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第2章 ざまぁ篇
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しおりを挟む「差し支えなかったら何でそう思ったか聞いてもいいかな?」
「余計なお世話だと思われるかもしれないですけど、ラッセル様は気遣いも出来て、お仕事もかなり出来る方なので、何で彼女いないのか不思議に思ったんです。彼女が出来そうなのに出来ないのは、デビット兄様がこき使って、彼女を作る時間もあげないせいかと……」
失礼な事を言ってる自覚はあるので、最後の方はチラチラとラッセル様を見ながら小声になっていく
特別仲がいいわけでもない私に、私生活の事を言われるなんて普通は気分良くないわよね
「なるほと、俺のせいでデビットは謂れのない疑いを掛けられたんだな。あいつには悪いことしたな、俺が恋人や婚約者を作らないのは、面倒臭いからなんだよ。デビットと一緒に居ると、女性の醜い所を見る機会が多いからな」
「醜い所をですか?」
「あぁ、デビットは結婚してるのに、いまだにデビットの妻の座を狙って、シャーロット様に嫌がらせをしたり、別れるように言ってくるものが後を絶たない。デビットがその場に居なくなったら、他の男性に猫撫で声で擦り寄ったり、女性同士で悪口合戦になったりな」
「えっと………、それをラッセル様の目の前でやってるんですか?」
いくらいい男を手に入れる為とはいえ、流石に淑女としてその行動はどうなの?
そう言う女性ばかり見てたら、確かに恋人を作る気にはならないわよね。
女性同士で言い争ってたのは百歩譲ってまだ許せる範囲かもしれないけど、デビット兄様がその場に居なくなった途端、他の男性にターゲットを変えるなんてダメでしょ。
周りに私は身持ちが悪いって言ってるようなものよね?
そんな女性をわざわざ選ばないわよね
「デビットのオマケの俺には全く興味なかったんだろうな。俺は三男で継ぐものがないから、贅沢出来る保証はないからな。恋人を作る前に女性のそんな姿ばかり見てたら、恋人作りたいって気持ちもなくなるよな。兄が2人居るから、俺が一生独身でも文句は言われないだろから、焦って恋人や結婚相手を作る必要も無い」
「そうだったんですね。なんだか無理に聞き出したかたちになってすみません」
「構わないよ。じゃあ、食事に行こうか」
「はい」
はぁ~、なんだか聞いちゃいけないものを聞いた気分ね。
デビット兄様の周りってあんなにドロドロしてるのね。
デビット兄様とはあまり出かけたり、パーティーに一緒に行ったりしないから知らなかったわ。
たまにパーティーに出ると、お姉さま方が私に優しかったりするのは、私の口からデビット兄様に自分の話をして貰う為だったのかしら?
知りたくなかったわね。
そりゃあ、私が理由もなくお姉さま方に好かれるようなタイプじゃないのは分かっていたけど、知ってるのと知らないのでは気分が違うわよね
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