常攻撃
鋼鉄化:防御が急激に上がる
飛行:高速で上空を飛び、一気に攻撃する(攻撃が当たらない)
尻尾攻撃:射程距離は長いが、攻撃力は低い

表示が分かったところで大して面白みもない攻撃方法だった。
ガーゴイルは、鋼鉄化で防御力を上げる。
半端な攻撃力では、ダメージを与えることも難しい。
真槍ちゃんは、分析しながらヤリザルの攻撃方法を選択する。

「ふーん、まずは防御力を上げて来たか。
なら、こっちは、速攻で倒すか、逆に防御力を低める方向で行く方が賢明ね!
さて、ヤリザルの攻撃方法はどうかしら?」

性獣ヤリザル♀
攻撃名:効果
ツッコミ:ボケた相手を一気に戦闘不能にする
突進:強力な突きの攻撃!
脱ぐ:オッパイを出し、相手の能力値を全て下げる
誘惑:相手をメロメロにし、一定時間味方にする

ヤリザルの攻撃方法を確認し、真槍ちゃんの顔が険しくなった。
一瞬攻撃方法を選択することを躊躇するが、何とか攻撃方法を選択する。

「よし! 突進よ!
一気に相手の防御を潜り抜けて、一撃の攻撃をするのよ!」

初心者真槍ちゃんの愚かな選択を見て、熟練者ゆたかは的確なアドバイスをする。
IPETシリーズの製作者だ。
性獣の実力を最大限に発揮させ、確実に神獣を倒す方法を知っているのだろう。
ゆたかに従った方が、ヤリザルは強いのだ。

「まず脱げ!
それからオッパイを出して誘惑し、味方に引き入れ、他の神獣と戦わせるんだ!
真槍は初心者だから、私のアドバイスに従った方が強い!」

「それがしたくないから、速攻で終わらせる突進を選んだのよ!
それとも、ツッコミであんたを先に潰しましょうか?」

「ヤリザルは、オッパイを出せば勝てるんだ!
真槍とも同調(シンクロ)しているから、ヤリザルが脱げば、真槍も脱ぐ!
その効果を活かし切るんだ!」

「より戦い辛くなったわ!
もう、全部突進で攻撃するしかないわ!」

「テイ!」

ゆたかは、決死の特攻によって、真槍ちゃんの攻撃選択を変更させた。
ちょうどタイミングが悪く、誘惑になってしまった。
もう一つコマンドが上なら脱ぐになったのに……。
オレもコマンド選択を変えれるように、真槍ちゃんの近くに移動する。

第二、第三の攻撃選択時をピンポイントで狙うのだ。
これも強敵ガーゴイルに勝つ為だ。
手段を選んでいる暇はない!
ヤリザルは、オッパイを晒してはいないものの、必死で誘惑しようとする。

真槍ちゃんも同調(シンクロ)効果の為か、同じポーズを取る。
スカートを両手でめくり、風通しを良くする。
女子高生が油断している夏場に多い光景だ。
真槍ちゃん自身は普段こんなことしないので、オレとゆたかは興奮する。
ピンク色のパンティーが見え、さらにブラジャーも見してくれた。

「 ウッフーン、暑いわね。
もう、脱いじゃおうかな?」

戦闘服の上着のボタンを一つ外し、上目遣いでオレ達を見始めた。
適度に汗もかいており、シュチュエーション的にヤバイ!
これは、次のコマンドで脱ぐを選択すれば、オレ達にもクリティカルヒットを与える可能性が高い!

「よし! 真槍、今だ!
脱ぐを選択すれば、お前の勝ちだ!
相手は確実にお前の僕になる!」

ゆたかはアドバイスするが、生命の危機を感じ始めていた。
真槍ちゃんは涙目になり、震えている。

「く、屈辱だわ。
あんなポーズとセリフを言わされるなんて……」

真槍ちゃんから笑顔が消え、怒りの表情をしていた。
ヤリザルも同調(シンクロ)によって、攻撃力が最大になっていく。
無言でツッコミを選択する。
恐るべき必殺技が炸裂した。

周囲に大量のガーゴイルが潜んでいたが、一瞬にして粉砕した。
ヤリザルの攻撃は、オレとゆたかにも及んでいたが、ギリギリで攻撃をかわす。
オレは無傷だったが、ゆたかは脇腹に軽傷を負っていた。
ゆたかは、懲りずに真槍ちゃんにこう語る。

「まあ、まだまだチャンスはある!
次もヤリザルで戦闘させるぞ!」

「次は、ユッキーにやらせなさいよ……」

真槍ちゃんは、涙を堪えてそう言った。
オレ的には、ピンク色のブラジャーとパンティーを見れて嬉しかったが……。
本人的には、相当誘惑に精神的ダメージを受けていたようだ。
しばらく戦闘してくれないだろう。
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