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しおりを挟む「エリー婚約破棄おめでとう」
「ありがとう、後は新しい婚約者を探すだけね」
「候補はもう居るの?エリーは好きな人とか居ないの?」
「候補はまだ居ないわね、ちゃんと教育されてる人は、跡取りだったり、婚約者とか居るからね。気になる人は居るけど、好きかって聞かれたらまだ分からないかな?」
「気になる人が居るのね、私の知ってる人?」
「リリーの知ってる人よ、相手はまだ内緒、ライアンではないから安心して」
「ん~相手知りたいけど今は我慢する。いつか教えてね」
リリーは正直者ね。今も相手が気になってしょうがないの丸分かり
でもまだ教えられないわ。
私が気になってるの人はアレン、
リリーのことだから私がアレンを気になってるって分かったら、くっつけようとするのは予想できる。
だけどまだアレンの事を好きか分からないし、今の関係が心地よくて壊れてしまうのが怖い、
リオン様の事があるから、私が好きだと言ったら、自分の気持ちを押し殺して私と結婚してしまうかもしれない。
結婚相手にそんなことを強いるのは私は絶対に嫌です。
今は誰にも、この気持ちを言う訳には行きません。
これからの事を色々考えてると、後ろから走ってくる音が聞こえて、横からグイっと引っ張られたと思ったら、横でズサッと誰かが転んだ
「エリー、おはよう。さあ授業が始まるぞ、急ごう」
アレンが横で転んでる人をチラッと見て、私をその場から引き離そうとエスコートしてくれる
「痛い~、エリー様ひどい~、私がリオン様と仲が良いからって、わざと転ばせるなんて酷いです~」
「エリーに言いがかりは止してくれ、君が走って勝手に転んだんだろ。もし誰かが転ばせたんなら、君が転ぶ時に君の横に居たのは俺だ」
「アレン様、お友達だからって、そんな悪女庇うこと無いですよ~、確かにすれ違う時エリー様が横にいたはずです~」
「それなら、君が走って来て危ないから俺が庇って横にずらしたから、ぶつかるはずがないよ。俺達はこれで失礼するよ」
後ろではサリーさんがまだ文句を言ってるけど、アレンに背中を押されその場を離れた
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