[完結]立場をわきまえてください

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授業も終わり、今はアレン達が迎えに来るのをリリーとお喋りしながら待っているところだ

「ねぇエリー、リオン様と婚約破棄したこといずれ発表とかするの？それとも然り気無く噂を流すの？」

「う～ん、悩み中なのよね。発表するにも婚約したことを発表するならまだしも婚約破棄を発表するのはあれじゃない？」

「そうよね。エリーの新しい婚約者が決まった時にもう婚約破棄してました。新しい人はこの人ですって発表するしかないかしら？」

「来月のパーティーで自然に広まるんじゃないかと思ってるのよね。今まではエスコートはリオン様に無理矢理でもして貰ってたから、来月には他の人に頼むから、察しのいい人は気付くと思うの。そこから噂が広がると思うわ」

「誰にエスコートして貰うの？」

「そうですね～、こちらに親戚がいるわけでもありませんし」

誰にお願いしましょう？

下手な相手は選べませんし、婚約者候補と思われてもいい相手なんて今は思い付きませんわね？

自国の誰かを呼び寄せないといけないかしら？

「お待たせ、何の話してたんだ？」

「ライアン～全然待ってないよ」

リリーはライアンに抱きつき甘えている

羨ましいですね、

私もこんな関係の婚約者が欲しいですわ

ん～でも人前で甘えるのは恥ずかしくて出来ないかもしれません

「エリーも待たせてごめんな、エスコートがどうとか聞こえたけど何の話？」

アレンの声が横から聞こえビックリして横を見たら、直ぐ横にアレンが立っていた

アレンは距離が近すぎますわ

男性とダンス以外でこんなに近くに居ること無いので慣れませんわ

私、赤面してませんわよね？

う～朝からアレンに翻弄されっぱなしですわ

全部アレンが悪いんですわ