【第2章開始】あなた達は誰ですか？

第１章

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【報告】アイリス・ロッシュの名前をアンナ・ロッシュに変更します
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男子生徒に絡まれた次の日から今までの事が嘘のように過ごしやすくなった。

あの4人の誰かが周りに私の事を話したみたいで、私の事を悪く言う人がいなくなった。

中には私に同情する人もいる。

今の私には虐待されていた時の記憶がないから、同情されたり心配されても実感が無いからすごく複雑だ

学園に入学して１ヶ月経ったから、学園が全校生徒参加の交流パーティーを開催してくれる。

交流パーティーの参加者は学園の生徒だけではない。

学園の卒業生も参加される。

毎年王族の誰かが参加されることも有名だ。

今年は王太子様と王太子様の婚約者が参加されることが決まってる。

このパーティーには貴族の参加者も多いので、卒業間近の生徒はより力をいれている

ここで気に入られたら卒業後の就職先に有利だからだ。

特に庶民が力をいれている、貴族にとっても即戦力の庶民は人気だ。

自分より身分が下の貴族を雇うことは出来るとは言え、しがらみが全く無いわけではない。

それだったら庶民を雇う方がリスクはない

私自身もこのパーティーの日が楽しみだ。

王太子様の婚約者が来るので、少しでも好印象を持って貰いたい。

何の功績もまだ無いから、専属護衛にはさすがにまだ成れないだろうが、好感を持って貰えたら私の夢が１歩近づく

「イリスさんおはよう～、騎士科って何でこんなに朝早いのかな？私、朝は低血圧で起きるの辛い」

「確かにアンナさんは毎日朝辛そうね、そう言えばアンナさんはパーティーのパートナー見つかったの？もうパーティーは３日後だけど大丈夫？」

「婚約者もいないからお父さんに頼むことにしたわ。イリスはどうするの？確かイリスの婚約者は王太子様の護衛だよね？パーティーに王太子様が来るからエスコート出来ないでしょ？」

「それがね、今年は私が入学して初めての交流パーティーだから、王太子様が気を遣ってくれたみたいで、当日はライト様は休暇なのよ。」

「わぁ～良かったね。王太子様は部下の婚約者にも優しいのね。人気があるのわかるわ。王太子様の婚約者は大変ね。だって王太子様は年齢問わずモテモテだもの」

アンナの言う通り王太子様はすごくモテる。

お金も地位もあって性格もすごく良い

だから愛人狙いや側室狙いの人が沢山いる

この学園にも確実に数人は本気で狙ってる人がいると思う

パーティーで何も起きなければ良いけど、王太子様とその婚約者が初めて２人揃って参加するパーティーなんだから