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第2章 ざまぁ篇
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しおりを挟む入学式は問題なく終わった。
入学式中にさり気なく視線を新入生のDクラスにやるけど、人数が多いからアンナの姿は確認できなかった。
この3年でアンナがどんな風に変化したのか確認したかったけど仕方ないわね。
それより今年はお父様が何処に居るのか分からなかったわね。
お父様の話では毎年、違う席から式の様子を見てるって言ってたけど人気者は大変ね
毎年同じ席に居たら、式が終わった後は新入生の保護者に捕まりやすくなるから、毎年席を替えてるみたいだけど、今年は見つからないみたいね。
入学生の保護者席から、王弟様は参加してないのか?って声が聞こえてくるもの
新入生が会場を出てから、上級生から順番に会場を出るので自分達の順番を席で待ってると、数人の保護者が私の席までやってきた
「エレーナ嬢Aクラスに成られたのですね。おめでとうございます。本日はお父上は参加されていないのですか?」
「ありがとうございます。お父様なら参加すると今朝言っておりましたわ」
「どちらに居らっしゃるか知りませんでしょうか?」
「場所までは聞いておりませんのでわりませんわね。お役に立てず申し訳ありませんわ」
「いえいえ!!とんでもありません。お父上にコーラル家を今後とも何卒よろしくお願い致しますとお伝えください」
沢山の人が押し寄せて終わりが見えづ困ってると
「順番が来ましたのでエレーナさんを解放してくださいます?」
「今日の主役は貴方達のご子息やご息女ですが、貴方達が好き勝手する場所ではありませんわよ。挨拶したい本人に会えないからと、その方のご息女に詰め寄るなど恥ずかしくありませんの?ここは社交の場ではありませんわ。時と場所を考え下さいませ」
ナディアさんとレイチェルさんが助けに入ってくれて、レイチェルさんは更に、周りに自分がどんなに恥ずかしい行動をしているのか、周りにどんな風に見えてるのか忠告している
レイチェルさんかっこいいわね。
相手が大人の男性でも言うべき事はハッキリと言って、周りに有無を言わせない迫力がある
私が見本にした方がいいのはレイチェルさん何だろうけど、絶対になれる気がしないわね
あんなに大人相手に堂々と自分の意見を言える日なんて来るのかしら?
私がこれ以上絡まれないように、レイチェルさんとナディアさんの間に挟まれて、講堂から出て教室に向かった
「助けてくれてありがとうございます」
「良いのよ。ああいう事には慣れているから、私のお父様は宰相でしょ?お父様に会う機会がない人はパーティーとかで、私に近づいてくるのよね」
「私もブライアン様と婚約してから増えましたわ。ブライアン様と婚約して5年が経つのでもう慣れましたけど」
2人とも苦労してるのね
私もいつかは2人みたいに慣れる日が来るのかしら?
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