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しおりを挟むライアン視点
「ライアン何処に行ってたんだ?」
「リリーに会いたくなって、リリーの教室に行ってた。」
「本当にお前ら仲良いよな、羨ましいよ」
さっきの話どうするかな、俺の予想ではアレンもエリーの事好きだと思うんだけど、
どうするかはアレンの気持ち聞いてからだよな
「嘘つかないで本当の事教えて欲しいんだけど、エリーの事、異性としてどう思ってる。自分の立場とか全てなかったことにして」
「どうしたんだよいきなり?エリーの事なら好きだよ。誰かに甘えず1人で頑張ってるの見てると、甘やかして俺が守ってやりたいって思う。でも実際問題俺じゃあ求婚なんて出来ないよ。俺は王子達を支えてやりたい、エリーと奇跡で付き合えてもあいつの国に行くことは出来ない」
こいつは頑固だからな、母親と実の子供のように可愛がってくれた陛下と王妃様への恩返しの代わりに、お二人のお子さんである王子達を支えるのが自分の務めだと思ってる
陛下達と王子達はそんなこと願ってないのにな
今が王子達にお願いされてた事を言う機会かな
「アレン今から言うことちゃんと聞いとけよ。王子達からの伝言だ『もしもやりたいこと、一緒に居たい者が出来たら迷わずそれを選んで欲しい。自分達の所為で大切な兄が我慢することになるのは嫌だ』だってさ、エリーだって立場や身分で結婚相手選んだりしないと思うぜ、そう思うことじたいエリーに失礼だと思うぞ」
「あいつらには敵わないな、このまま逃げたら弟達に怒られるな意気地無しって」
「ふっ、王子達と血の繋がりは無くても一緒に育ってきたんだぜ。お前のやりそうなことは丸分かりだろうな、それに俺だって居るんだ、お前の代わりに俺が王子達を支えてやる。エリーはお前に対して好印象持ってても、自分からは結婚して欲しいとは絶対に言えないだろうからな、リオン様の事があるから、告白したらお前が例え嫌でも、拒否できないと思ってるだろうしな」
「悪いなよろしく頼む、言ってみないと結果はまだ分からないけどな、振られたらやけ酒付き合ってくれ」
両思いだからその心配はないぜ
教えてやらないけどな頑張れアレン
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